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ロッカの街〜アイオール皇国
第31話 ユニコーンの好みは?
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獅子城から出た俺たちは、そのまま馬車で城下町の中心まで移動した。
それから人気のない路地で馬車を小さくすると、皆で揃って食事が出来る店へと移動する。
街のことは当然セフィーが詳しかったので、お店選びは任せることにした。
「ここは美味しいワインが人気のお店です」
いくつかのおすすめ店を候補として出してくれたが、結局はそんなセフィーの一言が決め手になって、ここ『渚のカモメ亭』でちょっと早めの夕食をとることに決めた。
ちなみにここアイオールは海に面していない。
それなのに渚とは?カモメとは?と思ったけど、どうやら店主が並々ならぬ熱意で隣の国から海産物を仕入れているらしい。
仕入れた魚などは現地で氷の魔法をかけて凍らせるのだとか。
魔法ってのは便利なものだな。
でもひたすら魚を魔法で凍らせている魔法使いはにはちょっとロマンを感じられない。
「さて、みんな席についたな?」
「ええ、ご主人さま。ジャックもローズも戻って来てるわよ」
セフィーを乗客として降ろし、そして仲間にして乗せた俺たちは、ささやかながら歓迎会を開くことにした。
「それじゃあ仲間になったセフィーの乗車を祝して……乾杯っ!」
俺の乾杯を合図にして歓迎会がはじまった。
本当にささやかにするつもりだから今日はあまりお酒を飲まない予定だ。
「こちらは当食堂が保有する農場で作られたブドウから作られたワインになります」
「ほう……?」
そのワインは白で、サラサラとした見た目をしていた。
つまりネクターってやつか?
並々と注がれたカップに早速口をつけてみる。
「こりゃ甘くて美味しいな」
俺がそういうとワインを運んできてくれた店員は、ニコリと満足そうに微笑んだ。
ちなみにフィズとローズはりんご酒を、セフィーは蜂蜜水をそれぞれ飲んでいる。
「ご主人さま、お酒って美味しいのね」
「このワインというのもなかなかですよ」
初めて飲んだのであろうフィズも、そしてジャックも満足そうだ。
「確かに美味いが俺にゃあちと上品すぎるな! 兄ちゃん、次はエールを貰おうか」
酒が大好きなゴンザさんにはちょっと甘すぎたかな?
「そうですか? 私はこのやわらかい果実の甘みが気に入りました!」
「ええ、リリア様。私もこれならいくらでも飲めます」
リリアとミルカの二人も満足気な表情でカップを傾けている。
そんなみんなを楽しい気分で眺めながら、俺もカップの酒を空けていく。
さて、料理はといえば店の名前に恥じず、もちろん魚がメインだった。
煮込んだものや焼いたものなど色々なバリエーションがあるようだ。
ただ、和食のような味付けのものがないのは残念か。
どちらかといえばイタリアン寄りといえばいいだろうか?
トマトやハーブ、岩塩なんかで味付けがされている。
やはり元日本人の俺としては醤油が恋しくなるが……果たしてこの世界のどこかにあるのだろうか?
あるとすればそれは魚醤のようなものになるか。
あれは塩っぱいし生臭くて苦手なんだよな。
まぁ醤油がなくっても、やっぱりみんなで揃って食べた料理は格別だった。
うん、そりゃ酒も進んじゃうよ。仕方がないだろ?
「あら? あれれ?」
どうやらまた飲みすぎてしまったらしい。
並行感覚を失った俺は思いっきりフィズの胸に、顔をダイブさせてしまった。
「やーわーらーかーぁ?」
「もうご主人さまったらしっかりしなさいよっ!」
フィズがそういいながら俺の頬を叩くと、なんだか頭の辺りがぽかぽかしてきて……。
「ん? あれ、俺なにしてるんだ?」
不意にフワフワとした感覚がなくなると、俺は慌ててフィズの胸のフワフワから顔を離した。
名残惜しいけど仕方がないだろう。
椅子に座り直した俺は、すっかり酔いが覚めていることに驚いた。
「フィズ、なにかしたのか? それともローズか?」
「いえ、ワタクシは何もしておりません。ですがフィズから魔力のようなものを感じましたね」
「えっ、私だって何もしてないわよ? だらしがないご主人さまの頬を張っただけで……」
フィズが困惑していると、ジャックが口を開いた。
「そういえばユニコーンには毒を清める力があると聞いた事があります」
「なるほど……じゃあ体内の酒を毒とみなして浄化してくれたとかそういうことなのか?」
「そう、かもしれないですね」
俺とジャックが交わすそんなやりとりをニコニコしながら聞いているフィズは、なぜかとても満足そうだ。
褒めて欲しそうだったので、俺は頭をくしゃりと撫でておく。
「ああ、それからユニコーンは処女を好むと聞いたことがありますね……フィズの場合は女性ですからその反対になるのでしょうか……?」
「おい、ジャック。それ以上はやめておけ。お前をあの獅子城の雨樋にさせたくはないんだ……」
「マスター、それはいくらなんでも非人道的ですっ! もうあの日々はごめんですっ!」
いつにも増してジャックは饒舌だ。
それもこのワインのせいなんだろうか?
こうして楽しい歓迎会が終わった。
店を出る前に、店主に頼み込んでワインを三樽ほど購入させてもらったからしばらくは夕食時にあの味が楽しめそうだ。
* * * * * *
歓迎会の翌日——。
街でいくらかの物資や、交易品を仕入れた俺たちは、太陽がまだ頭上で輝く頃にアイオリアを出た。
街の外側にある壁を越えてなお、その巨大さを感じさせる城はまさしく獅子といったところか。
街道をドライエント方面に進んでいると不意に御者台へとジャックが降りてきた。
どうやらかなり焦っているようだ。
「すみません、囲まれています!」
「なんだと!? 魔獣か?」
「いえ、隠蔽魔術を使えるほどの高位魔術師を含む——人間ですっ!」
俺がジャックの報告を受けたのと同時にフィズの足が止まった。
見ると、馬車の前には十数人の兵士が俺たちの行く手を塞いでいた。
「聞こえているか!?」
兵士たちの真ん中に立つ、金の鎧を身にまとった男が叫んだ。
「出てくるがいい、セフィラス。この兄と少し話でもしようじゃないか」
兄!?つまりあの目立つ男はセフィーの兄なのか?
いや、それにしては兵士たちの居住まいがまるで敵に対するようなものに見える。
警戒をしているといえばいいか、敵意といえばいいか……。
それに兄妹で話をしたいというのに隠蔽魔術を使っていたのもおかしな話だ。
俺は御者台から客席へと続く小窓を開けて、セフィーに出ていかなくていいと言おうとした。
しかし、その時には既にセフィーは馬車を降りてしまっていた。
とてとてと小さい足音を響かせて御者台の横までくると、高い位置にいる俺を見上げながら話かけてくる。
「少し兄と話をしてきます」
「ダメだ、危険な香りがする」
「それでも、です。皆さんに迷惑はかけられません」
セフィーは覚悟を決めたような顔でそういうと、ゆっくりとした歩調で金色の兄だと名乗った男に近づいていく。
「ちょっと待て!」
俺はそういうと御者台を飛び降りた。
「それなら俺も行く」
「…………わかりました」
こうして俺とセフィーは十数人の兵士が立ち並ぶその場所へと歩いていったのだった。
それから人気のない路地で馬車を小さくすると、皆で揃って食事が出来る店へと移動する。
街のことは当然セフィーが詳しかったので、お店選びは任せることにした。
「ここは美味しいワインが人気のお店です」
いくつかのおすすめ店を候補として出してくれたが、結局はそんなセフィーの一言が決め手になって、ここ『渚のカモメ亭』でちょっと早めの夕食をとることに決めた。
ちなみにここアイオールは海に面していない。
それなのに渚とは?カモメとは?と思ったけど、どうやら店主が並々ならぬ熱意で隣の国から海産物を仕入れているらしい。
仕入れた魚などは現地で氷の魔法をかけて凍らせるのだとか。
魔法ってのは便利なものだな。
でもひたすら魚を魔法で凍らせている魔法使いはにはちょっとロマンを感じられない。
「さて、みんな席についたな?」
「ええ、ご主人さま。ジャックもローズも戻って来てるわよ」
セフィーを乗客として降ろし、そして仲間にして乗せた俺たちは、ささやかながら歓迎会を開くことにした。
「それじゃあ仲間になったセフィーの乗車を祝して……乾杯っ!」
俺の乾杯を合図にして歓迎会がはじまった。
本当にささやかにするつもりだから今日はあまりお酒を飲まない予定だ。
「こちらは当食堂が保有する農場で作られたブドウから作られたワインになります」
「ほう……?」
そのワインは白で、サラサラとした見た目をしていた。
つまりネクターってやつか?
並々と注がれたカップに早速口をつけてみる。
「こりゃ甘くて美味しいな」
俺がそういうとワインを運んできてくれた店員は、ニコリと満足そうに微笑んだ。
ちなみにフィズとローズはりんご酒を、セフィーは蜂蜜水をそれぞれ飲んでいる。
「ご主人さま、お酒って美味しいのね」
「このワインというのもなかなかですよ」
初めて飲んだのであろうフィズも、そしてジャックも満足そうだ。
「確かに美味いが俺にゃあちと上品すぎるな! 兄ちゃん、次はエールを貰おうか」
酒が大好きなゴンザさんにはちょっと甘すぎたかな?
「そうですか? 私はこのやわらかい果実の甘みが気に入りました!」
「ええ、リリア様。私もこれならいくらでも飲めます」
リリアとミルカの二人も満足気な表情でカップを傾けている。
そんなみんなを楽しい気分で眺めながら、俺もカップの酒を空けていく。
さて、料理はといえば店の名前に恥じず、もちろん魚がメインだった。
煮込んだものや焼いたものなど色々なバリエーションがあるようだ。
ただ、和食のような味付けのものがないのは残念か。
どちらかといえばイタリアン寄りといえばいいだろうか?
トマトやハーブ、岩塩なんかで味付けがされている。
やはり元日本人の俺としては醤油が恋しくなるが……果たしてこの世界のどこかにあるのだろうか?
あるとすればそれは魚醤のようなものになるか。
あれは塩っぱいし生臭くて苦手なんだよな。
まぁ醤油がなくっても、やっぱりみんなで揃って食べた料理は格別だった。
うん、そりゃ酒も進んじゃうよ。仕方がないだろ?
「あら? あれれ?」
どうやらまた飲みすぎてしまったらしい。
並行感覚を失った俺は思いっきりフィズの胸に、顔をダイブさせてしまった。
「やーわーらーかーぁ?」
「もうご主人さまったらしっかりしなさいよっ!」
フィズがそういいながら俺の頬を叩くと、なんだか頭の辺りがぽかぽかしてきて……。
「ん? あれ、俺なにしてるんだ?」
不意にフワフワとした感覚がなくなると、俺は慌ててフィズの胸のフワフワから顔を離した。
名残惜しいけど仕方がないだろう。
椅子に座り直した俺は、すっかり酔いが覚めていることに驚いた。
「フィズ、なにかしたのか? それともローズか?」
「いえ、ワタクシは何もしておりません。ですがフィズから魔力のようなものを感じましたね」
「えっ、私だって何もしてないわよ? だらしがないご主人さまの頬を張っただけで……」
フィズが困惑していると、ジャックが口を開いた。
「そういえばユニコーンには毒を清める力があると聞いた事があります」
「なるほど……じゃあ体内の酒を毒とみなして浄化してくれたとかそういうことなのか?」
「そう、かもしれないですね」
俺とジャックが交わすそんなやりとりをニコニコしながら聞いているフィズは、なぜかとても満足そうだ。
褒めて欲しそうだったので、俺は頭をくしゃりと撫でておく。
「ああ、それからユニコーンは処女を好むと聞いたことがありますね……フィズの場合は女性ですからその反対になるのでしょうか……?」
「おい、ジャック。それ以上はやめておけ。お前をあの獅子城の雨樋にさせたくはないんだ……」
「マスター、それはいくらなんでも非人道的ですっ! もうあの日々はごめんですっ!」
いつにも増してジャックは饒舌だ。
それもこのワインのせいなんだろうか?
こうして楽しい歓迎会が終わった。
店を出る前に、店主に頼み込んでワインを三樽ほど購入させてもらったからしばらくは夕食時にあの味が楽しめそうだ。
* * * * * *
歓迎会の翌日——。
街でいくらかの物資や、交易品を仕入れた俺たちは、太陽がまだ頭上で輝く頃にアイオリアを出た。
街の外側にある壁を越えてなお、その巨大さを感じさせる城はまさしく獅子といったところか。
街道をドライエント方面に進んでいると不意に御者台へとジャックが降りてきた。
どうやらかなり焦っているようだ。
「すみません、囲まれています!」
「なんだと!? 魔獣か?」
「いえ、隠蔽魔術を使えるほどの高位魔術師を含む——人間ですっ!」
俺がジャックの報告を受けたのと同時にフィズの足が止まった。
見ると、馬車の前には十数人の兵士が俺たちの行く手を塞いでいた。
「聞こえているか!?」
兵士たちの真ん中に立つ、金の鎧を身にまとった男が叫んだ。
「出てくるがいい、セフィラス。この兄と少し話でもしようじゃないか」
兄!?つまりあの目立つ男はセフィーの兄なのか?
いや、それにしては兵士たちの居住まいがまるで敵に対するようなものに見える。
警戒をしているといえばいいか、敵意といえばいいか……。
それに兄妹で話をしたいというのに隠蔽魔術を使っていたのもおかしな話だ。
俺は御者台から客席へと続く小窓を開けて、セフィーに出ていかなくていいと言おうとした。
しかし、その時には既にセフィーは馬車を降りてしまっていた。
とてとてと小さい足音を響かせて御者台の横までくると、高い位置にいる俺を見上げながら話かけてくる。
「少し兄と話をしてきます」
「ダメだ、危険な香りがする」
「それでも、です。皆さんに迷惑はかけられません」
セフィーは覚悟を決めたような顔でそういうと、ゆっくりとした歩調で金色の兄だと名乗った男に近づいていく。
「ちょっと待て!」
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