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十話⑥
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ガツンッ!!
私の放ったパンチは、レオルダスによって易々と受け止められた。
先程マザースパイダーを倒した時よりも何倍も早く動いたのにだ。
片手を使ったことにより、金ちゃんが解放された。しかし、金ちゃんは地面に力無く倒れたまま動かない。
怒りに震える私を見て、レオルダスはニヤリと笑った。
「やっぱりこれかぁ……お前のトリガーは」
ドスッ!!と鈍重な音とともにレオルダスの足先が私の腹に突き刺さる。
ズドォォン……!!!!
蹴りの衝撃で私は後方に飛び、洞窟の壁に叩き付けられた。
「ガフッ!!」
私の口から信じられない量の血が吹き出した。
しかし私はダメージなど意に返さず立ち上がり、レオルダスの、金ちゃんとマグちゃんの元へと急いだ。
しかし……。
ガツンッッッッ!
私の放った蹴りはまたもレオルダスによって捕まれた。先程と同じ方の手だ。
レオルダスはニヤケた口角のまま喋りだした。
「オレはな戦うのが大好きなんだよ、だから気に入ったやつがいるとさそっちまうんだ。だけどなぁ……毎回断られるんだよ、こんなに楽しいのによぉ」
レオルダスは何かを思い出すように虚空を向いてボンヤリとしている。しかし、私の足をつかんだ手に込められた力は一分も緩められていない。
「けどよある時気付いたんだ、どんなやつとでも本気で戦える方法をよ」
そこまで言うと、レオルダスは私の鼻先まで顔を近付けた。歪んだ笑顔が至近距離に迫る。
「そいつの大切なもんを傷付けるとよぉ、そいつの方から手を出してくれるんだよ!!!今のお前みたいになぁ……」
「ウインドカッ」
「そらぁ!!!」
ウインドカッターを唱え終わるより早く、レオルダスは私をゴミのように投げ飛ばした。
私の体が壁に叩き付けられ、巨大な砂煙が巻き起こる。
「この前のトカゲもよかったなぁ……子供を先に殺してやったら面白いくらい怒ってよぉ」
砂煙のなかからレオルダスの恍惚とした声が届く。見ずとも悪趣味な蕩けた顔がわかるようだった。
背中が痛い。もう疲れた。
蜘蛛と戦って連戦でこんなヤバイやつと戦って……。
口の中は鉄の味で一杯だし。腹からは血が滲み出て来てる。さっき捕まれた右足首なんて、ゴムみたいにフニャフニャになってるじゃん。
骨も折れてるんだろうな。
なんで私こんな目に合ってるんだ?私は皆と穏やかに暮らしたいだけだったのに。
誰が悪いんだ……誰が。
砂煙が晴れていき、レオルダスと目がかち合う。レオルダスは更に口角をあげた。
「ほらほら、早くしないとこの猫死んじまうぜ?」
……お前"ら"か。
「ヴァアアア!!!!」
ダメージを受けているにも関わらず、私の速度は更に上がった。
レオルダスも反応できない程に。
ズドンッ!!
私のパンチがついに命中し、拳がレオルダスの腹に食い込んだ。
ついにマグちゃんも解放された。
「お前らが、お前らみてぇなのがいるから!!!!」
「お前"ら"ぁ?何を言ってんだぁ……いや、そんなことよりぉ……」
レオルダスは私の髪を掴みまた顔を近付けた。
笑顔は更に狂気を増し、目には歓喜の涙で潤んでいる。
「いいなぁ、良くなって来たなぁ!!さぁさぁ楽しもうぜココロ!!!」
レオルダスがまた私を投げ飛ばそうと腕を振り上げた。すかさず私はレオルダスの腕に足を巻き付ける。
肘をへし折ってやるよ。
見よう見まねだけど、曲げちゃダメな方向に曲げりゃ折れることくらい分かんだよ。
「ギャハハハハ!!良いねぇ!!」
レオルダスはそう叫ぶと、振り上げた腕を私ごと地面に叩き付けた。
顔を洞窟の岩床に叩き付けられ、鼻から乾いた音が鳴った。折れたか。
「まだまだぁ!!!」
レオルダスは何度も、何度も何度も何度も何度も私を地面に叩き付けた。
離すかよ、そんなんで。
ボギッ。
愉快な乾いた音が鳴り響き、レオルダスの腕があらぬ方向に曲がった。ようやく私は腕から離れた。
レオルダスの肘は赤黒く変色し、前腕が力無くプラプラ揺れていてとても間抜けだ。
愉快だ。あぁ愉快だ。
レオルダスはボオッとした顔で折れた肘を見つめている。私はその様子を見てニヤリと笑った。
「どうした、逃げ出したくなったか?キチガイ野郎」
レオルダスは私の方に向き直り、そしてニヤリと笑った。
「いや、これからだろ?」
私の放ったパンチは、レオルダスによって易々と受け止められた。
先程マザースパイダーを倒した時よりも何倍も早く動いたのにだ。
片手を使ったことにより、金ちゃんが解放された。しかし、金ちゃんは地面に力無く倒れたまま動かない。
怒りに震える私を見て、レオルダスはニヤリと笑った。
「やっぱりこれかぁ……お前のトリガーは」
ドスッ!!と鈍重な音とともにレオルダスの足先が私の腹に突き刺さる。
ズドォォン……!!!!
蹴りの衝撃で私は後方に飛び、洞窟の壁に叩き付けられた。
「ガフッ!!」
私の口から信じられない量の血が吹き出した。
しかし私はダメージなど意に返さず立ち上がり、レオルダスの、金ちゃんとマグちゃんの元へと急いだ。
しかし……。
ガツンッッッッ!
私の放った蹴りはまたもレオルダスによって捕まれた。先程と同じ方の手だ。
レオルダスはニヤケた口角のまま喋りだした。
「オレはな戦うのが大好きなんだよ、だから気に入ったやつがいるとさそっちまうんだ。だけどなぁ……毎回断られるんだよ、こんなに楽しいのによぉ」
レオルダスは何かを思い出すように虚空を向いてボンヤリとしている。しかし、私の足をつかんだ手に込められた力は一分も緩められていない。
「けどよある時気付いたんだ、どんなやつとでも本気で戦える方法をよ」
そこまで言うと、レオルダスは私の鼻先まで顔を近付けた。歪んだ笑顔が至近距離に迫る。
「そいつの大切なもんを傷付けるとよぉ、そいつの方から手を出してくれるんだよ!!!今のお前みたいになぁ……」
「ウインドカッ」
「そらぁ!!!」
ウインドカッターを唱え終わるより早く、レオルダスは私をゴミのように投げ飛ばした。
私の体が壁に叩き付けられ、巨大な砂煙が巻き起こる。
「この前のトカゲもよかったなぁ……子供を先に殺してやったら面白いくらい怒ってよぉ」
砂煙のなかからレオルダスの恍惚とした声が届く。見ずとも悪趣味な蕩けた顔がわかるようだった。
背中が痛い。もう疲れた。
蜘蛛と戦って連戦でこんなヤバイやつと戦って……。
口の中は鉄の味で一杯だし。腹からは血が滲み出て来てる。さっき捕まれた右足首なんて、ゴムみたいにフニャフニャになってるじゃん。
骨も折れてるんだろうな。
なんで私こんな目に合ってるんだ?私は皆と穏やかに暮らしたいだけだったのに。
誰が悪いんだ……誰が。
砂煙が晴れていき、レオルダスと目がかち合う。レオルダスは更に口角をあげた。
「ほらほら、早くしないとこの猫死んじまうぜ?」
……お前"ら"か。
「ヴァアアア!!!!」
ダメージを受けているにも関わらず、私の速度は更に上がった。
レオルダスも反応できない程に。
ズドンッ!!
私のパンチがついに命中し、拳がレオルダスの腹に食い込んだ。
ついにマグちゃんも解放された。
「お前らが、お前らみてぇなのがいるから!!!!」
「お前"ら"ぁ?何を言ってんだぁ……いや、そんなことよりぉ……」
レオルダスは私の髪を掴みまた顔を近付けた。
笑顔は更に狂気を増し、目には歓喜の涙で潤んでいる。
「いいなぁ、良くなって来たなぁ!!さぁさぁ楽しもうぜココロ!!!」
レオルダスがまた私を投げ飛ばそうと腕を振り上げた。すかさず私はレオルダスの腕に足を巻き付ける。
肘をへし折ってやるよ。
見よう見まねだけど、曲げちゃダメな方向に曲げりゃ折れることくらい分かんだよ。
「ギャハハハハ!!良いねぇ!!」
レオルダスはそう叫ぶと、振り上げた腕を私ごと地面に叩き付けた。
顔を洞窟の岩床に叩き付けられ、鼻から乾いた音が鳴った。折れたか。
「まだまだぁ!!!」
レオルダスは何度も、何度も何度も何度も何度も私を地面に叩き付けた。
離すかよ、そんなんで。
ボギッ。
愉快な乾いた音が鳴り響き、レオルダスの腕があらぬ方向に曲がった。ようやく私は腕から離れた。
レオルダスの肘は赤黒く変色し、前腕が力無くプラプラ揺れていてとても間抜けだ。
愉快だ。あぁ愉快だ。
レオルダスはボオッとした顔で折れた肘を見つめている。私はその様子を見てニヤリと笑った。
「どうした、逃げ出したくなったか?キチガイ野郎」
レオルダスは私の方に向き直り、そしてニヤリと笑った。
「いや、これからだろ?」
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