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十二月のこと
クリスマスのご予定は?
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12月に入ると学校の皆の関心は、すでにクリスマスに向いていた。アメリカではクリスマスは家族と過ごすイメージがある。しかし日本でも誰とどう過ごすかは各人の自由であるように、実際は家族で過ごす人も居れば、恋人や友人とパーティーする人も多い。
ハロウィンパーティーに引き続き、ミシェルやジュリアなどの陽キャグループは、友だちを誘ってカジュアルパーティーを開く。例によってブライアンも招待されていたが、
「お前はクリスマスどうするの?」
夜。例によってジムの部屋で映画を見ている時に、ブライアンに質問されたカザネは
「マクガン家のパーティーに混ぜてもらうよ。実はハンナも誘ってあるんだ」
家族想いのハンナは、本来クリスマスは家族で過ごす。ただ今は恋愛強化中なので、マクガン家のパーティーへの参加を決めた。
カザネの返答にブライアンは
「ふーん。じゃあ俺もこっちに混ぜてもらおうかな」
その一言にジムは驚いて
「えっ? なんでブライアンが? うちにはブライアンが楽しめるようなものは何も無いよ?」
ブライアンに来て欲しくないわけではない。しかしブライアンはどうせ今回もミシェルやジュリアに誘われているのだろうとジムは推測していた。それなのになぜ学校一の美女2人の誘いを蹴って、うちに来るのさと疑問だったが、
「馬鹿言えよ。友だちが居れば他に何も要らないだろ?」
爽やかに笑うブライアンに肩を組まれたジムは
「わ~、嫌な感じの笑顔~」
直感的に自分がダシにされているのを感じたが、
「とにかくクリスマスは俺も世話になるから、おばさんたちに言っとけよ」
学園のキング様の命令に背けるはずもなく、ブライアンの参加も決定した。
マクガン家のパーティーに出席することを決めたブライアンは後日、ミシェルとジュリアからの誘いを正式に断った。お互いにライバルのパーティーに参加するのではと危惧した彼女たちは、不参加の理由を知りたがった。
けれどブライアンは
「友だちの家のパーティーに参加するから、そっちには行かない」
とだけ言い、具体的に誰かは教えなかった。カザネやジムに火の粉が飛ぶのを防ぐためだった。
ミシェルとジュリアは腹の探り合いによって、ブライアンが選んだのはお互いではないと確認した。ジュリアは「ミシェルに負けたんじゃなければいいわ」と誘いを諦めた。
しかしジュリアよりもブライアンへの執着が強いミシェルは、今回こそは彼と聖なる夜を過ごしたかった。そこでブライアンの友人の1人1人に、クリスマスの予定を聞いた。誰がブライアンの参加するパーティーの主催者か探るために。
ミシェルは最終的に、学校での付き合いはほぼ無いものの、隣家の住人で幼馴染のジムに話を聞いた。ミシェルと関わってもろくなことにならないと、薄々は気づいているジムだったが、
「お願い。あなただけが頼りなの。ブライアンが誰とクリスマスを過ごすか、知っていたら教えて?」
子どもの頃から憧れている女の子に目をウルウルさせて頼まれたら、初心なジムはひとたまりもなくて
「ブライアンなら、うちのパーティーに来るって」
と今回もミシェルに口を割らされてしまった。
ミシェルのほうは流石に口にはしなかったものの、
(なんでこんなダサいヤツの家に!? ブライアンが来てくれなきゃ私もつまらないし、パーティーも盛り上がらないのに!)
と不満でいっぱいだった。一流の人間は一流の人間と付き合うべきだとミシェルは考えている。レベルの違う人間同士が付き合えば、格下は高く見える代わりに、格上だったほうの品位が下がる。その点、同じレベルの者同士なら、相乗効果でどちらも素敵に見える。
クイーンのミシェルにとって自分に釣り合うのはキングのブライアンだけだし、相手にとってもそのはず。皆がお似合いのカップルだと羨むように、彼にはぜひ自分の隣に居て欲しかった。
(なんとかしてブライアンが、私のパーティーに来るように仕向けられないかしら?)
ミシェルにもそれなりの常識はあるので、マクガン家のパーティーをぶち壊すとかジムを脅迫するなどの手段は考えなかった。その代わり、
ハロウィンパーティーに引き続き、ミシェルやジュリアなどの陽キャグループは、友だちを誘ってカジュアルパーティーを開く。例によってブライアンも招待されていたが、
「お前はクリスマスどうするの?」
夜。例によってジムの部屋で映画を見ている時に、ブライアンに質問されたカザネは
「マクガン家のパーティーに混ぜてもらうよ。実はハンナも誘ってあるんだ」
家族想いのハンナは、本来クリスマスは家族で過ごす。ただ今は恋愛強化中なので、マクガン家のパーティーへの参加を決めた。
カザネの返答にブライアンは
「ふーん。じゃあ俺もこっちに混ぜてもらおうかな」
その一言にジムは驚いて
「えっ? なんでブライアンが? うちにはブライアンが楽しめるようなものは何も無いよ?」
ブライアンに来て欲しくないわけではない。しかしブライアンはどうせ今回もミシェルやジュリアに誘われているのだろうとジムは推測していた。それなのになぜ学校一の美女2人の誘いを蹴って、うちに来るのさと疑問だったが、
「馬鹿言えよ。友だちが居れば他に何も要らないだろ?」
爽やかに笑うブライアンに肩を組まれたジムは
「わ~、嫌な感じの笑顔~」
直感的に自分がダシにされているのを感じたが、
「とにかくクリスマスは俺も世話になるから、おばさんたちに言っとけよ」
学園のキング様の命令に背けるはずもなく、ブライアンの参加も決定した。
マクガン家のパーティーに出席することを決めたブライアンは後日、ミシェルとジュリアからの誘いを正式に断った。お互いにライバルのパーティーに参加するのではと危惧した彼女たちは、不参加の理由を知りたがった。
けれどブライアンは
「友だちの家のパーティーに参加するから、そっちには行かない」
とだけ言い、具体的に誰かは教えなかった。カザネやジムに火の粉が飛ぶのを防ぐためだった。
ミシェルとジュリアは腹の探り合いによって、ブライアンが選んだのはお互いではないと確認した。ジュリアは「ミシェルに負けたんじゃなければいいわ」と誘いを諦めた。
しかしジュリアよりもブライアンへの執着が強いミシェルは、今回こそは彼と聖なる夜を過ごしたかった。そこでブライアンの友人の1人1人に、クリスマスの予定を聞いた。誰がブライアンの参加するパーティーの主催者か探るために。
ミシェルは最終的に、学校での付き合いはほぼ無いものの、隣家の住人で幼馴染のジムに話を聞いた。ミシェルと関わってもろくなことにならないと、薄々は気づいているジムだったが、
「お願い。あなただけが頼りなの。ブライアンが誰とクリスマスを過ごすか、知っていたら教えて?」
子どもの頃から憧れている女の子に目をウルウルさせて頼まれたら、初心なジムはひとたまりもなくて
「ブライアンなら、うちのパーティーに来るって」
と今回もミシェルに口を割らされてしまった。
ミシェルのほうは流石に口にはしなかったものの、
(なんでこんなダサいヤツの家に!? ブライアンが来てくれなきゃ私もつまらないし、パーティーも盛り上がらないのに!)
と不満でいっぱいだった。一流の人間は一流の人間と付き合うべきだとミシェルは考えている。レベルの違う人間同士が付き合えば、格下は高く見える代わりに、格上だったほうの品位が下がる。その点、同じレベルの者同士なら、相乗効果でどちらも素敵に見える。
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