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3、織田信長
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(こいつは馬鹿なのか?)
思わずため息がこぼれた。俺――鉄は、目の前で両手を合わせてぶつぶつ呟いている真人を横目で見ながら、眉間を押さえる。
話の内容から真人がやらかしたことが伺えた。信長も知らない味だと?
しかも、よりによって「チーズ」なんて口走るとは。
広間の空気が、張り詰めた弦のように音もなく震えている。信長の黒い瞳が、獲物を値踏みするように真人を射抜いていた。
あの目は人を殺す前の目だ。見慣れているつもりでも、背筋が凍る。
(“ちーず”。……やっぱりあれのことだな)
前に敏之達と食べた、ムーバとかいう宣教師が持っていた“伸びる食べ物”。
真人が図々しく「ちょっと分けて」と言って手に入れていた、あの柔らかい乳製品。
俺も味を覚えている。
だが、問題はそこじゃない。
宣教師から直接聞いた南蛮の言葉を、この場で口に出すなという話だ。
織田の屋敷、広間の真ん中、そして信長の目前。
こんな場所で“外国語”なんて軽口を叩いたら、普通に首が飛ぶ。
(設定が、早くも崩壊しかけてる……)
実際には息を一つ吐くだけで堪えたが、頭の中は絶叫していた。
信長は、扇子を掴んだまま、静かに立ち上がる。
足音が近づくたびに、床板が低く鳴った。
真人が祈り続ける両手を擦る音が、やけにうるさく響く。
「……少し前に来た宣教師が、それを話していた」
低い声が響く。
広間の空気が凍りついたまま、誰一人として息をしない。
「故郷で食していた、牛の乳から作る“ちーず”なるものがあると。それを聞き、日の本でも蘇という似たものを取り寄せた。……まさか使ってくるとはな」
淡々とした語り口が、逆に恐ろしい。あの人は怒ると静かになる。怒号ではなく、底冷えする静けさ。
真人はそれを理解していない。……いや、理解していても遅い。
緊張した家臣達の肩の動きまで見て取れるほど、広間全体がピリついているのに、真人は――笑っていた。
「えっ、ムーバさんここにも来たんですか? 移動早いですね。あ、もしかして先に来てから斎賀に来たのかな!」
(この馬鹿……!)
喉の奥で舌打ちするのと同時に、信長の瞳が鋭く光った。
「貴様、宣教……」
「ああ、はい。尾張に来る前は斎賀にて商いをしておりました。その方は町で会い、“ちーず”について教えていただいた方でございます」
落ち着いた声で割って入る。真人の暴走を止めるため、咄嗟に口を開いた。
が、次の瞬間、家臣の怒号が広間を震わせた。
「無礼者!!」
真人がびくりと肩を震わせ、俺の方を見た。けれど、もう遅い。
(……切られるか?)
息を止めて、床に手をつき、頭を深く下げた。
だが意外にも、信長の声はすぐには飛んでこなかった。
短い沈黙のあと、空気の漏れるような笑いが落ちた。
「斎賀には“むーば”という奴が行ったのか。……近頃の斎賀は噂が絶えん。つい先日入った報せも中々のものだったぞ」
「……噂、でございますか?」
俺が問うと、信長は薄く笑い、扇子の骨を軽く鳴らした。
「今までは“羽川の倅が斎賀にいる”という話題で持ちきりだった。だが今度は“斎賀の倅が襲撃に遭い、負傷した”ときた」
「っ……!」
「嘘だ!」
真人の叫びが広間に響く。
信長の黒い瞳が、ゆるやかに彼へと向いた。鋭いが、興味の光を宿している。
「ほう、貴様は“羽川”と“斎賀”の名を知っているのだな」
言葉の刃が、静かに首筋をなぞる。
俺は身構えたが、信長は愉快そうに唇の端を上げた。
「安心せい。命に別状はない。腕を負傷したが、すぐに処置をしたとのこと。すでに癒えておるだろう」
真人がほっと息をついた。
俺も胸の奥で安堵しつつも、別の冷たい感情が這い上がる。――“誰に襲われたのか”。
「南部の忍びに襲われたようだ」
信長の言葉に、真人と俺は目を合わせる。
その一瞬で互いの考えが通じた。依頼を受けた忍びだ。敏之を狙った誰かがいる。
そして――信長はそれを知ったうえで、この話をしている。つまり、織田の手はすでに斎賀の屋敷の中にある。
背筋を走る冷たい汗。
信長は続ける。
「……敏之とやらは、よく一人で寂れた部屋に行くらしいな。瀬奈姫や二郎丸もそこに出入りしておるとか。探らせても何もない。つまらんがな」
無造作に言ったその一言が、俺の腹を刺した。
あそこは――真人がいた部屋だ。あの二人が集まっていた理由を、信長は知らない。だが、もうすぐ知る。
(やばい……今のうちに、逃げ……)
頭の中で逃げ道を探る。
彦助は固まっている。真人は未だに信長を睨み返していて頼りにならない。
せめて俺だけでも退路を確保して――そう思ったとき、信長が声を上げた。
「ああ、それとな」
扇子を肩に置いたまま、愉快そうに言う。
「貴様らに一つ聞きたい。……斎賀の密偵か?」
完全に疑われてる。
真人が目を白黒させ、家臣達が一斉に刀の柄に手をかける。
「何っ! やはり此奴らは――!」
「殿! 即刻捉えるべきです!」
「尋問はこの勝家にお任せを!」
「そなたのやり方では、死ぬ前に何も吐かぬわ!」
言い争う声が交錯する。物騒な単語が飛び交っていて、俺の背筋は冷や汗まみれだ。
「ち、違います! 密偵なんかじゃありません!」
真人が両手を振って必死に否定するが、誰も聞いちゃくれない。
俺がちらりと見ると、信長だけが笑っていた。
「もし貴様が密偵なら、斎賀などとうに滅んでおる」
静かな声。
だが、その一言に誰も反論できない。
「諜報とは――こういう顔の奴が行うのだ」
扇子の先が、俺の額を軽く突いた。
冗談めかしているようで、その瞳だけは笑っていない。
俺は黙って見返した。信長の眼は、俺の皮膚の下を剥ぐようにじっと見ている。
視線の重みが、体の芯まで突き刺さる。
冷や汗が背を伝う。
彦助が、蒼白な顔で震えていた。目が俺を指している。
「ま、真人殿……鉄は……」
「え?」
「……忍び、なのか……?」
その瞬間――パシン、と乾いた音が響いた。
俺が扇子を弾き飛ばし、真人の襟を掴んだ。
一瞬の静寂の後、武士達が一斉に腰の刀に手をかけた。
空気が、音を失った。
信長がゆっくりと歩み寄る。
俺は真人を引きずりながら、反対側へ下がった。だが出口は――逆だ。
「さて、出口はあちらだな」
信長の声が、低く笑うように響いた。
「一人なら逃げられよう。だが、そやつを抱えては無理だ」
目の前に立つ“第六天魔王”が、扇子を軽く広げる。
「さて――どう使うか」
薄笑いを浮かべ、彼は言った。
「使えるものは、すべて使う。それだけだ」
思わずため息がこぼれた。俺――鉄は、目の前で両手を合わせてぶつぶつ呟いている真人を横目で見ながら、眉間を押さえる。
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しかも、よりによって「チーズ」なんて口走るとは。
広間の空気が、張り詰めた弦のように音もなく震えている。信長の黒い瞳が、獲物を値踏みするように真人を射抜いていた。
あの目は人を殺す前の目だ。見慣れているつもりでも、背筋が凍る。
(“ちーず”。……やっぱりあれのことだな)
前に敏之達と食べた、ムーバとかいう宣教師が持っていた“伸びる食べ物”。
真人が図々しく「ちょっと分けて」と言って手に入れていた、あの柔らかい乳製品。
俺も味を覚えている。
だが、問題はそこじゃない。
宣教師から直接聞いた南蛮の言葉を、この場で口に出すなという話だ。
織田の屋敷、広間の真ん中、そして信長の目前。
こんな場所で“外国語”なんて軽口を叩いたら、普通に首が飛ぶ。
(設定が、早くも崩壊しかけてる……)
実際には息を一つ吐くだけで堪えたが、頭の中は絶叫していた。
信長は、扇子を掴んだまま、静かに立ち上がる。
足音が近づくたびに、床板が低く鳴った。
真人が祈り続ける両手を擦る音が、やけにうるさく響く。
「……少し前に来た宣教師が、それを話していた」
低い声が響く。
広間の空気が凍りついたまま、誰一人として息をしない。
「故郷で食していた、牛の乳から作る“ちーず”なるものがあると。それを聞き、日の本でも蘇という似たものを取り寄せた。……まさか使ってくるとはな」
淡々とした語り口が、逆に恐ろしい。あの人は怒ると静かになる。怒号ではなく、底冷えする静けさ。
真人はそれを理解していない。……いや、理解していても遅い。
緊張した家臣達の肩の動きまで見て取れるほど、広間全体がピリついているのに、真人は――笑っていた。
「えっ、ムーバさんここにも来たんですか? 移動早いですね。あ、もしかして先に来てから斎賀に来たのかな!」
(この馬鹿……!)
喉の奥で舌打ちするのと同時に、信長の瞳が鋭く光った。
「貴様、宣教……」
「ああ、はい。尾張に来る前は斎賀にて商いをしておりました。その方は町で会い、“ちーず”について教えていただいた方でございます」
落ち着いた声で割って入る。真人の暴走を止めるため、咄嗟に口を開いた。
が、次の瞬間、家臣の怒号が広間を震わせた。
「無礼者!!」
真人がびくりと肩を震わせ、俺の方を見た。けれど、もう遅い。
(……切られるか?)
息を止めて、床に手をつき、頭を深く下げた。
だが意外にも、信長の声はすぐには飛んでこなかった。
短い沈黙のあと、空気の漏れるような笑いが落ちた。
「斎賀には“むーば”という奴が行ったのか。……近頃の斎賀は噂が絶えん。つい先日入った報せも中々のものだったぞ」
「……噂、でございますか?」
俺が問うと、信長は薄く笑い、扇子の骨を軽く鳴らした。
「今までは“羽川の倅が斎賀にいる”という話題で持ちきりだった。だが今度は“斎賀の倅が襲撃に遭い、負傷した”ときた」
「っ……!」
「嘘だ!」
真人の叫びが広間に響く。
信長の黒い瞳が、ゆるやかに彼へと向いた。鋭いが、興味の光を宿している。
「ほう、貴様は“羽川”と“斎賀”の名を知っているのだな」
言葉の刃が、静かに首筋をなぞる。
俺は身構えたが、信長は愉快そうに唇の端を上げた。
「安心せい。命に別状はない。腕を負傷したが、すぐに処置をしたとのこと。すでに癒えておるだろう」
真人がほっと息をついた。
俺も胸の奥で安堵しつつも、別の冷たい感情が這い上がる。――“誰に襲われたのか”。
「南部の忍びに襲われたようだ」
信長の言葉に、真人と俺は目を合わせる。
その一瞬で互いの考えが通じた。依頼を受けた忍びだ。敏之を狙った誰かがいる。
そして――信長はそれを知ったうえで、この話をしている。つまり、織田の手はすでに斎賀の屋敷の中にある。
背筋を走る冷たい汗。
信長は続ける。
「……敏之とやらは、よく一人で寂れた部屋に行くらしいな。瀬奈姫や二郎丸もそこに出入りしておるとか。探らせても何もない。つまらんがな」
無造作に言ったその一言が、俺の腹を刺した。
あそこは――真人がいた部屋だ。あの二人が集まっていた理由を、信長は知らない。だが、もうすぐ知る。
(やばい……今のうちに、逃げ……)
頭の中で逃げ道を探る。
彦助は固まっている。真人は未だに信長を睨み返していて頼りにならない。
せめて俺だけでも退路を確保して――そう思ったとき、信長が声を上げた。
「ああ、それとな」
扇子を肩に置いたまま、愉快そうに言う。
「貴様らに一つ聞きたい。……斎賀の密偵か?」
完全に疑われてる。
真人が目を白黒させ、家臣達が一斉に刀の柄に手をかける。
「何っ! やはり此奴らは――!」
「殿! 即刻捉えるべきです!」
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「そなたのやり方では、死ぬ前に何も吐かぬわ!」
言い争う声が交錯する。物騒な単語が飛び交っていて、俺の背筋は冷や汗まみれだ。
「ち、違います! 密偵なんかじゃありません!」
真人が両手を振って必死に否定するが、誰も聞いちゃくれない。
俺がちらりと見ると、信長だけが笑っていた。
「もし貴様が密偵なら、斎賀などとうに滅んでおる」
静かな声。
だが、その一言に誰も反論できない。
「諜報とは――こういう顔の奴が行うのだ」
扇子の先が、俺の額を軽く突いた。
冗談めかしているようで、その瞳だけは笑っていない。
俺は黙って見返した。信長の眼は、俺の皮膚の下を剥ぐようにじっと見ている。
視線の重みが、体の芯まで突き刺さる。
冷や汗が背を伝う。
彦助が、蒼白な顔で震えていた。目が俺を指している。
「ま、真人殿……鉄は……」
「え?」
「……忍び、なのか……?」
その瞬間――パシン、と乾いた音が響いた。
俺が扇子を弾き飛ばし、真人の襟を掴んだ。
一瞬の静寂の後、武士達が一斉に腰の刀に手をかけた。
空気が、音を失った。
信長がゆっくりと歩み寄る。
俺は真人を引きずりながら、反対側へ下がった。だが出口は――逆だ。
「さて、出口はあちらだな」
信長の声が、低く笑うように響いた。
「一人なら逃げられよう。だが、そやつを抱えては無理だ」
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