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オマケ・学園祭とメイド服
元カノっぽいのが出て来たが(千堂視点)
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学園祭には身内だけでなく、外部からも色んな客がやって来る。女の子同士のネットワークか、白石グループの御曹司である誠太郎がこの高校に在籍していることも知られているようだ。そのせいか、たいしてうまくもない手作りケーキやクッキーを出している割には、誠太郎目当ての女性客が絶えなかった。
普通なら自分の恋人が女に囲まれていたらヤキモキするのかもしれない。しかし誠太郎は俺にしか心が動かないと言ったとおり、恋人ができた今は女に対して本当に義務的な対応しかしない。
今も前の学校の知り合いらしい女と、その連れの男を接客しているが
「きょ、京香さん。誰かな、こちらの彼は?」
見た感じ、男と女は付き合っているか、男が女を狙っているらしい。だから自分よりもイケメンの誠太郎を見て動揺している。けれど女のほうは
「この方は白石誠太郎さん。以前は私と同じ学校に通っていらしたの。急に転校してしまったのですが、今はこちらの学校に通っていらしたんですね」
おっとりした口調だが、恐らくわざと会わせたのだろう。誠太郎を意識しているのに好意を見せないあたり、目的は今の男をアイツに見せつけることか。ちなみに彼女の紹介を聞いた連れの男は
「つまり成凛学園から、わざわざこの学校に転校して来たのかい? 言っちゃ悪いが、成凛学園よりはずいぶん落ちる学校だろうに、いったいどうして?」
さり気なく失礼な男の問いに、誠太郎は少しはにかみながら
「好きな人がこの学校に居るので。同じ学校に通いたくて」
どう誤魔化すつもりかと思ったら直球で答えおった。コイツが転校して来たのは聖目当てだが、今は俺が居るから通っているのだろう。
誠太郎の言葉に俺だけでなく、質問した男も赤くなって
「えっ? そうなんだ。それはずいぶん情熱的だね……って、京香さん。どうしたんだい? そんなにむくれて」
男の言うとおり、京香さんは頬をプクーッと膨らませて
「別に何も! 好きな方と同じ学校に通われて、お幸せそうで何よりですわ!」
これから注文するところだったのに、急に用事を思い出したと、プリプリしながら帰って行った。何せ美少女だったので、むくれても可愛かった。
男も慌てて彼女の後を追い、1人取り残されてポカンとしている誠太郎に
「今の子、もしかしてお前の元カノ?」
「えっ? どうして分かるんだ?」
「どうしても何も、お前に気があるようだったから。でも現在進行形で狙っているなら、他の男を連れて来るはずがないし。不本意な別れ方をしたからお前を見返すために、今付き合っている男を連れて来たのかなって」
俺にとっては見え透いた態度だったが、誠太郎は全く何も気づかなかったらしく
「すごい! 心理分析官みたいだな、守!」
「あの子はお前に気がある」ってチョクで教えてやったのに、この反応だ。彼女を惜しむ気持ちが皆無なのは基本として、俺へのフォローの必要も感じないほど、誠太郎にとってはどうでもいい相手らしい。
「なんで急に頭を撫でるんだ?」
「いや、可愛いヤツだなって」
犬のように忠実な誠太郎を褒めてやると
「よく分からんが褒めてくれるのは嬉しい」
尻尾があったらパタパタと振っていそうな勢いで喜んで
「もっと褒めてくれていいんだぞ」
人前だからか普段よりは控えめに身を寄せて来た。文武両道で金持ちのパーフェクトイケメンのくせに、甘ったれの子犬みたいな慕い方。こういう誠太郎の態度を可愛いと思うのは俺だけじゃないようで、クラスの女子たちが「白石クン、ギャワイイ……」と悶えていた。
しかしそんな中でも、誠太郎の視界には俺しか映っていないようだ。女子に絶大な人気を誇りながら、俺しか見ていない誠太郎。お陰で嫉妬しないで済むが、こんなに一途に慕われたんじゃ、いかんせん性癖が狂う。
今は人目があるから無理だけど、コイツが可愛くて可愛くて、もっと喜ばせてやりたくなる。普通に女が好きだったんだけど、今じゃすっかりコイツを構うほうが楽しくなってしまった。
(後夜祭、楽しみにしていろよ。ダーリン)
笑顔の下に企みを隠して、無邪気に笑う誠太郎を撫でた。
普通なら自分の恋人が女に囲まれていたらヤキモキするのかもしれない。しかし誠太郎は俺にしか心が動かないと言ったとおり、恋人ができた今は女に対して本当に義務的な対応しかしない。
今も前の学校の知り合いらしい女と、その連れの男を接客しているが
「きょ、京香さん。誰かな、こちらの彼は?」
見た感じ、男と女は付き合っているか、男が女を狙っているらしい。だから自分よりもイケメンの誠太郎を見て動揺している。けれど女のほうは
「この方は白石誠太郎さん。以前は私と同じ学校に通っていらしたの。急に転校してしまったのですが、今はこちらの学校に通っていらしたんですね」
おっとりした口調だが、恐らくわざと会わせたのだろう。誠太郎を意識しているのに好意を見せないあたり、目的は今の男をアイツに見せつけることか。ちなみに彼女の紹介を聞いた連れの男は
「つまり成凛学園から、わざわざこの学校に転校して来たのかい? 言っちゃ悪いが、成凛学園よりはずいぶん落ちる学校だろうに、いったいどうして?」
さり気なく失礼な男の問いに、誠太郎は少しはにかみながら
「好きな人がこの学校に居るので。同じ学校に通いたくて」
どう誤魔化すつもりかと思ったら直球で答えおった。コイツが転校して来たのは聖目当てだが、今は俺が居るから通っているのだろう。
誠太郎の言葉に俺だけでなく、質問した男も赤くなって
「えっ? そうなんだ。それはずいぶん情熱的だね……って、京香さん。どうしたんだい? そんなにむくれて」
男の言うとおり、京香さんは頬をプクーッと膨らませて
「別に何も! 好きな方と同じ学校に通われて、お幸せそうで何よりですわ!」
これから注文するところだったのに、急に用事を思い出したと、プリプリしながら帰って行った。何せ美少女だったので、むくれても可愛かった。
男も慌てて彼女の後を追い、1人取り残されてポカンとしている誠太郎に
「今の子、もしかしてお前の元カノ?」
「えっ? どうして分かるんだ?」
「どうしても何も、お前に気があるようだったから。でも現在進行形で狙っているなら、他の男を連れて来るはずがないし。不本意な別れ方をしたからお前を見返すために、今付き合っている男を連れて来たのかなって」
俺にとっては見え透いた態度だったが、誠太郎は全く何も気づかなかったらしく
「すごい! 心理分析官みたいだな、守!」
「あの子はお前に気がある」ってチョクで教えてやったのに、この反応だ。彼女を惜しむ気持ちが皆無なのは基本として、俺へのフォローの必要も感じないほど、誠太郎にとってはどうでもいい相手らしい。
「なんで急に頭を撫でるんだ?」
「いや、可愛いヤツだなって」
犬のように忠実な誠太郎を褒めてやると
「よく分からんが褒めてくれるのは嬉しい」
尻尾があったらパタパタと振っていそうな勢いで喜んで
「もっと褒めてくれていいんだぞ」
人前だからか普段よりは控えめに身を寄せて来た。文武両道で金持ちのパーフェクトイケメンのくせに、甘ったれの子犬みたいな慕い方。こういう誠太郎の態度を可愛いと思うのは俺だけじゃないようで、クラスの女子たちが「白石クン、ギャワイイ……」と悶えていた。
しかしそんな中でも、誠太郎の視界には俺しか映っていないようだ。女子に絶大な人気を誇りながら、俺しか見ていない誠太郎。お陰で嫉妬しないで済むが、こんなに一途に慕われたんじゃ、いかんせん性癖が狂う。
今は人目があるから無理だけど、コイツが可愛くて可愛くて、もっと喜ばせてやりたくなる。普通に女が好きだったんだけど、今じゃすっかりコイツを構うほうが楽しくなってしまった。
(後夜祭、楽しみにしていろよ。ダーリン)
笑顔の下に企みを隠して、無邪気に笑う誠太郎を撫でた。
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