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雪国でハリネズミになる part5
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え~~皆々様に残念なお知らせをしなければならなくなりました~。
妾はエーデル夫人に撃退され、半ベソで部屋に戻ってヤンヤンとミンミンに慰められ、布団の中で丸くなっております←いま、ここ。
「妾だって知らなかったんじゃ・・・・・・」
むぐぐぐ、と布団カバーに噛みつきながらぼやく。
「仕方ありませんよ。マシロ様の宮の者が勝手にしたのでしょう」
「そうですよ。ひめ様には何の落ち度もありませんよ」
ヤンヤンとミンミンがベッド脇から擁護してくれる。
しかし、妾はまったく納得できなかった。
妾の責任がないとは言えない。
むしろ元凶は妾なのじゃ。
氷の魔法に長けた白竜の子孫でもあるエーデル夫人の、まさに凍りつかんばかりの冷酷な眼差しはお茶会の間中、吹雪のように続いた。
「あなたはその真紅の髪や目を、自分ではどう思っているのかしら? 誇らしいと? 帝国の火竜の娘でよかったとお思い?」
まだ熱いお茶のカップを前に、夫人が軽いジャブを放ってきた。
妾はこれぐらいの質問は想定していた。
ドラゴニア皇帝の娘であることを妾は絶対に否定しない。
それがたとえ母上の姉君の前であっても。
ただ、言い方は大事だと感じていた。
「妾は父上と母上の子であることを誇りに思っています。髪や目の色に妾の意思が反映されているわけではありません。赤かろうが白かろうが、妾は受け入れて胸を張って生きていくだけです」
夫人は一切表情を変えなかった。
じっと見つめてくる灰色の目は憎々しげだった。
お茶は口に運ばれることなく冷めていく。
「わたしの妹は幼い頃から快活で、スキーにソリにスケートが大好きだったの。雪深い日でも元気に走り回っていたわ。本当に丈夫な子だった。それが今はどうなっているのか、あなたもちろん知っているわよね」
「・・・・・・」
「あの子が望んだ結婚なら、まだ良かった。けど、そうではなかった。わたしも兄も、まだ存命だった父も母も反対した。それなのに、あの男が連れ去ったのよ」
その日のことを思い出しているのか、夫人の顔は苦々しく、テーブルの上に置かれた手は固く握られていた。
「あなたに言ってもどうしようもないことはわかっているの。あなたを憎んでいるわけでもない。それはわかってちょうだい」
「・・・・・・はい」
「わたしはね、あなたがここへ来るべきではなかったと思っているのよ。そして、どうしてノコノコとやって来ることができたのか、それを問いたいのよ」
「・・・・・・」
夫人は席を立つと、壁際の書棚のガラス戸を開けて紙の束を取り出した。
「これを見なさい」
渡されたのは手紙の束だった。
白い封筒に母上の紋章である雪花と太陽の封蝋が付いている。
「開いて中を見てちょうだい」
言われるがままに、妾は一通の手紙を開いた。
便箋に綺麗な字で姉に現状を伝える内容が書かれている。
『わたしは元気です。心配しないで』
『王宮で楽しく過ごしています』
『今日は夫と娘とピクニックに行ったの。わたしとても幸せよ』
「な、なんじゃ、これは・・・・・・」
そこにはあり得ないことが書かれていた。
「次はこれを見て」
夫人が別の手紙を渡してくる。
それは何年も前の物なのか、端が変色してセピア色になっていた。
手紙を開ける前に、妾は気づいた。
封筒に書かれたマシロという名前の筆跡が違っている。
「どういうことじゃ?」
夫人はハッと短く嘲った。
「帝国からの手紙はすべて妹の書いたものじゃなかった」
「・・・・・・」
あまりのことに言葉が出ない。
「最初は気づかなかった。でも、数回手紙をやり取りして、妹ではないとわかったのよ」
「だ、誰がこんなことを・・・・・・」
「わかりきっているじゃない。あの男のーーードラゴニア皇帝の差し金だって!」
父上がこんなことを・・・・・・?
妾は混乱して頭を振った。
「妹は自分で手紙も書けない状況だとわたしは知った。でも、何もできなかった。帝国の王宮で働くヘデス出身の者に探らせて、妹が伏せっていることを調べるのがやっとだった」
堪えきれないように夫人は大きく息を吐き出すと、ゆっくりと席に戻り、両手で顔を覆った。
「あなたを前にするだけでも、わたしは・・・・・・わたしたちヘデスの者は辛い気持ちにならざるを得ない。その燃えるような真っ赤な髪、血で染まったようなおぞましい目。わたしたちの妹を連れ去って、酷い目に遭わせたあの男と同じ色をしたあなた!」
夫人の手がバン! とテーブルを叩いたので、お茶のカップが揺れて倒れた。
茶色いシミが白いクロスに広がっていく。
妾は黙って座っていたが、胸が痛くて涙が出そうだった。
手紙のことは知らなかったが、母上の境遇は知っていた。
口さがない侍女や侍従は王宮の中であらゆる噂をしている。
妾や母上、そして父上のことも。
真実かどうか、幼かった妾に知る術はなかった。
生まれた時から宮に暮らす妾は、虚実入り混じった噂の中で育った。
それでも、何度も繰り返される噂には真実味がある。
やがて物心がつき、誰が何を話しているのか注意するようになると、少し見分けられるようになった。
母上は父上からの面会や見舞いを断っていたらしい。
妾との面会を断っていたのが、母上本人なのか、周りに仕える者の助言なのかはわからない。
ただ、母上がそれを受け入れていたことは確かだ。
妾と会うのを拒否していた理由。
ーーー母上は子どもが欲しくなかったのじゃ。
しかもその子どもは呪われている。
夫人はテーブルを睨みつけていたが、そのまま顔を上げて妾を見た。
灰色の目が怒りで濃くなっている。
「あなたがわたしたちの気持ちに配慮できるなら・・・・・・わかっていたら、訪問などできなかったはず」
妾は初めて反論した。
「それでも、ここに来てあなたに会いたかったのじゃ。母上のことを知っている夫人と、妾は話してみたかった。
妾は母上のことをよく知らぬ。何が好きなのか、何が嫌いなのか。小さい頃、どんな遊びをしていたのか、友だちがいたのか。母上の両親、妾の祖父母はどんな人たちだったのか。
妾は知りたかったのじゃ」
「よくもそんなことを」
吐き捨てるような夫人の言葉に頷く。
「確かに、妾のせいで母上は体調を崩しておる。良くなるように全力を尽くすつもりじゃが、うまくいくかはわからぬ。妾が何もかもの責任を取れるわけでもなかろう。じゃが、まずは一歩進まねばな」
まっすぐに夫人を見つめると、妾はここに来た理由を真摯に述べた。
「妾にとって、あなたは伯母上じゃ。そしてヘデス王は伯父上。ジョーは大切な従姉妹。あなたが、妾がヘデスの一員であることを認めないのは構わぬ。ただ、母上の娘であることは疑いようもないことじゃ。
妾はあなたが妹を愛するのと同じか、それ以上に母上を愛しておる。それだけは認めてほしい」
冷め切ったお茶はクロスに染み込み、もはや手遅れの様相となっていた。
静かに席を立つと、妾は夫人に背を向けた。
扉に向かって歩き出す。
最後に一番伝えたかったことを言っておく。
「妾はドラゴニア皇帝の呪われし九番目の子どもじゃ。いまさら、その出生に不満はない。ただ、誰よりも母上に元気になってほしいと願っておる」
そして、そんな強がりも虚しく、妾は結局、部屋に戻ったら丸くなってメソメソ、グズグズしてしもうた。
体中にグサグサと針が刺さったみたいじゃ。
背中は針山なので、しばらく丸くなっていたい。
何も考えたくない。
そのまま妾は冬眠するかのように眠ってしまった。
妾はエーデル夫人に撃退され、半ベソで部屋に戻ってヤンヤンとミンミンに慰められ、布団の中で丸くなっております←いま、ここ。
「妾だって知らなかったんじゃ・・・・・・」
むぐぐぐ、と布団カバーに噛みつきながらぼやく。
「仕方ありませんよ。マシロ様の宮の者が勝手にしたのでしょう」
「そうですよ。ひめ様には何の落ち度もありませんよ」
ヤンヤンとミンミンがベッド脇から擁護してくれる。
しかし、妾はまったく納得できなかった。
妾の責任がないとは言えない。
むしろ元凶は妾なのじゃ。
氷の魔法に長けた白竜の子孫でもあるエーデル夫人の、まさに凍りつかんばかりの冷酷な眼差しはお茶会の間中、吹雪のように続いた。
「あなたはその真紅の髪や目を、自分ではどう思っているのかしら? 誇らしいと? 帝国の火竜の娘でよかったとお思い?」
まだ熱いお茶のカップを前に、夫人が軽いジャブを放ってきた。
妾はこれぐらいの質問は想定していた。
ドラゴニア皇帝の娘であることを妾は絶対に否定しない。
それがたとえ母上の姉君の前であっても。
ただ、言い方は大事だと感じていた。
「妾は父上と母上の子であることを誇りに思っています。髪や目の色に妾の意思が反映されているわけではありません。赤かろうが白かろうが、妾は受け入れて胸を張って生きていくだけです」
夫人は一切表情を変えなかった。
じっと見つめてくる灰色の目は憎々しげだった。
お茶は口に運ばれることなく冷めていく。
「わたしの妹は幼い頃から快活で、スキーにソリにスケートが大好きだったの。雪深い日でも元気に走り回っていたわ。本当に丈夫な子だった。それが今はどうなっているのか、あなたもちろん知っているわよね」
「・・・・・・」
「あの子が望んだ結婚なら、まだ良かった。けど、そうではなかった。わたしも兄も、まだ存命だった父も母も反対した。それなのに、あの男が連れ去ったのよ」
その日のことを思い出しているのか、夫人の顔は苦々しく、テーブルの上に置かれた手は固く握られていた。
「あなたに言ってもどうしようもないことはわかっているの。あなたを憎んでいるわけでもない。それはわかってちょうだい」
「・・・・・・はい」
「わたしはね、あなたがここへ来るべきではなかったと思っているのよ。そして、どうしてノコノコとやって来ることができたのか、それを問いたいのよ」
「・・・・・・」
夫人は席を立つと、壁際の書棚のガラス戸を開けて紙の束を取り出した。
「これを見なさい」
渡されたのは手紙の束だった。
白い封筒に母上の紋章である雪花と太陽の封蝋が付いている。
「開いて中を見てちょうだい」
言われるがままに、妾は一通の手紙を開いた。
便箋に綺麗な字で姉に現状を伝える内容が書かれている。
『わたしは元気です。心配しないで』
『王宮で楽しく過ごしています』
『今日は夫と娘とピクニックに行ったの。わたしとても幸せよ』
「な、なんじゃ、これは・・・・・・」
そこにはあり得ないことが書かれていた。
「次はこれを見て」
夫人が別の手紙を渡してくる。
それは何年も前の物なのか、端が変色してセピア色になっていた。
手紙を開ける前に、妾は気づいた。
封筒に書かれたマシロという名前の筆跡が違っている。
「どういうことじゃ?」
夫人はハッと短く嘲った。
「帝国からの手紙はすべて妹の書いたものじゃなかった」
「・・・・・・」
あまりのことに言葉が出ない。
「最初は気づかなかった。でも、数回手紙をやり取りして、妹ではないとわかったのよ」
「だ、誰がこんなことを・・・・・・」
「わかりきっているじゃない。あの男のーーードラゴニア皇帝の差し金だって!」
父上がこんなことを・・・・・・?
妾は混乱して頭を振った。
「妹は自分で手紙も書けない状況だとわたしは知った。でも、何もできなかった。帝国の王宮で働くヘデス出身の者に探らせて、妹が伏せっていることを調べるのがやっとだった」
堪えきれないように夫人は大きく息を吐き出すと、ゆっくりと席に戻り、両手で顔を覆った。
「あなたを前にするだけでも、わたしは・・・・・・わたしたちヘデスの者は辛い気持ちにならざるを得ない。その燃えるような真っ赤な髪、血で染まったようなおぞましい目。わたしたちの妹を連れ去って、酷い目に遭わせたあの男と同じ色をしたあなた!」
夫人の手がバン! とテーブルを叩いたので、お茶のカップが揺れて倒れた。
茶色いシミが白いクロスに広がっていく。
妾は黙って座っていたが、胸が痛くて涙が出そうだった。
手紙のことは知らなかったが、母上の境遇は知っていた。
口さがない侍女や侍従は王宮の中であらゆる噂をしている。
妾や母上、そして父上のことも。
真実かどうか、幼かった妾に知る術はなかった。
生まれた時から宮に暮らす妾は、虚実入り混じった噂の中で育った。
それでも、何度も繰り返される噂には真実味がある。
やがて物心がつき、誰が何を話しているのか注意するようになると、少し見分けられるようになった。
母上は父上からの面会や見舞いを断っていたらしい。
妾との面会を断っていたのが、母上本人なのか、周りに仕える者の助言なのかはわからない。
ただ、母上がそれを受け入れていたことは確かだ。
妾と会うのを拒否していた理由。
ーーー母上は子どもが欲しくなかったのじゃ。
しかもその子どもは呪われている。
夫人はテーブルを睨みつけていたが、そのまま顔を上げて妾を見た。
灰色の目が怒りで濃くなっている。
「あなたがわたしたちの気持ちに配慮できるなら・・・・・・わかっていたら、訪問などできなかったはず」
妾は初めて反論した。
「それでも、ここに来てあなたに会いたかったのじゃ。母上のことを知っている夫人と、妾は話してみたかった。
妾は母上のことをよく知らぬ。何が好きなのか、何が嫌いなのか。小さい頃、どんな遊びをしていたのか、友だちがいたのか。母上の両親、妾の祖父母はどんな人たちだったのか。
妾は知りたかったのじゃ」
「よくもそんなことを」
吐き捨てるような夫人の言葉に頷く。
「確かに、妾のせいで母上は体調を崩しておる。良くなるように全力を尽くすつもりじゃが、うまくいくかはわからぬ。妾が何もかもの責任を取れるわけでもなかろう。じゃが、まずは一歩進まねばな」
まっすぐに夫人を見つめると、妾はここに来た理由を真摯に述べた。
「妾にとって、あなたは伯母上じゃ。そしてヘデス王は伯父上。ジョーは大切な従姉妹。あなたが、妾がヘデスの一員であることを認めないのは構わぬ。ただ、母上の娘であることは疑いようもないことじゃ。
妾はあなたが妹を愛するのと同じか、それ以上に母上を愛しておる。それだけは認めてほしい」
冷め切ったお茶はクロスに染み込み、もはや手遅れの様相となっていた。
静かに席を立つと、妾は夫人に背を向けた。
扉に向かって歩き出す。
最後に一番伝えたかったことを言っておく。
「妾はドラゴニア皇帝の呪われし九番目の子どもじゃ。いまさら、その出生に不満はない。ただ、誰よりも母上に元気になってほしいと願っておる」
そして、そんな強がりも虚しく、妾は結局、部屋に戻ったら丸くなってメソメソ、グズグズしてしもうた。
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