15 / 68
第4話・〇〇しないと出られない部屋レベル2
膝枕しないと出られない部屋再び
しおりを挟む
先日、私はエバーシュタインさんに風丸を洗脳している疑惑をかけられました。しかし最終的には『特別な力の影響が無くても、エバーシュタインさんと風丸の相性は最悪』と判明し、各主従の組み合わせはそのままになりました。
と言うことで、私は今日も風丸と2人でダンジョンです。そろそろ装備も整って来たので『隠形』で隠れるのはやめて、通常戦闘で経験値を稼いでいます。
でも流石に風丸1人でエリアボスと戦うのは厳しいです。なので今回も特殊部屋は、お題部屋を選択しました。
ただお題部屋の内容は、キャラの発情度や好感度に影響される模様です。色仕掛けのプロである風丸が私のような喪女に催すはずもないので
「今回のお題はなんですか?」
「また膝枕だってさ」
やっぱり風丸と2人で入ると、初期のお題が繰り返されるだけのようです。最近は風丸とのスキンシップにも慣れて来たので
「わぁ。じゃあ、また風丸に膝枕してもらえるんですね」
とても幸せな体験だったので、素直に喜んでしまいましたが
「前回は俺がしたんだし、今回はマスターちゃんがしてくれない?」
まさかの申し出に私は「えっ?」と驚いて
「人前で寝転ぶのは嫌だったんじゃ?」
「まぁ、そうなんだけど」
風丸はちょっと言いにくそうに顔を逸らしながら
「……俺が隙を見せたって、マスターちゃんは何もしないだろうし、別にいいかなって」
「信頼していただけるのは嬉しいですが! 物理的には何もしなくても、すごく可愛いと思っちゃうかもしれません! より風丸を大好きになってしまいますが、よろしいでしょうか!?」
推しに膝枕を求められたことが嬉しくて、ついハイテンションになってしまいました。ただでさえキモウザイ私が、これ以上、風丸を好きになってしまうなんて大変なことです。普通ならドン引きされそうですが、風丸はムッとしつつも
「ダメって言っても、アンタは勝手に俺への好感度を上げていくんじゃん。だったら好きにさせてもらったほうが得だろ」
確かに私の好感度は、風丸に何もされなくても常にうなぎ登りです。じゃあ、いいですよね。風丸がいいって言っているんだからいいですよねと、私はウキウキでベッドに腰かけると
「じゃあ、どうぞ! 粗末な膝ですが、どうぞどうぞ!」
例によってキモいテンションで勧めるも、風丸は特に嫌がらず、素直に横になってくれました。
「寝心地、悪くないですか?」
ちょっと緊張したように身を硬くする風丸に聞いてみると
「膝枕されんの、はじめてだから、なんか落ち着かない」
風丸はそう言いながら、ふいと目を逸らして「……ちょっと照れるかも」と続けました。忍ということで厳しく育てられたのか、要領がいいようで甘え下手な風丸が堪らなく可愛くて
「うぅ、可愛い! ずっとそこに居てくれていいんですよ!」
風丸愛が溢れて、思わず頭をナデナデしてしまいました。風丸は特に避けなかったものの、なぜかジッと私を見上げて
「アンタって本当に俺が好きなの?」
唐突な質問に、私は目を丸くして
「まさかちっとも伝わってないとは思いませんでした。主従になってから口を開くたびに愛を叫んでいるのに、意外と無自覚さんだったんですね」
これまでけっこう風丸愛をからかわれて来たので、とっくに知っていると思っていました。しかし、もしかするとあの魅惑の小悪魔ムーブは私の妄想だったのでしょうか?
けれど私の言葉に、風丸は「無自覚とかじゃなくて……」と、もどかしそうに否定すると
「好きなら普通は相手を欲しがるもんだろ。アンタは好き好き言うわりに、少しも俺を欲しがらないから」
「風丸を欲しがるって、どういう意味ですか? ……お、お婿さんにってことですか?」
私は真面目に結婚しか思い当たらなかったのですが、私の照れが伝染したように、風丸も少し赤くなって
「お婿さんって……流石にそんな需要があるとは思ってねーよ。普通に俺の体が欲しくないのかって話」
好きだからと体を求められることが、風丸には普通なんでしょうか? 私だって18禁愛好者ですし、身も心もドロドロに溶け合うような恋愛に憧れがあります。だけど、それは気持ちが伴っていないと意味が無いことだから
と言うことで、私は今日も風丸と2人でダンジョンです。そろそろ装備も整って来たので『隠形』で隠れるのはやめて、通常戦闘で経験値を稼いでいます。
でも流石に風丸1人でエリアボスと戦うのは厳しいです。なので今回も特殊部屋は、お題部屋を選択しました。
ただお題部屋の内容は、キャラの発情度や好感度に影響される模様です。色仕掛けのプロである風丸が私のような喪女に催すはずもないので
「今回のお題はなんですか?」
「また膝枕だってさ」
やっぱり風丸と2人で入ると、初期のお題が繰り返されるだけのようです。最近は風丸とのスキンシップにも慣れて来たので
「わぁ。じゃあ、また風丸に膝枕してもらえるんですね」
とても幸せな体験だったので、素直に喜んでしまいましたが
「前回は俺がしたんだし、今回はマスターちゃんがしてくれない?」
まさかの申し出に私は「えっ?」と驚いて
「人前で寝転ぶのは嫌だったんじゃ?」
「まぁ、そうなんだけど」
風丸はちょっと言いにくそうに顔を逸らしながら
「……俺が隙を見せたって、マスターちゃんは何もしないだろうし、別にいいかなって」
「信頼していただけるのは嬉しいですが! 物理的には何もしなくても、すごく可愛いと思っちゃうかもしれません! より風丸を大好きになってしまいますが、よろしいでしょうか!?」
推しに膝枕を求められたことが嬉しくて、ついハイテンションになってしまいました。ただでさえキモウザイ私が、これ以上、風丸を好きになってしまうなんて大変なことです。普通ならドン引きされそうですが、風丸はムッとしつつも
「ダメって言っても、アンタは勝手に俺への好感度を上げていくんじゃん。だったら好きにさせてもらったほうが得だろ」
確かに私の好感度は、風丸に何もされなくても常にうなぎ登りです。じゃあ、いいですよね。風丸がいいって言っているんだからいいですよねと、私はウキウキでベッドに腰かけると
「じゃあ、どうぞ! 粗末な膝ですが、どうぞどうぞ!」
例によってキモいテンションで勧めるも、風丸は特に嫌がらず、素直に横になってくれました。
「寝心地、悪くないですか?」
ちょっと緊張したように身を硬くする風丸に聞いてみると
「膝枕されんの、はじめてだから、なんか落ち着かない」
風丸はそう言いながら、ふいと目を逸らして「……ちょっと照れるかも」と続けました。忍ということで厳しく育てられたのか、要領がいいようで甘え下手な風丸が堪らなく可愛くて
「うぅ、可愛い! ずっとそこに居てくれていいんですよ!」
風丸愛が溢れて、思わず頭をナデナデしてしまいました。風丸は特に避けなかったものの、なぜかジッと私を見上げて
「アンタって本当に俺が好きなの?」
唐突な質問に、私は目を丸くして
「まさかちっとも伝わってないとは思いませんでした。主従になってから口を開くたびに愛を叫んでいるのに、意外と無自覚さんだったんですね」
これまでけっこう風丸愛をからかわれて来たので、とっくに知っていると思っていました。しかし、もしかするとあの魅惑の小悪魔ムーブは私の妄想だったのでしょうか?
けれど私の言葉に、風丸は「無自覚とかじゃなくて……」と、もどかしそうに否定すると
「好きなら普通は相手を欲しがるもんだろ。アンタは好き好き言うわりに、少しも俺を欲しがらないから」
「風丸を欲しがるって、どういう意味ですか? ……お、お婿さんにってことですか?」
私は真面目に結婚しか思い当たらなかったのですが、私の照れが伝染したように、風丸も少し赤くなって
「お婿さんって……流石にそんな需要があるとは思ってねーよ。普通に俺の体が欲しくないのかって話」
好きだからと体を求められることが、風丸には普通なんでしょうか? 私だって18禁愛好者ですし、身も心もドロドロに溶け合うような恋愛に憧れがあります。だけど、それは気持ちが伴っていないと意味が無いことだから
15
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
第3皇子は妃よりも騎士団長の妹の私を溺愛している 【完結】
日下奈緒
恋愛
王家に仕える騎士の妹・リリアーナは、冷徹と噂される第3皇子アシュレイに密かに想いを寄せていた。戦の前夜、命を懸けた一戦を前に、彼のもとを訪ね純潔を捧げる。勝利の凱旋後も、皇子は毎夜彼女を呼び続け、やがてリリアーナは身籠る。正妃に拒まれていた皇子は離縁を決意し、すべてを捨ててリリアーナを正式な妃として迎える——これは、禁じられた愛が真実の絆へと変わる、激甘ロマンス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる