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現実と妄想
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俊輔はキッチンで冷蔵庫とにらめっこしていた。
……何も無い…。
かろうじて玉子、牛乳、チーズ…。
後は食パンが4枚…。
「…何作ろう…。ってか何作れる?」
うーん…。と首を傾げる。
思いついた様にボールに卵を割り砂糖と牛乳を入れる…。
今朝は普通に顔も洗えたことが俊輔を安心させていた。
卵をときながら再び昨日の発作の時のキスが頭に浮かんできて、頭がカアッと熱くなる。
葵と…キスしたんだろうか……。
あの柔らかそうな赤い唇と……。
……………。
想像する気もないのに葵とキスする自分が頭に浮かび、身体が熱くなった。
「………!?ちょっと待て!!…」
思わす声を上げた。
…ヤバい……ウソだろ…。
想像した葵とのキスで身体が反応している。
心臓がバカみたいに早くなる。
なんだよ…コレじゃまるで……。
「……お前…何やってんの?」
葵が後ろから声をかける。
「葵!?」
一瞬振り向きかけて「バッ……!!何もしてねぇよ!」
慌てて背中を向けた。
葵からは見えない筈だ。
「………ふぅん……」
それだけ言うとリビングへ向かっていく。
俊輔は深呼吸して朝食を作ることだけ考え、気持ちを沈めた。
冷静に考える様に自分に言い聞かせる。
果たして本当に葵だったんだろうか…。
発作を起こした時、既に葵はバイトに行っていた。
俺が発作を起こしたと知れば間違いなく帰ってくると思う…。
けど葵が知るはずない…。
…本当はそんなこと無くて、俺が勝手にそう思い込んでただけ…?
……いや、いや、それはそれで相当マズイだろ…。
葵は男だぞ…。
しかも弟で………。
「─── … たまってんのかな……」
俊輔は溜息をつき、混乱する頭で朝食を作り続けた。
テーブルに作りたてのフレンチトーストとコーヒーが並んでいる。
葵が目を輝かせる。
「美味そう!」
俊輔は無邪気に喜ぶ葵を見て苦笑いした。
…──人の気も知らないで……。
昨日のこと確かめないと………。
「美味い!…俊、これマジ美味い!また作って」
喜んでいる葵を見ながら俊輔はトーストを食べた。
「──あのさ…」
葵が食べ終わると覚悟したように俊輔が口を開く。「昨日の発作の時…」
葵がマグカップを持ったまま俊輔に視線を移す。
「……そばにいてくれたの…葵……?」
葵が黙ったまま見つめ続けている。
沈黙に不安が募る。
「………いや……。俺じゃない…」
「え…」
葵の返答に言葉が出なくなる。
……じゃぁ本当に俺の…妄想……?
「……片山ってヤツがいたの、……覚えてない?」
「薫!?」
俊輔が眉をしかめた。「なんで…薫が…」
──そうだ…!発作を起こしかけてた時電話がきた。
でも大丈夫だって言ったハズだ……。
「………電話したら様子がおかしかったから来たって言ってた……」
俊輔が動揺する。
じゃぁ…あの記憶は…。
「お前…、片山ってヤツに話したの?発作起こすこと…」
「え?…」
葵の言葉に我に帰る。「あ…ああ…。前にそんな話になって…」
俊輔は必死に恐怖に埋もれた記憶を探した。
苦しくて恐くてどうしようもない中…、
……自分を呼ぶ声が葵じゃなくて余計恐くなった…。
それでキスされて…。
息を吸えなくなったのと、微かな快感とで恐怖が消えていった……。
──舌噛まれなくて良かった──
そう言って笑った薫の顔を思い出した。
──…薫が発作を止めるために…俺に…?
俊輔の顔が恥ずかしさで赤くなる。
しかし、さっき葵だと思い込んでいた時のような気持ちは無かった。
ただ発作を見られた恥ずかしさと申し訳なさが混在していた。
……何も無い…。
かろうじて玉子、牛乳、チーズ…。
後は食パンが4枚…。
「…何作ろう…。ってか何作れる?」
うーん…。と首を傾げる。
思いついた様にボールに卵を割り砂糖と牛乳を入れる…。
今朝は普通に顔も洗えたことが俊輔を安心させていた。
卵をときながら再び昨日の発作の時のキスが頭に浮かんできて、頭がカアッと熱くなる。
葵と…キスしたんだろうか……。
あの柔らかそうな赤い唇と……。
……………。
想像する気もないのに葵とキスする自分が頭に浮かび、身体が熱くなった。
「………!?ちょっと待て!!…」
思わす声を上げた。
…ヤバい……ウソだろ…。
想像した葵とのキスで身体が反応している。
心臓がバカみたいに早くなる。
なんだよ…コレじゃまるで……。
「……お前…何やってんの?」
葵が後ろから声をかける。
「葵!?」
一瞬振り向きかけて「バッ……!!何もしてねぇよ!」
慌てて背中を向けた。
葵からは見えない筈だ。
「………ふぅん……」
それだけ言うとリビングへ向かっていく。
俊輔は深呼吸して朝食を作ることだけ考え、気持ちを沈めた。
冷静に考える様に自分に言い聞かせる。
果たして本当に葵だったんだろうか…。
発作を起こした時、既に葵はバイトに行っていた。
俺が発作を起こしたと知れば間違いなく帰ってくると思う…。
けど葵が知るはずない…。
…本当はそんなこと無くて、俺が勝手にそう思い込んでただけ…?
……いや、いや、それはそれで相当マズイだろ…。
葵は男だぞ…。
しかも弟で………。
「─── … たまってんのかな……」
俊輔は溜息をつき、混乱する頭で朝食を作り続けた。
テーブルに作りたてのフレンチトーストとコーヒーが並んでいる。
葵が目を輝かせる。
「美味そう!」
俊輔は無邪気に喜ぶ葵を見て苦笑いした。
…──人の気も知らないで……。
昨日のこと確かめないと………。
「美味い!…俊、これマジ美味い!また作って」
喜んでいる葵を見ながら俊輔はトーストを食べた。
「──あのさ…」
葵が食べ終わると覚悟したように俊輔が口を開く。「昨日の発作の時…」
葵がマグカップを持ったまま俊輔に視線を移す。
「……そばにいてくれたの…葵……?」
葵が黙ったまま見つめ続けている。
沈黙に不安が募る。
「………いや……。俺じゃない…」
「え…」
葵の返答に言葉が出なくなる。
……じゃぁ本当に俺の…妄想……?
「……片山ってヤツがいたの、……覚えてない?」
「薫!?」
俊輔が眉をしかめた。「なんで…薫が…」
──そうだ…!発作を起こしかけてた時電話がきた。
でも大丈夫だって言ったハズだ……。
「………電話したら様子がおかしかったから来たって言ってた……」
俊輔が動揺する。
じゃぁ…あの記憶は…。
「お前…、片山ってヤツに話したの?発作起こすこと…」
「え?…」
葵の言葉に我に帰る。「あ…ああ…。前にそんな話になって…」
俊輔は必死に恐怖に埋もれた記憶を探した。
苦しくて恐くてどうしようもない中…、
……自分を呼ぶ声が葵じゃなくて余計恐くなった…。
それでキスされて…。
息を吸えなくなったのと、微かな快感とで恐怖が消えていった……。
──舌噛まれなくて良かった──
そう言って笑った薫の顔を思い出した。
──…薫が発作を止めるために…俺に…?
俊輔の顔が恥ずかしさで赤くなる。
しかし、さっき葵だと思い込んでいた時のような気持ちは無かった。
ただ発作を見られた恥ずかしさと申し訳なさが混在していた。
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