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第4話 ダンジョン設備
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謎の声はダンジョンの創造に入りますみたいな事を囁いてきた。
俺はその声に従ってダンジョンを創造し始めた。
【ではラファリアル様はどのようなダンジョンを作りたいですか、先程のティナちゃんからの説明を大きく反映させますか」
「そうしてくれ」
【ではいっぱいの池と辺りを包み込む平原、少しの木々と永遠と光続ける太陽、そこにはきっと夜は存在しないのでしょう、では反映されました。一度瞼を閉じてくださいそれからゆっくりと瞼を開いてください】
俺は一度瞼を閉じると、ゆっくりと深呼吸をしながら瞼を開いた。
そこには信じられない光景が映っていた。
まずはいっぱいの池なのだが、湖と間違ってしまうくらいの巨大な池があった。
壁のはしっこまで続く平原もあった。
平原は壁や天井にも続いていた。
まるで平原に取り囲まれたような雰囲気になっている。
木々は所々に申し訳なく生えている。
その木々はとてつもなく巨大であり、ティナちゃんなら木登りで遊べるのではないかと思える程だった。
最後に光続ける太陽が天井に張り付いていた。
太陽の形をしたそれは光ゴケかのように赤色に輝いていた。
光ゴケ自体が微生物を餌にしてエネルギーを得ると光続ける。
さらに自分の光を吸収しそして光を解き放つ。
そういった情報が俺の頭の中に流れてくる。
【これが1レベルの1階層のダンジョンという事です。ここに名前をつけてください】
俺はこくりと頷いて、1階層に相応しい名前を創造し始めた。
ゴッドスライムであるティナちゃんとその配下であるウルフマンとスライムとゴブリン。
「【始まりの1階層】にしたいと思っているんだが」
【よろしいかと思います、では先程の世界にお戻りください】
はっと俺は意識を取り戻した。
そこは先程までいた【平和の広場】であった。
こちらの世界では数秒しか経過していないが、創造のモノクロの世界では数十分は経過していた。
つまりあの世界は創造の世界みたいなものなのだろう。
ティナちゃんとウルフマン2体とスライム5体とゴブリン10体はまるで人間の子供のようにわくわくしながら【始まりの1階層】に向かって行く。
巨大な扉しか設置されていなかった区画に、道が出現しており、その向こうには四方を取り囲む平原があるのだろう。
「おおおおおお」
ティナちゃんの感動の叫び声が聞こえる。
俺は取り合えず新しい設備を設置していく為、本の条件項目を見る事にした。
無数にある条件項目、上から順番にクリアしていきたいのだが。
これ以上配下を増やしても設備が整っていなかったら問題があるので。
次は設備を整えようかと本のページをめくり続ける。
すると設備一覧のページが出現する。
その建物とその建物を造った事によりどのような効果があるか、それをよーく吟味しながら一番最初に設置すべき建物を取捨選択していく。
一番最初に設置すべきは【神殿】だという事に辿り着いた。
この神殿の効果は召喚された配下が死んだら条件を満たす事で復活させられるというものだ。
例題としてスライムを復活させる為にはという項目がある。
スライムを復活させるには【回復ポーションを1個作る】とか意味の分からない条件が出ているのがある。
これは例題であり、本来のスライムを復活させるには条件が違うのだろう。
そして【神殿】を設置させるのに必要な条件項目とは。
【薬草300枚採集:神殿設置】という内容であり、薬草採集は勇者パーティーに入る前に行ったことがある。
まず、冒険者ギルドに登録する時、大抵は薬草を集めてこいと言われる。
次にスライムとかゴブリンを討伐してこいとか言われ、ランクがあがる。
昔をなつかしんでも冒険者ギルドを追放された事は変わらない。
今は薬草を集める事が大事だ。
このダンジョン専用の本は外に持ち出してもいいものかと、後ろのページの取扱説明を読む。
そもそも最初から取扱説明の項目を見ていればよかったと思う。
自分が見たい項目を発見すると。
【ダンジョンの書は外に持ち出しても大丈夫です。しかし外で失くしてもダンジョンの書は持ち主の所に戻ってきます。無理矢理捨てようとしても必ず戻ってきます。これは呪いではなく、関係のない人がダンジョンの書を拾う危険があるからです】
という長ったらしい説明が書かれてあった。
俺は失くしても大丈夫だとほっと一安心して、ティナちゃんに地上に出る事を告げる。
ティナちゃんは地上には興味がなかったらしく、今では【始まりの1階層】にて配下達と鬼ごっこをして楽しんでいた。
俺は【平和の広場】から出る。
先程までダンジョンの書が置かれてあった台座があった。
その真上には穴があったはずなのだが。
そこは綺麗になくなり、ごく普通に横穴が続いていた。
先程まで横穴は無かったのに、俺は疑問に抱きながら、洞窟のような道を歩き続けた。
歩き続けていると扉が出現した。
がっしりとした作りであり、そう簡単には破壊出来ないようだ。
じっくりと観察していくと魔法の付与がかかっている。
俺は魔法の扉に触れると、勝手に開き始めた。
その建物から出て、遺跡みたいな場所を歩くと、後ろを振り返った。
そこは巨大な朽ちた遺跡であった。
つまり俺はその遺跡の地下からやって来たわけで、遺跡の地下にダンジョンがあるという意味不明な状態だった。
遺跡そのものがダンジョンなら遺跡を利用するはずだ。
しかしあえて地下のダンジョンから始まるあたりが謎だ。
「ま、いっか」
俺は考えるのを放棄して、とりあえず薬草を採集し始めた。
俺はその声に従ってダンジョンを創造し始めた。
【ではラファリアル様はどのようなダンジョンを作りたいですか、先程のティナちゃんからの説明を大きく反映させますか」
「そうしてくれ」
【ではいっぱいの池と辺りを包み込む平原、少しの木々と永遠と光続ける太陽、そこにはきっと夜は存在しないのでしょう、では反映されました。一度瞼を閉じてくださいそれからゆっくりと瞼を開いてください】
俺は一度瞼を閉じると、ゆっくりと深呼吸をしながら瞼を開いた。
そこには信じられない光景が映っていた。
まずはいっぱいの池なのだが、湖と間違ってしまうくらいの巨大な池があった。
壁のはしっこまで続く平原もあった。
平原は壁や天井にも続いていた。
まるで平原に取り囲まれたような雰囲気になっている。
木々は所々に申し訳なく生えている。
その木々はとてつもなく巨大であり、ティナちゃんなら木登りで遊べるのではないかと思える程だった。
最後に光続ける太陽が天井に張り付いていた。
太陽の形をしたそれは光ゴケかのように赤色に輝いていた。
光ゴケ自体が微生物を餌にしてエネルギーを得ると光続ける。
さらに自分の光を吸収しそして光を解き放つ。
そういった情報が俺の頭の中に流れてくる。
【これが1レベルの1階層のダンジョンという事です。ここに名前をつけてください】
俺はこくりと頷いて、1階層に相応しい名前を創造し始めた。
ゴッドスライムであるティナちゃんとその配下であるウルフマンとスライムとゴブリン。
「【始まりの1階層】にしたいと思っているんだが」
【よろしいかと思います、では先程の世界にお戻りください】
はっと俺は意識を取り戻した。
そこは先程までいた【平和の広場】であった。
こちらの世界では数秒しか経過していないが、創造のモノクロの世界では数十分は経過していた。
つまりあの世界は創造の世界みたいなものなのだろう。
ティナちゃんとウルフマン2体とスライム5体とゴブリン10体はまるで人間の子供のようにわくわくしながら【始まりの1階層】に向かって行く。
巨大な扉しか設置されていなかった区画に、道が出現しており、その向こうには四方を取り囲む平原があるのだろう。
「おおおおおお」
ティナちゃんの感動の叫び声が聞こえる。
俺は取り合えず新しい設備を設置していく為、本の条件項目を見る事にした。
無数にある条件項目、上から順番にクリアしていきたいのだが。
これ以上配下を増やしても設備が整っていなかったら問題があるので。
次は設備を整えようかと本のページをめくり続ける。
すると設備一覧のページが出現する。
その建物とその建物を造った事によりどのような効果があるか、それをよーく吟味しながら一番最初に設置すべき建物を取捨選択していく。
一番最初に設置すべきは【神殿】だという事に辿り着いた。
この神殿の効果は召喚された配下が死んだら条件を満たす事で復活させられるというものだ。
例題としてスライムを復活させる為にはという項目がある。
スライムを復活させるには【回復ポーションを1個作る】とか意味の分からない条件が出ているのがある。
これは例題であり、本来のスライムを復活させるには条件が違うのだろう。
そして【神殿】を設置させるのに必要な条件項目とは。
【薬草300枚採集:神殿設置】という内容であり、薬草採集は勇者パーティーに入る前に行ったことがある。
まず、冒険者ギルドに登録する時、大抵は薬草を集めてこいと言われる。
次にスライムとかゴブリンを討伐してこいとか言われ、ランクがあがる。
昔をなつかしんでも冒険者ギルドを追放された事は変わらない。
今は薬草を集める事が大事だ。
このダンジョン専用の本は外に持ち出してもいいものかと、後ろのページの取扱説明を読む。
そもそも最初から取扱説明の項目を見ていればよかったと思う。
自分が見たい項目を発見すると。
【ダンジョンの書は外に持ち出しても大丈夫です。しかし外で失くしてもダンジョンの書は持ち主の所に戻ってきます。無理矢理捨てようとしても必ず戻ってきます。これは呪いではなく、関係のない人がダンジョンの書を拾う危険があるからです】
という長ったらしい説明が書かれてあった。
俺は失くしても大丈夫だとほっと一安心して、ティナちゃんに地上に出る事を告げる。
ティナちゃんは地上には興味がなかったらしく、今では【始まりの1階層】にて配下達と鬼ごっこをして楽しんでいた。
俺は【平和の広場】から出る。
先程までダンジョンの書が置かれてあった台座があった。
その真上には穴があったはずなのだが。
そこは綺麗になくなり、ごく普通に横穴が続いていた。
先程まで横穴は無かったのに、俺は疑問に抱きながら、洞窟のような道を歩き続けた。
歩き続けていると扉が出現した。
がっしりとした作りであり、そう簡単には破壊出来ないようだ。
じっくりと観察していくと魔法の付与がかかっている。
俺は魔法の扉に触れると、勝手に開き始めた。
その建物から出て、遺跡みたいな場所を歩くと、後ろを振り返った。
そこは巨大な朽ちた遺跡であった。
つまり俺はその遺跡の地下からやって来たわけで、遺跡の地下にダンジョンがあるという意味不明な状態だった。
遺跡そのものがダンジョンなら遺跡を利用するはずだ。
しかしあえて地下のダンジョンから始まるあたりが謎だ。
「ま、いっか」
俺は考えるのを放棄して、とりあえず薬草を採集し始めた。
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