タビスルムスメ

梨のグラニータ

ＫＫＲ由布院のばんごはんを、のーんびり食べていた友里絵たち。

「フルコースだったねぇ」と、友里絵。


さかまゆちゃんは「ハイ。洋食メインの回だと、スープから始まったり・・・」

由香は「いろいろあるのね」

と、言っていると・・・・「デザートでございます」と。

梨のグラニータ。

ミントの葉っぱの上に、ホイップクリームがちょっと。

冷たいお皿に銀のスプーン。


友里絵は「なーんか、ハイソーってかーんじ」

由香は「来た事無いね、こういうとこ」


パティは「ぐらにーたってなんですか？」

愛紗は「なんだっけ・・・・・シャーベットみたいな。でも、果物が
そのまま入っている」


友里絵は「面倒だから絞らないでそのまんま」

由香「東」

友里絵「じゃなくて」


みんな、笑顔。


菜由は「面倒ー？」

友里絵「終太郎」


由香「じゃなくてー」

さかまゆちゃんも笑顔「うふふ」

愛紗は「しゃきしゃきね、冷たい」と。

ともちゃんは「梨は、庄内町の特産ですね。秋は柿がよく取れて」

パティは「自然豊かですねー。ほんと。大分って。豊かの国なの」

友里絵は「なんだっけ、豊後牛って。さっきの煮物」


由香「煮物・・・には違いないか」


菜由は「和風だね、表現」

友里絵「エイゴ、ワカリマセーン」


ちら、と・・壁の時計を見ると８時。

友里絵は「一時間も食べたんだー。」

由香「楽しいと、感じないね、ほんと。」

愛紗は「ほんと」


後片付けする人の気持も考えたり・・・する愛紗。

「ラウンジに行こっか」と。

ラウンジは、プラネタリウムがあるので・・・。


それで。「ごちそうさまでしたー」と、友里絵。

さっきのフロントさんは。レストランのフロントもしてて。

「はい、ありがとうございます」と、にっこり。

重厚な木づくりのレストランカウンター。

いかにも高級そう。

プラネタリウムといい・・・・。「ＫＫＲっていろいろだね」と、友里絵。


ともちゃんは「由布院は特に豪華ですね。元々は分譲の企画もあったとか聞きます」


愛紗は「ガーラみたいな？」

ともちゃん「ハイ、そうらしいです」


友里絵「ガーラってなーに？」

由香「鳥の骨だろ」


みんな。ハハハ、と笑う。「いいだし、でるかなー」


友里絵「あ、そーだ。ももちゃんのごはん」
と、ぶら下げた袋を、ふらふら。


菜由は「じゃ、先にあげて来ようか、すぐそこだし」


友里絵は「そだね」と・・・。

フロントのところにあるゲタ箱で、サンダルから外用のゲタを履いて。

カラコロ。


友里絵は「♪からーんころーん♪」

由香「オイ、キタロー」


友里絵は、バットのスイング。「しゅっ」

菜由「それはイチロー」


パティ、にこにこ「ホームラーン！」

７人で、ゲタ鳴らしていくと結構、カラコロ、賑やか。


堤防沿いを、川下に歩いて・・・お隣が、和食のお店。


友里絵は「お馬さんいないねー」


さかまゆちゃん「もう、お山かな」


パティは「駅の向こうの丘だと思います」


星が、きれい。

白滝川、さらさら。



友里絵「鴨ちゃん、いないねー」


由香「寝てるのかな」



そのお隣が、ももちゃんのお家。


ももちゃんは起きてて「わんわん！」と、
飛び出してきた。


友里絵「さすがにお鼻、いいなー」と。


ビニール袋の中にある、お肉を上げた。

結構上等な感じの、お肉。ステーキの切れ端とか。

リブ。

「いっぱいあるね」


全部あげた（＾＾）。

ももちゃん、ごきげん。

はぐはぐ。


友里絵は「ゆっくりお食べー」と。

ごはんのお皿に、乗せてきた。






・
・
・

同じ頃・・・・立野・三芳ららちゃんのお家。

ダイニングでご飯を頂きながら。ららちゃんは「なおなおがねー、ごまたんに
会いたいって」


おかあさんは、にこにこ「土曜とかなら、いいんじゃない？帰りが遅くなったら
泊まっていけば」


ごまたんは、ごはんを食べている。
きょうは、お魚のかまをほぐしたもの。まぐろみたい。

とっても美味しそう。


ららちゃんは「そだね！泊まってくと楽しいなー。」と、にこにこ。

今日は、木曜日。


「あした、学校で言ってみよ」と・・・・。


バレーの練習がない日とかで・・・。お天気いい日に。


------------------------- 第384部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
ごまちゃんとおふろ

【本文】
ももちゃんは、ごはんを一生懸命に食べているので・・・。

友里絵は「ゆっくりねー」と、行って。
また、ゲタをカラコロ。


パティは「７人でカラコロしてると、音楽みたい」

由香は「タイミング合わせてみよっか」（＾＾）。

カラ
カラ
カラ
カラ
カラ
カラ
カラ

コロ
コロ
コロ
コロ
コロ
コロ
コロ


友里絵、喜ぶ「なんか、楽器みたい」

菜由「ホントだ」


車が通ると、ライトがすーっ。


白い壁に、影がすーっ・・・。


友里絵は「♪たんかたーかたーん、たたーん♪」

菜由「第３の男か」

愛紗「アントン・カラス」

友里絵「かーぁ」



由香「そのカラスじゃなくて」


みんな、ハハハ、と笑う。


ＫＫＲの、綺麗に磨かれたエントランスの硝子扉。

そこから入って。７人は・・・・。

「ゲタ７つ、よくあったねぇ」とかいいながら。

友里絵は「これ、前履いたひと水虫じゃないだろなぁ」

由香「ハハハ。無いとは言えないなぁ」

ともちゃんは「柔道着借りると移るし」

友里絵「それはインキン」

菜由は「ハハハ。」


由香「金ないじゃん」


さかまゆちゃん「・・・・。」



友里絵「インマンはやまなか～」


由香「よせって、バカ」と、友里絵の口を塞いで、引っ張っていった。




愛紗も「・・・・。」


フロントの前は、だーれもいなかったので・・。
でも、プラネタリー・ラウンジにはけっこう、泊り客がいて。




にこにこ、楽しそうにお話。

木曜なので、お暇そうな方々、それと
ビジネスのご旅行。

この町には自衛隊があるので、国に関係するひとたちも。ちらほら。

それなので、日本の大手企業も、ここを使ったりする。





友里絵は、お風呂の前のエレベータで４階へ。

「もう、真っ暗だねー」
エレベータを降りて、回廊を眺めて。「あ、お月様、きれい」


由香は「そーだね。ホント、いいとこだー、ここ」

友里絵は「そだ！お風呂いってこよ。」

由香は「え、さっき入ったじゃん」

友里絵は、にこにこ「大浴場は行ってないもーん」


由香「ああ、いってきな。あたしはいいよ。」


「じゃ、いってくるー」と、４０８の鍵開けて。

タオル持って。


とっとことっとこ・・・。

由香は「パンツ持ったかー」


友里絵「さっき変えたよー、ママ」


由香はにこにこ「なんか、保護者んなっちゃうなぁ、友里絵とだと」


友里絵は、お風呂の前のシンプル・エレベータで
１階へ。

バー・ラウンジの中をちょこっと、覗いてみると・・・・。

ビリヤードの台があったり。


スロットマシンがあったり。


「おっとなーだなぁ」と。思って、見ていたら


「ビリヤード、する？」と。にこにこした女の子。


背丈は、菜由くらいかな。

元気そう、がっしり、まんまる。にこにこ。

黒いスラックス、白いシャツ。胸が大胆に大きく開いていて。

白い肌がみえてて。

髪は茶色で、長くしてて、ウェーブ。

後ろで纏めてて。


友里絵は「ううん、できないの」

・・・と、言って。

「どこかで見かけたスラックスとシャツ・・・・」だな、と思っていたら

その子のシャツの胸ポケットから、名札が、ぽろり。


大分機関区
　　橋本


友里絵がそれ拾って「はい！」


橋本さんは「ありがと。あなたも国鉄？


友里絵は「ううん、あたしはバスガイド、観光なの。
橋本さん、機関士なの？」


橋本さんは「ハイ。さっき博多から来て。ディーゼルに乗ってます。
ああ、あたし橋本理沙。青森から転勤で・・・・
この服もね、実は車掌の制服で」


友里絵は「そっか！どっかで見た事あると思ったんだ！
ああ、あたしは藤野友里絵。大岡山・・・ってわかるかな。箱根の側の。
そこに居るの」


理沙は「友里絵ちゃん、ね。１９才？」と、にこにこ。

かがむと、胸の谷間がはじけそう。


友里絵は「ううん、２１。橋本さんと同じくらい」

理沙は、ははは、と明るく笑い「あたし２５。理沙でいいよ。あ、お風呂でしょ？一緒にいこ

？ひとりで退屈してたの。」


友里絵は「うん、あたしら今７人なの。大分の、ＣＡのパティちゃんたちと。」

理沙は「そうだと思った。さっき、ラウンジで見かけたから！」と、にこにこ。

友里絵は「パティ、知ってるの？」


理沙は「うん、あの子目立つし。大分で知らない人いないよー」と、にこにこ。

お風呂セットを、バー・カウンターに置いてた理沙。

おおよそ、似合わないかんじ（＾＾）。





・
・
・

同じ頃・・・・・・立野のららちゃんは・・・・・。


「ごーま、お風呂入ろっか」


ごま「ふにゃ」まるまって。目をつむって。


ららちゃんはにこにこ「そっか、あんまり好きじゃないんだ」


とととと・・・と。ひとりで。お部屋に戻って。


お気に入りのお風呂セット。あれこれ。


持って。



ごまちゃんは、廊下を、のっそり、のっそり・・・・。

ららちゃんは、にこにこ・・・・

ごまの背中をなでなで「背脂、ついたねー」（＾＾）。

木の廊下は、フローリングじゃなくて、ふつうの木。

にゃんこのこのみ（＾＾）。