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第一部 観光気分の異世界旅行
12. 異世界8日目 最後にもう一度狩りに挑戦
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いつも通りに起きてから朝食を食べに行く。朝食はこちらの世界では初めての卵を使ったベーコンエッグだ。あとはパンとサラダにスープという感じになっている。
部屋も綺麗だったし、店員の対応もいい。この宿は結構あたりという感じだったので、連泊の手続きをしてから準備をして出発する。
今回はスライムのいた林ではなく、林と草原のあるエリアへと移動。ここでは狼系の魔獣がいるようで、角兎と異なり、人を見かけると襲ってくるらしい。
狼と言ってもこの辺りにいるのは狼もどきなので数匹で行動しているくらいで脅威度は低く、かなりの数に襲われない限りは怪我をしても死亡するまではないらしい。
狩りをする場合は風下からと言うのがあったと思い、風向きを確認しながら林の周辺にそって中に進んでいくと2匹の狼もどきを発見。狼と名前はついているが、小さな柴犬みたいな感じだった。
まずは風魔法で一匹を攻撃して動きを抑えてから近づいてきたもう一匹にも風魔法で攻撃。剣でとどめを刺した後、もう一匹にもとどめを刺す。2匹だと特に脅威は感じないが、増えてきたらさすがに危ないかもしれない。
このレベルの魔獣だと実績にはならないが、買い取り対象は上の犬歯の部分になるようなのでこのくらいであれば自分でも解体できそうだ。ちょっと気持ち悪いけど仕方がない。
牙をとった後は簡単に穴を掘って死体は埋めておいたけど臭いが漏れているので意味がないかなあ?さすがに血のにおいに少し吐きそうになったがなんとか耐えることができた。
魔獣石(心臓の近くにある)も回収するがもちろん1ドールの大きさだ。スライムよりは魔素は高いとは思うんだけど見た目では判断できない。
さすがに定期的に狩られているせいかなかなか魔獣の姿を見かけることがない。このあとも狼もどきを何匹か倒していくが、さすがに引っかかれたり噛まれたりして無傷とはいかない。治癒魔法を覚えておいてよかったよ。毎回薬を使っていたらきりがない。とりあえず狂犬病のようなものはないみたいなのでかまれても特に問題はないというのが救いだ。
さすがに疲れもたまってくるので治癒魔法で体全体の疲労感がとれないかやってみたんだが、なかなかうまくいかなかった。昨日聞いた話でも疲労がたまったときの治療はイメージができにくいため教えるのは難しいようなことを言っていたしなあ。まあ疲労って精神や肉体の連続使用による疲れだからなかなか回復のイメージはしにくいのかもしれない。
いろいろと試してみたところ、某健康ドリンクを飲んだときのイメージが一番回復した気分になった。まあ気分的なものかもしれないが、こればかりはなんともいえない。他の人に試してみたらわかるんだろうか?
戦闘よりも探すのにかなり時間を費やしてしまうので、思ったよりも効率が悪い。治療をしながら狩りを続け、4時間ほどしてから町に戻る。成果は狼もどき13匹である。
まずは解体の店に向かい、狼もどきの犬歯の買い取りをお願いする。犬歯は説明にあったとおり根元から持ってきているので一つ当たり10ドール、全部で260ドールとなった。
スライムとかよりは効率はいいんだけど、それでもやっぱり生活して行くには厳しい感じだ。やはりもう少し上位の魔獣を狩らないと生活は無理っぽいな。まあ冒険者初心者がこのクラスの宿に泊まるというのがそもそも無理という話だけどね。
最後となるので集めた魔獣石を合成してみると100ドール硬貨に変わった。100ドール硬貨として使っても誤差は数ドールだと思うが、まあこれはこのまま残しておいてもいいだろう。
町に戻ってから役場に行って討伐証明を行ってもらう。スライムと角兎、狼もどきだけだが、初心者にしては頑張った方みたいだ。それなりの数は討伐しているが、魔獣のランクが低いので昇格までの実績ポイントはまだまだらしい。
また初階位は最低30日の研修期間があるらしいので、30日間はどんなに実績をためても特例以外は上がれないので、普通にこのペースで狩りをすれば30日目には並階位になるだろうとのことだった。
宿に戻ってからシャワーを浴びてさっぱりしてから夕食へ。今日の夕食はいろいろと煮込まれたシチューにしてみた。ビーフシチューみたいでなかなかおいしい。
宿に泊まっているのはもちろん冒険者だけでなく商人たちも結構いる。ちょうど隣にいた商人と少し話をしてみた。やはり商人にとっては商品の輸送が一番大変のようだ。魔獣だけでなく稀に盗賊もいるらしく、その護衛代も馬鹿にならないらしい。
護衛を社員として雇っているお店もあるようだが、やはり護衛はその都度依頼するのが普通らしい。護衛業務はもちろん実力は必要だが、信頼も重要なので気に入ると何度も頼まれることが多いようだ。まあ、信頼できると思ったらその人達に頼むのが普通だよな。「まだ冒険者になったばかりなので、ランクが上がったらそのときはお願いしますよ。」と言っておいた。
収納魔法や収納バッグがもっとあればいいのにと言っているが、収納魔法と呼ばれる魔法は経験を積んだ魔法使いにしか使えないらしくてかなり珍しいらしい。たしかに魔法関係のスキルを結構上げなければならなかったはずだ。
同じく収納バッグというものもあるようなんだが、これは古代文明で作られた魔道具らしく、今ではそれを再現はできていないようだ。時々古い建物とかから発見されることがあって高額で取引されるらしい。
収納バッグは商人だけでなく、冒険者にも需要が大きく、高レベルの冒険者は持っていることが多いようだ。逆に持っていないと素材の持ち帰りなどが難しいため、収益がかなり悪くなってしまうので冒険者はできるだけ早く手に入れるのが重要となってくるらしい。
とはいえ、そんなにしょっちゅう見つかるわけでもなく、値段も高いので、早くて良階位、普通は優階位以上らしく、通常は重量軽減バッグで対応しているようだ。
また、高階位の冒険者の中には収納魔法を持っている人もそれなりにいるらしいので、収納バッグではなくそちらの取得の方が早いと思っている人も多いらしい。
このあとも商売のことについていろいろと話をしていたんだが、なんかいろいろと情報をとられた様な気がするのは気のせいだろうか?最後は食べ物やジュースとかまでおごってくれたし、何だったんだろう?なんか気に入られたんだろうか?
~魔獣紹介~
狼もどき:
初階位下位の魔獣。草原で生息する狼系の魔獣であるが、小さな犬くらいの大きさで牙も爪もそれほど鋭くないためそれほど脅威ではない。最大で10匹の群れを形成していたという報告があるが、通常は2~3匹の群れで行動している。群れの場合の脅威度は初階位の中~上位となる。
群れで行動しているため連携されないように1匹ずつ確実に倒していく必要がある。遠距離攻撃が有効となる。
素材としての買い取り対象は上顎の牙となる。肉は固く、臭いもきついため食用にはされていないが、食べることは可能。
部屋も綺麗だったし、店員の対応もいい。この宿は結構あたりという感じだったので、連泊の手続きをしてから準備をして出発する。
今回はスライムのいた林ではなく、林と草原のあるエリアへと移動。ここでは狼系の魔獣がいるようで、角兎と異なり、人を見かけると襲ってくるらしい。
狼と言ってもこの辺りにいるのは狼もどきなので数匹で行動しているくらいで脅威度は低く、かなりの数に襲われない限りは怪我をしても死亡するまではないらしい。
狩りをする場合は風下からと言うのがあったと思い、風向きを確認しながら林の周辺にそって中に進んでいくと2匹の狼もどきを発見。狼と名前はついているが、小さな柴犬みたいな感じだった。
まずは風魔法で一匹を攻撃して動きを抑えてから近づいてきたもう一匹にも風魔法で攻撃。剣でとどめを刺した後、もう一匹にもとどめを刺す。2匹だと特に脅威は感じないが、増えてきたらさすがに危ないかもしれない。
このレベルの魔獣だと実績にはならないが、買い取り対象は上の犬歯の部分になるようなのでこのくらいであれば自分でも解体できそうだ。ちょっと気持ち悪いけど仕方がない。
牙をとった後は簡単に穴を掘って死体は埋めておいたけど臭いが漏れているので意味がないかなあ?さすがに血のにおいに少し吐きそうになったがなんとか耐えることができた。
魔獣石(心臓の近くにある)も回収するがもちろん1ドールの大きさだ。スライムよりは魔素は高いとは思うんだけど見た目では判断できない。
さすがに定期的に狩られているせいかなかなか魔獣の姿を見かけることがない。このあとも狼もどきを何匹か倒していくが、さすがに引っかかれたり噛まれたりして無傷とはいかない。治癒魔法を覚えておいてよかったよ。毎回薬を使っていたらきりがない。とりあえず狂犬病のようなものはないみたいなのでかまれても特に問題はないというのが救いだ。
さすがに疲れもたまってくるので治癒魔法で体全体の疲労感がとれないかやってみたんだが、なかなかうまくいかなかった。昨日聞いた話でも疲労がたまったときの治療はイメージができにくいため教えるのは難しいようなことを言っていたしなあ。まあ疲労って精神や肉体の連続使用による疲れだからなかなか回復のイメージはしにくいのかもしれない。
いろいろと試してみたところ、某健康ドリンクを飲んだときのイメージが一番回復した気分になった。まあ気分的なものかもしれないが、こればかりはなんともいえない。他の人に試してみたらわかるんだろうか?
戦闘よりも探すのにかなり時間を費やしてしまうので、思ったよりも効率が悪い。治療をしながら狩りを続け、4時間ほどしてから町に戻る。成果は狼もどき13匹である。
まずは解体の店に向かい、狼もどきの犬歯の買い取りをお願いする。犬歯は説明にあったとおり根元から持ってきているので一つ当たり10ドール、全部で260ドールとなった。
スライムとかよりは効率はいいんだけど、それでもやっぱり生活して行くには厳しい感じだ。やはりもう少し上位の魔獣を狩らないと生活は無理っぽいな。まあ冒険者初心者がこのクラスの宿に泊まるというのがそもそも無理という話だけどね。
最後となるので集めた魔獣石を合成してみると100ドール硬貨に変わった。100ドール硬貨として使っても誤差は数ドールだと思うが、まあこれはこのまま残しておいてもいいだろう。
町に戻ってから役場に行って討伐証明を行ってもらう。スライムと角兎、狼もどきだけだが、初心者にしては頑張った方みたいだ。それなりの数は討伐しているが、魔獣のランクが低いので昇格までの実績ポイントはまだまだらしい。
また初階位は最低30日の研修期間があるらしいので、30日間はどんなに実績をためても特例以外は上がれないので、普通にこのペースで狩りをすれば30日目には並階位になるだろうとのことだった。
宿に戻ってからシャワーを浴びてさっぱりしてから夕食へ。今日の夕食はいろいろと煮込まれたシチューにしてみた。ビーフシチューみたいでなかなかおいしい。
宿に泊まっているのはもちろん冒険者だけでなく商人たちも結構いる。ちょうど隣にいた商人と少し話をしてみた。やはり商人にとっては商品の輸送が一番大変のようだ。魔獣だけでなく稀に盗賊もいるらしく、その護衛代も馬鹿にならないらしい。
護衛を社員として雇っているお店もあるようだが、やはり護衛はその都度依頼するのが普通らしい。護衛業務はもちろん実力は必要だが、信頼も重要なので気に入ると何度も頼まれることが多いようだ。まあ、信頼できると思ったらその人達に頼むのが普通だよな。「まだ冒険者になったばかりなので、ランクが上がったらそのときはお願いしますよ。」と言っておいた。
収納魔法や収納バッグがもっとあればいいのにと言っているが、収納魔法と呼ばれる魔法は経験を積んだ魔法使いにしか使えないらしくてかなり珍しいらしい。たしかに魔法関係のスキルを結構上げなければならなかったはずだ。
同じく収納バッグというものもあるようなんだが、これは古代文明で作られた魔道具らしく、今ではそれを再現はできていないようだ。時々古い建物とかから発見されることがあって高額で取引されるらしい。
収納バッグは商人だけでなく、冒険者にも需要が大きく、高レベルの冒険者は持っていることが多いようだ。逆に持っていないと素材の持ち帰りなどが難しいため、収益がかなり悪くなってしまうので冒険者はできるだけ早く手に入れるのが重要となってくるらしい。
とはいえ、そんなにしょっちゅう見つかるわけでもなく、値段も高いので、早くて良階位、普通は優階位以上らしく、通常は重量軽減バッグで対応しているようだ。
また、高階位の冒険者の中には収納魔法を持っている人もそれなりにいるらしいので、収納バッグではなくそちらの取得の方が早いと思っている人も多いらしい。
このあとも商売のことについていろいろと話をしていたんだが、なんかいろいろと情報をとられた様な気がするのは気のせいだろうか?最後は食べ物やジュースとかまでおごってくれたし、何だったんだろう?なんか気に入られたんだろうか?
~魔獣紹介~
狼もどき:
初階位下位の魔獣。草原で生息する狼系の魔獣であるが、小さな犬くらいの大きさで牙も爪もそれほど鋭くないためそれほど脅威ではない。最大で10匹の群れを形成していたという報告があるが、通常は2~3匹の群れで行動している。群れの場合の脅威度は初階位の中~上位となる。
群れで行動しているため連携されないように1匹ずつ確実に倒していく必要がある。遠距離攻撃が有効となる。
素材としての買い取り対象は上顎の牙となる。肉は固く、臭いもきついため食用にはされていないが、食べることは可能。
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