薬の十造

雨田ゴム長

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窮鳥

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十造は、珍しく後悔していた
三郎、四郎を留め置いたら、
もっと楽に事が進んだろうに

「十造様、支度が整いました」

「では、、もう兄者との別れはよろしいのか
おそらくは、次に来る事は出来ぬぞ」

何気のない、山の街道脇に自然の丸石を載せただけの、墓など直ぐに解らなくなる、草も生え、木も繁るであろう

「はい、いつまでも、こうして居ては、十造様が折角の助けを無駄にしている事になりましょう」

「よくぞ申した、ところで、腹は空いてないのか
これからの道中も、決して楽ではないぞ」

「朝から何も口にしてはおりませぬが、喉も乾きませぬ」

「それは不味いな、今は気が張っているから良いが、もう少しすると、動けなくなる
それでは、旅が続けられぬわ
今日のところは、質の良い小川を見つけ、そこで休むのだ
とりあえず、水と干し飯を」

立ち上がりかけた静を、座らせ、何とか水だけでも飲ませようとした
静は水と干し飯を、素直に受け取り、少しずつ口に運んだ

「十造様これを食べ終えたら、京にむかうのですか」

「いや、先ずは、朝倉か浅井の軍がここを通る筈、わしらは、一旦もう少し山に入ってこれをやり過ごす、その後に京へ向かい、静殿の旅支度を用意しようと思うておる
そうよの、京までは、三、四日かかろう
その間に、山賊や野伏せりに会わなければ、穏やかな旅になろうて」

「やはり、兄も申しておりました、京近辺の山には、悪党どもが鵜の目鷹の目で徘徊しておると
わたくしなぞなんの、金品も有りませぬゆえ、忽ちに切られてしまいますね」

馬鹿な、山賊からしたら、これ程上等のお宝はそうそうお目にかかれぬわ
万が一にも捕らえられたならば、有る意味、死んだ方がましな目に会うかもしれぬ

「それ見よ、何かを口にしたら元気が出て来たではないか
さあ、暗くならぬ内に、ねぐらを探さねば」

暫く歩くと小川が流れる場所に出た、開けた場所でもなく、何とか隠れるには良さそうだった
木の枝を伐り簡単な屋根を掛けた
二人位なら何とか横になれるだろう

「今夜はここに寝る事になるが、大丈夫かな
おそらくは、疲れ切って横になれば、直ぐに寝てしまうと思うが」

「まさかその様な、でも簡単な造りなのに宜しい塩梅ですね」

「さあ、少し横になっておれ、わしは魚やら水を手配する
心配せずとも、このねぐらの見える場所におるぞ」

試しに横になった静は、緊張が解けたのと、疲れから、十造が話している間に寝てしまった

十造は、その間に薪やら水の用意、食の用意をしていた

余程疲れたのか、そのまま朝を迎えた

「おう、起きたか、寝苦しかったであろうの
飯を、、、と言うてもたいしたものではないが、食べたら出立ぞ」

「はい、その前に顔やらなにやら済ませとうございます、構いませぬか」
少し恥じらいながら言う

「これは気が利かぬわ、すまぬ、但しな、京に入るまでは、顔を洗うのはなしぞ、それと、、、
言いにくいのだが、厠は繁みから顔を出して済ませて欲しいのだ」

静は真っ赤になって頷くだけで用を済ませにいった

「静殿、昨夜のうちに杖を造り置いた、使い心地はどうかな」

「ありがとう存じます、それと十造様、静を呼び捨てにしてくださいませ」

「解ったそうしよう、杖も良さそうだの
では、行くとしようぞ
身体はどこも、何もないか」

「はい、昨日の深い眠りのお陰で、軽く感じます
十造様お訊きしますが、何故顔を洗うのが、、、」

「うむ、人と言うものは、綺麗は金持・偉い・美しいと心に刻んで仕舞う
悪党もそうよ、だから静は思い切り穢くせねばの」

静は嬉しそうに、満面の笑みで振り向いた

「では、私は綺麗と言う事で宜しいのですか、十造様」

十造は、振り向いた静の左手を掴み引き寄せ、声を上げそうになる静の口を、素早く手で塞いだ
「しッ、そこの木の根本に屈んで、決して動くでないぞ、わしが来るまで何があっても動くでないぞ、良いな」

静は口を塞がれたまま、頷いた、行動に移ろうとした時には、すでに十造は、消えていた、何があったのかわからないが、従った

微かに人声と、具足の触れあう音がした、自分達の進む方向だった
未だ先の方だが、危ない橋は渡れない

進むにつれて、一番不味い相手であることに気づいた
野盗の集団であった、しかし、奴らは何を狙っているのか、どうにもわからない
この際一人捕まえて問い唯した方が手っ取り早そうだ
丁度、誰かから奪った兜を括り着けた一人が、集団から離れて小便をしに来た、十造は無造作に近付き、吹き矢の筒に仕込んだ、幻覚が伴う粉を、そいつの肩を叩いて、振り向いた途端に、顔に吹き付けた
男は瞬く間に、目の焦点を失った、そして自分の意思も、、、

「おい、おい、起きるのだ、わしよ、わしじゃよ」

「お、お頭、お頭で、、、」

「そうよ、大丈夫か、わしの名前を言えるのか、お前の名前も言うてみよ」

「と、と、頭鬼牙蛇様、わ、わしの名は、あ吉」

「ところで、あ吉、お前は何故ここに、陣を張っているのだ、わしに言うて聞かせよ」

「何でも、比叡山延暦寺が織田や徳川の兜首を持ってくれば、金をくれるとか、わしは、お頭から聞いた」

「おお、そうよそうであったの
しかし、食い物は足りておるのか、どのくらい人がいたかのう
もう帰りたくはないのか」

「そりゃあ、帰りたいわ、酒を飲み、かっさらってきた女を抱いて、一日中博打したいわ」

「あ吉よ、あ吉、今からポンと音がしたら、皆の所へ戻るのだ、解ったの」

十造が柏手をポンと打った、途端にあ吉は、なにもなかったかのように、仲間の所へ帰っていった

「ふうむ、比叡山のう延暦寺か、それにしても、織田信長はあちこち敵だらけではないか
世俗坊主どもが、血生臭さ坊主に早変わりとな」

十造は静が潜んでいる場所まで戻って来たが足を止めた
話し声が聞こえてくる

「あにい、おりぁ久々の女の臭いに、もう我慢ならねんだ、いいだろう
チキショーどこに触れても柔らかいのう」

「馬鹿言え、お頭に知れたらどうなるか、解らんか」

「そうよ、犬太、だからお前は皆に野良犬と言われるのよ
この前、お前も見ていたろうに
そんな事した奴らは、イチモツを錆びた刀でちょん切られそいつを、口の中に放り込まれ、血塗れになり悶え死んだろう」

「あわわわわ、わしは、こんな小汚ない野良娘のせいで死にとうないわ
戻って褒美を貰おうぞ」

十造は三人の男を観察しながら、既に忍びの顔になっていた
気配を絶ち片手で毒の吹き矢を構え、もう片方の手は石を掴んでいる
吹き矢を放つと一人の首筋に当たった
「うッ、は、蜂かの、うっ」
もう一人が振り向く前に、頭の後ろに、力いっぱい石をふりおろした
静の両手を、縛るのに夢中になっていた男は、単刀をこめかみに差し込まれ、声も無く絶命した
全てが瞬く間に終わった、そこには、三人の死体と目を丸く見開いている、猿ぐつわをされた静がいた

「大事ないか、怪我はなさそうだの」

縛めを解いてやりながら聞いてみる

「生きた心地がしませんでした、でも、じきに来てくれるだろうとも思うておりました」

静は、すこぶる落ち着いていた、この調子で取り敢えず、甲賀の里まで帰りたいものよ、十造はそう思う
十造は無言のまま、三人の死体から衣服をはぎだした

「十造さま、この者達の着物をどうしますのか」

「静の背負い子や諸々を拵えるのよ」

静も手伝い出した、三人の粗末な着物を剥ぎ終わり、十造の荷物に括り着け、一人が持っていた、長槍を杖代わりにして十造は立ち上がり

「さてどうするか、のう静、わしは京に入り、そなたの身なりを整えたいと思うておったが、どうやら山賊どもが出張っておるで、諦めた、これからは、東の琵琶湖を目指し甲賀の里に出ようと思う」

「はい、静に否やは御座いませぬ」

「それにしても、そなた、ずいぶんと落ち着いて見えたが、案外と肝が座っておるな」

「いえ、十造様が見えて助かったとの思いと、賊の一人に小汚ない野良娘とほざかれたのが、静は悔しゅうてなりませぬ」

「アッハハハハ、そうであったか、なれど、わしの言うた通りではないか」

「確かにそうでは御座いますが、未だ心の中が納得しかねるので御座います
十造様、東の方向とは街道を横切れば宜しいですね」

静は、プリプリと先に歩み出した

「待て、待てと申すに、多可が山賊の言葉ではないか
それに既に成敗されたわ」

いきなり静が立ち止まり、振り向いた

「十造様、静は小用がしとう御座います、見張りをお願いいたします
怖い思いをしたばかりなので直ぐ側に居てほしゅう御座います」

ニコリと白い歯を覗かせ、からかいまじりに、そう言うた

「くッ、解ったわ」

静が近くの繁みに屈みこむ、顔を十造から離さずに

「十造様、も少し近寄らなくても宜しいのですか」

からかっているつもりなのだろうが、静の顔は火が着いた様に赤かった

静が戻って、二人は東の方向へ歩き出していた、街道へは直ぐに着く、だが問題はそこからどうするか、志賀に出るか大津にするか

「静、我等は今から街道を横切る、そして向こうに見える山と山の間を越えて、琵琶湖の畔を目指す、浅井の領内を越えたならば、後は無事に甲賀へ戻れよう」

実は女連れで越えるには難儀な場所であった

「よう御座います、なれど、静は鞋が駄目になり掛けております」

「わかった、街道を越えてどこか、場所を探すとするか」

街道の手前で静を、林の中に隠れさせ、様子を観る、街道は京へ逃げる難民がチラホラ見られた、丁度商人が朽木方向へ向かってくる

「もし、お尋ね申す、京方面の騒ぎは、鎮まりましたかな」

「おう、薬屋さんかの、そうよのう、織田の殿様が京に戻って、僅か二日後に岐阜へ引き揚げた、何でも、引き揚げ途中に各お城に、大将を起きながらじゃと
じゃから、街道筋は京よりも安心だわ
あんさんも、京に商いに入る位なら岐阜方向がええよ
ここに来るまで危ない目にはあってないわ
確かに昨日までは、危ないと言われてたがな」

十造の想像よりも、かなり早く事態が進んでいた
考えが追い付かなかった
織田信長は彼の考えを遥かに超えた速度で動く化け物だ
そのお陰で何とかこの街道を通って行けそうだ

「静、静や、もう隠れなくても良さそうだ
それより今夜の宿を探さねば」

「いかがなさいました、声が弾んでいますが」

「うむ、街道の行き来が楽になったのだ」

「何とあれ程に、混乱しておったのに
嘘のような、兄上は何故死なねばならぬのか」

「静、それは落ち着いてから、ゆるりと話そうではないか、今は生き延びる事に全力をあげるのだ
さあ、ねぐらを探しにゆくぞ、良いな」

「はい、しかし、鞋だけは作らねばなりませぬな」

「おう、忘れておった、静は今少し、ここで鞋を編んでおくのだ、わしがねぐらを探して来る
今度は見つからぬようにな」

「はい、行ってらっしゃいませ」

街道を歩くと、ほどなくして、廃屋らしきものが、森の奥に有るのをみつけた、近寄ると、打ち捨てられたような神社の社であった

「さあ、今夜はここで寝るのだ
ここまで来たならば、明日からは何とかなろう
鞋のほうはどうなったか」

「はあ、十造様のは出来たのですが、、、」

「馬鹿な、何故自分のを作らぬか、静の足のほうが脆いであろうに
まあ良いわ、明日までには出来よう
それよりも、晩の支度をせねば」

「はい、私はどうすれば、、、」

「明日も早い、鞋を急いで作れ」

蝋燭やら、干し飯、野草等を用意した

「十造様は、仕事の時は、いつもこのような物ばかりを」

「何を言うか、いつもは、もっと旨い物を、口にしておるわ」

静が笑いながら
「そうですか、十造様は毎日干し飯を食べて、戦をしているばかりなのかと、、、」

「サアサア、もう日が落ちた、寝なくても、横になって身体を休めるのだ
明日は、琵琶湖の北岸まで行けると嬉しいぞ
おそらくどこぞに、市が立っておる筈
静の着物も手に入ろう」

「かたじけのう御座います、では横になりまする
私の鞋も造り終えました」

夜半であった、十造は微かな物音を聞いた
静をそっと揺すりながら、起こす
「静起きろ、鞋をはくのだ、音をたてないようにな、杖はいざと言う時の、武器にせよ
返事はよい、急いでの、わしは様子をみてくる」

暗闇で静の白い顔が頷いた、杖を引き寄せた、それを確認して、十造は動き出した

「おい、本当にこの中に入ったのを見たのか」
「ああ、確かに見たわ、わしら五人で十分であろうに」

ふん、敵は五人の山賊か、なめられたものよ

「さッさと捕まえてお頭のとこへ運ぼうぞ」

どうやら昼間の三人を殺した下手人探しのようだ
と言う事は、こやつらを殺しても、明日また別の山賊どもが探しに来るわけだ

十造は、昼間の山賊から奪った、杖代わりの槍の柄を、五人の首筋に打ち込んで、気絶させ、帯をほどいて四人だけ縛り上げた
道案内に使おうと思い一人だけ残し、頬を叩いておこす
「おい名前は」

「が、がま目」

「がま目よ、わしをお前達の頭の所へ案内せよ、それとも殺されたいか」

「し、し、します、ご、ごごあんない」
がま目は、かくかくと、震えていた
静に休んいよ、と声を掛けてから
「早ようせい」
槍の石突きで、がま目のしりを小突いて促した

山賊達のねぐらは、十造と静が入った社からさほど離れてはいなかった
そこは、かつて砦か、見張り番屋に使われていたような崩れた石垣がある
掘っ建て小屋が何軒かあり、奥の方に少し手間を掛けた、家と呼べるものが建てられている、頭の家は、がま目に聞かずとも、容易に解った
がま目に猿ぐつわをして、帯で縛り上げてから、頭目の家に近付き中の様子を伺う
「アッ、アッ、アッ、」
女の細い声と男の荒い息づかいが聞こえてきた
十造は、入り口の戸をほんの少しだけ開け、中の様子を伺う、囲炉裏の向こうに裸の男女が絡みあっている
女の白い身体が下になり、男の背中に手を廻していた、十造は、そっと中に忍び込む、手には、がま目から奪ったなまくら刀を持っている、男と女は互いの身体に手を廻し上半身を密着させ、唇を合わせ舌を絡めている、男はそうしながらも、必死に腰を動かし女は白い足を男の腰に絡めて動かしていた、犬が水を飲んでいるような音が突然止んだ
「アッあ~」
女が男にしがみつく、男は低く呻きながら、2~3回腰を突き動かして、二人はぐったりとした、その瞬間十造は刀を抜き放ち、男の首筋に刃をあてた
「動くと殺す、大声を立てても二人を突き刺す
わかったなら、うなづけ」

男は頷いた、一番油断した時しかも、一番闘争本能を失くす時を知って、狙って来た相手に敵う訳がない
しかも、首筋に刀をあてられ女も下にいる

「お前が、頭鬼牙蛇か」
男は頷いた

「わしが、ここに来たのは、簡単な話しよ、昼間の三人はわしの連れに、手を出したから殺した、先ほども五人来たが返り討ちよ
どうする、我等にこれ以上手を出すつもりならば、今からでも、相手になる先ずは、お前達からな
さあ、約束せい、もう二度と儂らに構わぬと、もう目の前には現れぬとな」

牙蛇は、首をふる、下にいる女は身動きもせず、震えていた

「良し、助けて使わす、そのまま動くな、後でまたいくらでも、二人で動けるわ」

牙蛇を手早く縛り上げ、転がして、女に話し掛けた

「済まんがの、女の旅装束を持ってはいないか、あったら風呂敷に包んで渡してくれい」

女は返事も出来ずに、裸のまま立ち上がり動き出した
静の身体に合えば良いのだが、この際贅沢は言えない
取り敢えず、女がかき集めた、静用の着物を包んだ風呂敷を持った十造は、ついでに食い物も頼んだ

「かたじけないの、儂はもう顔を出さんから安心せい
それと、儂がここを出たらそやつの縛りを解いてやれ」

十造は外に出ると、がま目の所に来て、縛めを解いて
「もう一度社へ戻り、仲間と引き揚げろ、下手な真似をすると、遠慮なく殺す
良いな」

「ヘエ、あ、あ、ありがとうご、御座います」

がま目に荷物を持たせてもと来た所に戻った
「がま目、こやつらをほどいて、とっとと消えろ、次に会うたら命はないぞ良いな」
五人はねぐらの方へ逃げていった

社の中のそっと入ると、静は、杖にすがって横座りで寝ていた
やはり疲れは隠せない、早く布団に寝かせてやらねば
十造の帰りにも気付かずに、寝入っている姿を見ると、心が傷んだ
そっと杖を取り上げ、慎重に鞋を脱がし、身体を横に寝かせた
自分自身も横になって目を閉じた

朝を感じて静は、目が覚めた何か煮炊きの、旨そうな匂いが食欲をそそる
外に出ると十造が、鉄鍋で何かを炊いている

「起きたか、静、儂は茶碗代わりの竹を切ってまいる
火の番を頼んだぞ
川ならば直ぐ先の杉の木を右じゃ、安心せいもう山賊は、やってこぬわ
顔も洗って良いぞ、だが、声の届く場所でな」

「左様で御座いますか、取り敢えず、火の番をしています」

緊張が解かれるのは、嬉しいかぎりだった
これで、風の音や草のざわめきに、怯えなくて済む
朝餉は気分的にも楽しい物となった

「静、旅支度の着物が手に入った、後で着てみてくれんか、直す所が在ればそうしてくれ、針などは、儂が持っておる」

「もしかして、その着物もこの朝の支度も、全部山賊からせしめたので」

十造は、飯を食いながら、黙って頷いた

「まあ、山賊から物を奪い取る十造様は、何賊と言うので御座いましょう
山賊も踏んだり蹴ったりでしょうな」

明るい笑顔で、面白そうに十造に問いかける

「そうさな、あれでいて山賊も生活がかかっておるからのう
だが静も何時までも、着た切り雀では、鴉になってしまうぞ
あいつらにとって、儂こそが、人殺しの山賊だのう」

静の言う通り、返す言葉がないわ
なにが正しく、悪なのか立場によっては、全部真逆になるわ

「さあ、急がずともよいが、着物だけは、確かめよ
終わったら出発ぞ」

静が何から何まで終えたのは、かなりな後であった

「どうで御座いましょう、静には少々派手なような、大きさは良いのですが」

「何を言うか、随分と似合うておるわ、儂が山賊でも、真っ先に、静を拐っておるわ」

やれやれ、女子と旅をすると難儀なものよ
もう、裸で良いといえば、さぞかし、むくれるのであろうな、静よ早うしてくれんかの
お前は、何を着ても、美しく綺麗であるぞ










































































































    
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