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2、居候が3人
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「なぜ、あそこで仕留められなかったのだ!」
「……!」
怒号に、下座に控える男が肩を震わせた。
「これでは敏之様の名声ばかりが高まる。鉄砲の技術――あれほどのものを知る大名など、日の本にどれほどいると思う? それを、わずか一度の会合で手に入れたのだぞ」
「申し訳ございません……城門を出る際、傷つければ敏之様に責任が及ぶと考えました。狙いは正しかったはずなのです」
「狙いは、だと? お主の腕が鈍ったのではあるまいな」
畳を叩くような声音。責められた男は、悔しげに歯を噛みしめ、言い訳を吐き出す。
「本来なら矢は命中するはずでした。しかし――最近ここに居座る南部の忍が邪魔を。矢が届く前に、真人殿を地面に伏せて避けられてしまったのです」
言葉と同時に、奥歯がギリリと鳴った。
そう、当たるはずだったのだ。あの忍さえいなければ。
宣教師を傷つければ騒ぎになり、責任は敏之一人のものではなく斎賀家全体に及ぶ。
だから狙ったのは田辺真人。若君と常に行動を共にし、信頼を得つつある異邦人。あれを失えば、敏之の力は半減するはずだった。
なのに――。
悔しさに拳を震わせていた男の口から、低い呟きが漏れる。
「あの忍……南部の者か。ならば、消すか?」
上座にいた影がわずかに動く。冷え切った声が落ちた。
「……ああ。我らの障害となるなら、それが最適だ」
「はっ」
頭を下げると同時に、男の口元に笑みが広がった。暗い炎のように歪んだ笑みだった。
「ねぇみんなが来たらすぐになくなっちゃうじゃん! 出てってよ!」
「そんなこと言うでない。これがちーずとやらを使って出来たものか」
「あ、こら重孝! つまみ食いするな!」
真人は両腕で皿を抱え込み、目の前の猛獣たち――二郎丸と重孝――から料理を死守していた。
皿の上では、トロリと溶けたチーズが白いご飯に絡み、糸を引いている。湯気に混じる濃厚な匂いが、部屋いっぱいに広がっていた。
「固まっちゃうだろ! 早く食べなきゃ伸びなくなるんだ!」
「なくなったらまたもらいに行けばいいじゃん」
「俺は今ここで、がっつり食べたいの!」
今日は特別に、ムーバからもらった貴重なチーズを使い、卵かけご飯ならぬ“チーズかけご飯”を作ったのだ。
炙ってトロリとさせたチーズを熱々のご飯にのせ、仕上げに溜り醤油を一滴。たったそれだけなのに、香りは食欲を直撃してくる。
本当は誰にも見つからぬうちに部屋でこっそり食べるつもりだった。
だがよりによって、部屋に転がり込んでいたのは二郎丸と重孝。
好奇心に負けて一口食べさせたら、案の定「もっと寄越せ」と迫られ、慌てて皿を取り返す羽目になった。
ギャーギャー騒ぐ声に気づいて、鉄と敏之まで顔を出した。
「まーひーとー、それ食べたい! みんなで分ければいいだろ?」
「嫌だ! 塊のまま残してあるやつから食べなよ!」
「俺はそっちより、それが食べたいんだ!」
三人で言い合っていると、鉄がぼそり。
「……こいつ、おとなげねぇな。子ども相手に意地でも譲らねぇ」
敏之はくすっと笑い、「珍しい真人が見れていいじゃないか」と言う。
「悪口なら聞こえないように言え!」
結局、観念した真人は渋々お皿を分けることにした。
小姓に人数分の器を持ってきてもらい、皆の前に配膳する。
「いただきます!」
箸を伸ばし、一口。舌に広がるのは濃厚な旨味とまろやかな塩気。醤油が加わることで、さらに深みが増している。
「うんまぁ……」
思わず声が漏れた。周りを見ると、敏之は眉を上げて感心し、二郎丸と重孝は「熱っ!」と舌を火傷しながらも夢中でかき込んでいた。
「こんな不思議なものがあるとは……」
「これ、牛の乳からできるんだよ」
「そうなのか?」
「ね、敏之。これ、絶対ポルトガルから取り寄せよう。金平糖もいいけど、チーズは外せないって!」」
宣教師の人たちは、ずっと1カ所にとどまっているわけではないと聞いた。
ムーバさん達がいなくなっても、これは確保しなければならない。
今のうちにこのおいしさを敏之に伝えて、南蛮貿易にこれも追加してくれないだろうか?
「でも、何かを取り寄せるにはその分別の何かを売り、まず財を作らねばならない。私たちの領地では、日の本を飛び越えて外の国まで持っていけるような売り物は存在しないよ」
「えー、そこをなんとか……」
「でもそれができるんだったら、これはぜひ取り寄せたいね。すごく癖になる味だ」
「でしょ? 絶対これは取り寄せるべきだって」
「お、じゃあ取り寄せられるようになったら金平糖もよろしく。俺あれ食べたいんだよな」
「少しなら貰ったやつがあるから食べる?」
「いいのか!? やっぱり持つべき友は若様だぜ!」
調子の良い鉄を横目で見ながら、おかわりを要求してくる子供2人に言い負け、二度目のチーズかけご飯を作りに厨房へ向かった。
昼を過ぎ、二度もご飯を食べた子どもたちは畳の上で丸くなり、静かな寝息を立てていた。
敏之と鉄はその様子を眺めながら談笑し、真人は腹いせに子どもたちの頬をツンツン突いて遊んでいた。
そこへ小姓が駆け込む。
「先ほど、斎賀に使者が来られまして……敏政様がお呼びです」
「使者? わかった。すぐに参ろう」
「また広間かぁ……」真人は気乗りしない声を出す。
鉄に子守を任せ、敏之と真人は広間へ向かった。
広間の中央には見知らぬ男たちが並んでいた。お殿様が重々しい声で告げる。
「来たか2人とも。八津左からの使者だ」
「八津左……」
真人の背に冷たい汗が流れる。嫌な予感が、現実となる。
「重孝殿が来たときに、こちらで預かっていると使者を送ったのだ。そのことについて返事が来た。申してみよ」
「申してみよ」
「はい。我らの望みは二つ。重孝様を返していただくこと。そして――その者、田辺真人を引き渡してもらいたい。さらに城下で見かける“南部鉄”という忍びも。我らの牢を抜け出した罪人でございますゆえ」
広間にざわめきが走った。
真人のこめかみを冷たいものが伝う。
鉄を連れてこなくて良かった――そう思う間もなく、敏之が口を開く。
「だが、羽川の子は自らの意思でここに来たと聞いているが?」
「それは田辺真人に脅されたからに違いありません!」
「違う!」真人は思わず叫んだ。
「重孝は、自分の目で斎賀を見たいから来たんだ。立派な領主になるために!」
使者は鼻で笑い、声を荒げた。
「何を言っても同じ。連れ去った罪は消えぬ。重孝様はどこにいるのですか!」
だが真人は強く首を振った。
「教えない。帰りたがってないのに、無理やり連れ戻すなんて酷すぎる」
言い捨てると、広間を飛び出した。
「待て! 捕らえろ!」
「お待ちください! ここは斎賀の屋敷。勝手は許されません!」
敏之の制止が間に合った。振り返ると、敏之が口パクで「行け」と告げていた。
真人は頷き、廊下を全速力で駆け出した。
屋敷の奥の部屋に戻ると、鉄があくびをしていた。
「どうした、真人。敏之は?」
「鉄! すぐに重孝を連れて逃げるぞ。俺は連れ去った罪人、鉄は牢を抜けた罪人として引き渡されるかもしれない!」
鉄の目が鋭く光る。すぐに重孝を抱え上げ、無駄な動き一つない。
二郎丸も目をこすりながら起き上がる。
「何だよ……」
「二郎丸! いいか、俺たちは今から城を出る。敏之以外には何も言うなよ!」
そう言い残し、返事を待たずに部屋を飛び出した。
裏手の小屋の影にたどり着く。人目はない。
「真人、先に塀を越えろ。下で待て。次に重孝を渡す。最後に俺が降りる」
「わかった」
鉄の肩を踏み、真人は塀に手をかける。ざらつく土壁、冷たい夜気。体を引き上げて飛び降りると、足裏に衝撃が走り、膝が痺れた。
「重孝を下すぞ!」
重孝が塀の上に姿を見せる。両手で縁を握りしめ、必死の形相。
「大丈夫、俺が支える。手を離せ!」
「う、うん……」
怖さに震える小さな指。離れきれずにいると、鉄が無造作にその手を外した。
「うわっ!」
重さが一気に落ち、真人はよろめく。それでも腕に力を込め、ゆっくり地面へ下ろした。
「よし……鉄!」
振り返れば、すでに鉄は音もなく降り立っていた。忍びの身軽さは尋常ではない。
「行くぞ。宿にでも潜んで、人目を避ける」
真人は顔を袖で隠し、三人は夜の城下町へ駆け出した。
「……!」
怒号に、下座に控える男が肩を震わせた。
「これでは敏之様の名声ばかりが高まる。鉄砲の技術――あれほどのものを知る大名など、日の本にどれほどいると思う? それを、わずか一度の会合で手に入れたのだぞ」
「申し訳ございません……城門を出る際、傷つければ敏之様に責任が及ぶと考えました。狙いは正しかったはずなのです」
「狙いは、だと? お主の腕が鈍ったのではあるまいな」
畳を叩くような声音。責められた男は、悔しげに歯を噛みしめ、言い訳を吐き出す。
「本来なら矢は命中するはずでした。しかし――最近ここに居座る南部の忍が邪魔を。矢が届く前に、真人殿を地面に伏せて避けられてしまったのです」
言葉と同時に、奥歯がギリリと鳴った。
そう、当たるはずだったのだ。あの忍さえいなければ。
宣教師を傷つければ騒ぎになり、責任は敏之一人のものではなく斎賀家全体に及ぶ。
だから狙ったのは田辺真人。若君と常に行動を共にし、信頼を得つつある異邦人。あれを失えば、敏之の力は半減するはずだった。
なのに――。
悔しさに拳を震わせていた男の口から、低い呟きが漏れる。
「あの忍……南部の者か。ならば、消すか?」
上座にいた影がわずかに動く。冷え切った声が落ちた。
「……ああ。我らの障害となるなら、それが最適だ」
「はっ」
頭を下げると同時に、男の口元に笑みが広がった。暗い炎のように歪んだ笑みだった。
「ねぇみんなが来たらすぐになくなっちゃうじゃん! 出てってよ!」
「そんなこと言うでない。これがちーずとやらを使って出来たものか」
「あ、こら重孝! つまみ食いするな!」
真人は両腕で皿を抱え込み、目の前の猛獣たち――二郎丸と重孝――から料理を死守していた。
皿の上では、トロリと溶けたチーズが白いご飯に絡み、糸を引いている。湯気に混じる濃厚な匂いが、部屋いっぱいに広がっていた。
「固まっちゃうだろ! 早く食べなきゃ伸びなくなるんだ!」
「なくなったらまたもらいに行けばいいじゃん」
「俺は今ここで、がっつり食べたいの!」
今日は特別に、ムーバからもらった貴重なチーズを使い、卵かけご飯ならぬ“チーズかけご飯”を作ったのだ。
炙ってトロリとさせたチーズを熱々のご飯にのせ、仕上げに溜り醤油を一滴。たったそれだけなのに、香りは食欲を直撃してくる。
本当は誰にも見つからぬうちに部屋でこっそり食べるつもりだった。
だがよりによって、部屋に転がり込んでいたのは二郎丸と重孝。
好奇心に負けて一口食べさせたら、案の定「もっと寄越せ」と迫られ、慌てて皿を取り返す羽目になった。
ギャーギャー騒ぐ声に気づいて、鉄と敏之まで顔を出した。
「まーひーとー、それ食べたい! みんなで分ければいいだろ?」
「嫌だ! 塊のまま残してあるやつから食べなよ!」
「俺はそっちより、それが食べたいんだ!」
三人で言い合っていると、鉄がぼそり。
「……こいつ、おとなげねぇな。子ども相手に意地でも譲らねぇ」
敏之はくすっと笑い、「珍しい真人が見れていいじゃないか」と言う。
「悪口なら聞こえないように言え!」
結局、観念した真人は渋々お皿を分けることにした。
小姓に人数分の器を持ってきてもらい、皆の前に配膳する。
「いただきます!」
箸を伸ばし、一口。舌に広がるのは濃厚な旨味とまろやかな塩気。醤油が加わることで、さらに深みが増している。
「うんまぁ……」
思わず声が漏れた。周りを見ると、敏之は眉を上げて感心し、二郎丸と重孝は「熱っ!」と舌を火傷しながらも夢中でかき込んでいた。
「こんな不思議なものがあるとは……」
「これ、牛の乳からできるんだよ」
「そうなのか?」
「ね、敏之。これ、絶対ポルトガルから取り寄せよう。金平糖もいいけど、チーズは外せないって!」」
宣教師の人たちは、ずっと1カ所にとどまっているわけではないと聞いた。
ムーバさん達がいなくなっても、これは確保しなければならない。
今のうちにこのおいしさを敏之に伝えて、南蛮貿易にこれも追加してくれないだろうか?
「でも、何かを取り寄せるにはその分別の何かを売り、まず財を作らねばならない。私たちの領地では、日の本を飛び越えて外の国まで持っていけるような売り物は存在しないよ」
「えー、そこをなんとか……」
「でもそれができるんだったら、これはぜひ取り寄せたいね。すごく癖になる味だ」
「でしょ? 絶対これは取り寄せるべきだって」
「お、じゃあ取り寄せられるようになったら金平糖もよろしく。俺あれ食べたいんだよな」
「少しなら貰ったやつがあるから食べる?」
「いいのか!? やっぱり持つべき友は若様だぜ!」
調子の良い鉄を横目で見ながら、おかわりを要求してくる子供2人に言い負け、二度目のチーズかけご飯を作りに厨房へ向かった。
昼を過ぎ、二度もご飯を食べた子どもたちは畳の上で丸くなり、静かな寝息を立てていた。
敏之と鉄はその様子を眺めながら談笑し、真人は腹いせに子どもたちの頬をツンツン突いて遊んでいた。
そこへ小姓が駆け込む。
「先ほど、斎賀に使者が来られまして……敏政様がお呼びです」
「使者? わかった。すぐに参ろう」
「また広間かぁ……」真人は気乗りしない声を出す。
鉄に子守を任せ、敏之と真人は広間へ向かった。
広間の中央には見知らぬ男たちが並んでいた。お殿様が重々しい声で告げる。
「来たか2人とも。八津左からの使者だ」
「八津左……」
真人の背に冷たい汗が流れる。嫌な予感が、現実となる。
「重孝殿が来たときに、こちらで預かっていると使者を送ったのだ。そのことについて返事が来た。申してみよ」
「申してみよ」
「はい。我らの望みは二つ。重孝様を返していただくこと。そして――その者、田辺真人を引き渡してもらいたい。さらに城下で見かける“南部鉄”という忍びも。我らの牢を抜け出した罪人でございますゆえ」
広間にざわめきが走った。
真人のこめかみを冷たいものが伝う。
鉄を連れてこなくて良かった――そう思う間もなく、敏之が口を開く。
「だが、羽川の子は自らの意思でここに来たと聞いているが?」
「それは田辺真人に脅されたからに違いありません!」
「違う!」真人は思わず叫んだ。
「重孝は、自分の目で斎賀を見たいから来たんだ。立派な領主になるために!」
使者は鼻で笑い、声を荒げた。
「何を言っても同じ。連れ去った罪は消えぬ。重孝様はどこにいるのですか!」
だが真人は強く首を振った。
「教えない。帰りたがってないのに、無理やり連れ戻すなんて酷すぎる」
言い捨てると、広間を飛び出した。
「待て! 捕らえろ!」
「お待ちください! ここは斎賀の屋敷。勝手は許されません!」
敏之の制止が間に合った。振り返ると、敏之が口パクで「行け」と告げていた。
真人は頷き、廊下を全速力で駆け出した。
屋敷の奥の部屋に戻ると、鉄があくびをしていた。
「どうした、真人。敏之は?」
「鉄! すぐに重孝を連れて逃げるぞ。俺は連れ去った罪人、鉄は牢を抜けた罪人として引き渡されるかもしれない!」
鉄の目が鋭く光る。すぐに重孝を抱え上げ、無駄な動き一つない。
二郎丸も目をこすりながら起き上がる。
「何だよ……」
「二郎丸! いいか、俺たちは今から城を出る。敏之以外には何も言うなよ!」
そう言い残し、返事を待たずに部屋を飛び出した。
裏手の小屋の影にたどり着く。人目はない。
「真人、先に塀を越えろ。下で待て。次に重孝を渡す。最後に俺が降りる」
「わかった」
鉄の肩を踏み、真人は塀に手をかける。ざらつく土壁、冷たい夜気。体を引き上げて飛び降りると、足裏に衝撃が走り、膝が痺れた。
「重孝を下すぞ!」
重孝が塀の上に姿を見せる。両手で縁を握りしめ、必死の形相。
「大丈夫、俺が支える。手を離せ!」
「う、うん……」
怖さに震える小さな指。離れきれずにいると、鉄が無造作にその手を外した。
「うわっ!」
重さが一気に落ち、真人はよろめく。それでも腕に力を込め、ゆっくり地面へ下ろした。
「よし……鉄!」
振り返れば、すでに鉄は音もなく降り立っていた。忍びの身軽さは尋常ではない。
「行くぞ。宿にでも潜んで、人目を避ける」
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