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ドランクール遺跡
アイリスとの戦い3
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アイリスの右手へと闇のマナが収束。そしてそれは左手の剣のように鉄を岩で砕いたような見た目の剣へと変化した。
「ええ、私にも目覚めたんですよ、聖剣。その時、分かったんです。姉さんを殺せって、そういう事なんだって」
アイリスは晴れ晴れとした表情でそう告げる。
「……っ」
シーナは禍々しい雰囲気を放つ妹に向かって黙って刀を構えた。
アイリスは【ダーインスレイヴ】と元から手にしていた黒剣を握り、二刀流になった。
きっとこれが本来のアイリスの戦闘スタイルなのだろう。あえて聖剣の存在を隠していたのはこちらの動揺を誘うためか。
シーナは深く息をする。こちらは2発の【焔】を撃ってマナをかなり消耗している。
だがアイリスもこれだけのガイコツ達を召喚しているのでそれなりに消耗しているはずだ。
そうなると、この戦闘のカギになるのは互いの剣技。
「こないのならこちらから行きますよ!」
そう叫ぶとアイリスがこちらに突進してきた。シーナも負けじと応戦。そして互いに激しく剣を撃ち合い、火花を散らす。
ガガッ、ギィン!ガギィン!!
「あはははは!!楽しいですねぇ!姉さん!!」
アイリスは超速で双剣を次々に打ち込んでくるが、シーナはそれを最小限の動きで弾いていく。
左からの剣撃を弾く。アイリスはその反動を利用して右から追撃。こちらはかがんでやり過ごす。
シーナはかがんだ体勢から体を持ち上げると同時に下から朧村正で切り上げる。
アイリスはバク転で回避。そして着地と同時に踏み込み、十字切りを放つ。対するシーナは朧村正を180度回転させて受け止めた。
ガキィン!
あまりの衝撃に空気が震える。そして再び鍔迫り合い。先ほど同様に吹き飛ばそうとシーナは思い切り力を込めて刀を振った。
「.......っ!?」
だが、吹き飛ばされたのはシーナの方だった。予想外の事態に困惑したシーナは地を転がる。
「ここに眠る魂は全て私の味方ですよ?姉さん」
【ダーインスレイヴ】と【秘剣】のマナ、【魂の吸収】。周りの魂を吸収し自身の身体能力を向上させる魔法だった。
ここまで死の色が濃い場所であれば【ジャガーノート】をも凌駕する程の力となる。
「この時のために全ての準備は整いました。あとは姉さん、あなたを殺すだけです!」
アイリスは転がるシーナに追い打ちをかけに飛び込んできた。
「……くっ」
シーナはとっさに体を起こす。しかし身体が不安定な状態で攻撃を受けることになり衝撃を殺しきれない。それが決定的な隙となった。
「そこですね!?」
ドシュッ!
鈍い音を立ててアイリスはダーインスレイヴをシーナの肩に突き立てた。
「あぅっ」
シーナの左肩から鮮血が飛ぶ。シーナはたまらず朧村正を振るがアイリスはすぐに飛び退いた。
「あぁ、これが姉さんの血の味ですか」
アイリスはダーインスレイヴについたシーナの血を舐めてうっとりとした表情を浮かべる。
「……このっ」
幸い肩の傷は致命的な傷ではないが刀を握る腕に力が入らない。
「ふふふ、勝負ありましたね」
「…………」
正直、かなり不利だ。利き手が無事だったことは唯一の救いか。
「さぁ、決着をつけましょうか」
アイリスはぬるりとした動きで迫ってくる。
まずいという言葉がシーナの頭をよぎった。五体満足の状態でも互角以上だったのだ。この負傷で戦い続ければ、私は負けるんじゃないか?
そんな弱気な考えがシーナの脳裏をよぎったその時だった。
「シーナ、少し持ち堪えろ!すぐに向かうから……ってうおおお!?」
「ばか!突っ込みすぎだよ!」
「お、お前ら!?頼むから真面目にやってくれ!?」
ガイコツ達の群れの中からそんな騒がしい声が聞こえてくる。
「……何です?あのバカは」
アイリスでさえ、そちらの方を向きながら呆れた声をあげていた。
「……あのバカ」
シーナもため息をつく。魔法の使えないあなたに心配される筋合いはない、とそう思った。
だが、不思議と嫌な気持ちではなかった。むしろ気持ちが昂るのを感じる。
「……あのバカに心配されるほど、私はまだ終わってないか」
そう呟いてシーナはアイリスに向き直る。
「……アイリス、やっぱり私は負けられない」
そしてシーナはマナを溜めた。
使うマナは【火聖剣】とアイリスと同じ【秘剣】のデバイス・マナ。
「……【秘剣】のマナ【草薙剣】!」
シーナより放たれたマナが朧村正を包み込む。そして刀身は真っ赤に染まりその周りを紅蓮の劫火がぐるぐると回りだす。
アイリスの目には朧村正が刀と言うよりもはや金棒のようにも見えた。
「……あぁぁぁぁぁあ!!!」
シーナが朧村正を横に振ると、刀身に宿る劫火が放出され、巨大な炎の波のように大広間に広がり、辺りを火の海へと変える。
「血迷いましたか!?そんな攻撃をすれば姉さんの仲間も消し飛びますよ!?」
アイリスは大きく飛翔し、柱にダーインスレイヴを突き刺して回避する。
炎は大広間を完全に埋め尽くし、アイリスの足元は真っ赤に染まっていた。
「さ、さすが親殺し……仲間にも容赦せずに攻撃してきましたか」
アイリスは動揺を隠しながらも挑発的にシーナに告げる。
「ですが、残念でしたね!仲間を巻き込んだ一撃でも私には通じませんよ!!」
そんな範囲攻撃を放ったところで私なら避け切れる。無駄に仲間を殺しただけだ!
アイリスはそう確信していた。
「……みんな、今のうちに逃げて!」
「はぁ!?」
アイリスはその言葉に驚きをあらわにする。すると、炎の中で崩れて灰になっていくガイコツたちと何事もないように大広間を駆ける騎士たちの姿があった。
「な、何で!?」
【秘剣】のデバイスで発現する【草薙剣】。その力は「自身が敵とみなしたものにのみ攻撃する」という魔法だった。
守るべきものは守り、倒すべき敵を倒す。これまで守るものがなかったシーナが使うことはなかった魔法だったがここで初めて役に立った。
「このっ」
アイリスは再びガイコツを召喚するために【神剣】のマナ、【死の祭り】の魔法を放つ。
「……よそ見してる隙はあるの?」
「っ!?」
その隙にシーナがアイリスの眼前に飛翔していた。
「……あなた、本当に昔から」
シーナは刀を振り抜きながら告げる。
ザンッ
「欲張りすぎなのよ」
「きゃぁぁぁぁあ!!!」
アイリスは腹から鮮血を噴き出しながら炎の海に飲み込まれていった。
「ええ、私にも目覚めたんですよ、聖剣。その時、分かったんです。姉さんを殺せって、そういう事なんだって」
アイリスは晴れ晴れとした表情でそう告げる。
「……っ」
シーナは禍々しい雰囲気を放つ妹に向かって黙って刀を構えた。
アイリスは【ダーインスレイヴ】と元から手にしていた黒剣を握り、二刀流になった。
きっとこれが本来のアイリスの戦闘スタイルなのだろう。あえて聖剣の存在を隠していたのはこちらの動揺を誘うためか。
シーナは深く息をする。こちらは2発の【焔】を撃ってマナをかなり消耗している。
だがアイリスもこれだけのガイコツ達を召喚しているのでそれなりに消耗しているはずだ。
そうなると、この戦闘のカギになるのは互いの剣技。
「こないのならこちらから行きますよ!」
そう叫ぶとアイリスがこちらに突進してきた。シーナも負けじと応戦。そして互いに激しく剣を撃ち合い、火花を散らす。
ガガッ、ギィン!ガギィン!!
「あはははは!!楽しいですねぇ!姉さん!!」
アイリスは超速で双剣を次々に打ち込んでくるが、シーナはそれを最小限の動きで弾いていく。
左からの剣撃を弾く。アイリスはその反動を利用して右から追撃。こちらはかがんでやり過ごす。
シーナはかがんだ体勢から体を持ち上げると同時に下から朧村正で切り上げる。
アイリスはバク転で回避。そして着地と同時に踏み込み、十字切りを放つ。対するシーナは朧村正を180度回転させて受け止めた。
ガキィン!
あまりの衝撃に空気が震える。そして再び鍔迫り合い。先ほど同様に吹き飛ばそうとシーナは思い切り力を込めて刀を振った。
「.......っ!?」
だが、吹き飛ばされたのはシーナの方だった。予想外の事態に困惑したシーナは地を転がる。
「ここに眠る魂は全て私の味方ですよ?姉さん」
【ダーインスレイヴ】と【秘剣】のマナ、【魂の吸収】。周りの魂を吸収し自身の身体能力を向上させる魔法だった。
ここまで死の色が濃い場所であれば【ジャガーノート】をも凌駕する程の力となる。
「この時のために全ての準備は整いました。あとは姉さん、あなたを殺すだけです!」
アイリスは転がるシーナに追い打ちをかけに飛び込んできた。
「……くっ」
シーナはとっさに体を起こす。しかし身体が不安定な状態で攻撃を受けることになり衝撃を殺しきれない。それが決定的な隙となった。
「そこですね!?」
ドシュッ!
鈍い音を立ててアイリスはダーインスレイヴをシーナの肩に突き立てた。
「あぅっ」
シーナの左肩から鮮血が飛ぶ。シーナはたまらず朧村正を振るがアイリスはすぐに飛び退いた。
「あぁ、これが姉さんの血の味ですか」
アイリスはダーインスレイヴについたシーナの血を舐めてうっとりとした表情を浮かべる。
「……このっ」
幸い肩の傷は致命的な傷ではないが刀を握る腕に力が入らない。
「ふふふ、勝負ありましたね」
「…………」
正直、かなり不利だ。利き手が無事だったことは唯一の救いか。
「さぁ、決着をつけましょうか」
アイリスはぬるりとした動きで迫ってくる。
まずいという言葉がシーナの頭をよぎった。五体満足の状態でも互角以上だったのだ。この負傷で戦い続ければ、私は負けるんじゃないか?
そんな弱気な考えがシーナの脳裏をよぎったその時だった。
「シーナ、少し持ち堪えろ!すぐに向かうから……ってうおおお!?」
「ばか!突っ込みすぎだよ!」
「お、お前ら!?頼むから真面目にやってくれ!?」
ガイコツ達の群れの中からそんな騒がしい声が聞こえてくる。
「……何です?あのバカは」
アイリスでさえ、そちらの方を向きながら呆れた声をあげていた。
「……あのバカ」
シーナもため息をつく。魔法の使えないあなたに心配される筋合いはない、とそう思った。
だが、不思議と嫌な気持ちではなかった。むしろ気持ちが昂るのを感じる。
「……あのバカに心配されるほど、私はまだ終わってないか」
そう呟いてシーナはアイリスに向き直る。
「……アイリス、やっぱり私は負けられない」
そしてシーナはマナを溜めた。
使うマナは【火聖剣】とアイリスと同じ【秘剣】のデバイス・マナ。
「……【秘剣】のマナ【草薙剣】!」
シーナより放たれたマナが朧村正を包み込む。そして刀身は真っ赤に染まりその周りを紅蓮の劫火がぐるぐると回りだす。
アイリスの目には朧村正が刀と言うよりもはや金棒のようにも見えた。
「……あぁぁぁぁぁあ!!!」
シーナが朧村正を横に振ると、刀身に宿る劫火が放出され、巨大な炎の波のように大広間に広がり、辺りを火の海へと変える。
「血迷いましたか!?そんな攻撃をすれば姉さんの仲間も消し飛びますよ!?」
アイリスは大きく飛翔し、柱にダーインスレイヴを突き刺して回避する。
炎は大広間を完全に埋め尽くし、アイリスの足元は真っ赤に染まっていた。
「さ、さすが親殺し……仲間にも容赦せずに攻撃してきましたか」
アイリスは動揺を隠しながらも挑発的にシーナに告げる。
「ですが、残念でしたね!仲間を巻き込んだ一撃でも私には通じませんよ!!」
そんな範囲攻撃を放ったところで私なら避け切れる。無駄に仲間を殺しただけだ!
アイリスはそう確信していた。
「……みんな、今のうちに逃げて!」
「はぁ!?」
アイリスはその言葉に驚きをあらわにする。すると、炎の中で崩れて灰になっていくガイコツたちと何事もないように大広間を駆ける騎士たちの姿があった。
「な、何で!?」
【秘剣】のデバイスで発現する【草薙剣】。その力は「自身が敵とみなしたものにのみ攻撃する」という魔法だった。
守るべきものは守り、倒すべき敵を倒す。これまで守るものがなかったシーナが使うことはなかった魔法だったがここで初めて役に立った。
「このっ」
アイリスは再びガイコツを召喚するために【神剣】のマナ、【死の祭り】の魔法を放つ。
「……よそ見してる隙はあるの?」
「っ!?」
その隙にシーナがアイリスの眼前に飛翔していた。
「……あなた、本当に昔から」
シーナは刀を振り抜きながら告げる。
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