幼なじみ

しおり

文字の大きさ
3 / 5

デート?

しおりを挟む
「もう降りとこうかな…」
まだ待ち合わせの30分前家が隣なんだから30分も前に家を出なくてもいいという事は十分わかってる。
だけど、早く秋くんに会いたいんだ。
私いつからこんなに秋くんのこと好きになってたんだろう。
そんなことをぼーっと考えながら玄関を出た。
「春ちゃんおはよー」
「えっ、えっ?!私時間間違えた??」
「間違えてないよ?」
「秋くんはやくない…?」
「春ちゃんも早いよ?」
「そ、う、だけど…」
「春ちゃんと出かけるのが楽しみだったんだ」
そう言ってほんとに待ちきれなかったとでも言いたげに笑顔を向けてくる。
胸がきゅうっと掴まれたように痛いくなった。
「予定より早いけど行こっか?」
「うん!」

こうして秋くんとのデート(?)が始まりました。

「秋くんこんな恋愛ものとか見るの?」
「あんまり見ないねぇ」
「寝ちゃう?」
「さすがに寝ないよ」
クスクスと笑いながら答えてくれる。
「なんで、そんなずっと笑ってるの!」
「んー?春ちゃん可愛いから」
頭に手を置かれ撫でられる
「い、いつもそうやって妹扱いする!」
「怒んないでよ春ちゃん」
ほんとに何なんだ幼稚園の時からの付き合いだけど
頭とかなにげに初めて撫でられたし…
朝からこんなんで私大丈夫かな…
「春ちゃん朝ごはん食べた?」
「食べてないよ」
「映画まで時間あるし、いいお店知ってるからご飯食べよ」
「いいお店?」
そのお店は秋くんの言う通り落ち着いてて綺麗でちょっとレトロないいお店だった
「秋くんセンスいいね」
「友達から聞いただけだよ」
こんなお店男の人が知ってるわけないし、女の子から聞いたんだろうな…
秋くんかっこいいからクラスでももててるのかな…
「春ちゃん?どうしたの?大丈夫?」
「あ!ごめんね大丈夫だよ」
なんとか笑顔を作った
「無理しないでね?」
「大丈夫だよ!あ、私このホットケーキ食べる!」
「えぇ?!朝からこんな生クリームとか食べれるの?昔からの甘党は変わんないなぁ」
「あ…秋くんそんな事も覚えてるんだね」
「春ちゃんの事だもん覚えてるよー」
「秋くんは甘いの嫌いだもんね」
「春ちゃんもよく覚えてるね」
「秋くんの事だもん覚えてるよ!」
「真似した?」
「へへ」
「笑ってないで早く注文する!」
「秋くんは?なにする?」
「んー、コーヒーだけでいいかな」
「どうしたの?食欲ない?」
「春ちゃんのホットケーキちょっともらおうと思って」
頬ずえをしながらこっちを若干上目ずかいでみてくる。
男のくせに可愛いって何なのよ。
「生クリームたっぷりのとこあげるね!」
「吐かせる気?」
「冗談だよ~(笑)」
そんなこんなでホットケーキを食べ終わった頃にはいい時間になっていた。
「そろそろ行こっか」
「あ、待ってその前にお手洗い行ってくる!」
「わかった。外に出て待ってるね」
「うん!」

お手洗いを済ませてお店の外に出る
「あ、お会計…」
「ん?いいんだよ今日は僕に付き合ってもらってるんだから」
「え、でも…」
「いいから、早く行かないと始まっちゃうよ?」
「秋くんありがとう」
「どういたしまして」
満面の笑みが眩しい…!のだけど…
「秋くんそっちじゃないよ!こっちだよ!」
「あれ?間違えてた?」
秋くんは方向音痴なのです。

映画の内容はそこそこだった。
ありきたりだけど、俳優さんかっこいいし、
女優さんも演技うまかったからまぁまぁ良かったのかな
最後はさすがにじーんとしてしまったけど。
「感動したねー、」
「感動っていうか、もう途中で涙止まらなかった」
「そんなに?」
鼻をすする音が聞こえてたけどまさかほんとに泣いてるとは。秋くん純粋だな。
そんなところもほんとに大好き
「じゃあ、そろそろ帰ろっか」
「うん!」
「春ちゃんありがとうね」
「え?」
「僕、春ちゃんに断られたらどうしようって結構不安だったんだよ」
「断るわけないよ!!」
思わず大きい声が出てしまった
「へへ、ありがとうね春ちゃん」
なんか、わからないけど涙が出てきそう
さっきの映画に出てた俳優さんの言葉より私は秋くんの言葉の方が心に響くよ。
「また、どこか一緒にお出かけしてくれる?」
「もちろん!!!早いうちにまたお出かけしよう!」
「あ、春ちゃん今日の記念にこれ」
手のひらに小さい紙包みを載せられる
「なに?」
「あけてみて?」
そっと開けてみると小さい綺麗なお花がついたネックレスだった
「え!こんなの!」
「いいんだよ~今日は付き合ってもらったんだしねお礼と思って受け取って」
「でも、ご飯もこのネックレスも…」
「いいんだよ僕がもらって欲しいんだ。ね?」
「秋くん…一生大切にする!ありがとう!」
「さ、もうついたしバイバイしよっか」
「秋くんありがとうね!ばいばい!」
「こちらこそありがとう。ばいばい!」
私が家に入るまでずっと秋くんはニコニコしながら見守ってくれていた

「あー、もう春ちゃん可愛すぎ
心臓バクバクしちゃう」
にんまりとわらって秋人は言った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

俺の可愛い幼馴染

SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。 ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。 連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。 感想もご自由にどうぞ。 ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり

鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。 でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。

遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜

小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。 でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。 就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。 そこには玲央がいる。 それなのに、私は玲央に選ばれない…… そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。 瀬川真冬 25歳 一ノ瀬玲央 25歳 ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。 表紙は簡単表紙メーカーにて作成。 アルファポリス公開日 2024/10/21 作品の無断転載はご遠慮ください。

処理中です...