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第1章命ある武器
8話 初級クエスト発掘
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「このクエストをやりたかったのじゃ、このクエストを受領しないと鉱山には入る許可がでないんじゃ、ほれテツノブも見てみろ」
「はい、そうします」
たくさんのフォルダーの中からジェイスさんが教えてくれたクエストの書類を見ると。
――――鉱物発掘――――
目的【鉄のインゴットを20個納品すること、それ以上の収益は冒険者に与えられるものとする】
報酬【2万ゴールド】
推奨ランク【Fランク以上】
場所デルズ鉱山
――――――――――――
僕は大体の情報を確認すると、ジェイスさんと一緒にシェイナ受付嬢さんのところに向かうと、2度目なのにかかわらずシェイナさんのところには人が全然おらず、
隣の2人の受付嬢ばかりが沢山の冒険者が集っていた。
僕の心の中にちくりと痛いものがよぎる、
おそらくシェイナさんは虐められているのだろう。
「シェイナさん、ちょっといいですか」
僕は元気よくその名前をつぶやくと、
周りの人々が不思議そうにこちらを見ていた。
「はい、決まりましたのですね」
「はい、ジェイスさんと一緒に登録します」
「あ、あなたは、お久しぶりです」
「シェイナの嬢ちゃんも見ない間にべっぴんさんになったな」
「ジェイスさんこそ男前じゃないですか、ふむ、鉱山発掘クエストですね、ジェイスさんは鍛冶屋だからわかるとしてなんでテツノブさんは」
どうやらステータスの書で僕の名前を確認していたようだ。
「はい僕が強くなるにはジェイスさんの力が必要なのです」
「そうですか、詳しくは聞きません、がんばってください、鉱山発掘でもモンスターはでますからね」
「任せてください」
そのあと僕たちはデルズ鉱山に向かったのであった。
―――デルズ鉱山にて―――
デルズ鉱山、それは黒い炭のような岩石が積み重なっている。
よく落盤が起きないものだと僕は感心しつつも。
空をよーく見てみると、
雨雲が沢山出現しており、
今にも雨が降りそうだった。
デルズの街から徒歩30分程度でデルズ鉱山にはたどり着くことができた。
デルズ鉱山はぜんぜん人けが無くて、あるとしたらジェイスさんのようなドワーフばかりで、ドワーフたちは鉄のインゴットを取りに来ているようだ。
見張りもドワーフであった。
見張りにクエスト受領書を見せると、にこりとうなずいた。
「ジェイス、ようやく仕事に精を乗り出したようだな」
「黙ってろ門番」
「ふふ、わしはうれしいぞジェイス、あの事件から」
「こやつには関係ないから黙っとれ」
「了解」
僕の心の中にジェイスさんもなにか傷を負っているのだなぁとか思うようになっていた。
それを僕に打ち明けてくれる時が、
お互いの心を開くということなのかもしれない。
デルズの鉱山に入ることにした僕とジェイスさんは、
その光景に圧倒された。
鉱物がまるで蛍の光のように光輝いている。
柔らかい鉱物をつかんでジェイスさんは口に運んだ。
それには驚きを隠せず。
「食べてみろ」
ジェイスさんはめちゃくちゃなことを言い出した。
僕は恐る恐るといった風体で、なんとか緑色の鉱物を国の中にいれた。
口の中でフレーバーが広がるように、
こ、これは、砂糖を使用したものではない不思議な甘みが口の中に広がっていた。
そして僕は無我夢中でグミみたいな鉱物を食べていた。
「それくらいにしておいたほうがいい、それは中毒性のある食べ物だ、最悪なことに体にめちゃくちゃいいぞ」
「それのどこが最悪なんですか?」
「それは、体がいいという理由で食べ続けるやつらがいるんだよ、そのせいでこの鉱物は結構高いんだ」
「なんでこんなに」
「運がよく出現したときなんだろうさ」
そう言ってデルズ鉱山の奥地にと入っていく。
僕たちは順調に鉄の鉱物を集めて言っている。
鉱石を10個集めると、1個の鉄のインゴットになる。
作り方は10個の鉱石をくっつかせて、ぐねりとねじると、
あっというまにインゴットになっている。
それをひたすら繰り返すことにより、
鉄のインゴットを20個集めることに成功した。
「よーく覚えておけ、これが鉄の鉱石で、これが銅の鉱石だ。そしてこちらが鋼の鉱石、銅の鉱石は最近需要が高くて、めったに手に入れられないから、銅はついでということだ。銀の鉱石と金の鉱石はもっと奥にいかねばならぬが、そこにはとても強いモンスターやボスモンスターがいるから、わしらではまだむりだ」
「はい、師匠」
「師匠はよせ、ジェイスでいい」
「ですが」
「何か問題でもあるのか?」
「僕がジェイスさんのことを師匠と呼びたいんです」
「そ、そうか、それならいいだろう」
僕とジェイスさんの絆はどんどんと深まっていると思っていた。
ある程度集めてから鉱山から脱出することにした。
モンスターは出てこなかったが。
「どうやら今日、誰かが奥地に向かったのだろう、それでモンスターを倒しつくしたというわけじゃ、モンスターは【魔力コア】から出現するから、それも覚えとけ」
「はい、でもダンジョンでもないのにコアがあるんですね」
「そうじゃのう、ここデルズ鉱山も元々はダンジョンだったんだよ」
「そうなんですか」
「じゃが沢山の人々が攻略によりデルズ鉱山のコアはよく狩られてしまい、復活してもすぐに狩られるを繰り返し、デルズ鉱山ダンジョンからデルズ鉱山に名前を変えたんだ」
「なるほど、さすが師匠です」
「いや、これは常識だから」
僕とジェイスさんはにこにこしながら、爆笑していた。
そうして僕たちはデルズの街に戻ることにしたんだ。
「はい、そうします」
たくさんのフォルダーの中からジェイスさんが教えてくれたクエストの書類を見ると。
――――鉱物発掘――――
目的【鉄のインゴットを20個納品すること、それ以上の収益は冒険者に与えられるものとする】
報酬【2万ゴールド】
推奨ランク【Fランク以上】
場所デルズ鉱山
――――――――――――
僕は大体の情報を確認すると、ジェイスさんと一緒にシェイナ受付嬢さんのところに向かうと、2度目なのにかかわらずシェイナさんのところには人が全然おらず、
隣の2人の受付嬢ばかりが沢山の冒険者が集っていた。
僕の心の中にちくりと痛いものがよぎる、
おそらくシェイナさんは虐められているのだろう。
「シェイナさん、ちょっといいですか」
僕は元気よくその名前をつぶやくと、
周りの人々が不思議そうにこちらを見ていた。
「はい、決まりましたのですね」
「はい、ジェイスさんと一緒に登録します」
「あ、あなたは、お久しぶりです」
「シェイナの嬢ちゃんも見ない間にべっぴんさんになったな」
「ジェイスさんこそ男前じゃないですか、ふむ、鉱山発掘クエストですね、ジェイスさんは鍛冶屋だからわかるとしてなんでテツノブさんは」
どうやらステータスの書で僕の名前を確認していたようだ。
「はい僕が強くなるにはジェイスさんの力が必要なのです」
「そうですか、詳しくは聞きません、がんばってください、鉱山発掘でもモンスターはでますからね」
「任せてください」
そのあと僕たちはデルズ鉱山に向かったのであった。
―――デルズ鉱山にて―――
デルズ鉱山、それは黒い炭のような岩石が積み重なっている。
よく落盤が起きないものだと僕は感心しつつも。
空をよーく見てみると、
雨雲が沢山出現しており、
今にも雨が降りそうだった。
デルズの街から徒歩30分程度でデルズ鉱山にはたどり着くことができた。
デルズ鉱山はぜんぜん人けが無くて、あるとしたらジェイスさんのようなドワーフばかりで、ドワーフたちは鉄のインゴットを取りに来ているようだ。
見張りもドワーフであった。
見張りにクエスト受領書を見せると、にこりとうなずいた。
「ジェイス、ようやく仕事に精を乗り出したようだな」
「黙ってろ門番」
「ふふ、わしはうれしいぞジェイス、あの事件から」
「こやつには関係ないから黙っとれ」
「了解」
僕の心の中にジェイスさんもなにか傷を負っているのだなぁとか思うようになっていた。
それを僕に打ち明けてくれる時が、
お互いの心を開くということなのかもしれない。
デルズの鉱山に入ることにした僕とジェイスさんは、
その光景に圧倒された。
鉱物がまるで蛍の光のように光輝いている。
柔らかい鉱物をつかんでジェイスさんは口に運んだ。
それには驚きを隠せず。
「食べてみろ」
ジェイスさんはめちゃくちゃなことを言い出した。
僕は恐る恐るといった風体で、なんとか緑色の鉱物を国の中にいれた。
口の中でフレーバーが広がるように、
こ、これは、砂糖を使用したものではない不思議な甘みが口の中に広がっていた。
そして僕は無我夢中でグミみたいな鉱物を食べていた。
「それくらいにしておいたほうがいい、それは中毒性のある食べ物だ、最悪なことに体にめちゃくちゃいいぞ」
「それのどこが最悪なんですか?」
「それは、体がいいという理由で食べ続けるやつらがいるんだよ、そのせいでこの鉱物は結構高いんだ」
「なんでこんなに」
「運がよく出現したときなんだろうさ」
そう言ってデルズ鉱山の奥地にと入っていく。
僕たちは順調に鉄の鉱物を集めて言っている。
鉱石を10個集めると、1個の鉄のインゴットになる。
作り方は10個の鉱石をくっつかせて、ぐねりとねじると、
あっというまにインゴットになっている。
それをひたすら繰り返すことにより、
鉄のインゴットを20個集めることに成功した。
「よーく覚えておけ、これが鉄の鉱石で、これが銅の鉱石だ。そしてこちらが鋼の鉱石、銅の鉱石は最近需要が高くて、めったに手に入れられないから、銅はついでということだ。銀の鉱石と金の鉱石はもっと奥にいかねばならぬが、そこにはとても強いモンスターやボスモンスターがいるから、わしらではまだむりだ」
「はい、師匠」
「師匠はよせ、ジェイスでいい」
「ですが」
「何か問題でもあるのか?」
「僕がジェイスさんのことを師匠と呼びたいんです」
「そ、そうか、それならいいだろう」
僕とジェイスさんの絆はどんどんと深まっていると思っていた。
ある程度集めてから鉱山から脱出することにした。
モンスターは出てこなかったが。
「どうやら今日、誰かが奥地に向かったのだろう、それでモンスターを倒しつくしたというわけじゃ、モンスターは【魔力コア】から出現するから、それも覚えとけ」
「はい、でもダンジョンでもないのにコアがあるんですね」
「そうじゃのう、ここデルズ鉱山も元々はダンジョンだったんだよ」
「そうなんですか」
「じゃが沢山の人々が攻略によりデルズ鉱山のコアはよく狩られてしまい、復活してもすぐに狩られるを繰り返し、デルズ鉱山ダンジョンからデルズ鉱山に名前を変えたんだ」
「なるほど、さすが師匠です」
「いや、これは常識だから」
僕とジェイスさんはにこにこしながら、爆笑していた。
そうして僕たちはデルズの街に戻ることにしたんだ。
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