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21.手芸屋さんに行ったのですが、大変なことになりました
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ドレスのお礼に刺繍入りのハンカチを用意することになって手芸屋さんに来たの。おばあさん元気かしら?
「おばあさん、こんにちは。今日も見せてくださいね。」
「お嬢ちゃんかい。元気だったんだね。最近変な男たちがウロウロしていたから心配していたんだよ。お嬢ちゃんのことを探していたみたいだよ。アクアマリンの瞳って言ってたからね。気をつけておくれよ。」
「教えてくださってありがとうございます。エマ怖いわ。どうしましょう。」
「そうですね。お嬢様、私が良さそうなものを選びましたのですぐに帰りましょう。」
「エマありがとう。おばあさん、また来ますので今日はすぐに帰りますね。」
「そうしておくれ、元気でね。」
私とエマはすぐに手芸屋さんを出てすぐ近くに停めてある馬車まで急いだのだけど、男はすでに私に気が付いていて、
「ちょっと付き合ってもらうぞ。」
どうしましょう、エマだけでも助けないと、そう言えば護衛の方はどうなったのかしら?私がキョロキョロしていると、
「護衛の奴らならあそこでのびてるぞ。ほんとの闘い方を知らないんだな。真正面から来ると思ってるんだから馬鹿だよな。屋根の上から襲ってやったら一発だ。」
「分かったわ。ついて行きますのでエマだけは見逃してください。」
「別に構わないぜ。俺はお前を連れて来るように言われてるだけだからな。」
「お嬢様、私も行きます。」
「エマは来ちゃだめよ。」
「エマ大好きよ。」
「じゃあ行くぞ。そこの女、ちょっとだけ寝ていてくれよ。」
「エマに何をしたの?」
「眠り薬を嗅いでもらっただけだ。安心しろ、一時間もすれば目を覚ますさ。」
「そうなのね。エマを傷つけないでありがとう。」
「俺は金を貰ったらなんでもやる。病気の家族のためだから後悔はしていない。でもこんな仕事は本当はしたくないんだ。」
「そうだったのですね。ご家族のために、分かりましたわ。私を連れて行ってください。あれ、でもちょっと考えたのですが、私を助ければあなたは私の恩人になるわけですよね?そして真犯人を捕まえれば報償も出ますわ。」
「・・・俺を雇ってくれるのか?」
「こちらこそ私の護衛さんになってくださいますか?」
「さっきの奴らよりは強いぞ。」
「ふふふ、そのようですね。」
私たちは協力することになって、
「いまから行くところには破落戸が三十人以上いる、俺を雇ったやつはかなり金を持っているようだ。そしてカルロス殿に対してかなりの恨みがあるようだったぞ。」
「カルロス様に?」
「ああそうだ。」
「そう言えば、私の名前はハイゼル公爵家のロザリーと言います。」
「俺はガゼルだ。」
「ガゼル様よろしくお願いしますわ。」
「いやいやおかしいだろう。お嬢ちゃんが雇い主なんだからロザリー様だろう。俺のことは呼び捨てにしてくれ。」
「それはそのうちそうしますわ。いまは一緒にやっつけるのですから、対等ですわ。どちらかと言うと助けていただくわけですし…。」
「かわったお嬢ちゃんだな…。まぁいいや、まずは二人では無理だからカルロス殿に連絡を取るぞ。」
「どうするのですか?」
「簡単だ、そこに馬を隠してある、さぁ行くぞ。」
私はガゼル様と一緒に王宮に向かったわ。そして王宮の門を止まらずに突破してしまったの…これは問題なのでは?やっぱり多くの人が追ってくるわ、どうする気かしら?
「ほら見ろ、みんながお嬢ちゃんの髪を見て麗しのご令嬢が誘拐されたと大騒ぎしだしたぞ。上手くいったな。」
「上手くいっているのでしょうか?」
「もうすぐカルロス殿が猛獣が如く飛び出してくるぞ。」
「流石にそんなにすぐには、・・来ましたね…。ちょっと怖いですわ。」
「だろう?さてと追いかけて来てもらうかな、お嬢ちゃんしっかり掴まっていてくれよ。」
「でもまだカルロス様は馬に乗ってませんよ。」
「大丈夫だろう、そのへんの馬に飛び乗ってくるだろう。他の者まで来ると厄介だからな、行くぞ。」
「ガゼル、何をやってる、俺のロザリーを返せ。」
「あら?ガゼル様はカルロス様と知り合いなのですか?」
「ああ、近衛騎士団の見習の時に一緒だったな。、俺は元は貧乏男爵家だったんだ。ただ妹たちの病気代が稼げなくて辞めたけどな。」
「カルロス様しかついてきてませんね。ガゼル様、作戦は成功したようです。」
「ああ、じゃあそろそろお嬢ちゃんからカルロス殿に説明してやってくれ。このままだと俺が殺される。」
「それは大変ですわ、すぐに説明しますね。カルロス様聞こえますか?」
「ああ、ロザリー大丈夫か?」
「ええ、ガゼル様に助けていただきましたから。」
「助けてもらった?誘拐ではなく?」
「ええ、いまから誘拐犯を捕まえに行くのですが、三十人もいるそうでカルロス様のお力を借りに来たのですわ。」
「はぁ~?」
「カルロス殿そういうことだ。犯人はこの間まで第一騎士団長をやっていたビンツだ。」
「またあいつか!許さん。」
「でもさっきも言ったように敵は三十人はいる。普通に行ったらカルロス殿でも厳しいだろう、どうする?」
「三十人くらい朝飯前だ。」
「でもカルロス殿がやっつけてる間にビンツには逃げられちまうぞ。」
「ロザリーは囮にしないぞ。」
「カルロス様、私もやっつけたいのです。やられっ放しは嫌ですわ。私にも役割をくださいませ。」
「お嬢ちゃんはこう言っているが、カルロス殿はどうするんだ?」
「仕方ない、ではお前が誘拐して来た設定でビンツを外までおびき出したら俺がビンツをぶん殴る。その後で全員ぶん殴るこれでいいか?」
「もちろん。お嬢ちゃんもいいかい?」
「はい、ありがとうございます。」
カルロス様には入口で待機してもらって、私とガゼルさんは、街の外れの古びた屋敷に入っていったの。
「おばあさん、こんにちは。今日も見せてくださいね。」
「お嬢ちゃんかい。元気だったんだね。最近変な男たちがウロウロしていたから心配していたんだよ。お嬢ちゃんのことを探していたみたいだよ。アクアマリンの瞳って言ってたからね。気をつけておくれよ。」
「教えてくださってありがとうございます。エマ怖いわ。どうしましょう。」
「そうですね。お嬢様、私が良さそうなものを選びましたのですぐに帰りましょう。」
「エマありがとう。おばあさん、また来ますので今日はすぐに帰りますね。」
「そうしておくれ、元気でね。」
私とエマはすぐに手芸屋さんを出てすぐ近くに停めてある馬車まで急いだのだけど、男はすでに私に気が付いていて、
「ちょっと付き合ってもらうぞ。」
どうしましょう、エマだけでも助けないと、そう言えば護衛の方はどうなったのかしら?私がキョロキョロしていると、
「護衛の奴らならあそこでのびてるぞ。ほんとの闘い方を知らないんだな。真正面から来ると思ってるんだから馬鹿だよな。屋根の上から襲ってやったら一発だ。」
「分かったわ。ついて行きますのでエマだけは見逃してください。」
「別に構わないぜ。俺はお前を連れて来るように言われてるだけだからな。」
「お嬢様、私も行きます。」
「エマは来ちゃだめよ。」
「エマ大好きよ。」
「じゃあ行くぞ。そこの女、ちょっとだけ寝ていてくれよ。」
「エマに何をしたの?」
「眠り薬を嗅いでもらっただけだ。安心しろ、一時間もすれば目を覚ますさ。」
「そうなのね。エマを傷つけないでありがとう。」
「俺は金を貰ったらなんでもやる。病気の家族のためだから後悔はしていない。でもこんな仕事は本当はしたくないんだ。」
「そうだったのですね。ご家族のために、分かりましたわ。私を連れて行ってください。あれ、でもちょっと考えたのですが、私を助ければあなたは私の恩人になるわけですよね?そして真犯人を捕まえれば報償も出ますわ。」
「・・・俺を雇ってくれるのか?」
「こちらこそ私の護衛さんになってくださいますか?」
「さっきの奴らよりは強いぞ。」
「ふふふ、そのようですね。」
私たちは協力することになって、
「いまから行くところには破落戸が三十人以上いる、俺を雇ったやつはかなり金を持っているようだ。そしてカルロス殿に対してかなりの恨みがあるようだったぞ。」
「カルロス様に?」
「ああそうだ。」
「そう言えば、私の名前はハイゼル公爵家のロザリーと言います。」
「俺はガゼルだ。」
「ガゼル様よろしくお願いしますわ。」
「いやいやおかしいだろう。お嬢ちゃんが雇い主なんだからロザリー様だろう。俺のことは呼び捨てにしてくれ。」
「それはそのうちそうしますわ。いまは一緒にやっつけるのですから、対等ですわ。どちらかと言うと助けていただくわけですし…。」
「かわったお嬢ちゃんだな…。まぁいいや、まずは二人では無理だからカルロス殿に連絡を取るぞ。」
「どうするのですか?」
「簡単だ、そこに馬を隠してある、さぁ行くぞ。」
私はガゼル様と一緒に王宮に向かったわ。そして王宮の門を止まらずに突破してしまったの…これは問題なのでは?やっぱり多くの人が追ってくるわ、どうする気かしら?
「ほら見ろ、みんながお嬢ちゃんの髪を見て麗しのご令嬢が誘拐されたと大騒ぎしだしたぞ。上手くいったな。」
「上手くいっているのでしょうか?」
「もうすぐカルロス殿が猛獣が如く飛び出してくるぞ。」
「流石にそんなにすぐには、・・来ましたね…。ちょっと怖いですわ。」
「だろう?さてと追いかけて来てもらうかな、お嬢ちゃんしっかり掴まっていてくれよ。」
「でもまだカルロス様は馬に乗ってませんよ。」
「大丈夫だろう、そのへんの馬に飛び乗ってくるだろう。他の者まで来ると厄介だからな、行くぞ。」
「ガゼル、何をやってる、俺のロザリーを返せ。」
「あら?ガゼル様はカルロス様と知り合いなのですか?」
「ああ、近衛騎士団の見習の時に一緒だったな。、俺は元は貧乏男爵家だったんだ。ただ妹たちの病気代が稼げなくて辞めたけどな。」
「カルロス様しかついてきてませんね。ガゼル様、作戦は成功したようです。」
「ああ、じゃあそろそろお嬢ちゃんからカルロス殿に説明してやってくれ。このままだと俺が殺される。」
「それは大変ですわ、すぐに説明しますね。カルロス様聞こえますか?」
「ああ、ロザリー大丈夫か?」
「ええ、ガゼル様に助けていただきましたから。」
「助けてもらった?誘拐ではなく?」
「ええ、いまから誘拐犯を捕まえに行くのですが、三十人もいるそうでカルロス様のお力を借りに来たのですわ。」
「はぁ~?」
「カルロス殿そういうことだ。犯人はこの間まで第一騎士団長をやっていたビンツだ。」
「またあいつか!許さん。」
「でもさっきも言ったように敵は三十人はいる。普通に行ったらカルロス殿でも厳しいだろう、どうする?」
「三十人くらい朝飯前だ。」
「でもカルロス殿がやっつけてる間にビンツには逃げられちまうぞ。」
「ロザリーは囮にしないぞ。」
「カルロス様、私もやっつけたいのです。やられっ放しは嫌ですわ。私にも役割をくださいませ。」
「お嬢ちゃんはこう言っているが、カルロス殿はどうするんだ?」
「仕方ない、ではお前が誘拐して来た設定でビンツを外までおびき出したら俺がビンツをぶん殴る。その後で全員ぶん殴るこれでいいか?」
「もちろん。お嬢ちゃんもいいかい?」
「はい、ありがとうございます。」
カルロス様には入口で待機してもらって、私とガゼルさんは、街の外れの古びた屋敷に入っていったの。
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