【BL】高慢ドS麗人(16)×敏感体質平民(16)~魔法学院の入舎初日に目を付けられ、心身ともに屈服させられました~

アヲスナ

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抜いてもらえない。

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(主人公はそれなりに苦労して育ちましたが、べつに話の展開には大して影響しないので詳細は)ないです。




╭━――――――――――――――― •●• ―――――――――――――――━╮


 魔法学院に入学してから、はや半期が経過した。
 学業に関しては問題なかった。
 私事に関しては問題しかなかった。

「ぁ、あ……ご主人しゃまぁ……っ」

 裸になって四つん這いで下半身を高く上げた姿勢で、かくかくと腰を振りつづけ、突っ伏すようにして頬を敷布になすり付ける。
 そろそろ半日だ。
 背後から覆いかぶさっている、同じく裸の同室者に尻をずっぽりと犯されている。
 犯されつづけている。

 寄宿舎の部屋から出ないどころじゃない。
 やたら豪奢な寝台から降ろしてもらえない。

 それどころか抜いてもらえない。

 この魔法学院に入学して以来、初めての長期休暇だった。
 特に故郷の郷に帰る予定はなかったにしても、あんまりだ。

 それは今朝のことだった。
 しどけなく寝台で上体を起こしている男に、外向きの呼び方で申し上げる。

「あのー、公子さま」
「なんだ……?」

 寄宿舎の同室であり、理不尽なご主人さまである男は起き抜けに無駄な色気をダダ漏れさせていた。
 俺は先に起床して食堂で朝食を終え、部屋にもどってきたところだった。

 ちょうど起きてきたので、お伺いを立てる。
 この休暇中、魔法学院の生徒であることを利用し、短期の仕事をしようと考えていることを。
 魔法学院を介して請け負うと相場に比べて格段に実入りがいいのだ。

「ほう、どんな内容だ」
「ええとですね――術具の手入れとかで、明後日から二泊三日の」
「脱げ」
「は?」

 そして、こうなった。

 お前の大事な仕事はこれだろう、と言わんばかりに。
 たっぷりと尻の奥に出され、イかされ、朝方から繰り返されてもう夕刻に近い。
 暴力的な魔力に当てられつづけて、ろれつも思考もロクに回らない。

「っごめ、なしゃ……ぁ、俺、わるかっ……ア゛、ん、ぉ」
「はっ、今ごろか? まったく」

 そして半日も経って、やっと理解した。
 どうやら俺はこいつの機嫌を相当に損ねていたらしい、と。
 たかが数日ほど留守にしたいと述べた程度で、どうしてここまで癇に障るんだ。
 今までだって定期試験の期間中なんかは数日ほど同衾しないこともあったのに。

「もぉ……ぃません……かりゃあっ」
「なあ。お前が小銭を稼ごうと、どうでもいいがな、役目を果たせないのは違うだろう?」
「ぁい……っ、ご、しゅじんしゃまがぁ、ひ……ぃちばんれしゅぅ……!」
「ん、ちゃんと反省できたか?」
「あいぃっ……ごめんなしゃいぃいっ」

 なめらかな敷布に頬を擦り付けるようにして、必死に謝る。
 高く掲げた尻を背後から犯している男が笑う。

「ふ――よしよし。出してやろう」
「ふぁッ」

 ぐっと奥に押し進められる。

「おね、が……らからぁ、もぉ、ナカだしぃ……ゆぅ、してぇっ」
「だぁめ、だ! ほらっ、ちゃんと! 受け止めるんだ――ははは!」

 背後から俺の尻を容赦なく突きはじめた男が、娯しそうに嗤う。
 その些細な揺れにさえ苛まれる。

「やぁっ……お尻、こわえちゃう、かりゃぁ……っ」

 泣きながら懇願する。
 魔力過敏症の俺にとって、規格外の魔力を持つこいつは存在すべてが大敵といえる。
 より顕著になるのが体液だ。
 しかも、それを直接、注がれる。
 注がれつづけている。直腸の奥の奥に。
 しかも抜かれないせいで、ずっと栓をされているようなものだ。

 どうやら治癒の効果が付与された魔力らしく、かえってタチが悪い。
 それでなくても魔力には身体を保全する作用がある。
 特に濃厚なこいつのものを摂取させられることで食事の代替にもなっているが、二重の意味でお腹がいっぱいだった。

 敷布の上で這うようにもがいて少しでも前へと逃げようとする。
 いくら意思とは裏腹に、肉のひだがきゅうきゅうと、さらに深く咥え込むように動いてしまっていても、だ。

「――ははっ」

 壁に突き当たり、それ以上は進むことも叶わない。
 男が軽く前のめりになるだけで、挿入されているものが余計に奥にねじ込まれる。

「ッ、ふ……ぅ」
「しゃべれるなら、まだ余裕が、あるだろう……っ?」
「ひぁ、っ」

 そのまま、また抜き差しを再開される。

「あ、ぁ、ア、ぁっ」

 これまでの精液がナカに擦り付けられる。

「んぉ、お、ぅ、ぉあぁあー……っ」

 だらしなく開いた口からは、もはや何の意味もなさない嬌声とよだれが漏れつづける。

「そうかそうかぁ――そんなにイイか、ん?」

 軽く揺すられる。
 胸に回り込んできた指が乳首を探り当てた。
 爪で挟み込まれ、思い切りじられる。

「ひンっ」

 のけぞって耐える。
 いや耐えられなかった。尻のナカが激しくひくつく。
 己の性器からも、とろとろと粘度が低めの精液が漏れつたう。

「ははっ! またお漏らしか!? いやらしいな」
「ぁ……ゆる…ぃてぇ……っ」

 乳首を浮き上がらせるように爪でカリカリと掻かれる。
 かと思えば指の腹で潰すようにこねくり回され、つまんで引っぱられる。
 見なくても腫れ上がってしまうのが分かった。
 がくがくと腰が振れる。

「遠慮するな……ふふっ」

 奴の手のひらが、ねっとりと胸を撫でながら降りてくる。
 下腹部を、さわさわと数度にわたって撫でさする。
 ここまで己のモノが入っているのだと知らしめたいのか、悦に入っているのか。
 さらに下に降りてくる。
 性器をぎゅっと握られた。
 だらだらと鈴口は汁を垂れ流している。

「ぁひ――ア、ッらめ……」
「ここも、好き、だろう?」

 ぬるつく割れ目に、くっと爪を立てられる。

「ひゃっ、ァやぁッ」

 なんども爪をめり込ませてくる。
 それから具合を確かめるように指の腹で割れ目を撫でこすられた。

「アぅ、っん、ゃうっ」

 しっかりと抱きすくめられ、肩越しに覗き込まれている。
 その視線すら感じて、びくびくと膝頭が開閉する。

「ひっ、ん……ァは、ぅンっ」

 達したばかりの粘膜をそのまま弄られつづけて気が狂いそうだった。
 嫌々をするように頭を振ってもがいても逃げられるわけもなく、かかとが虚しく敷布を擦る。

「ふっ、くくっ! そんなに好いか? うん? ほら、どうした? 見ろ」

 奴が少し指を離すと、いやらしい粘液が糸になって伸びる。
 それが面白いのか、敏感な鈴口を指先でほじるように弄くり回しては離すのを繰り返される。

「あゥ、ゃめぇ……ふ、ぅっ」
「はっ、いやらしいなぁ、お前は」

 粘着質な糸がどんどん長く伸びるようになるのを嘲られる。
 伸びた糸をぐりぐりと尿道口になすり付けられたかと思えば、ぐっと喰い込まされた指先から思い切り魔力を注がれた。

「ぁひぃいい――んッ」

 足先をばたばたと暴れさせ、後頭部をぐりぐりと奴に押し付ける。
 尻を穿たれた姿勢で逃げられないまま全身をくねらせつづける。
 もう前も後ろも頭のナカも、ぐちゃぐちゃのとろとろだった。

「ふふ……」

 背後から身を寄せられ、耳に息がかかる。
 がぶっと耳朶じだを噛まれた。

「ひぃんッ」
「いいぞ、もっと鳴け」
「あぅうっ……ごしゅ……ぃんさまぁ、ッ」
「ははっ、イイのか? 酷くされるのが、そんなに好きか? ん?」
「っ……ア……」
「――言え」

 声に魔力を篭められ、びくんと跳ねる。

「ひぅ、っ、しゅき……れすぅっ」
「ん……? はっきり言うんだ。どこを責められるのが好きだ?」

 生温かい息を吹きつけられ、ちゅっと耳に口付けられる。

「……っ、ぁ、み、み」
「うん、それから?」
「ぅ……ちくび……っ」
「そうだな、それから……?」

 耳に唇を付けたまま促してくる。

「ン……ぉ……ちんちんと……おしりぃ……」
「酷くされたいんだな?」
「っ……はい……っ」
「くくっ、なあ、私は優しくしてやってもいいんだぞ……?」
「――――ッ」

 震える。
 呼吸が浅くなる。

「選ばせてやるよ、ん? 優しくして欲しいか? それとも――――?」

 それだけ言って、ちゅ、ちゅと耳に口付けを何度も落としてくる。

「ぁ……おれ、ぇ……っ」
「遠慮するな……“正直に”、おねだりしてみろ」
「……………………ぃ」
「うん……?」
「ァ…………く……して、ほし……」
「なんだ? もういちど言ってくれ。聞こえるように、大きな声で、な?」

 喉がひくついて、まともに息もできない。
 入学してからこれまでの数箇月をかけて散々に、わからされている。
 選択肢なんて、無い。
 かすれた声で叫んだ。

「ッ――ひどくっ、してほしぃですううぅ、っ……」
「なんだ、そうか――はは、はははっ、そうか、なら仕方ないな!」

 尻に咥え込んでいるそれが、さらに硬くなり質量を増す。
 興奮してやがる。変態め。

「はは……じゃあ、出してほしいのか、それとも要らないのか、どっちだ?」
「ッづ――」

 馬鹿力で片方の乳首をつねられる。ちぎれるんじゃないか、というほど。
 なのに、もう片方の乳首は指の腹で優しく撫でこすられる。
 気がおかしくなりそうだった。

「ほら、どうだ?」
「ぅ、う……らして、ほしぃ……れしゅ」

 すると腰を左右から掴まれた。
 いちど浮かされ、そして思い切り引き下げられると同時に勢いよくナカを突き上げられる。
 おそろしく深いところまで到達して、息が止まる。

「ぉ、っぐ、ゥう」
「はッ……ならば、おねだりしてみせろ……ッ」
「はぅん、っ……ナカ、にぃ、くゃ、さ……うン、っ……ッ」

 ぐいと腰を引かれ、力を失った上体が前のめりに敷布に墜ちる。

「はっ、まったくお前は! 欲しがりだなぁ? んん?」
「ぁ、あっ、ア」

 腰を掴まれ、ぐりぐりと奥で回される。
 すがるように敷布に爪を立て、頬と涙を布になすり付けるように悶えつづける。

「おぅっ……ご、ひゅ、じ……ひァあっ」
「……ああ、いいぞ……鳴け、もっとだ――」
「はひぃッ……ひンっ……ひゃぅんっ」

 応えたくないのに卑猥な声が喉から勝手に迸ってしまう。
 こいつが犯しやすいように尻を高く上げたまま、奥を突かれつづける。

「ははッ――まったくっ、獣だなぁ、おまえは!」
「はひぃい……っ」

 奥の感じる箇所に、こいつの先端を執拗にこすり付けられる。
 いつのまにか敷布に這いつくばるようにして尻を後ろに突き出して、腰を前後に振っていた。

「ぉンっ……おぅんっ――い、イぃんッ」

 のけぞった俺の顔はよだれと涙でぐしゃぐしゃだ。

「この、雌がッ!! 変態の! 淫乱!!」

 腰を掴まれて固定され、奴の股間が俺の尻に打ち付けられる音が鳴るほど激しく突かれる。
 すると、いきなり動きをぴたりと止められた。

「っ、ぁア――」

 刺激を惜しんで肉の襞が、ぴくぴくと痙攣している。

「はぁ……貴様の、ここは、なんだっ? 言ってみろ!!!」
「ッ」
「さっさと言え!! この変態!!」
「……ぉ、」

 激しく弾む息をととのえる。
 だって、ちゃんと言わないと、できるまで復唱させられるから。
 大きな声で、何度も、なんども――
 だから……これは仕方ないんだ。

「っ……おれのほぉっ……ケツ穴はぁ、っ……ちんぽらいしゅきぃっ、へんたいメスマンコれしゅぅっ……」

 前半期の丸々をかけて仕込まれた言葉で許しを乞う。
 耳が、頬が熱い。
 屈辱に耐えるため拳をぎゅっと握る。
 同時に尻の穴がキツく締まり、すぐ断続的に、きゅんっきゅんっと強くひくつき始める。
 奥から浅いところまで埋めてくれている奴のそれの形を、太さや長さ、硬さまでも堪能するように。

 搾るような痙攣が痺れるほど気持ちが好い。

「ァ、あ……おれ……」

 これじゃ、本当に―――…

「ははは、っ……よし、ご褒美だ……!」

 腹に腕を回され、上体を起こされた。
 後ろ抱きに、座っている奴の脚の上に乗り上げさせられる。
 また股間に手を回され、性器をぎゅっと握り締められた。

「あひィっ」
「主人より先に達するなよ……? ほらっ」
「――ぁっアぉ、っ、おぉ、お゛ー……ッ」

 奴の両手でしごかれると同時に、直腸の奥の奥に精液と魔力の奔流を打ち付けられ、俺は前と後ろで同時にイきながら意識をトばした。


 気づけば敷布に突っ伏していた。
 がくがくと肩を揺さぶられて意識が戻る。

「あ……」

 やっと抜いてもらえたらしい。
 先ほどまで犯されていた穴から奴の精液がとろりとあふれる感触に震える。
 肩と太股を掴まれ、強引に身体を反転されて仰向けにされた。
 涙でぐちゃぐちゃの視界に人影がぼんやりと滲んで映る。

「……ぁ――」
「は、はは、なんてみっともない」

 顔に、全身に力が入らない。
 両ひざを外にして股を不格好に開いたままで。
 ひくひくと開閉する肛門からは精液がだくだくと漏れつづけている。
 目は白目をむいたまま戻らないし、だらしなく開いた口の端からも、だらんと伸びた舌の先からも涎が垂れっぱなしだ。
 熱い頬に、もっと熱い涙が流れてゆく。

「――――――…っ」

 どうせ俺の顔は好みじゃないくせに。
 どうして、ことあるごとに、じっくり見てくるんだ。
 見えなくても感じ取れてしまう。魔力の反応で。

 べっとり貼りついて俺の様子を執拗に観察していることも。
 昂って興奮して欲情しているのも。
 ぜんぶつたわってくる。

「――ふん」

 ぎしりと寝台が揺れる。
 離れてくれた、と思いかけた。

「ッ……!?」

 脱力した瞬間に、尻のはざまに指先を滑り込まされた。
 容赦なく指を挿入される。

「ひゃンっ――」
「せっかく注いでやったというのに、ん? なんだ、これは――?」

 身をくねらせて逃げようとしても、しっかりと奥まで指が埋め込まれてしまった。
 まだ体内に残る精液には魔力がたっぷりと含まれている。
 それを粘膜の襞を伸ばすように長い指全体でなすり付けられる。

「なっていないぞ、この不届きものが――」
「ァう……ぉ、ン」

 男の意外に武骨な指がくねるたびに、くちゅくちゅと卑猥な音が鳴る。
 耳まで犯されているみたいだった。

「ぅ、ぁ、も……ヤらぁ……っ」

 上から魔力で圧力をかけられ、両脚がゆるく菱形に開いたまま敷布に押し付けられる。
 外側に向いた両ひざが布をかすって、びくびくと跳ねる。
 指先で奥を突かれて、まだ熱い精液がぶちゅ、とあふれる。

「――ん? 今、厭と言ったのか?」

 愉しげに男が低く笑う。
 指はナカでうごめき続けている。
 そこだけ浮いた股間がくねってしまう。
 力の入らない指で男の二の腕にすがりついて懇願する。

「ひ、ぁう……ご主人しゃまぁ……もぉ、っ」
「なんだ?」
「お、おれ……お、ぁ」
「ああ、そうだ。まだ言われていなかったな」
「……んっ、なゃにぃ……」

 前屈みになった奴に顔を覗き込まれた。
 容のいい唇がいやらしく弧を描く。

「はは、お礼に決まっているだろう?」
「……は、え……?」
「ん? こんなに気持ちよくしてやっているんだぞ。主に感謝の心はないのか?」
「…………ぁ、ぅ」
「なんだ?」
「っ」

 指先で感じるところを突き止められ、なぞられ、ぐっと突き立てられた。

「ァひぃンっ――」

 腰が反って、性器を突き出すように股間をへこへこと振ってしまう。
 そんな俺の無様な痴態を、奴は無言でにやにやと眺めている。
 息を呑み、敷布に指を立てて、ぎゅっと握り締める。

「ン……ぁ……あ、」
「ほら、どうした……? 言ってみろ」

 甘ったるい、優しげな声をかけられて、一気に涙が込み上げた。

「っく、ぅ……あっ、りがと、ござ……ッ……ま、しゅぅ」
「何をされて嬉しいんだ? ちゃんと言え」
「ぁ、お、おれ……おしり、おか、して」
「ああ」
「き゛もち……よく゛ぅっ、てぇ……いっぱいぃっ、アぅっ」

 ぐちゅぐちゅと音が大きくなる。
 精液だけじゃない。魔力を指先から粘膜に注がれている。
 しかも、また活性化の特質を付与されているようだった。
 治癒の効果もあるが、俺にとっては神経がより敏感になる反応のほうが大きい。
 総毛だつほどの熱と、安堵と興奮が同時に襲ってくる。

「ィぐ、ぅ……っひぅ、ンっ」

 気づけば太股を奴の腕に絡みつかせるようにして挟み込み、腰がくねっていた。
 熱い頬を涙で濡らし、髪を振り乱しながら悶えつづける。

「ごしゅ……い、さま、ァんっ、ア、らめ、も……」
「こら、ちゃんと言うんだ」
「ふぁ、っあ、むりぃ、っ……もぉ……ひぁ、おねがぁ……っ」
「――ふふ、どうして欲しいんだ?」
「っくだしゃ……あ、もっとぉっ」
「そうか」

 指が抜かれる。
 ひどい喪失感。
 頬に熱い息がかかる。
 涙にまみれた目を必死に開ける。
 顔がさらに近づいたかと思えば、耳の穴に低い声と熱い息を注がれる。

「そんなに、私が欲しいのか?」
「ぁいッ」

 総毛立ちながら反射的に望んでいた。
 自分が完全に媚びた目つきになっているのが分かる。
 緩慢に顔を上げた男と真っ向から視線が合った。
 途端、とろりと溶けた黄金色の双眸に見つめられる。

「まったく、おねだりが過ぎるぞ」

 ぎしりと寝台が鳴った。
 上体を起こした奴に左右の太股を抱えられ、開かされた。
 そのまま伸し掛かかられて、大股を広げたまま膝が胸につくほど折り曲げられる。
 無防備な尻が浮き上がる。

「ぁ……」

 先端をあてがわれた瞬間、悦んで穴が食い付いた。

「……ぁ、あ、っ」

 なのに、そこから奥に進めてもらえない。
 もっと先まで咥え込もうと、ぬるついた穴がひくひくと動き始める。
 亀頭を舐めしゃぶるようにすぼまってゆるんでを必死に繰り返しているのに、それ以上をもらえない。

「ぁ……ごしゅじんさまぁ……っ」
「ん?」
「……いじわる……しないでぇえ……」
「うん?」
「っ……おかしてくださいっ」

 言った瞬間、ずんっと一気にねじ込まれる。
 瞬間、顎を逸らせる。

「あ゛ぁ――――!」
「……いい子だ」

 頬を撫でられた。
 大きくな手のひらは熱くて汗ばんでいる。

「あー……」

 ゆっくりと上体を寄せられ、顔が近づいてくる。

「ごしゅ……」

 唇を合わせられた。

「……ン、……」

 そのまま、ゆっくりと腰を使われだす。
 先ほどまでの激しさが嘘のように、深いところまで緩慢に進まれ、また浅いところまで抜かれる。
 濡れた唇をわずかに離され、息のかかる距離で視線を合わされつづける。
 満遍なく犯されているのに肚の奥が切なくて気がおかしくなりそうだった。

「ん……ぅン……ふ、ぁ」

 ゆるゆると入ってきたところで、ふと動きを止められる。
 涙で濡れそぼっている目をしばたたかせると、視界が少しだけ鮮明になる。
 熱い息がかかる。
 上気した顔に見つめられている。

「あ……」

 武骨で長い指を耳の後ろに差し込まれた。
 顔を包むような大きな手のひらに思わず頬ですり寄ってしまう。

「ふふ、可愛いぞ」
「……ごしゅじんしゃまぁ」
「こうされるのは好きか?」
「ぁい、っ……すき、れすぅ」
「もっと言え」
「ん……すきぃ……ごしゅじんさまぁ……ン、むっ」

 噛みつくように唇を奪われる。
 わずかに離され、おもわず追いかけた舌先で唾液が糸を引いて、落ちた。
 濡れた唇に熱い吐息がかかる。

「ふふ、もっとか?」
「ぁい……くだしゃぃ……」

 口をすぼめて待つと、また唇を重ねられる。
 なんども、いっぱい舌を絡めて、唾液を飲み下して。
 また離されて間近に覗き込まれる。

「あぁ……」

 少し苦しそうに寄せられた眉根。
 とろりと潤んだ黄金色の瞳が、堪らなく嬉しそうに細められた。

「……かわいいな、おまえは」

 思わず跳ね上げた両脚を背に回して、ぎゅうっと引き寄せていた。
 太股を腰に組みつかせて足首を交差させて固めて、自分から尻を浮かせる。
 もどかしい。もっと肚の奥に欲しい。
 牡でいっぱいにして欲しい。

「ぁ……しゅき……ごしゅじんさまぁ……だいしゅきぃ……っ」
「――ッ、そう、か、ふふ」

 腸壁がぴく、ぴくとうねって奥へ誘っている。
 絶え間ない痙攣に導かれ、熱く硬いものが最も奥に突き当たって、止まる。
 すべてが納まっているのが嬉しい。

「あ――――…」
「ふふ、ほんとうに、好い顔をする」
「……ぁ――――」

 気持ちいい。
 内側から痺れるような甘さに浸されて意識が保てない。
 涙があふれてくる。

「ん、ごしゅじ……しゃまもぉ……っ」
「ああ、愛しているぞ――、ッ」

 強く唇を合わされ、口腔を貪られながら、俺たちは同時に達した。
 もう何度目かもしれないのに絶頂は気が遠くなるほど長く続いた。

 そして遅まきながら確信した。

 やたら豪華かつ堅牢な寄宿舎の一室。
 おかしいとは思っていた。

 ほかの寄宿舎――というより敷地内のすべての建物から距離が隔たっていることも。
 にもかかわらず家具や設備がやたら調っていることにも。
 どう考えても平民の俺が入っていい部屋じゃない。

 反面、貴族のなかでも、かなりの要人らしいこいつが入るなら納得できる。
 つまり俺はハメられていたんだ。最初から。

 いつ目を付けられたのかは、わからない。
 なぜ俺が選ばれたのかも。

 確信できることは、たったひとつだけだ。
 身も心も支配された俺は、この男から永久に逃れられない。




╰━―――――――――――――――・〇・―――――――――――――――━╯




実は転生者ですとか、その情報いる?
あと主人公くん毎日大量に栄養()与えられて髪や肌がつやつやになってる上に敏感体質で所作がいちいち悩ましげなので周囲の同級生が性癖をこじらせたり前屈みになったりしてるとかの情報いる?

ちなみにご主人さまは、せっかくの長期休暇なので主人公くんの大好きな甘味食べ歩き中央名店巡りの予定を立てていた。理不尽。
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