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1、戦国時代へ
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「あれ、真人は?」
「兄上と一緒に城下町から帰ってきたのではないのですか?」
「うん。そうなんだけど、帰ってきたらすぐ部屋に行ってしまって、そこから見てないんだ。もうすぐ夕餉だし、部屋に行ってみるね」
立ち上がり、軽く衣服を伸ばしながら真人の部屋へ向かう。
あのとき、急に大声を出したと思ったら、城下町へ来たばかりなのに城へ帰ってしまった。
一体どうしたというのか。
すくーるばっくとやらを抱きしめ、焦った顔をしていたが、その前に彼は何と口走っていた?
「日本史の書物・・・」
それは日の本の歴史書という意味か?
それなら、私もいくつか持っている。
勉学中に読んだ本に、孔子の『温故知新』という言葉があった。
『子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし』
昔のことをよく学び、そこから新しい知識や道理を得る、という意味だ。
私はこの言葉が気に入っている。
昔の事を知るからこそ今があり、未来へ生かしていけると思うからだ。
古くからの家臣の話を聞くことでも、勉強になることが多い。
日の本の歴史書を読むくらいで、そこまで慌てる必要があるのか。
「変な真人・・・」
そう呟き、真人の部屋へ歩いて行った。
一方、俺は仮説を立てていた。
ここは信長の領土に近い。
しかも教科書には載っていない。
教科書にも載らない戦で、斎賀家は滅びたのではないか。
パラレルワールドに入り込んだから載っていない、という可能性も考えた。
だが以前、敏之が言っていた。尾張の織田信長の勢いを無視できない、と。信長は存在している。
仮説が正しいとして、俺はどうなる?
斎賀家に厄介になっているなら、巻き添えで処刑されるんだろうか。
死ぬ?それとも現代に帰れる?
殺されて検証なんて、そんな恐ろしい賭けはできない。
普通の高校生なんだから、そんな体験したくない。
しかし、敏之も二郎丸も瀬奈はどうなる?
そんなの決まっている。
信長は敵には容赦しないはず。
だったら、自分が生き残るためにも斎賀家を助けるのがベストではないだろうか。
史実だろうとパラレルワールドだろうと知ったことか!
しかし、高校生の俺に何ができるのか。
すぐには思いつかない。
考え込んでいると、敏之がやってきた。
「真人、開けてもいい?もうすぐ夕餉だよ」
「ああ、ごめん。ちょっと調べたいことがあって。もう終わったから行く」
部屋から出て正面から敏之の顔を見る。
お菓子をくれたり、愚痴を聞いてくれたり。
初めて会った時から優しい、今ではたった一人の友達。
俺が守ってやるんだ。
静かに心に決め、夕食の席へ歩き出す。
そう決心すると、ストンッと気持ちが楽になった。
あぁ、やっと力が抜けた。
普段生活していても、どこか気を張っていて休まる時はなかった。
ただ言われたことをこなし、何も考えずに流されてきた。
やっと役割が出来た気がする。
「やってやるさ」
「ん、どうしたの?」
「いや、独り言。んー、腹減った! 今夜は何が出るかな?」
「匂いからして魚じゃない?」
「もうお腹鳴りそう。あ、二郎丸!」
「遅いぞ、真人!」
ワイワイと言い合いながら、そのまま3人でご飯を食べる。
なぜだかいつもより美味しく思えた。
翌日、自分に何が出来るか考えるものの、何も思いつかない。
今日も今日とて、二郎丸に小学校低学年向けの算数を教えたあとは自室に閉じこもっている。
お金はもらっていないけど、二時間仕事した後はニートの居候状態。
戦国時代に来てまでニートって・・・トホホ。
寂しく笑っていると、小姓さんが俺を呼びにきた。
「大広間にて軍議が行われます。田辺殿もご出席なされますよう」
「え、俺が軍議に?なんで?」
「敏政様のご意向です」
「お殿様の?」
屋敷でお殿様の言うことは絶対。
農家にいた時よりも贅沢な暮らしをさせてもらっている以上、急いで服を整え、小姓さんに大広間へ案内してもらった。
「田辺殿のご到着です」
「うむ、来たか」
俺が最後らしく、一斉に視線を浴びる。
うぅ、苦手なんだよな。
なぜお前がって視線。居候だし当たり前かもしれない。
幸い末席だったので、両側から見られずに済む。
初めてここに来た時のことを思い出していると、上座に敏之を見つけた。
ちらっと俺を見たから手を振ろうとしたが、すぐ前を向いた。
あれ、敏之が冷たい。
しかし、真剣な表情だ。
周りも真剣で、お殿様の言葉を待つ。
俺も気を引き締め座り直す。
お殿様が張りのある声で話し始めた。
「今日ここに集まってもらったのは他でもない。八津左のことだ」
「八津左め・・・また性懲りもなく」
「殿! いかが致しましょう!?」
「今回は五千もの兵を集めたと聞くぞ」
「なに! 五千だと!?」
「嘘じゃ! 誇張しているだけだ!」
五千? 兵? 何が起こっているんだ?
意を決して隣の人に尋ねると、驚きの答えが返ってきた。
「いつも儂等の領地を狙ってたびたび兵を仕掛けてくる。今回は兵の数が多く、大規模な戦になりそうじゃ」
「そんな頻繁に攻めてくるんですか?」
「うむ。八津左より斎賀の方が裕福だからの。ここを欲しがって今まで何度も戦をしかけてきた。しかし今回の奴らは普段とは違う」
隣の人と話していると、さらに横から誰かが入ってきた。
「裕福?」
「そう、近頃斎賀に新しい技術が入ってきて、突然領内が豊かになったのよ」
「へえ、そうなんですね」
「関所を廃止したことで商人が沢山入ってきて色々な物が流通し始めた。殿も大胆なことをなさる」
へぇ、関所を廃止したんだ。
敏之とも話したことがあるな。
信長の楽市・楽座のまねっこだ。
「でも心配もある。他国の間者が斎賀に入り込んでいるかもしれない」
「え! 間者?」
「特に八津左は戦を仕掛けてきているし、何か情報を掴んだのかもしれない」
近くの人と話していると、お殿様が声を出した。
「静まれ」
広間が静まり返る。
衝撃の発言が続いた。
「此度の戦は、敏之も出陣させる。元服も済んだ事だし初陣にはちょうど良い機会だ」
「八津左との戦にて初陣と致す。皆の者、よろしく頼む」
「「「はっ!」」」
「それと敏之たっての希望で、真人も敏之の従者として参加することになった。異論はないな?」
「「「はっ!」」」
「はっ!?ちょっと待ってください!」
俺は慌てて待ったをかけた。
「あの、俺戦った経験ないし、何の役にも立たないと・・・」
お殿様は意外にも真剣な表情で真人に話しかける。
「知識は戦場で必ず役立つ。此度の戦は何が起こるかわからぬ故、万全の準備をすべき。これでも、お主のことは期待しておるのだ。敏之、真人の面倒はお主が見ろ」
「御意」
「各自、準備を進めい」
解散となり、それぞれ去って行く。
いや、ちょっと待って!待ってください!
俺、何にも出来ないから!
戦?こんなに早く死にたくない!
まず敏之に事情を聞こうと、談笑している肩を掴む。
「敏之! どう言うことだよ! 戦なんて行っても役に立たないってば」
「大丈夫。今回は私も初陣だから、生き残れれば問題ない」
「いや、失敗したら死ぬじゃん。目標が低いよ」
あれこれ自分が役立たずだと熱弁するが、敏之は笑って取り合わない。
「大丈夫。真人のことは周りが守ってくれる。ほら、準備しに行くよ」
言い終えると、さっさと部屋を出る敏之。
呆然と見送り、準備もなしに戦場に行かされては堪らないと慌てて後を追った。
「あ、真人って馬に乗れたっけ?」
「全く。一度も乗ったことない」
真人がぎゃわぎゃわ落ち着かないその夜、屋敷の奥で話し合う影があった。
蝋燭の火が揺れる中、影が動く。
「軍議中、あやつと話していたな。どう思った」
「田辺殿の近くに座り様子を伺っておりました。特に怪しいところは見受けられず」
「関所の話はしたか」
「はい。話を振ってみましたが、自分が発案したことは気にしておらぬ雰囲気でした」
「間者の疑いは?」
「おそらくないと思われます。顔にすぐ出る性格で、もし謀っているなら相当な手練れです」
「関所廃止時の会議は荒れたが、実際利益も出ている。あやつが間者で廃止を望んでいるのかと思ったが、勘違いか。敏之の言う通り、妙なことばかり言う」
「戦場でも目を光らせます。もしもの時は私が始末いたします」
「うむ。敏之のこともよろしく頼む、十兵衛。ちと、あやつを盲信し過ぎている」
「御意」
十兵衛と呼ばれた男は頭を下げ、部屋を出て行った。
いつからか、敏之様はよく笑うようになられた。
ご本人は気づいていないのか、それとも――わざと知らぬふりをしているのか。
常識的に考えれば、出自も怪しい若者を城に置くなどあり得ぬ。
それを押し通すなど、どれほどの信頼を寄せているというのか。
しかもその男、初日から夕餉を平然とおかわりし、
監視の視線にも気づかず、なんとも呑気に高いびき。
……あれで本当に乱世を生き抜いてきたのか。
いや、むしろ能天気さこそが、彼の強さなのかもしれぬ。
次の戦で分かるだろう。
あの若者の真価、本領が――。
十兵衛は一度も立ち止まることなく、静かに自室へ戻っていった。
「兄上と一緒に城下町から帰ってきたのではないのですか?」
「うん。そうなんだけど、帰ってきたらすぐ部屋に行ってしまって、そこから見てないんだ。もうすぐ夕餉だし、部屋に行ってみるね」
立ち上がり、軽く衣服を伸ばしながら真人の部屋へ向かう。
あのとき、急に大声を出したと思ったら、城下町へ来たばかりなのに城へ帰ってしまった。
一体どうしたというのか。
すくーるばっくとやらを抱きしめ、焦った顔をしていたが、その前に彼は何と口走っていた?
「日本史の書物・・・」
それは日の本の歴史書という意味か?
それなら、私もいくつか持っている。
勉学中に読んだ本に、孔子の『温故知新』という言葉があった。
『子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし』
昔のことをよく学び、そこから新しい知識や道理を得る、という意味だ。
私はこの言葉が気に入っている。
昔の事を知るからこそ今があり、未来へ生かしていけると思うからだ。
古くからの家臣の話を聞くことでも、勉強になることが多い。
日の本の歴史書を読むくらいで、そこまで慌てる必要があるのか。
「変な真人・・・」
そう呟き、真人の部屋へ歩いて行った。
一方、俺は仮説を立てていた。
ここは信長の領土に近い。
しかも教科書には載っていない。
教科書にも載らない戦で、斎賀家は滅びたのではないか。
パラレルワールドに入り込んだから載っていない、という可能性も考えた。
だが以前、敏之が言っていた。尾張の織田信長の勢いを無視できない、と。信長は存在している。
仮説が正しいとして、俺はどうなる?
斎賀家に厄介になっているなら、巻き添えで処刑されるんだろうか。
死ぬ?それとも現代に帰れる?
殺されて検証なんて、そんな恐ろしい賭けはできない。
普通の高校生なんだから、そんな体験したくない。
しかし、敏之も二郎丸も瀬奈はどうなる?
そんなの決まっている。
信長は敵には容赦しないはず。
だったら、自分が生き残るためにも斎賀家を助けるのがベストではないだろうか。
史実だろうとパラレルワールドだろうと知ったことか!
しかし、高校生の俺に何ができるのか。
すぐには思いつかない。
考え込んでいると、敏之がやってきた。
「真人、開けてもいい?もうすぐ夕餉だよ」
「ああ、ごめん。ちょっと調べたいことがあって。もう終わったから行く」
部屋から出て正面から敏之の顔を見る。
お菓子をくれたり、愚痴を聞いてくれたり。
初めて会った時から優しい、今ではたった一人の友達。
俺が守ってやるんだ。
静かに心に決め、夕食の席へ歩き出す。
そう決心すると、ストンッと気持ちが楽になった。
あぁ、やっと力が抜けた。
普段生活していても、どこか気を張っていて休まる時はなかった。
ただ言われたことをこなし、何も考えずに流されてきた。
やっと役割が出来た気がする。
「やってやるさ」
「ん、どうしたの?」
「いや、独り言。んー、腹減った! 今夜は何が出るかな?」
「匂いからして魚じゃない?」
「もうお腹鳴りそう。あ、二郎丸!」
「遅いぞ、真人!」
ワイワイと言い合いながら、そのまま3人でご飯を食べる。
なぜだかいつもより美味しく思えた。
翌日、自分に何が出来るか考えるものの、何も思いつかない。
今日も今日とて、二郎丸に小学校低学年向けの算数を教えたあとは自室に閉じこもっている。
お金はもらっていないけど、二時間仕事した後はニートの居候状態。
戦国時代に来てまでニートって・・・トホホ。
寂しく笑っていると、小姓さんが俺を呼びにきた。
「大広間にて軍議が行われます。田辺殿もご出席なされますよう」
「え、俺が軍議に?なんで?」
「敏政様のご意向です」
「お殿様の?」
屋敷でお殿様の言うことは絶対。
農家にいた時よりも贅沢な暮らしをさせてもらっている以上、急いで服を整え、小姓さんに大広間へ案内してもらった。
「田辺殿のご到着です」
「うむ、来たか」
俺が最後らしく、一斉に視線を浴びる。
うぅ、苦手なんだよな。
なぜお前がって視線。居候だし当たり前かもしれない。
幸い末席だったので、両側から見られずに済む。
初めてここに来た時のことを思い出していると、上座に敏之を見つけた。
ちらっと俺を見たから手を振ろうとしたが、すぐ前を向いた。
あれ、敏之が冷たい。
しかし、真剣な表情だ。
周りも真剣で、お殿様の言葉を待つ。
俺も気を引き締め座り直す。
お殿様が張りのある声で話し始めた。
「今日ここに集まってもらったのは他でもない。八津左のことだ」
「八津左め・・・また性懲りもなく」
「殿! いかが致しましょう!?」
「今回は五千もの兵を集めたと聞くぞ」
「なに! 五千だと!?」
「嘘じゃ! 誇張しているだけだ!」
五千? 兵? 何が起こっているんだ?
意を決して隣の人に尋ねると、驚きの答えが返ってきた。
「いつも儂等の領地を狙ってたびたび兵を仕掛けてくる。今回は兵の数が多く、大規模な戦になりそうじゃ」
「そんな頻繁に攻めてくるんですか?」
「うむ。八津左より斎賀の方が裕福だからの。ここを欲しがって今まで何度も戦をしかけてきた。しかし今回の奴らは普段とは違う」
隣の人と話していると、さらに横から誰かが入ってきた。
「裕福?」
「そう、近頃斎賀に新しい技術が入ってきて、突然領内が豊かになったのよ」
「へえ、そうなんですね」
「関所を廃止したことで商人が沢山入ってきて色々な物が流通し始めた。殿も大胆なことをなさる」
へぇ、関所を廃止したんだ。
敏之とも話したことがあるな。
信長の楽市・楽座のまねっこだ。
「でも心配もある。他国の間者が斎賀に入り込んでいるかもしれない」
「え! 間者?」
「特に八津左は戦を仕掛けてきているし、何か情報を掴んだのかもしれない」
近くの人と話していると、お殿様が声を出した。
「静まれ」
広間が静まり返る。
衝撃の発言が続いた。
「此度の戦は、敏之も出陣させる。元服も済んだ事だし初陣にはちょうど良い機会だ」
「八津左との戦にて初陣と致す。皆の者、よろしく頼む」
「「「はっ!」」」
「それと敏之たっての希望で、真人も敏之の従者として参加することになった。異論はないな?」
「「「はっ!」」」
「はっ!?ちょっと待ってください!」
俺は慌てて待ったをかけた。
「あの、俺戦った経験ないし、何の役にも立たないと・・・」
お殿様は意外にも真剣な表情で真人に話しかける。
「知識は戦場で必ず役立つ。此度の戦は何が起こるかわからぬ故、万全の準備をすべき。これでも、お主のことは期待しておるのだ。敏之、真人の面倒はお主が見ろ」
「御意」
「各自、準備を進めい」
解散となり、それぞれ去って行く。
いや、ちょっと待って!待ってください!
俺、何にも出来ないから!
戦?こんなに早く死にたくない!
まず敏之に事情を聞こうと、談笑している肩を掴む。
「敏之! どう言うことだよ! 戦なんて行っても役に立たないってば」
「大丈夫。今回は私も初陣だから、生き残れれば問題ない」
「いや、失敗したら死ぬじゃん。目標が低いよ」
あれこれ自分が役立たずだと熱弁するが、敏之は笑って取り合わない。
「大丈夫。真人のことは周りが守ってくれる。ほら、準備しに行くよ」
言い終えると、さっさと部屋を出る敏之。
呆然と見送り、準備もなしに戦場に行かされては堪らないと慌てて後を追った。
「あ、真人って馬に乗れたっけ?」
「全く。一度も乗ったことない」
真人がぎゃわぎゃわ落ち着かないその夜、屋敷の奥で話し合う影があった。
蝋燭の火が揺れる中、影が動く。
「軍議中、あやつと話していたな。どう思った」
「田辺殿の近くに座り様子を伺っておりました。特に怪しいところは見受けられず」
「関所の話はしたか」
「はい。話を振ってみましたが、自分が発案したことは気にしておらぬ雰囲気でした」
「間者の疑いは?」
「おそらくないと思われます。顔にすぐ出る性格で、もし謀っているなら相当な手練れです」
「関所廃止時の会議は荒れたが、実際利益も出ている。あやつが間者で廃止を望んでいるのかと思ったが、勘違いか。敏之の言う通り、妙なことばかり言う」
「戦場でも目を光らせます。もしもの時は私が始末いたします」
「うむ。敏之のこともよろしく頼む、十兵衛。ちと、あやつを盲信し過ぎている」
「御意」
十兵衛と呼ばれた男は頭を下げ、部屋を出て行った。
いつからか、敏之様はよく笑うようになられた。
ご本人は気づいていないのか、それとも――わざと知らぬふりをしているのか。
常識的に考えれば、出自も怪しい若者を城に置くなどあり得ぬ。
それを押し通すなど、どれほどの信頼を寄せているというのか。
しかもその男、初日から夕餉を平然とおかわりし、
監視の視線にも気づかず、なんとも呑気に高いびき。
……あれで本当に乱世を生き抜いてきたのか。
いや、むしろ能天気さこそが、彼の強さなのかもしれぬ。
次の戦で分かるだろう。
あの若者の真価、本領が――。
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