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誘発2
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電話を切る手の震えが酷くなっている……
俊輔は焦り始めていた。
時計を見るとまだやっと12時を過ぎたところだ。
葵が帰るまで大分時間がある。
「大丈夫だ。薬飲んだし…」
声に出して落ち着こうとする。
荒くなり始めた呼吸を整えようと、何も考えず呼吸だけに集中する。
薬の助けもあって徐々に落ち着いてくる。
その時
――テレビから水しぶきの音が響いた――
咄嗟に目を向けると、海に飛び込む映像が流れている。
――……!?――
――心臓が激しく音をたててうち始める。
呼吸が一気に乱れ身体が震えだす――。
苦しい!…苦しい!……苦しい!!
――このままでは死んでしまう……!!
息がうまく吸えない。
身体を丸めて蹲った……。
俊輔の周りを黒い恐怖が包み込む。
苦しくて怖くて余計息を吸い込もうとして吐けなくなる。
どのくらい時間が経ったか分からない。
どんどん苦しくなっていく……。
「俊輔!」
誰かが自分の名前を呼ぶのが聞こえた。
しかし俊輔の目には恐怖しか見えていない。
大量の真っ黒い水が自分を包み込んでいる。
誰かが自分の身体を無理に起こし抱きしめる。
「大丈夫だから。落ち着け」
――そう言って背中をさする。
苦しくて腕を振りほどこうとするが
余計強く抱きしめられ
「大丈夫だ」と、誰かが耳元で囁き続ける。
しかし葵の声じゃないことにも不安が増し余計に呼吸が乱れる――……。
「俊輔、それ以上吸うな!吐くんだ!」
――俊輔が必死に首を横に振る。
その瞬間身体を抱きしめる力がより一層強くなり口を塞がれた。
――……!?……息が出来ない!
俊輔が驚いて暴れようとするが薬が効いていてうまく力が出ない。
抱きしめる力は緩まる気配は無く、口の中に何かが入ってくる……。
その『何か』は俊輔の舌を絡めとろうとするように執拗に動いている――。
息が吸えなくなりしばらくすると
――微かな快感が訪れ……――
……俊輔の力がフッと抜ける。
徐々に苦しさと恐怖心が隠れていく――
しばらくして俊輔はやっと自分の口が薫の唇で塞がれていることに気付いた。
俊輔の力が抜けると、薫もやっと抱く腕を緩め唇を離す――。
「…薫……」
しばらくの沈黙の後、やっと俊輔が口を開いた。
薫は大きなため息をつくと
「舌…噛まれなくて良かった」
と、笑顔でペロっと舌を出した。
「どうして…」
――俊輔の声はまだ震えている。
「電話の様子がおかしかったから来てみたら、鍵は開いてるし呼んでも出ないしでさ」
そう言って両手で俊輔の頬を挟み
「お前さぁ!調子悪いなら悪いって言えよ!マジでビビったからな」
イタズラするようにギュッと力を入れた。
葵のような口調に俊輔はホッとした。
「…ごめん……」
謝る俊輔を薫は優しく抱きしめた。
「…俺こそごめん。もっと早く来れば良かった…」
緊張が解れ薫の肩に俊輔が頭を乗せる。
まだ震えは残っているものの呼吸は落ち着いている。
「怖かったよな…。ごめんな」
薫が優しく俊輔の髪を撫でると、俊輔の瞳から涙が溢れ出した。
2日連続で……
しかも薬を飲んでいたのに
こんなに大きな発作を起こしたのは初めてだった……。
泣き続ける俊輔を薫は黙って抱きしめ、髪を撫で続けた。
その内に震えも治まり呼吸がゆっくりになる。
完全に薬が効いて頭がぼーっとしてくる。
葵以外でこんなに安心出来たのは初めてだった……。
俊輔が垂らしていた腕を薫の背中に回し抱きつく。
――薫の口元がニヤっと歪んだ。
「……俊輔…」
薫が肩から俊輔を離し顔を見る。
目がとろんとしている……。
薬と発作の反動で意識が混濁しているのが分かる。
薫は俊輔に軽く口づけた……。
抵抗しないのが分かると再び俊輔の口を唇で塞ぐ。
俊輔の中に舌を入れると答えるように絡んでくる。
薫は頭も身体も熱くなるのを感じ、俊輔を強く抱きしめ一層激しく舌を絡ませた。
俊輔は焦り始めていた。
時計を見るとまだやっと12時を過ぎたところだ。
葵が帰るまで大分時間がある。
「大丈夫だ。薬飲んだし…」
声に出して落ち着こうとする。
荒くなり始めた呼吸を整えようと、何も考えず呼吸だけに集中する。
薬の助けもあって徐々に落ち着いてくる。
その時
――テレビから水しぶきの音が響いた――
咄嗟に目を向けると、海に飛び込む映像が流れている。
――……!?――
――心臓が激しく音をたててうち始める。
呼吸が一気に乱れ身体が震えだす――。
苦しい!…苦しい!……苦しい!!
――このままでは死んでしまう……!!
息がうまく吸えない。
身体を丸めて蹲った……。
俊輔の周りを黒い恐怖が包み込む。
苦しくて怖くて余計息を吸い込もうとして吐けなくなる。
どのくらい時間が経ったか分からない。
どんどん苦しくなっていく……。
「俊輔!」
誰かが自分の名前を呼ぶのが聞こえた。
しかし俊輔の目には恐怖しか見えていない。
大量の真っ黒い水が自分を包み込んでいる。
誰かが自分の身体を無理に起こし抱きしめる。
「大丈夫だから。落ち着け」
――そう言って背中をさする。
苦しくて腕を振りほどこうとするが
余計強く抱きしめられ
「大丈夫だ」と、誰かが耳元で囁き続ける。
しかし葵の声じゃないことにも不安が増し余計に呼吸が乱れる――……。
「俊輔、それ以上吸うな!吐くんだ!」
――俊輔が必死に首を横に振る。
その瞬間身体を抱きしめる力がより一層強くなり口を塞がれた。
――……!?……息が出来ない!
俊輔が驚いて暴れようとするが薬が効いていてうまく力が出ない。
抱きしめる力は緩まる気配は無く、口の中に何かが入ってくる……。
その『何か』は俊輔の舌を絡めとろうとするように執拗に動いている――。
息が吸えなくなりしばらくすると
――微かな快感が訪れ……――
……俊輔の力がフッと抜ける。
徐々に苦しさと恐怖心が隠れていく――
しばらくして俊輔はやっと自分の口が薫の唇で塞がれていることに気付いた。
俊輔の力が抜けると、薫もやっと抱く腕を緩め唇を離す――。
「…薫……」
しばらくの沈黙の後、やっと俊輔が口を開いた。
薫は大きなため息をつくと
「舌…噛まれなくて良かった」
と、笑顔でペロっと舌を出した。
「どうして…」
――俊輔の声はまだ震えている。
「電話の様子がおかしかったから来てみたら、鍵は開いてるし呼んでも出ないしでさ」
そう言って両手で俊輔の頬を挟み
「お前さぁ!調子悪いなら悪いって言えよ!マジでビビったからな」
イタズラするようにギュッと力を入れた。
葵のような口調に俊輔はホッとした。
「…ごめん……」
謝る俊輔を薫は優しく抱きしめた。
「…俺こそごめん。もっと早く来れば良かった…」
緊張が解れ薫の肩に俊輔が頭を乗せる。
まだ震えは残っているものの呼吸は落ち着いている。
「怖かったよな…。ごめんな」
薫が優しく俊輔の髪を撫でると、俊輔の瞳から涙が溢れ出した。
2日連続で……
しかも薬を飲んでいたのに
こんなに大きな発作を起こしたのは初めてだった……。
泣き続ける俊輔を薫は黙って抱きしめ、髪を撫で続けた。
その内に震えも治まり呼吸がゆっくりになる。
完全に薬が効いて頭がぼーっとしてくる。
葵以外でこんなに安心出来たのは初めてだった……。
俊輔が垂らしていた腕を薫の背中に回し抱きつく。
――薫の口元がニヤっと歪んだ。
「……俊輔…」
薫が肩から俊輔を離し顔を見る。
目がとろんとしている……。
薬と発作の反動で意識が混濁しているのが分かる。
薫は俊輔に軽く口づけた……。
抵抗しないのが分かると再び俊輔の口を唇で塞ぐ。
俊輔の中に舌を入れると答えるように絡んでくる。
薫は頭も身体も熱くなるのを感じ、俊輔を強く抱きしめ一層激しく舌を絡ませた。
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