幼馴染短編集

鳴海真央

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幼馴染と相思相愛だった件

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 大空瑞夏おおぞらみずかは、クラスメイトで幼馴染の中瀬春希なかせはるきを見ていた。
 彼がなにで盛り上がっているのかは、彼女にはわからないが友人たちと楽しそうに話をしている。
 その中には、女子も含まれていて、仲が良さそうだった。
 春希は、いわゆる「陽キャラ」ではないし、コミュニケーション能力が高いわけではない。
 自然と彼の周りには人が集まりやすい、ってだけだと瑞夏は思っている。

(本当は、ハル君を独り占めにしたいんだけどなぁ……)

 瑞夏は、幼馴染の彼を、自分でも気が付かないうちに『異性』として好きになっていた。
 好きな彼を独り占めにしたい、という欲望は、その感情に由来するものだとは、この時の彼女は気がついていなかった。
 休み時間に楽しそうに談笑していた春希のことを思い出して、ため息をついていた瑞夏。

「どうしたの、瑞夏ちゃん?」
「……明理あかりお姉ちゃん」

 大空明理おおぞらあかり。瑞夏の姉で、イラストレーターの男性と付き合っている。
 瑞夏が見ていたアニメに、同姓同名のキャラがいるからなのか、明るい橙色の髪色をしていて、ボブカットの髪型で、左側の髪をリボンで結わえている。
 濃い茶色の瞳で垂れ目。アニメの美少女のように、可愛く整えられた顔つきをしている。

「あのさ、お姉ちゃん」
「なに?」
「私ね……。ハル君のことが好きなの。でも、それをハル君に伝えたら、『幼馴染』っていう関係が壊れそうな気がして……」
「それでため息をついていたのね」
「そう。明理お姉ちゃんだったら、どうするのかなって思って」
「そうね……」

 明理は、友だちに教えてもらったという紅茶を入れながら、妹の悩みの答えを考えていた。

「――私だったら、行動あるのみかなって」

 自分が出した答えを、妹に話す。

「……ということは……」
「お察しのとおり、かな。春希君を誰かに取られたくないのなら、瑞夏ちゃんから行動しないと、ね?」

 明理の言葉を聞いた瑞夏は、嬉しそうに微笑んでいた。

 △▼△▼△▼

 中瀬春希は、幼馴染の大空瑞夏が自分を見ているな、と気がついていた。
 休み時間に友人たちと談笑していると視線を感じることがある。
 なんでこっちを見ているんだろう、と彼は思っていた。

(可愛い顔が嫉妬にまみれてる、って感じだな、ありゃ……)

 濃い茶色の瞳に美しく整えられた顔つき。肩までで切りそろえられた髪型に薄い茶色の髪色をしている。
 大きいのかもしれないけど、制服からではわからない胸部質量《おっぱい》。

(そういえば、明理姉さんは大きかったような覚えがあるから、瑞夏も大きいんだろうけど、制服がうまく隠してるよな、と……)

 瑞夏の方をちらっと見て、彼は思った。
 その日の放課後、春希がナンバーロックしている下駄箱を開くと、折りたたまれた一枚の紙切れが入っていた。
 それを開くと「教室で待っている」と、丸っこくてかわいい筆体で書かれている。
 瑞夏なんだろうな、と春希は思いながら、教室へ戻り、ドアを開けると、彼女はいつも座っている席に座っていた。

「瑞夏だったのか……」
「ごめんね、ハル君」
「いや、構わない。もしかしたら、と思ってな」
「あのね、ハル君……」

 席から立ち上がり、春希の正面に立つ瑞夏。

「私、ハル君のことが好きなの」
「あぁ、そうだろうな。改めて言わなくても、わかってるよ」

 やれやれといった表情で瑞夏を見る春希。

「そっちじゃないの!」

 怒る瑞夏。

「じゃあ、なんだよ? ……最近、瑞夏、おかしいぞ。俺の方ばっかり見やがって」
「それは……!」

 春希に勢いよく抱きつこうとして飛びかかるが、勢い余って倒れそうになる。

「おい、瑞夏、あぶなっ……!」

 とっさに手提げかばんを下に引いたおかげで、春希は教室の床に頭を強かにぶつけることはなかった。

「……ったくよぉ。おかしいってばよ、瑞夏。どうしたっていうんだ……?」

 今にも泣き出しそうな顔をしている瑞夏に気がついた春希。

「………瑞夏」

 優しく彼女の頬に腕を伸ばす春希。

「わかった。瑞夏の言う『好き』は、幼馴染とかじゃなくての『好き』なんだろ?」

 首を縦に振る瑞夏。

「だから、こんなことをしたってか」
「うん……」
「はぁ……。全く……。俺だって、瑞夏のことは、そういう『好き』だから心配することないっていうのに……」

 瑞夏を起き上がらせ、自分も起き上がる春希。

「え……? ハル君、今、なんて?」
「だから、俺も瑞夏のことは『好き』だから心配することないって」
「そ、そうだったんだ……。あ、あはは……」

 苦笑いを浮かべる瑞夏。

「ったく……。こんな手段に出なくたって、……っていうのは、遅すぎることにもなりかねんか」
 自分が立ち上がるついでに、瑞夏も立ち上がらせる。

「瑞夏……。誰も見てないし、キス……でもするか?」
「うん……」

 グランドから部活動をしている声が聞こえていたが、二人の耳には届かなかった。

 △▼△▼△▼

 想いを伝えあってから二週間後、春希は瑞夏の家に来ていた。

「珍しく、明理姉さんもおじさんおばさんもいないんだな」
「うん。だから、今日という日を選んだんだよ」
「どういうことだ……?」

 疑問に思った春希。瑞夏は彼の手を握って、自分の部屋に招き入れた。
 瑞夏の部屋に入れられた春希は、ますます疑問が増えていく。

「瑞夏、説明してくれないか」
「――こういうことだよ」

 春希の前で、着ている服をすべて脱ぎ捨てたのだ。
 大きく実った肉房。それでいて、しなやかさがありそうな腰回り。髪の毛と同じ色をした陰毛は整えられている。

「……瑞夏、マジなのか」
「マジだよ。……そうじゃなきゃ、ハル君の前で、裸にならないよ」
「そうか」

 少し間をおいて、春希は言う。

「だとしたら、俺も脱ぐほうがいいよな」
「そうして」

 同じように服を脱いで、瑞夏をベッドに寝かせる。
 そして、春希は彼女に覆いかぶさるような体勢になった。

「ハル君……」
「気になるのか、俺のおち×こが……」

 股間のモノに視線を感じた春希は、瑞夏に尋ねると、彼女は首を縦に振った。

「じゃあ、じっくり見てみるか?」

 瑞夏を起き上がらせて、勃起したおのれ自身を見せる春希。

「おっきい……。男の子のおちん×んって、こんなにおっきくなっちゃうの?」
「まぁ……そう、だな……。人によって、太さとか大きさは違ってくるだろうが、俺はこんな感じだ」
「不思議……」

 屹立する逸物をつつく瑞夏。

「これが瑞夏の中に入っていくんだぜ……?」
「こんなおっきくて太いのが、私の中に……。入るのかな……」
「確固たる保証は出来ないけど、入ると思う」
「触ってみてもいい……?」

 もちろん、と言う春希。
 恐る恐るといった様子で、春希の肉幹に手を伸ばして触れる瑞夏。

「え……。固い……。なにこれ……すごい……」
「男性器が勃起したところは見たことあるだろ、授業とかで」
「うん。でも、実物を見るのは初めてだから……」
「そうだったか……」
「で、えーっと……。射精……だっけ……。どうすれば、そうなるの……?」

 こすってくれればいい、と春希は言うが、瑞夏はわからないようだった。

「今、触っている手で、俺のおち×こを上下に動かしてくれれば、それでいい」
「こうすればいいの……?」

 たどたどしく瑞夏の右手が動く。

「あぁ、そうだ。そうしてくれれば、いい……」
「こんなのがいいんだ……」
「いつも、こうやってオナニーしてるからな」
「そう、なんだ……。それでさ、これ……口に咥えてもいいかな……」
「構わないけど、どうしたんだ、瑞夏」

 潤んだ瞳で春希を見ている。

「私……ハル君を気持ちよくさせたいって思って……」
「それで、か……。別に無理することはないんだぞ。ゆっくりやっていけばいいんだよ、ゆっくり、な」

 彼の言葉にコクリとする瑞夏。

「それじゃあ、教えて。ハル君が気持ちよくなること、全部」
「わかった。……無理に口に咥えなくても、今まで手で触ってきた所を舐めてくれればそれでいいからな」

 肯定の意を示してから、彼女はうつ伏せのような体勢をした後、春希の言うとおりにする。

「あぁ……いい……。そうやってしてくれれば、それでいい……」
「いいんだ、こんなので……。れろ……」

 一心不乱に春希の肉根っこを舐め続ける。

「瑞夏……。もう……出る……」
「出るって……射精しちゃうの……?」
「あ、あぁ……」

 わかった、と言って、彼の肉棒を口に咥える瑞夏。
 その後、手を動かして、射精を促し始めた。そして――。

「――んぶっ!?」

 びゅっ! びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ……。
 瑞夏の口の中に、白濁液が流し込まれていく。牡の咆哮に驚きはしたものの、素直に受け入れることはできた。

「ぷ、………はぁ」
「すまない、瑞夏……」
「いいよ、気にしないで」

 彼女は、ドロッとした濁り液をなんとか飲み干しながら言う。

「おちん×ん、気持ちよかったから、射精しちゃったんでしょ?」
「あ、あぁ……。そうだ……」
「なら、いいよ。……ハル君が気持ちよくなってくれるなら、私はなにされてもいいよ」

 再び仰向けとなる瑞夏。

「瑞夏……」
「……私ね、今、自分でどうにもできないぐらいに、『ハル君が好き』って気持ちが溢れてるの。すごく。だから……」
「いいんだな……?」
「いいよ。ハル君……私のこと……愛して……」

 瑞夏の上に倒れ込むように、身体を重ねる春希。
 目が合った二人はどちらからともなく、唇を重ねる。
 その後、彼女の膣内なかに、ペニスを挿し込んでいった。

「………っ! く、……ううっ……!」

 苦痛をこらえるような表情になる瑞夏。

「あぁ……。くぅ……!!」

 チカチカ、と点滅を繰り返すような光景が春希の目の前に広がる。

「はぁ……はぁ……はぁ……。入った……んだね……」
「あ、あぁ……そうだ……。話には聞いてたけど、女の子のおま×こ、気持ちいいな……」
「そう感じる……?」
「そう感じるよ。……一緒になりたかったんだろ、瑞夏」
「うん。ハル君のこと、ずっと好きだったから……。嬉しいの……」

 春希の腰に両腕を回す瑞夏。濃い茶色の瞳をうるませながら、愛する彼を見つめる。

「ハル君……」
「なんだ、瑞夏?」
「――大好き」
「俺もだ」

 お互いに耳元で愛の言葉をささやき、どちらからともなく、唇を重ねる。

「はぁ……」
「どうしたの、ハル君? 私の身体、好き?」
「好きだ。柔らかく俺を包み込んでくれるようでな……。すごく、幸せだよ」
「私もだよ、ハル君。……動いてほしいな」

 起き上がった春希は、瑞夏の股を開かせてから腰を振る。

「んっ、あっ、あっ……」

 最初はゆっくりとしたペースで動いていく春希。

「あぁ……。これが、セックスしてる、ってことなんだね……」
「そう、なるな……」

 ズルッ、ズルッと、肉壁を扱いていく。

「あぁ……いい……」
「どんな気分だ?」
「気持ちいい……。だから、続けて……」

 わかった、と腰を振り続ける。

「いい……。気持ち、いい……。あぁ……。いいの……。おちん×ん、気持ちいい……」

 パンッ、パンッ、パンッ。
 腰が打ち付けられる度に、肉同士のぶつかる音が聞こえる。

「ハル君……ハル君……ハル君……」
「もっと……してほしい、とか……?」
「そうだよ……。もっと……お願い……」

 春希は、瑞夏の肉洞をひたすら突き進んでいった。その時である。

「んんっ……♡ あ、あぁっ……♡」

 瑞夏の反応が変わったのだ。

「どうした、瑞夏?」
「は、ハル君のおちん×んが、気持ちよくて、子宮が、降りてきちゃったみたいで、コツンって入り口に、おちん×ん、当たって……♡」
「――なるほどな」

 春希は、彼女の子宮口を攻め始めた。

「あぁんっ♡ あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あぁっ♡♡♡ だめっ♡ そんなっ♡ したらっ♡ 腰が、勝手にっ♡ 動いちゃうっ……♡」

 無意識のうちに、身をよじるような動きをしてしまう瑞夏。春希の肉棒を求め、ひとりでに腰が動いていく。

「ううっ、瑞夏……!」
「あぁっ、ハル君っ♡ ハル君っ♡ ハル君っ♡」

 つながっている部分から、ズチュッズチュッ、と卑猥な音が鳴り始めた。

「いいっ♡ ハル君、ハル君、ハル君……♡♡♡」
「瑞夏、瑞夏、瑞夏っ……!」

 春希の腰の動きに合わせて、瑞夏の膣肉もうごめく。

(まずいってこれ……。こんなことをされたら、俺は瑞夏から離れられなくなる……!)
「ハル君……イクっ……。私、もう、い、イク……。イクぅっ……!」
「お、俺もだ、瑞夏……」
「あ、あぁぁぁ……っ……!!」
「――ッ!!」

 ほぼ同じタイミングで絶頂に達する二人。

「あぁぁ……うぅぅぅ……」
「あぁ……。ハル君の精液……。いっぱい……来てる……」

 △▼△▼△▼

 性愛行動せっくすが終わって落ち着いた頃、二人は起き上がってそのまま、口づけしていた。

「はぁ……。ハル君……♡」
「瑞夏……」

 春希にしなだれかかる瑞夏。

「私、ハル君のこと、もっと好きになっちゃった……♡」
「そうか……。まぁ、俺も、だけどな」
「うん♡」
「それで、一つ聞きたいんだけど」
「中出ししてよかったのか、でしょ? 大丈夫だよ」

 ベッドから出てた瑞夏は、春希に一枚の処方箋を見せた。
 そこには、薬品名が書かれているようだが、春希にはなんのことだかさっぱりだった。

「低用量ピル処方してもらったから、ハル君が私の膣内なかでいっぱい射精しても、妊娠する確率はかなり低いの。だから大丈夫だったの」
「なるほどな……」
「だから毎日、いっぱい愛してね、ハル君……♡」

 △▼△▼△▼

 春希と結ばれてから、瑞夏は毎日のように春希と性愛行動《せっくす》に勤しんでいた。

「ねえ、瑞夏ちゃん」
「なに、明理お姉ちゃん」
「春希君とイチャイチャするのはいいけど、メチャクチャ声聞こえてるからね?」
「うっ……」

 週末の昼、瑞夏は、姉に春希とイチャイチャしていることを咎められた。

「……とはいえ、私も人のことは言えないんだけどね」
「お姉ちゃんの場合は、別、か……な?」
「そうだね。参考にするから、なんて言われて、脱がされるんだけど……。大概、どっちかがムラムラしてセックスしちゃうから……」
「それで、激しくなっちゃうと……」
「そ、そう……」

 恥ずかしそうにうつむく明理。

「まぁ、ともかくっ! 瑞夏ちゃんは避妊もちゃんとしているみたいだからいいけど、声がね、って話がしたかっただけ! 以上!」

 早々に話を切り上げる姉。それにニヤニヤする妹。
 ピンポーン。

「はい」
『瑞夏さんはいますか』
「ハル君? 私だよ。入って」

 噂をすればなんとやらかな、と明理は思った。

「いらっしゃい」
「悪い。今日も来てしまった」
「いいよ。手洗いうがいしたら、私の部屋まで来て」

 わかった、と家にあがる春希。
 水の流れる音が聞こえた後、彼は階段を上がって、瑞夏の部屋に向かったようだ。

(やれやれ。今日も、か……)
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