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アイオール皇国〜ニエの村
第42話 獣人
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リリアを送った俺たちは、ミルカに指定された宿へと向かった。
ミルカに教えられた場所に着くと、そこはとても小さな建物だった。
あまりの小ささに「もしかしてミルカに嫌われていたのか?」なんて思っていたけど、そこはただの受付だったらしい。
受付を済ませると、すでに話が通っていたのか、一軒家のような屋敷に案内してくれた。
こっちには犬や馬もいるからちょうどいい。
むしろミルカが気をきかせてくれたのかもしれない。
屋敷の中に入ると、メイドさんや屋敷の使用人が一列に並んでいた。
「旦那さま、ようこそお越しくださいました」
声を揃えてそんな事をいってくるからちょっとむず痒い気分になってしまった。
まぁ貴族にでもなったみたいで悪い気分ではないけどな。
折角広い屋敷なのだから、一人一部屋を使うということにして適当に部屋を割り振った。
今回ばかりは俺もフィズと別々の部屋にしてもらった。
フィズの温もりを感じながら寝るのもそれは素晴らしいけど、たまには一人で大の字になって寝るのも悪くないだろう。
俺は部屋に入ると、ソファに腰掛けた。
信じられないくらい柔らかなそのソファは旅で疲れた俺の体をすっぽりと包みこんでくれる。
「ふぅ……」
ようやく当初の目的を達成して落ち着いたような気がしてつい息を吐いてしまった。
こちらの世界にやってきてどれくらい経っただろうか?
長いような短いような……まぁとにかく充実した日々だったのは確かだ。
いろんな出会いがあって、そして……別れがあった。
この別れはリリアを乗せると決めた時から分かっていたことだ。
そう、覚悟していたことだったんだ。
本人が望んでいたことだし、俺が口をはさむことではないのは分かっているんだ。
この国は表面上は確かに豊かに見える。
国土は小さいって話だったけど、それを感じさせない豊かさをみるにドラゴンが守ってくれているというのもあながち嘘ではないのだろう。
それだけにその安寧が【生贄】によるものだというのが残念に思えてしまう。
でも逆にいえば、一人の犠牲だけで治世が上手くいくならそれはそれで賢いともいえるか……。
「結局、堂々巡りなんだよな……」
「何がだ?」
「うおっ!?」
気付くと目の前にルシアンがいた。
人になると小さい少年のような姿になるので、セフィーの服を着せている。
最初はヒラヒラしているスカートが気になっていたようだったけど、どうやら慣れたようだな。
でも後でちゃんと気に入る服を買ってやったほうがいいだろうな。
そういえばジャックとローズは人になった時に服を着ていたけど、フィズとルシアンは裸だったな……何でだろう?まぁいっか。
「それより、急に入ってくるなよ。驚いたじゃないか」
「あれ、声は一応掛けたんだけどな?」
「ああ、そうだったのか。考え事をしていたから気付かなかったのか。それでなにか用か?」
俺がそう聞くとルシアンは神妙な顔をして居住まいを正した。
「あの飯を作ってくれるいい匂いの姉ちゃんはどこにいったんだ?」
「リリアはお客さんだったからな。もう……馬車を降りたよ」
「やっぱりか。じゃあもうあの美味い飯は食べられないのか?」
「……あぁ。でもここの屋敷の料理も美味いと思うぞ、多分な」
「そうか、ならいい」
ルシアンはそういうと俺の部屋を出ていった。
一体何だったんだろうか。
突然の訪問があって、深く考える気分でもなくなった俺は屋敷の中を散策する事にした。
部屋を出るとフィズが部屋の前に座って待っていたので一緒に行くことにする。
「声をかければいいのに遠慮していたのか?」
「だって、みんなそれぞれの部屋にしようなんていうから……。フィズを嫌いになったの、かしら?」
「えっ、全くそんなことはないけど。フィズもたまには一人でベッドに大の字になって眠れた方がいいだろ?」
「フィズは狭くて窮屈なほうがいいわ」
「なんだか猫みたいだな」
「馬なのよ。あ、もう違うわね。ユニコーンよ」
それは分かっているけどな、なんて話ながら屋敷を見てまわると、とんでもない設備があることに気がついた——風呂だ。
この世界にきてはじめて見たぞ。
「ここはなんの部屋なのかしら?」
「ここはな、風呂だ。大浴場といってもいいな」
「ふろ? 何をするところなの?」
「旅の間、水浴びをするだろう? それが部屋の中で出来るんだよ」
「それはいいわね!」
キレイ好きのフィズは満面の笑みを浮かべている。
「それもなんと……お湯に入れるんだ!」
きっと喜んでくれるだろう、と勢い込んでそういったけどフィズの反応は芳しくなかった。
「お湯に……入るの? それはなんで?」
そうか、お湯に入る習慣自体がないからあの気持ちよさが分からないんだな。
でもきっと風呂に入ったたら分かってもらえるだろう。
「入ってみたら分かるさ」
「そう。じゃあ今日の夜にでも一緒に入りましょ」
「一緒に……?」
「嫌なの? やっぱりフィズがユニコーンだから? 人じゃないから?」
「ちょ、まさかそんな事はないよ」
フィズがユニコーンだからじゃなくて女の子だから、なんだけど意識しているなんて思われたくなくて言いだせずにいたら、フィズに押し切られるようにして一緒に入ることになってしまった。
まぁ強く断ろうとしなかったのも事実だけどさ。仕方がないだろう?
屋敷の中には庭園もあったりして、かなりの広さがあった。
いつかは俺の馬車もこれくらいの広さになったりするのだろうか?
でももしそうなったら維持するのが大変そうだな。
掃除もしないといけないだろうし。
この屋敷にも働いている使用人の数はそれなりにいたし、これ以上馬車が広くなったらメイドさんあたりを雇う必要があるかもしれないな。
まぁ移動する屋敷で働いてくれるなんてもの好きなメイドさんがいるのかどうかは分からないけど。
そんな事を考えながら、一通り屋敷の中を見て回った。
夕食の時間までは部屋にいようと部屋へ帰っている途中、曲がり角の向こうから何やら声が聞こえた。
どうやら怒鳴り声のようだ。
「あなたは何度言ったらわかるんですか!?」
「すいません……」
「お客様が気にされたらどうするのです? 全くこれだからガサツな獣人は嫌いなんです!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「上の方にいってクビにしてもらうしかありませんね!」
「そ、それだけはどうかご勘弁を……」
ちょっと気まずさがあったけど、ここを通らないと部屋には戻れない。
わざと大きめに足音を響かせながら角を曲がると、そこには二人のメイドがいた。
一人はベテランであろう年齢のメイドで、もう一人は年若い女の子のメイドだった。
叱られていたのはしゅんとした態度を見るに女の子の方だろう。
そんな女の子の頭の上にはぴょこんと猫耳がついていた。
そういえばさっき獣人、なんて言葉が聞こえたしな。
ちなみに街では獣人を見かけた事があったけど、こんな至近距離で見るのははじめてだった。
「あの……なにかあったんですか?」
人の仕事に口を挟むのもよくないとは思った。
でもその女の子の目の端に光るものがあったから。
今日はもうそんなもの見たくなかった。
だから、俺は声をかける事にした。
ミルカに教えられた場所に着くと、そこはとても小さな建物だった。
あまりの小ささに「もしかしてミルカに嫌われていたのか?」なんて思っていたけど、そこはただの受付だったらしい。
受付を済ませると、すでに話が通っていたのか、一軒家のような屋敷に案内してくれた。
こっちには犬や馬もいるからちょうどいい。
むしろミルカが気をきかせてくれたのかもしれない。
屋敷の中に入ると、メイドさんや屋敷の使用人が一列に並んでいた。
「旦那さま、ようこそお越しくださいました」
声を揃えてそんな事をいってくるからちょっとむず痒い気分になってしまった。
まぁ貴族にでもなったみたいで悪い気分ではないけどな。
折角広い屋敷なのだから、一人一部屋を使うということにして適当に部屋を割り振った。
今回ばかりは俺もフィズと別々の部屋にしてもらった。
フィズの温もりを感じながら寝るのもそれは素晴らしいけど、たまには一人で大の字になって寝るのも悪くないだろう。
俺は部屋に入ると、ソファに腰掛けた。
信じられないくらい柔らかなそのソファは旅で疲れた俺の体をすっぽりと包みこんでくれる。
「ふぅ……」
ようやく当初の目的を達成して落ち着いたような気がしてつい息を吐いてしまった。
こちらの世界にやってきてどれくらい経っただろうか?
長いような短いような……まぁとにかく充実した日々だったのは確かだ。
いろんな出会いがあって、そして……別れがあった。
この別れはリリアを乗せると決めた時から分かっていたことだ。
そう、覚悟していたことだったんだ。
本人が望んでいたことだし、俺が口をはさむことではないのは分かっているんだ。
この国は表面上は確かに豊かに見える。
国土は小さいって話だったけど、それを感じさせない豊かさをみるにドラゴンが守ってくれているというのもあながち嘘ではないのだろう。
それだけにその安寧が【生贄】によるものだというのが残念に思えてしまう。
でも逆にいえば、一人の犠牲だけで治世が上手くいくならそれはそれで賢いともいえるか……。
「結局、堂々巡りなんだよな……」
「何がだ?」
「うおっ!?」
気付くと目の前にルシアンがいた。
人になると小さい少年のような姿になるので、セフィーの服を着せている。
最初はヒラヒラしているスカートが気になっていたようだったけど、どうやら慣れたようだな。
でも後でちゃんと気に入る服を買ってやったほうがいいだろうな。
そういえばジャックとローズは人になった時に服を着ていたけど、フィズとルシアンは裸だったな……何でだろう?まぁいっか。
「それより、急に入ってくるなよ。驚いたじゃないか」
「あれ、声は一応掛けたんだけどな?」
「ああ、そうだったのか。考え事をしていたから気付かなかったのか。それでなにか用か?」
俺がそう聞くとルシアンは神妙な顔をして居住まいを正した。
「あの飯を作ってくれるいい匂いの姉ちゃんはどこにいったんだ?」
「リリアはお客さんだったからな。もう……馬車を降りたよ」
「やっぱりか。じゃあもうあの美味い飯は食べられないのか?」
「……あぁ。でもここの屋敷の料理も美味いと思うぞ、多分な」
「そうか、ならいい」
ルシアンはそういうと俺の部屋を出ていった。
一体何だったんだろうか。
突然の訪問があって、深く考える気分でもなくなった俺は屋敷の中を散策する事にした。
部屋を出るとフィズが部屋の前に座って待っていたので一緒に行くことにする。
「声をかければいいのに遠慮していたのか?」
「だって、みんなそれぞれの部屋にしようなんていうから……。フィズを嫌いになったの、かしら?」
「えっ、全くそんなことはないけど。フィズもたまには一人でベッドに大の字になって眠れた方がいいだろ?」
「フィズは狭くて窮屈なほうがいいわ」
「なんだか猫みたいだな」
「馬なのよ。あ、もう違うわね。ユニコーンよ」
それは分かっているけどな、なんて話ながら屋敷を見てまわると、とんでもない設備があることに気がついた——風呂だ。
この世界にきてはじめて見たぞ。
「ここはなんの部屋なのかしら?」
「ここはな、風呂だ。大浴場といってもいいな」
「ふろ? 何をするところなの?」
「旅の間、水浴びをするだろう? それが部屋の中で出来るんだよ」
「それはいいわね!」
キレイ好きのフィズは満面の笑みを浮かべている。
「それもなんと……お湯に入れるんだ!」
きっと喜んでくれるだろう、と勢い込んでそういったけどフィズの反応は芳しくなかった。
「お湯に……入るの? それはなんで?」
そうか、お湯に入る習慣自体がないからあの気持ちよさが分からないんだな。
でもきっと風呂に入ったたら分かってもらえるだろう。
「入ってみたら分かるさ」
「そう。じゃあ今日の夜にでも一緒に入りましょ」
「一緒に……?」
「嫌なの? やっぱりフィズがユニコーンだから? 人じゃないから?」
「ちょ、まさかそんな事はないよ」
フィズがユニコーンだからじゃなくて女の子だから、なんだけど意識しているなんて思われたくなくて言いだせずにいたら、フィズに押し切られるようにして一緒に入ることになってしまった。
まぁ強く断ろうとしなかったのも事実だけどさ。仕方がないだろう?
屋敷の中には庭園もあったりして、かなりの広さがあった。
いつかは俺の馬車もこれくらいの広さになったりするのだろうか?
でももしそうなったら維持するのが大変そうだな。
掃除もしないといけないだろうし。
この屋敷にも働いている使用人の数はそれなりにいたし、これ以上馬車が広くなったらメイドさんあたりを雇う必要があるかもしれないな。
まぁ移動する屋敷で働いてくれるなんてもの好きなメイドさんがいるのかどうかは分からないけど。
そんな事を考えながら、一通り屋敷の中を見て回った。
夕食の時間までは部屋にいようと部屋へ帰っている途中、曲がり角の向こうから何やら声が聞こえた。
どうやら怒鳴り声のようだ。
「あなたは何度言ったらわかるんですか!?」
「すいません……」
「お客様が気にされたらどうするのです? 全くこれだからガサツな獣人は嫌いなんです!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「上の方にいってクビにしてもらうしかありませんね!」
「そ、それだけはどうかご勘弁を……」
ちょっと気まずさがあったけど、ここを通らないと部屋には戻れない。
わざと大きめに足音を響かせながら角を曲がると、そこには二人のメイドがいた。
一人はベテランであろう年齢のメイドで、もう一人は年若い女の子のメイドだった。
叱られていたのはしゅんとした態度を見るに女の子の方だろう。
そんな女の子の頭の上にはぴょこんと猫耳がついていた。
そういえばさっき獣人、なんて言葉が聞こえたしな。
ちなみに街では獣人を見かけた事があったけど、こんな至近距離で見るのははじめてだった。
「あの……なにかあったんですか?」
人の仕事に口を挟むのもよくないとは思った。
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今日はもうそんなもの見たくなかった。
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