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不穏
十二話
しおりを挟むー離島 ヘリポートー
ダッダッダッダッダ
緊急着陸をした俺達はヘリから少し離れた場所で休憩しながら慌ただしく
整備士の人達が行き来しているのを
しばらくぼんやりと眺めていた
フェイ「それで、原因はわかりましたの?」
整備士「申し訳ありません。原因の特定となるとしばらく時間がかかります。」
フェイ「そう・・・わかったわ。」
シマトネ「もう空の旅はしねーぞ。
帰りは別の手段で帰ろう。」
椿「賛成~。着いたばかりなのにヘトヘトになっちゃったよ。
とりあえず無事ついた事お母さんに連絡しておこうかな。」
椿は草フォンを取り出して母親に電話しているみたいだ
あれだけの恐怖を味わったのだから
親に連絡して声を聴きたくなったのだろう
フェイ「今回はみなさんに申し訳ないことをしましたわ。
こんな事滅多にある事じゃありませんけど、万全の準備をしていたにも関わらずみなさんの命を危険にさらすだなんて・・・・
ジョアールグループの面目丸潰れですわ」
次郎「あまり気にするなよ。
俺達こうして生きているんだから。」
シマトネ「そうだぜ。
空の旅はもうごめんだけど、
少なくともフェイのせいでもなけりゃ誰のせいでもないだろ!」
樫「その通りですね。椿さんは大丈夫でしたか?」
椿「大丈夫って言えるかは微妙だけど、怖さもなくなってきたし!
身体もへーき!」
フェイ「こんな事がありましたし、
みなさん帰られる様でしたら何か帰る手段を手配しますわ。」
シマトネ「みんな無事だった事だし、
休みもまだこれからなんだから
旅行続行ってことでいいんじゃねーか?」
椿「そうそう!せっかく水着も買ったし!遊ぶ気まんまんだよ!」
次郎「俺も大丈夫だ!せっかくここまで来たんだし!」
樫「ですね。」
フェイ「では目的の旅館に向かいますわ!・・・・っと、ヘリポートから
少し距離がありそうですわね。」
樫「ここからどの位遠い場所にあるんですか?」
フェイ「ん~距離的には歩けなくもないですが、みなさんの疲労度を考えると
遠いですし・・・・
車があるか聞いてみますわ!」
タッタッタッタ
次郎「にしても本当さっきはどうなる事かと思ったよな」
樫「まさか、あんな事になるとは思ってませんでしたね。
流石に私も少し怖かったですよ。」
椿「樫さんけっこう冷静じゃありませんでした?」
樫「一応大人なんで私までパニックを起こすわけにはいきませんからね。
ちょっとパラシュートもしてみたかったですし。」
シマトネ「最後に何か不穏な事を言ってた気がするんすけど・・・」
タッタッタッタ
フェイ「お待たせしました!
車はやはりないそうですわ!
流石離島!ど田舎ですわ!」
現在この世界においても車や過去人間が作ってきた乗り物、それを模した物は
残ってはいるがそのほとんどは首都に
集約しており、首都外における
交通関係の整備を人型植物はそれほど
重視していない
よってこの様に首都から離れた土地へ
来ると乗り物がないということが
ザラらしい
代わりに電動キックボードや、
電動立ち乗り二輪車、スケボー等が
首都外における主な乗り物となっている
フェイ「代わりにスケボー3つと、
立ち乗り二輪車2台ならあるそうですわ」
シマトネ「仕方ねぇそれ借りるか。」
椿「私二輪車が良い!」
シマトネ「俺だってそっちの方がいいわ!」
次郎「俺はその両方とも乗り方知らないんだけど・・・」
樫「次郎くんは下手に電動より、スケボーの方が良さそうですね。」
フェイ「ここは私達女性陣が電動で、
男性のみなさんにはスケボーを乗ってもらうということでいいんじゃなくって?」
椿「そうだね!それが良いよ!」
シマトネ「えぇ~疲れたよ。」
樫「まぁまぁ、それほど遠いというわけではないんですよね?」
フェイ「えぇ!地図を見た限りではスケボーでも問題ありませんわ!」
シマトネ「まぁいいかぁ。
そんでそのスケボーはどれよ?
大抵こういう所のレンタルスケボーって板の柄が死ぬほどダサいんだよな・・・」
次郎「へぇ・・・そういうものなのか?」
樫「まぁデザインは走りに関係しませんし、ここじゃ見る方もいませんよ。」
シマトネ「それもそうっすね。」
俺達は近くの建物でそれぞれ乗り物をレンタルした
俺はスケボーの乗り方を知らなかったのでカッさんとシマトネに教わっていたのだが、二輪車が電動なのに対して
初速の勢いをつける為に地面を蹴る必要がある分これは疲れそうだと感じた
シマトネ「まぁ簡単にはこんな所かな?」
フェイ「もう準備出来たかしら~?」
椿「みんな早く~」
シマトネ「全く、いい気なもんだぜ」
樫「では次郎くん行けそうですね?」
次郎「あ、あぁどうにか大丈夫だ。」
フェイ「ではしゅっぱ~つ!ですわ!」
コォォォォオオオ
電動二輪は軽快な音を立てつつスケボーのスピードに合わせて走ってくれていたが、はたから見るとランニングのしごき
の様な構図が出来ており何とも不気味な
集団になっていた
ジャッジャッジャッ・・・・
シャーーーー
ジャッジャッジャッ・・・・
シャーーーーー
次郎「こ、これ平地と登りくそキツい
じゃねーか!」
シマトネ「はぁ・・はぁ・・・だから
スケボーは嫌だったんだよ・・・」
樫「2人とも・・・あんまり喋ると
もっと疲れますよ。
ハァ・・・普段車なので、これはキツイですね。」
ポタ・・ポタポタ・・・
暑い陽射しの中、電動二輪とスケボーの
奇妙な集団【2名を除き】は額から
汗を滝の様に流しながら何もない田舎道を爆走した
椿「あ~楽ちん~‼︎」
フェイ「ですわ~‼︎」
シマトネ「・・・うぜぇ・・・」
次郎「ぜぇ・・ぜぇ・・」
樫「・・みなさん・・・一回休憩しませんか?」
カッさんは学生の俺達よりも体力がなく、ここまで大人の面子で頑張っていたが流石に限界だった様だ
ガタンッゴロ
シマトネ「いや、自販機があってマジで助かった・・・こんなに水分が蒸散しちまったら枯れちまうよ」
シマトネと、俺とカッさんは天然水を
買い、スポーツ選手の如く勢いよく
ラッパ飲みで水分を飲み干した
次郎「いっ生き返ったぁ~。
てか、マジでこれランニングと変わらなくねーか?」
フェイ「ここまで来ればあとは楽になると思いますわ!」
シマトネ「なんでだ?」
フェイ「だって・・あとは目的地まで
下りだけですから」
椿「そうなの?」
樫「嫌な予感がしますね・・」
シマトネ「同感っす・・・」
次郎「?・・下りだとなんかあるんか?」
シマトネ「いや、考えてみろよ。
そりゃ下りは自分で地面蹴る必要は
ねーけどよ・・・ブレーキ大変だぜ。」
次郎「あっ・・」
樫「私止まれるでしょうか。」
椿「みんな怪我しない様にね!」
フェイ「ほら、あっちをご覧なさい!
どこまでも続く下り道を!」
フェイが指を指す方角を見てみると
まるで一枚絵になりそうな
綺麗な下りのスラロームが現れた
その先に小さく見えるあの黒い屋根の
建物が目的地だろうか・・
シマトネ「あぁぁ・・やっぱり。」
樫「死ぬ前に煙草を吸わせて下さい・・」
シュボッ・・
スゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・フゥゥウウ・
次郎「ちなみにどうやって止まればいいんだ?」
シマトネ「止まり方は色々あるけど、
次郎は初心者だから、足でブレーキをかけるかデッキの後ろに体重をかける
テールブレーキがいいだろうな」
シマトネは止まり方を実際に見せてくれたが、果たして無事に止まれるのだろうかとても不安である
樫「まぁ無理してスケボーで下る必要はありませんので、最悪歩いてきて下さい。」
フェイ「あら、男3人ガン首揃えて
日よっていらっしゃるの?」
椿「次郎くん無理しないでね?」
ここまで言われたら男が廃るというものである
次郎「見とけ、やってやろうじゃんか」
シマトネ「そこまで言われたらこっちにも面子ってもんがあるぜ」
樫「大人の余裕というものを見せてあげましょう。」
椿「じゃあ多分3人の方がスピード出ちゃうから私達は後から追いかけるね!」
フェイ「ですわ‼︎」
シマトネ「そうだせっかくだから競争でもしてみますか?」
次郎「えぇ!俺勝てねーよ!」
樫「良いですね。水でも賭けましょうか?」
次郎「カッさんまでやる気なのかよ・・・仕方がねーな。」
シャーーー・・・カッ!
シマトネ「じゃあ2人とも用意はいいか?」
樫「いつでもどうぞ。」
次郎「くそっいつでも来やがれ」
シマトネ「3・・2・・1・・GO‼︎‼︎」
ジャッッッ‼︎・・・カァァァァコォォォ
3人一斉に地面を蹴るとスケボーは
勢い良く飛び出した
車輪の回転が増していき、音がシャープになっていく
景色があっという間に後方に流れていく中、1番はじめに先頭に立ったのは
カッさんだった
カッさんは身体が大人な分体重がある為
加速度がこちらと違うらしい
今一体何キロ出ているのか・・・・・
シャャャャャャャャャーーー
いくつかある最初のスラロームに入る
初心者の俺にとってまずここが関門だ
スピードは出しすぎず、丁寧に
OUT INで進入する
カーブでスピードを落とし過ぎた為
シマトネが2番手に躍り出る・・・
シマトネ「先行くぜ‼︎‼︎」
カッさんはそれより先を行っており
その背中が一つ先のカーブでチラチラ見える程度まで離されてしまった
樫「頂きましたね・・・」
このままのスピードを保持すれば1着は
必須・・・
あとは怪我をしない様止まれば良いだけのこと・・・
瞬間 背中に気配を感じる
ゾォ・・・
樫「まさか⁉︎」
シマトネ「甘いっすよ・・・‼︎」
シマトネは徐々にカッさんを追い上げてた
巧妙だったのはカーブ毎に目線で後方を確認していたカッさんに気取られぬ様
視認出来る範囲外にライン取りをしていた事
次郎「うっ上手い‼︎」
一瞬の駆け引き・・・
カッさんは急に現れたシマトネの気配に驚き、怪我をしない様ブレーキをかけた
樫「フッ・・若さ・・・ですね。
私は降りましょう。」
シマトネはその隙に猛スピードで
追い抜いていった
俺もすぐさま止まっているカッさんを追い抜く・・・
次郎「くそっ・・50mは離されたか?」
シマトネ「もらったぜ‼︎」
ごくごく単純な話・・・
基本的には事なかれ主義だが、他人に負けるのは好きじゃない
スピードには慣れてきた・・・
ギアを一段上げるか
コォォォオオ・・・ゴォォォオオオオオ
樫「ん?・・早い・・・
あれなら追いつきそうですが、次郎くん止まれるのでしょうか?」
シマトネ「見えてきた!」
ここまできたらスピードを落として、
ブレーキに備えよう
ゴォォォオオオオオーーーーーーーーー
シマトネ「‼︎‼︎‼︎?」
次郎「シャッッッ‼︎」
一瞬の油断が勝敗を決する・・・
スピードを落とし始めた所を追い抜かれたシマトネはもう俺に追いつけなかった
シマトネ「クソっ‼︎‼︎」
ゴォォォオオオオオーーーーーー
次郎「よし‼︎ゴールまで目測100m。
後方に追ってくるやつはいない。
もらったぜ。」
ホッとした瞬間・・・
アドレナリンが切れる
次にスピードに対する恐怖心が襲ってきた
次郎「あ・・・わっわわぁ‼︎」
ゴールが迫ってくる・・・
しかし、
このスピードでは教えてもらった止まり方は役に立ちそうにない
椿「あれ次郎くん止まれるのかなぁ?」
フェイ「ん~見た感じだと・・・
無理ですわね。」
建物が間近まで迫ってきた次の瞬間
地面にあった樹の根っこにスケボーが
挟まった
スケボー自体は物理的に強制停止され
俺はというと、慣性の法則に従い
勢いそのままに宙に放り出された・・・
次郎「わぁぁぁあ‼︎」
樫「次郎くん!」シマトネ「あぁ!」
フェイ「あら‼︎」椿「次郎くんー‼︎‼︎」
身体が硬直し、衝撃に備えられない・・
そう思っていた次の瞬間
俺の身体は柔らかい何かによって包まれていた・・・・
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