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3、織田信長
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「つまり、俺達を利用するということか」
鉄の低い声が、静まり返った広間に落ちた。
信長は、座したまま片肘を脇息に預け、唇の端をわずかに上げる。あの笑みは、喜怒どちらともつかない――獲物を見つけた肉食獣のような笑みだ。
「利用?」
「でも俺、何もできないからな?」
鉄の言葉に俺――真人は慌てて口を挟む。
やばいやばい。利用されるって、どういう意味? 命令されたって出来ることなんてない。こっちは庶民代表、元定食屋の兄ちゃんなんだぞ。
鉄がやればいいじゃん、鉄が。心の中で押しつけながらも、言葉には少しの笑みを混ぜて場を和ませようとした。……が、悪手だった。
「なんだ?」
低い声が落ちる。
「牢に入れられる方が良いのか?」
「い、いえいえ! めっそうもございません!」
即答だった。冷や汗が背筋を伝う。牢なんて二度とごめんだ。しかも、ここの牢は絶対“サービス”が拷問付きだ。
心の奥が冷たくなるのを感じながらも、うなずき続けるしかない。
「ふん。なら要らぬ口出しはするな」
扇子がカチリと鳴る。
「使えぬと思ったら切り捨てる。せいぜい己の価値を高めておくことだな」
“切り捨てる”。その言葉がやけに軽い。
まるで日常の作業のように言われて、胃がひゅっと縮んだ。ああ、この人ほんとに冗談で人を切るタイプだ……。
「思いついた事があってな。その才能を殺すには惜しい」
信長の視線がゆっくりと鉄に向かう。まるで値踏みするように、目の奥の光だけが鋭くなる。
鉄は無表情のまま受け止めていた。けれど、その静けさは、逆に何かを悟られまいとする忍びの顔だ。
「二ヶ所に仕え、双方の信用を得た話術――見事だ。その上、腕も立つ。使わぬ手はない」
……え、何それ。ダブルスパイ!?
つまり鉄、信長のところでも働いてて裏切ったの!?
俺は横で固まったまま、内心叫んでいた。心臓に毛どころか鋼板が生えてるだろ、こいつ。
信長は続ける。
「しかも織田家だけではなく、相手方も裏切り、一人で姿を消したそうだ。そのせいで監視の人数を増やす羽目になった」
お、おい鉄……それ、完全にアウトなやつだよな?
家臣の中から、小さく歯軋りの音がした気がする。空気がさらに張り詰めた。
「だが、そのおかげで攻め込んできた小物を一つ潰せた。あの忍びには、むしろ感謝せねばならんかもな」
信長はゆっくり立ち上がり、こちらへ歩いてくる。足音ひとつで空気が動く。
そのたびに、家臣たちの背筋がわずかに伸びるのがわかった。完全に“主君の圧”だ。
そして鉄の前で立ち止まり、にやりと笑った。
「では、此奴らを――」
「そうだ。制圧しても、また別の場所で同じことが起こる。時間の無駄だ」
信長は扇子を軽く広げ、鋭く言い放つ。
「だったら、その話術と腕前で乗り切ってみせろ」
「しかし、殿!」
家臣のひとりが声を上げた。
「裏切る可能性もあります。誰かおつけになった方が……」
「考えておる」
信長は切り捨てるように言った。
「こやつにぴったりの者がいる」
「それならば……」
別の家臣が続ける。
「では、その横にいる者はどうされるおつもりで?」
「戦力にはなりませぬ。人質として繋いでおくのがよろしいかと」
「賛成でございます! 次期当主二人と面識があるならば、立派な牽制となりましょう!」
「いや、そこまでの人物には見えぬがな……。だが、用心に越したことはない」
ざわざわと広間がざわめく。
人質って言葉に、心臓が冷えた。……え、俺、人質コース!? それって監禁? 牢屋? 拷問付き?
嫌だぁぁ……!
思わず顔を伏せる俺の耳に、信長の声が届いた。
「いや、此奴も連れて行かせる」
「えっ?」
「家来というなら、手綱くらい握ってみせろ」
……は?
つまり俺が鉄の監督責任? この人、家来って言葉を鵜呑みにしたの!?
「あ、あれは言葉の綾でして……その、命令できるような関係じゃなく……な、なあ鉄?」
「俺は真人の家来だ」
「鉄!?」
「真人の命令なら、聞いてもいい」
「ふん。なら、しっかり躾けておけ」
その一言に、家臣たちがくすくすと笑い、信長だけが真顔だった。
怖すぎるわ第六天魔王。どこまで本気なんだこの人。
信長は立ち上がり、俺たちに「どけ」と手で合図する。反射的に道を空けると、彼は悠然と座り直した。
「それで、だ」
膝に肘を置き、扇子の先を俺たちに向ける。
「――わざわざ斎賀からやってきた理由を、話せ」
……というのが、昨日までの話だ。
そして今。
俺は弥吉と吉助を相手に、台所でチャーハン講座を開いている。
信長の屋敷から帰されてから一晩。俺たちは宿に戻り、翌朝にはすっかり日常モードだった。
気を張ってもしょうがない。むしろ、こうしてる方が落ち着く。
とはいえ、滞在は長くなりそうだ。宿代も稼がないといけない。
せめて弥吉と吉助が自分たちで食べていけるように、料理を教えているというわけだ。
「吉助、旅の人が食べ終わったっぽいから食器お願いなー」
「うん!」
手際よく返事をして駆けていく吉助。
弥吉は真剣な顔で鍋を持ち、米を炒めている。
火の明かりが顔を照らし、まだ幼い頬にうっすら汗が浮かんでいる。
「じゃあ、ねぎ入れるぞ。ここからが勝負」
「混ぜるんだよね?」
「そう。焦らず、米を立たせる感じで」
俺がデモを見せると、弥吉はこくりと頷いて真似をする。
その横で鉄が、静かに腕を組んで見ていた。
「弥吉、上手いな」
「ああ、俺よりうまいかもな」
「ぬかせ。俺の作り方を見てないからだろ」
「見てないも何も、お前ふらふらしてるじゃん。何してたんだよ」
「確認だ」
「何の?」
「どれだけ監視が付いてるか」
その一言で、手が止まった。
え、監視? まさかまだ俺たちのこと疑ってるって?
「そんなわけ……ないよな?」
「三人は見つけた」
「えっ!?」
鉄が顎をしゃくる。
談笑している男女、長椅子でチャーハンを食べてる旅人、三人。
俺がこっそり視線を向けると、どう見ても普通の人たちだ。笑ってる。箸持ってる。忍者感ゼロ。
「どう見ても観光客だろ……」
「扮してるだけだ。あれは忍びだ」
「はっ!? 本物の忍者!?」
声を抑えるのに必死だった。
鉄は平然としてるけど、俺の方は大興奮だ。歴史の教科書の中の存在が、今、米粒を口に入れてるんだぞ!?
「すげぇ……俺、初めて生の忍者見た……!」
「なんで監視されて喜ぶんだよ。俺も忍びだ」
「いや鉄は……なんか違うんだよなぁ」
鉄が鼻を鳴らす。
その様子に笑いながらも、周りの視線が少し気になり始める。
“監視されてる”と意識した途端、背中がむず痒くなった。何気ない動きすら見られている気がする。
そんな俺の視線の先で、旅人が食べ終わった。
……帰ってくれるといいな。
「だから諦めたらどうだ?それよりも弥吉を見ろ。さっきからずっと焼いてないか?」
「あ、そうだ弥吉! 炒めるのストップ……じゃなくてやめて、早く皿! 皿に盛るぞ!」
話に集中しすぎて、弥吉に教えていることを忘れてた。
油が減って鍋に少し張り付いてしまったようだ。
慌ただしく動く俺の横で、パタパタと吉助が走っていく。
俺の横にいたけどちゃんと周りを見て仕事をこなしているようだ。
えらいえらい。
そう思った矢先、吉助の声が響いた。
「忍者のおじちゃん、食べ終わったらそれ持ってくよ!」
時が止まった。
「忍者?」
周りの客がざわつく。旅人――いや、忍者が穏やかに笑った。
「私はこれから隣の領に行くんだ。だからこんな格好をしてるんだけど、君はどうしてそう思ったんだい?」
「だって真人お兄ちゃんが、“忍者の人が食べ終わった”って言ってたもん」
「吉助ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺は皿を鉄に押しつけ、全力疾走で飛び込んだ。吉助を抱え込んでそのまま頭を下げる。
「すみません! 例え忍者みたいに気配がなくても、こう……お客様の様子を察知する訓練をしてまして!」
我ながら苦しい。が、男はふっと笑った。
「気配が薄い、か。はは、なかなか面白い子だね」
そう言って吉助の頭を撫で、軽く手を振って去っていった。
俺は全身の力が抜けた。命拾いした気分だ。
戻ると、鉄が腹を抱えて笑っていた。
「ぶはっ……お前、顔真っ青で飛んでって……っくく……!」
「笑い事じゃねえ!」
「吉助、あそこにいる夫婦にも“忍者”って言ってみろよ」
「鉄!」
また一騒動起こされてたまるか。俺は鉄をにらみつけた。
その日一日、俺は胃を押さえながらチャーハンを炒め続けることになった。
そして翌朝。
宿の帳場に、信長の紋が入った封書が届いた。
開けた瞬間、嫌な予感が背を這う。
――「至急、屋敷に参れ。」
短く、それだけ。
「……なぁ鉄。これ、まさか」
俺は顔を上げ、鉄と目を合わせた。
鉄の低い声が、静まり返った広間に落ちた。
信長は、座したまま片肘を脇息に預け、唇の端をわずかに上げる。あの笑みは、喜怒どちらともつかない――獲物を見つけた肉食獣のような笑みだ。
「利用?」
「でも俺、何もできないからな?」
鉄の言葉に俺――真人は慌てて口を挟む。
やばいやばい。利用されるって、どういう意味? 命令されたって出来ることなんてない。こっちは庶民代表、元定食屋の兄ちゃんなんだぞ。
鉄がやればいいじゃん、鉄が。心の中で押しつけながらも、言葉には少しの笑みを混ぜて場を和ませようとした。……が、悪手だった。
「なんだ?」
低い声が落ちる。
「牢に入れられる方が良いのか?」
「い、いえいえ! めっそうもございません!」
即答だった。冷や汗が背筋を伝う。牢なんて二度とごめんだ。しかも、ここの牢は絶対“サービス”が拷問付きだ。
心の奥が冷たくなるのを感じながらも、うなずき続けるしかない。
「ふん。なら要らぬ口出しはするな」
扇子がカチリと鳴る。
「使えぬと思ったら切り捨てる。せいぜい己の価値を高めておくことだな」
“切り捨てる”。その言葉がやけに軽い。
まるで日常の作業のように言われて、胃がひゅっと縮んだ。ああ、この人ほんとに冗談で人を切るタイプだ……。
「思いついた事があってな。その才能を殺すには惜しい」
信長の視線がゆっくりと鉄に向かう。まるで値踏みするように、目の奥の光だけが鋭くなる。
鉄は無表情のまま受け止めていた。けれど、その静けさは、逆に何かを悟られまいとする忍びの顔だ。
「二ヶ所に仕え、双方の信用を得た話術――見事だ。その上、腕も立つ。使わぬ手はない」
……え、何それ。ダブルスパイ!?
つまり鉄、信長のところでも働いてて裏切ったの!?
俺は横で固まったまま、内心叫んでいた。心臓に毛どころか鋼板が生えてるだろ、こいつ。
信長は続ける。
「しかも織田家だけではなく、相手方も裏切り、一人で姿を消したそうだ。そのせいで監視の人数を増やす羽目になった」
お、おい鉄……それ、完全にアウトなやつだよな?
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「だが、そのおかげで攻め込んできた小物を一つ潰せた。あの忍びには、むしろ感謝せねばならんかもな」
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そのたびに、家臣たちの背筋がわずかに伸びるのがわかった。完全に“主君の圧”だ。
そして鉄の前で立ち止まり、にやりと笑った。
「では、此奴らを――」
「そうだ。制圧しても、また別の場所で同じことが起こる。時間の無駄だ」
信長は扇子を軽く広げ、鋭く言い放つ。
「だったら、その話術と腕前で乗り切ってみせろ」
「しかし、殿!」
家臣のひとりが声を上げた。
「裏切る可能性もあります。誰かおつけになった方が……」
「考えておる」
信長は切り捨てるように言った。
「こやつにぴったりの者がいる」
「それならば……」
別の家臣が続ける。
「では、その横にいる者はどうされるおつもりで?」
「戦力にはなりませぬ。人質として繋いでおくのがよろしいかと」
「賛成でございます! 次期当主二人と面識があるならば、立派な牽制となりましょう!」
「いや、そこまでの人物には見えぬがな……。だが、用心に越したことはない」
ざわざわと広間がざわめく。
人質って言葉に、心臓が冷えた。……え、俺、人質コース!? それって監禁? 牢屋? 拷問付き?
嫌だぁぁ……!
思わず顔を伏せる俺の耳に、信長の声が届いた。
「いや、此奴も連れて行かせる」
「えっ?」
「家来というなら、手綱くらい握ってみせろ」
……は?
つまり俺が鉄の監督責任? この人、家来って言葉を鵜呑みにしたの!?
「あ、あれは言葉の綾でして……その、命令できるような関係じゃなく……な、なあ鉄?」
「俺は真人の家来だ」
「鉄!?」
「真人の命令なら、聞いてもいい」
「ふん。なら、しっかり躾けておけ」
その一言に、家臣たちがくすくすと笑い、信長だけが真顔だった。
怖すぎるわ第六天魔王。どこまで本気なんだこの人。
信長は立ち上がり、俺たちに「どけ」と手で合図する。反射的に道を空けると、彼は悠然と座り直した。
「それで、だ」
膝に肘を置き、扇子の先を俺たちに向ける。
「――わざわざ斎賀からやってきた理由を、話せ」
……というのが、昨日までの話だ。
そして今。
俺は弥吉と吉助を相手に、台所でチャーハン講座を開いている。
信長の屋敷から帰されてから一晩。俺たちは宿に戻り、翌朝にはすっかり日常モードだった。
気を張ってもしょうがない。むしろ、こうしてる方が落ち着く。
とはいえ、滞在は長くなりそうだ。宿代も稼がないといけない。
せめて弥吉と吉助が自分たちで食べていけるように、料理を教えているというわけだ。
「吉助、旅の人が食べ終わったっぽいから食器お願いなー」
「うん!」
手際よく返事をして駆けていく吉助。
弥吉は真剣な顔で鍋を持ち、米を炒めている。
火の明かりが顔を照らし、まだ幼い頬にうっすら汗が浮かんでいる。
「じゃあ、ねぎ入れるぞ。ここからが勝負」
「混ぜるんだよね?」
「そう。焦らず、米を立たせる感じで」
俺がデモを見せると、弥吉はこくりと頷いて真似をする。
その横で鉄が、静かに腕を組んで見ていた。
「弥吉、上手いな」
「ああ、俺よりうまいかもな」
「ぬかせ。俺の作り方を見てないからだろ」
「見てないも何も、お前ふらふらしてるじゃん。何してたんだよ」
「確認だ」
「何の?」
「どれだけ監視が付いてるか」
その一言で、手が止まった。
え、監視? まさかまだ俺たちのこと疑ってるって?
「そんなわけ……ないよな?」
「三人は見つけた」
「えっ!?」
鉄が顎をしゃくる。
談笑している男女、長椅子でチャーハンを食べてる旅人、三人。
俺がこっそり視線を向けると、どう見ても普通の人たちだ。笑ってる。箸持ってる。忍者感ゼロ。
「どう見ても観光客だろ……」
「扮してるだけだ。あれは忍びだ」
「はっ!? 本物の忍者!?」
声を抑えるのに必死だった。
鉄は平然としてるけど、俺の方は大興奮だ。歴史の教科書の中の存在が、今、米粒を口に入れてるんだぞ!?
「すげぇ……俺、初めて生の忍者見た……!」
「なんで監視されて喜ぶんだよ。俺も忍びだ」
「いや鉄は……なんか違うんだよなぁ」
鉄が鼻を鳴らす。
その様子に笑いながらも、周りの視線が少し気になり始める。
“監視されてる”と意識した途端、背中がむず痒くなった。何気ない動きすら見られている気がする。
そんな俺の視線の先で、旅人が食べ終わった。
……帰ってくれるといいな。
「だから諦めたらどうだ?それよりも弥吉を見ろ。さっきからずっと焼いてないか?」
「あ、そうだ弥吉! 炒めるのストップ……じゃなくてやめて、早く皿! 皿に盛るぞ!」
話に集中しすぎて、弥吉に教えていることを忘れてた。
油が減って鍋に少し張り付いてしまったようだ。
慌ただしく動く俺の横で、パタパタと吉助が走っていく。
俺の横にいたけどちゃんと周りを見て仕事をこなしているようだ。
えらいえらい。
そう思った矢先、吉助の声が響いた。
「忍者のおじちゃん、食べ終わったらそれ持ってくよ!」
時が止まった。
「忍者?」
周りの客がざわつく。旅人――いや、忍者が穏やかに笑った。
「私はこれから隣の領に行くんだ。だからこんな格好をしてるんだけど、君はどうしてそう思ったんだい?」
「だって真人お兄ちゃんが、“忍者の人が食べ終わった”って言ってたもん」
「吉助ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺は皿を鉄に押しつけ、全力疾走で飛び込んだ。吉助を抱え込んでそのまま頭を下げる。
「すみません! 例え忍者みたいに気配がなくても、こう……お客様の様子を察知する訓練をしてまして!」
我ながら苦しい。が、男はふっと笑った。
「気配が薄い、か。はは、なかなか面白い子だね」
そう言って吉助の頭を撫で、軽く手を振って去っていった。
俺は全身の力が抜けた。命拾いした気分だ。
戻ると、鉄が腹を抱えて笑っていた。
「ぶはっ……お前、顔真っ青で飛んでって……っくく……!」
「笑い事じゃねえ!」
「吉助、あそこにいる夫婦にも“忍者”って言ってみろよ」
「鉄!」
また一騒動起こされてたまるか。俺は鉄をにらみつけた。
その日一日、俺は胃を押さえながらチャーハンを炒め続けることになった。
そして翌朝。
宿の帳場に、信長の紋が入った封書が届いた。
開けた瞬間、嫌な予感が背を這う。
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