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俊輔と藤井
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———え…………
俊輔の舌が当然の様に葵の舌を見付け絡ませる。葵には何が起こったか理解出来なかった。
「葵?」
開いていたドアから藤井が入っていくと俊輔と目が合った。葵に口付けながら俊輔の瞳は藤井を見つける。
「…………この子に何を飲ませた?」
藤井がドアの外まで来ていた薫に声をかけた。
「メチレンジオキシメタンフェタミン………バツ……って言った方が良かった……?」
———MDMAか……
俊輔が藤井を見つめながら葵に絡ませる舌を激しくしていく……。葵は理解も抵抗も出来ずに俊輔を受け入れている。
「葵」
藤井が葵と俊輔を無理に引き離した。
「藤井さん……俺……」
葵が戸惑うように赤い顔で藤井を見上げる。俊輔の突然の行動にどうしていいのか解らなくなっていた。
「彼は今まともじゃ無い。少し離れた方がいい」
そう言って葵を引き離すと俊輔が噛み付かんばかりに藤井を睨みつけた。
「悪いけど……今の君には葵は触れさせられない」
葵と俊輔の間に割って入るとそう言い、脱いであった服を俊輔に着せる。その手を振り払い藤井を殴ろうとする俊輔の腕を藤井が掴んだ
「………君が薬を使われていなかったら、俺も君を殴ってたよ」
無表情でそう言い無理に俊輔を立たせると
「さあ、帰ろう」
葵に声を掛け、俊輔の腕を掴みドアへ向かった。
「悪いね。今の君を車の中で自由にしておく訳にはいかなから」
そう言って藤井は俊輔に笑顔を向けた。等の俊輔は手首と足首をガムテープで巻かれ口まで塞がれている。
「………ここまでしなきゃダメですか……?」
葵が心配そうな顔で藤井を見つめる。
「車の中で暴れられでもしたら大変だからね」
藤井が葵にも笑顔を向けると
「………怒ってます?」
葵が上目遣いで藤井の顔色を窺う…。
「そりゃ……多少はね。葵は今はまだ……俺の恋人だからね」
そう言って後部座席のドアを閉めると、葵をドアに押し付けキスをした。車の中から俊輔が見ているのを承知した上でだった。葵には『多少はね』と答えたが俊輔が葵の兄でなければ薬のせいであれ確実に殴っていただろう。
車の中で俊輔は意外にも天井を見上げたまま大人しく後部座席で膝を曲げ横になっていた。葵が時々心配そうに気に掛けたが、それにすら関心を示さなかった。
「俊……元に戻りますよね……?」
葵が運転をしている藤井の横顔を見つめた。その表情から不安が痛い程伝わってくる。
「……きっと…大丈夫だよ。時間が経てば…」
正直なところ藤井にだって判りはしない。何の薬でも使った当人との相性がある。
「藤井さんは……さっきあいつが言ってた薬……使ったことあるんですか?」
「まさか!……俺はその手の薬は使わないよ」
葵の質問に苦笑いして答えると
「すみません。……そうゆうのよく知ってそうだったから……」
葵が気まずそうに俯いた。その様子に思わず笑いながら
「10代の時知り合いの飲み屋でバイトしてたから…葵よりは少し詳しいくらいだよ。………それに……」
藤井は少し躊躇ってから
「知り合いが…彼みたいに知らない間に飲まされてたことがあったから」
そう続けた。
「その人は……元に戻りましたか…?」
葵の瞳が縋るように藤井を見つめる…。
「もちろん、ちゃんと戻ったよ」
藤井の言葉に葵がホッとしたように背もたれに身体を預け息を吐いた。その会話の間も俊輔は黙ってただ天井を見つめていた。
俊輔の舌が当然の様に葵の舌を見付け絡ませる。葵には何が起こったか理解出来なかった。
「葵?」
開いていたドアから藤井が入っていくと俊輔と目が合った。葵に口付けながら俊輔の瞳は藤井を見つける。
「…………この子に何を飲ませた?」
藤井がドアの外まで来ていた薫に声をかけた。
「メチレンジオキシメタンフェタミン………バツ……って言った方が良かった……?」
———MDMAか……
俊輔が藤井を見つめながら葵に絡ませる舌を激しくしていく……。葵は理解も抵抗も出来ずに俊輔を受け入れている。
「葵」
藤井が葵と俊輔を無理に引き離した。
「藤井さん……俺……」
葵が戸惑うように赤い顔で藤井を見上げる。俊輔の突然の行動にどうしていいのか解らなくなっていた。
「彼は今まともじゃ無い。少し離れた方がいい」
そう言って葵を引き離すと俊輔が噛み付かんばかりに藤井を睨みつけた。
「悪いけど……今の君には葵は触れさせられない」
葵と俊輔の間に割って入るとそう言い、脱いであった服を俊輔に着せる。その手を振り払い藤井を殴ろうとする俊輔の腕を藤井が掴んだ
「………君が薬を使われていなかったら、俺も君を殴ってたよ」
無表情でそう言い無理に俊輔を立たせると
「さあ、帰ろう」
葵に声を掛け、俊輔の腕を掴みドアへ向かった。
「悪いね。今の君を車の中で自由にしておく訳にはいかなから」
そう言って藤井は俊輔に笑顔を向けた。等の俊輔は手首と足首をガムテープで巻かれ口まで塞がれている。
「………ここまでしなきゃダメですか……?」
葵が心配そうな顔で藤井を見つめる。
「車の中で暴れられでもしたら大変だからね」
藤井が葵にも笑顔を向けると
「………怒ってます?」
葵が上目遣いで藤井の顔色を窺う…。
「そりゃ……多少はね。葵は今はまだ……俺の恋人だからね」
そう言って後部座席のドアを閉めると、葵をドアに押し付けキスをした。車の中から俊輔が見ているのを承知した上でだった。葵には『多少はね』と答えたが俊輔が葵の兄でなければ薬のせいであれ確実に殴っていただろう。
車の中で俊輔は意外にも天井を見上げたまま大人しく後部座席で膝を曲げ横になっていた。葵が時々心配そうに気に掛けたが、それにすら関心を示さなかった。
「俊……元に戻りますよね……?」
葵が運転をしている藤井の横顔を見つめた。その表情から不安が痛い程伝わってくる。
「……きっと…大丈夫だよ。時間が経てば…」
正直なところ藤井にだって判りはしない。何の薬でも使った当人との相性がある。
「藤井さんは……さっきあいつが言ってた薬……使ったことあるんですか?」
「まさか!……俺はその手の薬は使わないよ」
葵の質問に苦笑いして答えると
「すみません。……そうゆうのよく知ってそうだったから……」
葵が気まずそうに俯いた。その様子に思わず笑いながら
「10代の時知り合いの飲み屋でバイトしてたから…葵よりは少し詳しいくらいだよ。………それに……」
藤井は少し躊躇ってから
「知り合いが…彼みたいに知らない間に飲まされてたことがあったから」
そう続けた。
「その人は……元に戻りましたか…?」
葵の瞳が縋るように藤井を見つめる…。
「もちろん、ちゃんと戻ったよ」
藤井の言葉に葵がホッとしたように背もたれに身体を預け息を吐いた。その会話の間も俊輔は黙ってただ天井を見つめていた。
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