君が届かなくなる前に。

谷山佳与

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第3章 勇気を持って一歩踏み出せば

星みたいに世界は輝いて3。

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ライと一緒に登校する頃には、他の生徒は授業中で廊下はシンと静まり返っていた。
何かを話す事も無く、静かに生徒会室へと直行する。
室内に入れば自身の机の上に積み上がった書類の山が予想よりも少なかったことに驚いた。

「あら?以外に少ない・・・。」
「病み上がりレティに俺たちが、ただでさえいつもよりこの仕事の多い時期に、書類整理をさせると?」
「ありえないですわね。それでも三人の負担が増えたのは申し訳ないので、今度何か甘いモノでも作りますね。」
「それは、喜ぶんじゃないかな?主にあの二人が。あの二人のやる気が凄かったしな。普段からあのやる気は出して欲しい所だな。」
「それは、来年から楽しみね。」

クスクス笑いながらそれでも机に置かれた書類に目を通していく。
大体読んでサインするだけで終わりだけのものだ。
この学院最後の舞踏会は、ファーストダンス以外は誰とでも踊れる様になっている。
卒業生がと条件はつくけれど、それでも常識の範囲内であれば大丈夫なのだが、今年卒業する生徒の中で、高位貴族は、王族であるライと侯爵家の私の二人で後は伯爵家以下になる。
必然的に、エスコートはライになるのだが、この卒業式の舞踏会に関しては卒業生の家族も参加となる。
つまりは、国王夫妻をはじめ私の家族全員も参加する。
ラズ様も参加されるのだろうが、私の婚約者としてなのか、ライの兄としてなのか。
どちらにしても参加はされるだろう。

「私のドレスどうなってるか、知ってる?」
「あぁなんか母上が俺と兄貴と三人でお揃いにするんだと、張り切ってた。正式な発表が卒業式後だかららしいがどうなる事やら。」
「メアリー様は前回私とラズ様がお揃いにしたのを気に入ってましたものね。」
「まぁな。」
「とにかく楽しみでね。ダンスの申し込みは凄そうですが。」
「考えたくねぇな。」
「仕方ありませんわ。」

急ぎの書類を終え、舞踏会で必要な備品や服飾雑貨なども揃え数と種類を確認する。
生徒には、学校から貸し出されるドレスにするのか、自分達で揃えるのかのアンケートを事前にとっている。
主に貸出は平民向けの制度だが、王族と候爵家御用達の仕立て屋で作ったドレスだったりするので、子爵、男爵家の子たちも中には利用する。
私や姉さま、兄様達が着たドレスなども貸し出されるので、みなそれを着るためにダイエットや、体を鍛えたりしているのだと以前クラスメートから聞いたことがある。
それを聞けば皆の憧れなんだなと、実感するので私もそうなれたと思うのだ。

寝込んでいた分の書類は下校時刻になる頃には全部処理が終了したので、予定より早く帰寮する事が出来た。
帰寮すれば、マリーが待ち構えていて何事かと思えばメアリー、王妃様のご指示によりアクセサリーを好みのデザインで選んで欲しいとの事だった。
ついでに男性のカフスもあったので、ラズ様とライと三人でお揃いになるように小物を選び、この事を二人には内緒にしてて欲しいとお願いすると、マリーは王妃様にもその様に伝えておきます。
と言ってくれ、王宮からの使いの職人とも約束をし王妃さまにも言付けを頼んだ。


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