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十四話⑥
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「そ、そんな馬鹿げた理由で私のチャームを破ったって言うの……!?認めない……そんなの認めないわ!!」
認めないって言われても、猫ちゃんが至高の存在なのは周知の事実だしなぁ。
チャーム?とやらが効かなかったから、何が起こってるのか分からなくて傍観してたけど、スリーシャが香水臭くてつい打っちゃった。
スリーシャは怒りに顔を歪めて立ち上がり、私の前にズイと顔を寄せた。
「私の虜にならないやつなんていないんだよ……!」
ウッ……やっぱり香水臭いな。近づかないでほしい……!
「チャーム!チャーム!!チャーーーーム!!!ちゃあぁむぅぅぅ!!!チャー……ヘブッ!!」
再度放った平手打ちにスリーシャはまたも地面に倒れた。
「うるさいッ!!」
耳元で叫ばないでよホントに……私の耳は猫ちゃんの鳴き声しか受け付けないんだよ。
「何でよ!何で私の虜にならないのよ!?私よりそのケダモノの方がカワイイって言うの!?」
「ハァ!?当たり前でしょうが!?あと今猫ちゃんのことなんつった?ケダモノって言ったかコラァ!!殺すぞ!!」
ヒィッ……!!と悲痛な叫び声を上げて、スリーシャは縮こまってしまった。
「取りあえずゴランさんたちにかけたチャーム解除しろよ」
「イヤよ!せっかく手に入れたゴールドプレートを手放すもんですか!!」
「拒否するならもう一発……」
「分かりました!!解除しますからぶたないで!!!」
平手打ちの構えを見せた瞬間、スリーシャは更に縮こまって叫んだ。
先程までの傲慢な態度は消え失せ、怯えた子犬みたいに見える。
スリーシャがおもむろに手を上げ、指をパチンと鳴らすと、ゴランさん達の顔に覇気が戻った。
「……ハッ!私は一体何を?」
ゴランさんは呆然としていたが、回りを取り囲む山賊やスリーシャの姿を見て状況を思い出したらしく、剣を構え戦闘態勢をとった。
「ココロ殿が救ってくれたのですね、ありがとうございます」
「いやいや、大したことはしてないですよ」
あんたら助けないと、あとで何言われるか分かったもんじゃ無いしね。
「認めない……認めてたまるもんですか……!」
そう言ってスリーシャは怒りでワナワナと震える口で叫んだ。
「あんた達、コイツらを殺しな!殺せたやつには後でご褒美をやるよ!!!」
ご褒美!?ご褒美!?と目を輝かせた山賊達がジリジリと包囲を狭めていく。
結局コイツらとは戦わなきゃいけないわけね。
「マグちゃん、金ちゃん、セイちゃん、危ないから私の後ろに下がっててね、私が戦うから」
「えー、僕も戦いたいよご主人!」
「そうだえ、いつもご主人ばっかり活躍してズルいよ」
「我にも暴れさせろ、戦う機会がなくて体が鈍っとるのだ」
いやでも猫ちゃんにこれ以上怪我させちゃったら私自害しちゃいそうだしなぁ。そう思いながら私はグルリと山賊達を見回した。
んーまぁコイツらくらいなら、マグちゃん達が怪我する心配もないか。コイツらにはマグちゃん達の遊び相手になってもらおう。
「分かった、良いよ。でも、無理はしないこと!お互い助け合ってね、良い!?」
「ハーイ!」
「心配しすぎだえ」
「……フンッ!!」
マグちゃん達は姿勢を低く構え、カカカとクラっキングまで鳴らして臨戦態勢だ。
「野郎共!殺しちまいな!」
「ウォォォォォ!!!」
スリーシャの掛け声で、山賊達が四方八方から突撃してきた!
認めないって言われても、猫ちゃんが至高の存在なのは周知の事実だしなぁ。
チャーム?とやらが効かなかったから、何が起こってるのか分からなくて傍観してたけど、スリーシャが香水臭くてつい打っちゃった。
スリーシャは怒りに顔を歪めて立ち上がり、私の前にズイと顔を寄せた。
「私の虜にならないやつなんていないんだよ……!」
ウッ……やっぱり香水臭いな。近づかないでほしい……!
「チャーム!チャーム!!チャーーーーム!!!ちゃあぁむぅぅぅ!!!チャー……ヘブッ!!」
再度放った平手打ちにスリーシャはまたも地面に倒れた。
「うるさいッ!!」
耳元で叫ばないでよホントに……私の耳は猫ちゃんの鳴き声しか受け付けないんだよ。
「何でよ!何で私の虜にならないのよ!?私よりそのケダモノの方がカワイイって言うの!?」
「ハァ!?当たり前でしょうが!?あと今猫ちゃんのことなんつった?ケダモノって言ったかコラァ!!殺すぞ!!」
ヒィッ……!!と悲痛な叫び声を上げて、スリーシャは縮こまってしまった。
「取りあえずゴランさんたちにかけたチャーム解除しろよ」
「イヤよ!せっかく手に入れたゴールドプレートを手放すもんですか!!」
「拒否するならもう一発……」
「分かりました!!解除しますからぶたないで!!!」
平手打ちの構えを見せた瞬間、スリーシャは更に縮こまって叫んだ。
先程までの傲慢な態度は消え失せ、怯えた子犬みたいに見える。
スリーシャがおもむろに手を上げ、指をパチンと鳴らすと、ゴランさん達の顔に覇気が戻った。
「……ハッ!私は一体何を?」
ゴランさんは呆然としていたが、回りを取り囲む山賊やスリーシャの姿を見て状況を思い出したらしく、剣を構え戦闘態勢をとった。
「ココロ殿が救ってくれたのですね、ありがとうございます」
「いやいや、大したことはしてないですよ」
あんたら助けないと、あとで何言われるか分かったもんじゃ無いしね。
「認めない……認めてたまるもんですか……!」
そう言ってスリーシャは怒りでワナワナと震える口で叫んだ。
「あんた達、コイツらを殺しな!殺せたやつには後でご褒美をやるよ!!!」
ご褒美!?ご褒美!?と目を輝かせた山賊達がジリジリと包囲を狭めていく。
結局コイツらとは戦わなきゃいけないわけね。
「マグちゃん、金ちゃん、セイちゃん、危ないから私の後ろに下がっててね、私が戦うから」
「えー、僕も戦いたいよご主人!」
「そうだえ、いつもご主人ばっかり活躍してズルいよ」
「我にも暴れさせろ、戦う機会がなくて体が鈍っとるのだ」
いやでも猫ちゃんにこれ以上怪我させちゃったら私自害しちゃいそうだしなぁ。そう思いながら私はグルリと山賊達を見回した。
んーまぁコイツらくらいなら、マグちゃん達が怪我する心配もないか。コイツらにはマグちゃん達の遊び相手になってもらおう。
「分かった、良いよ。でも、無理はしないこと!お互い助け合ってね、良い!?」
「ハーイ!」
「心配しすぎだえ」
「……フンッ!!」
マグちゃん達は姿勢を低く構え、カカカとクラっキングまで鳴らして臨戦態勢だ。
「野郎共!殺しちまいな!」
「ウォォォォォ!!!」
スリーシャの掛け声で、山賊達が四方八方から突撃してきた!
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