【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ

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第一部 現実になった異世界生活

29. 異世界63日目 初めての野営の準備

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 一回試してみようと言うことで2泊くらいの予定で遠征に行くことになった。とりあえず3日間ひたすら狩りをしていたので今日は1日買い物くらいにしておくつもりだ。遠征するにしても荷物はそれなりに置いていくので宿代は払わなければならないため、とりあえず10日分を先に払っておく。



 遅めの朝食をとって準備をしてから買い物へ。買い物はカサス商会で大体そろいそうなのでそこに行くことにした。アーマトのお店よりは小さいがそれでも十分大きな店舗である。

 荷物をあまり持っていくと素材とかが持って帰れなくなるのでまずは必要最低限となるだろう。とりあえず3日分の携帯食とテント、寝袋だ。夜は交代で見張りとなるのでテントと寝袋は一つだけにしておいた。共用は特に気にならないらしい。まあ浄化魔法もあるしね。


 テントはもとの世界にあったようなドーム型テントで支柱を2本クロスして簡単に立てられるタイプだ。支柱は結構丈夫なもので、布の素材も撥水性のものだ。もとの世界のものとあまり変わらないな。三角テントだったら立てるのが面倒だったのでよかったよ。
 メッシュ部分もあるので一応風通しをよくすることもできるようになっている。もちろんタープなんてものは持っていかない。

 寝袋は夏用なので薄手のものを選んだ。マットのようなものもあったが、荷物になるので今回はパスだ。下になにか敷けばなんとかなるだろう。エアーマットのようなものは売っていなかったしね。


 携帯食はカロリーメイトのような携帯食やビーフジャーキー、缶詰とかになるが、缶詰はさすがに重いので断念する。
 他には魔法で腐るのを防止した非常食があるんだが、値段がかなり高いのが問題だ。一食分で300ドール以上するし、結構重い。
 残念ながらカップラーメンのようなものはないのでしょうがない。ラーメンのようなものはあるのでまだ開発が進んでいないのかなあ?まあ地球でも開発されたのは50年くらい前だったように思うしね。
 携帯食は魔法の腐食防止があるからそっち方面の開発が進んでいないのかもしれない。ちょっと時間ができたら作ってみてもいいかもしれない。以前博物館でラーメン作りを体験しているし、たしか偉人伝の本にいろいろと載っていたと思う。うまくいったらお金になるかな?

 食べ物は携帯食くらいで、あとは現地で倒した魔獣の肉も調理することを考えると最低限の料理道具もいるな。フライパンまでついている携帯用の食器セット一式とまな板と包丁のセットくらいか?調味料も最低限のものにしておく。これでもリュックの半分くらいは埋まってしまうのでしょうがないところか。


 今回着替えは持って行かず、浄化魔法だけで対応する予定だ。最低限キレイにはなるからね。それだけでも結構荷物が減るので助かる。


 あと一番困るのはトイレ関係である。この世界では排泄を抑えるという魔法薬があり、これを飲むと5時間ほどはトイレに行かなくてよくなるため、日帰りの狩りに出る人はこれをよく使っている。ただし、汗をかきやすくなったりすることと(水分が汗として出る)、効果が切れるとすぐに行きたくなってしまうと言う問題は出てしまうのだが、やはり便利なので冒険者が狩りに行くときは必需品となっている。

 野営の時などはどうするかというと、やはり穴を掘って対応するというのが一般的だ。荷物に余裕がある人は折りたたみ式の個室のようなテントの中でするという感じで、用を足すと場所を少しずつ移動していくという形だ。今回はトイレの場所に使う簡易テントも購入することにした。
 浄化の魔法が結構一般的なのでほとんどの人がこれで後処理をしているみたい。使えない人はトイレットペーパーのような紙だったり、葉っぱ(使える葉っぱは結構普通に自生している)だったりする。


 他にもライトなどを買ったりしたので、全部で3700ドールもかかってしまったが、これはしょうがないだろう。まあ何回か使ったら元は取れると信じよう。
 両親がツーリングを趣味としていたことからキャンプ用品とかもそろえていたのでいろいろと聞いておいてよかったよ。キャンプ用品はとりあえず最低限のものだけをそろえてから、必要と思ったら買い足していく方が一番無駄がないと言っていたからなあ。最初の頃に買ったはいいが使わなかったキャンプ用品も多かったらしい。

 戻ったら向こうでは時間がたっていないことになるようだけど、元気にしているかなあ・・・。まさか息子がこんなところに来ているとは思ってもいないだろう。週末には相変わらずツーリングに行っているのかなあ?



 インスタントラーメンのことを考えていたのでラーメンが食べたくなり、ラーメンのようなものを提供しているお店でお昼をとることにした。スープは醤油ベースでちゃんとかん水入りの縮れ麺を使ったものでそのまま醤油麺と言われているんだが、自分的にはラーメンと言ってもいいものだ。

 味の種類は醤油と塩はあるんだが、豚骨味はないみたい。豚骨ラーメンも久しぶりに食べてみたいなあ・・・。作り方は分かるけど、目標とする味になるのかは微妙すぎる。
 ただフォークで食べるのでちょっと違和感があるんだが、箸がないのでこれはしょうがないだろう。食べるときに音を立てるのは特に問題はないみたいだけどね。ジェンはさすがに苦労していた。

 このあとも町中をいろいろ回って買い物をしたり、お茶をしたりして夕方には宿に戻る。夕食の後で宿の手伝いをしてから眠りについた。
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