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第2章エルフとオーガ
37話呪われた娘
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あるエルフの王国には呪われた魔女と呼ばれる人たちがいました。
彼女たちエルフたちはひっそりと森の奥深くで暮らし、世界樹のザリンヴァー王国に入れてもらえませんでした。
そんな時、前不死鳥騎士団長であるアルメルスは呪われた魔女と恋愛をし、逢瀬を重ねるごときに、二人は愛し合いました。ただしアルメルスはザリンヴァー王国の王女、ザルンヴァー様の弟でした。呪われた魔女の名前はココトリと呼ばれておりました。
ついにアルメルスとココトリの間には子供ができて、ひっそりと出産を迎えました。
そして人々は王家の恥さらしとばかりに、その娘を責めました。
母親とその娘はひっそりと森の奥深くで暮らしていました。
アルメルスはたまにやってくるたびに、
娘にたくさんのことを教えようとしました。
娘はココトリにべっとりであり、それでも武術もアルメルスから学びました。
いつしかアルメルスは不死鳥騎士団をキートにあけわたすと、隠居するようになり、
毎日毎日、娘と語りあいました。
そんなとき母親であるココトリが病気になりました。
人々はこれみたことかとののしりました。
ですが、むすめは森の中から薬草を一生懸命つくりました。
ザリンヴァー王国の人々は薬すら売ってくれず、
いつしかアルメルス様をののしる声がひろがり、
アルメルス様は王族をはく奪され、
山の奥地にひっそりと暮らし、
ココトリは死に絶えました。
娘は恨みました。
この世のすべてを恨みました。
すべてを破壊してやる、
すべてを奪ってやる。
そのたんびに父親がやってきて、一緒に武術を学びました。
いつしか魔法武術家を目指し始めていました。
そんなときアルメルスの姉であるザルンヴァー王女様がやってきて、
一人暮らしをしていた、まだ幼きアルメルスの娘を保護したのです。
それからキートとよくつるむようになった。まぁ簡単にいえば競いあいました。
あるときは裏ダンジョンに入りました。入るためにはいろいろと条件が必要で、
そこに強さの秘密がありました。
レベルが数千になると、キートたち不死鳥騎士団のメンバーも数千をこえるようになりました。ですがそれがごく普通のことで、女王様はあともう少しで5000レベルくらいになるのではないかという噂でした。
そだけ、エルフたちを強くさせてくれるのは、裏ダンジョンのおかげです。
ただし一つ間違ったら、絶望とりつかれて、二度と裏ダンジョンから脱出できず、骨となるのです。
そういう人たちをたくさん見てきたのです。
そういうことがあり、メイリンガルは誕生したのです。
「……」
「……大丈夫?」
天童はただ絶句していた。
これがエルフの王族の仕組みなのだと、
それをとつとつと語るザルンヴァー王女を天童はじっくりと見ていた。
彼女の目はぎらんぎらんに輝いていた。
そして天童はただ呟くのだ。
「エルフたちの呪われた魔女という仕組みがよくわかりません、なぜ呪われたのですか?」
冷静な問いかけに、女王様はこくりとうなずいた。
「この世界には2種類のエルフ族がいます。この世界そのものの純真なエルフ、異世界召喚でつれてこられた、異世界エルフ、この二種類です。よく純真エルフと異世界エルフは喧嘩や戦争をしてきました。その結果、純真が勝利し、異世界エルフたちは呪われたエルフとなったのです」
「なるほどな、そういうことか、この世界にいたんだなエルフって」
「それもはっきりとはいえませんが、純真なエルフも元々は異世界のエルフだった説がでております、これは絶対純真エルフと異世界エルフたちには洩らさないようにお願いいたします」
「なるほど」
天童たちは顎に手を当てて考えている。
とはいえ天童たちといったが、ネシネイしかいなかった。
そういえばと気づくと、いつの間にかキートもいなくなっていた。
あのキートという青年はどことなくメイリンガルを大事にしている。と見えたけど、
よく裏切られる天童にはそういった友情ごっこみたいなことは理解できるわけもなかった。
「僕らに何かできることはありますか?」
「んとですね、あなたたちのレベルを見てちゃんとわかりましたわ、あなたは3500レベルで、ドワーフ娘様は200くらいなのでしょうし、ドワーフ様にかぎっては、バトルではなく武具道具製作のサポーター役でしょう、もしよければ、この国から旅にでるとき、メイリンガルをつれていってくれませんか、あなたたちなら安心できます。この前のヒューマンたちには痛い目をみせられました」
天童はその言葉を聞き逃すことはなかった。
目がぎょろりと爬虫類のようになると、
その場の空気が凍り付いた。
それがどのような兆候なのか、隣でこちらを見ているネシネイが気づいてくれた。
ネシネイは左手で天童の右手を軽く握りしめる。
次に肩をかるくマッサージしてくれる。
そして天童は正気に戻った。
それがただ事ではないと悟ったザルンヴァー王女さまは、ぶるりと震えていた。
「その冷徹な瞳、その怒りの彷彿、いったいあなたに何が?」
「できれば、そのヒューマンの数と名前を教えていただけませんか。あと何をしたのかを」
「それはかまわないわ、あなたの仲間なの?」
「断じて仲間ではない、あいつらを殺さないとおかしくなるんだよ」
「そこまでいうなら、敵討ち?」
「ちがう」
「なにをされたの?」
「人としての尊厳の問題だ」
「そこまで、恨みが強いのね、そのヒューマン族たちは3人のパーティーで、二人の男子に一人の女子、名前はたしか」
ザルンヴァー王女様が教えてくれた3名の男女、
現在も王女様をだましたのに、ひょうひょうとエルフの王国で冒険ではなく、バカンスを楽しんでいるもよう。
その3人の名前は!
彼女たちエルフたちはひっそりと森の奥深くで暮らし、世界樹のザリンヴァー王国に入れてもらえませんでした。
そんな時、前不死鳥騎士団長であるアルメルスは呪われた魔女と恋愛をし、逢瀬を重ねるごときに、二人は愛し合いました。ただしアルメルスはザリンヴァー王国の王女、ザルンヴァー様の弟でした。呪われた魔女の名前はココトリと呼ばれておりました。
ついにアルメルスとココトリの間には子供ができて、ひっそりと出産を迎えました。
そして人々は王家の恥さらしとばかりに、その娘を責めました。
母親とその娘はひっそりと森の奥深くで暮らしていました。
アルメルスはたまにやってくるたびに、
娘にたくさんのことを教えようとしました。
娘はココトリにべっとりであり、それでも武術もアルメルスから学びました。
いつしかアルメルスは不死鳥騎士団をキートにあけわたすと、隠居するようになり、
毎日毎日、娘と語りあいました。
そんなとき母親であるココトリが病気になりました。
人々はこれみたことかとののしりました。
ですが、むすめは森の中から薬草を一生懸命つくりました。
ザリンヴァー王国の人々は薬すら売ってくれず、
いつしかアルメルス様をののしる声がひろがり、
アルメルス様は王族をはく奪され、
山の奥地にひっそりと暮らし、
ココトリは死に絶えました。
娘は恨みました。
この世のすべてを恨みました。
すべてを破壊してやる、
すべてを奪ってやる。
そのたんびに父親がやってきて、一緒に武術を学びました。
いつしか魔法武術家を目指し始めていました。
そんなときアルメルスの姉であるザルンヴァー王女様がやってきて、
一人暮らしをしていた、まだ幼きアルメルスの娘を保護したのです。
それからキートとよくつるむようになった。まぁ簡単にいえば競いあいました。
あるときは裏ダンジョンに入りました。入るためにはいろいろと条件が必要で、
そこに強さの秘密がありました。
レベルが数千になると、キートたち不死鳥騎士団のメンバーも数千をこえるようになりました。ですがそれがごく普通のことで、女王様はあともう少しで5000レベルくらいになるのではないかという噂でした。
そだけ、エルフたちを強くさせてくれるのは、裏ダンジョンのおかげです。
ただし一つ間違ったら、絶望とりつかれて、二度と裏ダンジョンから脱出できず、骨となるのです。
そういう人たちをたくさん見てきたのです。
そういうことがあり、メイリンガルは誕生したのです。
「……」
「……大丈夫?」
天童はただ絶句していた。
これがエルフの王族の仕組みなのだと、
それをとつとつと語るザルンヴァー王女を天童はじっくりと見ていた。
彼女の目はぎらんぎらんに輝いていた。
そして天童はただ呟くのだ。
「エルフたちの呪われた魔女という仕組みがよくわかりません、なぜ呪われたのですか?」
冷静な問いかけに、女王様はこくりとうなずいた。
「この世界には2種類のエルフ族がいます。この世界そのものの純真なエルフ、異世界召喚でつれてこられた、異世界エルフ、この二種類です。よく純真エルフと異世界エルフは喧嘩や戦争をしてきました。その結果、純真が勝利し、異世界エルフたちは呪われたエルフとなったのです」
「なるほどな、そういうことか、この世界にいたんだなエルフって」
「それもはっきりとはいえませんが、純真なエルフも元々は異世界のエルフだった説がでております、これは絶対純真エルフと異世界エルフたちには洩らさないようにお願いいたします」
「なるほど」
天童たちは顎に手を当てて考えている。
とはいえ天童たちといったが、ネシネイしかいなかった。
そういえばと気づくと、いつの間にかキートもいなくなっていた。
あのキートという青年はどことなくメイリンガルを大事にしている。と見えたけど、
よく裏切られる天童にはそういった友情ごっこみたいなことは理解できるわけもなかった。
「僕らに何かできることはありますか?」
「んとですね、あなたたちのレベルを見てちゃんとわかりましたわ、あなたは3500レベルで、ドワーフ娘様は200くらいなのでしょうし、ドワーフ様にかぎっては、バトルではなく武具道具製作のサポーター役でしょう、もしよければ、この国から旅にでるとき、メイリンガルをつれていってくれませんか、あなたたちなら安心できます。この前のヒューマンたちには痛い目をみせられました」
天童はその言葉を聞き逃すことはなかった。
目がぎょろりと爬虫類のようになると、
その場の空気が凍り付いた。
それがどのような兆候なのか、隣でこちらを見ているネシネイが気づいてくれた。
ネシネイは左手で天童の右手を軽く握りしめる。
次に肩をかるくマッサージしてくれる。
そして天童は正気に戻った。
それがただ事ではないと悟ったザルンヴァー王女さまは、ぶるりと震えていた。
「その冷徹な瞳、その怒りの彷彿、いったいあなたに何が?」
「できれば、そのヒューマンの数と名前を教えていただけませんか。あと何をしたのかを」
「それはかまわないわ、あなたの仲間なの?」
「断じて仲間ではない、あいつらを殺さないとおかしくなるんだよ」
「そこまでいうなら、敵討ち?」
「ちがう」
「なにをされたの?」
「人としての尊厳の問題だ」
「そこまで、恨みが強いのね、そのヒューマン族たちは3人のパーティーで、二人の男子に一人の女子、名前はたしか」
ザルンヴァー王女様が教えてくれた3名の男女、
現在も王女様をだましたのに、ひょうひょうとエルフの王国で冒険ではなく、バカンスを楽しんでいるもよう。
その3人の名前は!
応援ありがとうございます!
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