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13.居ても立ってもいられず、お父様に我がままを言って連れて行ってもらいました
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デートから帰って来ると、お父様からとんでもないことをお聞きしたの。それは隣国のパシュー国で内乱がおきて、戦争派の第二皇子が勝利し、我が国を乗っ取りに来るのだとか。もともと、第二皇子の目的は豊かな我が国を乗っ取ることで、軍事国であるパシュー国は最近武器が売れなくなり、貧困対策に乗り出さない国王陛下や第一王子に不満を持った平民たちを上手く第二王子がけしかけたらしいの。我が国(ウラフ国)は陸続きの国との境は高い塀や砦も多いし、剣や馬術は磨いてきたらしいけど、あちら側には大きな川があるからと安心して手薄になっていたのだとか。カルロス様が危ないわ。私は居ても立ってもいられずにお父様に連れて行ってもらえるようにお願いしたの。だって私、前世では筋肉の多い方を探すうちに、陸軍、海軍の方にも目がいくようになって、勝手に多くなった知識だけど、剣と弓一筋の方々よりは鉄砲の仕組みも大砲の仕組みも知っていることに気づいたんですもの。初めて私がお役に立てるはず。でもこの短時間では大した物は作れないのでとりあえず、てこの原理をお伝えしたいと思っているの。原始的な戦争だけど絶対に勝てるわ。
「お父様、私をカルロス様のところへ連れて行ってください。もちろんこの国のためにですわ。」
「ロザリーに何ができるって言うんだい?戦争は遊びじゃないんだよ。」
「よく分かっておりますわ。ではお父様、国王陛下のところに連れて行ってください。そこで私の案を聞いて許可されなければ私は諦めます。私はお父様の娘ですよ。いままでどれだけお父様のお部屋で過ごしてきたと思っているのですか?沢山お父様のお部屋で勉強いたしました。」
実際これも嘘ではないの。なぜか、男らしい男性の描かれた歴代の戦争の本を無意識に手にとってはよくエマに怒られたわ。私が一歩も引かなかったのでお父様は根負けして、国王陛下に合うことを許可してくださったわ。そこで私はてこの原理を説明したの。
「・・・以上が私の説明になります。」
そこには将来の宰相様と言われるジルド様もいて、
「素晴らしい、ようはこういうことだね。」
と言って、簡単なシーソーのおもちゃのようなものを作って飛ばして見せたの。流石だわ。私の説明でここまで理解できるなんて、
「その通りです。他にも色々な案がございます。例えば太いゴムを用意していただいてY時の木に付けて飛ばすなど…。一刻を争うはずです。すぐに私を連れて行ってください。」
「リチャードよ、この行動力はマリア譲りだな。わしには止めることができん。お前が必ず守れ。」
「国王陛下、私の大切な娘です。宰相の私がここを抜ける間、代理としてジルド君を置いていく。それでいいですね。」
「もちろんだ、早く行ってくれ。あそこの砦を越されては我が国はおしまいだ。」
「ロザリー嬢、死なないでくださいよ。妹のイザベラが悲しみます。」
「えっ?分かりました。」
それから急いでお父様の馬に乗らせてもらって、総勢五十人で出発したわ。すごく急いでくださったのと、すぐにお父様が私に教えてくださったおかげでたぶん、カルロス様より半日くらいしか遅れていないんじゃないかしら?砦に着いた時はカルロス様がとても呆けた表情をしていたもの。
作戦会議の部屋にお父様と入っていくと、カルロス様が目を丸くして驚いて見えたわ。でもいまは時間が無いからお父様から、
「皆の者、いまからロザリーの言うことをしっかり聞け、ロザリーすぐにて説明を。」
「はい、お父様。皆さんに分かりやすいように簡単な模型を作ってもらってきました。このように長い方に大きな石を乗せます。反対側に二人ジャンプして乗ればこのように飛んでいくでしょう。」
「「「「おおおお~~。」」」」
男の人の雄たけびはちょっと怖いわね。でも今は怯んでいる場合じゃないわ。
「次はこちらです。弓でもいいのですが、風に左右されやすいので。こちらも石の方がいいかと。狙うのも簡単ですし、そこら中に丁度いいのが落ちておりますし、すぐにY時の木でゴム台を作ってください。信じられないくらい飛びますよ。これで船に穴をあければいいんです。的は大きいですからね。」
皆さんの士気が上がったみたい。早速作り出してくれたわ。人手が多かったのと、作業が簡単なこともあるでしょうけど一時間もしないうちに出来上がってしまったわ。夕方前には完成していたわね。いつの間にか森の木まで使って百は作れたわね。石も沢山集まったし、あとは船が見えてきたら打つだけね。あちらの大砲はよく飛んでも五十メートルだと聞いているし、ありがたいことに木の船だから大きいだけで大した事ないわ。どう考えても、前世の記憶からしたらおもちゃよね。それにこちらは高いところから低いところに向かって撃てるのである意味威力は勝手に増してくれるわ。ただこちらも何メートルくらい飛ぶかは流石に素人なのでなんとも言えないけど…。試しに海に向かってカルロス様がシーソー型で試してくれたわ。百メートルは軽々飛んでくれたわね。これなら安心ね。石は頭ほどの大きさだからそれほど大きくないのよね。それでも空高くから降ってきたら、たぶん木でできた船はひとたまりもないでしょうね。私のカルロス様を敵にまわしたことを後悔しなさい。
「お父様、私をカルロス様のところへ連れて行ってください。もちろんこの国のためにですわ。」
「ロザリーに何ができるって言うんだい?戦争は遊びじゃないんだよ。」
「よく分かっておりますわ。ではお父様、国王陛下のところに連れて行ってください。そこで私の案を聞いて許可されなければ私は諦めます。私はお父様の娘ですよ。いままでどれだけお父様のお部屋で過ごしてきたと思っているのですか?沢山お父様のお部屋で勉強いたしました。」
実際これも嘘ではないの。なぜか、男らしい男性の描かれた歴代の戦争の本を無意識に手にとってはよくエマに怒られたわ。私が一歩も引かなかったのでお父様は根負けして、国王陛下に合うことを許可してくださったわ。そこで私はてこの原理を説明したの。
「・・・以上が私の説明になります。」
そこには将来の宰相様と言われるジルド様もいて、
「素晴らしい、ようはこういうことだね。」
と言って、簡単なシーソーのおもちゃのようなものを作って飛ばして見せたの。流石だわ。私の説明でここまで理解できるなんて、
「その通りです。他にも色々な案がございます。例えば太いゴムを用意していただいてY時の木に付けて飛ばすなど…。一刻を争うはずです。すぐに私を連れて行ってください。」
「リチャードよ、この行動力はマリア譲りだな。わしには止めることができん。お前が必ず守れ。」
「国王陛下、私の大切な娘です。宰相の私がここを抜ける間、代理としてジルド君を置いていく。それでいいですね。」
「もちろんだ、早く行ってくれ。あそこの砦を越されては我が国はおしまいだ。」
「ロザリー嬢、死なないでくださいよ。妹のイザベラが悲しみます。」
「えっ?分かりました。」
それから急いでお父様の馬に乗らせてもらって、総勢五十人で出発したわ。すごく急いでくださったのと、すぐにお父様が私に教えてくださったおかげでたぶん、カルロス様より半日くらいしか遅れていないんじゃないかしら?砦に着いた時はカルロス様がとても呆けた表情をしていたもの。
作戦会議の部屋にお父様と入っていくと、カルロス様が目を丸くして驚いて見えたわ。でもいまは時間が無いからお父様から、
「皆の者、いまからロザリーの言うことをしっかり聞け、ロザリーすぐにて説明を。」
「はい、お父様。皆さんに分かりやすいように簡単な模型を作ってもらってきました。このように長い方に大きな石を乗せます。反対側に二人ジャンプして乗ればこのように飛んでいくでしょう。」
「「「「おおおお~~。」」」」
男の人の雄たけびはちょっと怖いわね。でも今は怯んでいる場合じゃないわ。
「次はこちらです。弓でもいいのですが、風に左右されやすいので。こちらも石の方がいいかと。狙うのも簡単ですし、そこら中に丁度いいのが落ちておりますし、すぐにY時の木でゴム台を作ってください。信じられないくらい飛びますよ。これで船に穴をあければいいんです。的は大きいですからね。」
皆さんの士気が上がったみたい。早速作り出してくれたわ。人手が多かったのと、作業が簡単なこともあるでしょうけど一時間もしないうちに出来上がってしまったわ。夕方前には完成していたわね。いつの間にか森の木まで使って百は作れたわね。石も沢山集まったし、あとは船が見えてきたら打つだけね。あちらの大砲はよく飛んでも五十メートルだと聞いているし、ありがたいことに木の船だから大きいだけで大した事ないわ。どう考えても、前世の記憶からしたらおもちゃよね。それにこちらは高いところから低いところに向かって撃てるのである意味威力は勝手に増してくれるわ。ただこちらも何メートルくらい飛ぶかは流石に素人なのでなんとも言えないけど…。試しに海に向かってカルロス様がシーソー型で試してくれたわ。百メートルは軽々飛んでくれたわね。これなら安心ね。石は頭ほどの大きさだからそれほど大きくないのよね。それでも空高くから降ってきたら、たぶん木でできた船はひとたまりもないでしょうね。私のカルロス様を敵にまわしたことを後悔しなさい。
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