3 / 47
プロローグ
【水晶龍】00.目覚め ~プロローグ~
しおりを挟む
長い夢を見ていた気がする。
ふと気付くと真っ暗で窮屈なところに閉じ込められていた。
身体を捩る余裕はあるけれど周りの壁は滑らかで平面でないため滑ってしまい上手く体勢を維持できない。
何度も身体を捻り悪戦苦闘四苦八苦しつつなんとか両膝立ちになり両肘を左右の壁に押し付けて安定を図るとようやく落ち着くことができた。
ここから出ないと。と本能が訴える。
出る方法は知っている。
僕は息を大きく吸い込んだ。
『・・・まれる?』
壁の向こうから声が聞こえる。
誰か居るらしい。幼い子供のように思える。
僕のお母さんかな?
・・・ん?お母さん?なんで僕はそう思うんだろう?
僕はここに閉じ込められていたはず。
あれ?でも閉じ込められる前の事がよく思い出せない。
大事な事なのに、、、、思い出せない。
でも今はここを出ることが最優先だから。
大きく吸い込んでいた息を天井に向けて勢いよく吹き付けた。
シャラシャラシャラシャラ・・・
パリパリパリ・・・
涼やかな音をたてながら天井に息が叩き付けられると天井にヒビが入り光が差し込んでくる。
よし!後は頭で天井を突き破れば出ることができる。
覚束無い足取りで立ち上がるが立ち上がりきる前に頭が天井に当たって立てない。
一旦膝を落として足に力を溜めてっと、目を瞑って歯を食いしばって首を竦《すく》めながら一気に真上に向かってジャンプ!
ゴンッ!
目の前に火花が散り、頭の天辺に激痛が襲う。
「・・・い、痛ぃ」
ズキズキと痛む頭の天辺を両手の平で抱えながら踞る。
うう、かなり涙目
ひび割れて向こうの光が差し込んでいるので薄いと思ってたけど予想以上に天井は頑丈だった。
ピキリ
でもヒビが大きくなった!
『出てくるよ!』
僕はもう一度立ち上がると今度は頭を押し付けて抉じ開けるように天井を押した。
パキン
頭が抜けると、外の世界は眩しくて何も見えなかった。
「産まれた!産まれたよ!竜だよ!竜の赤ちゃんだよ!」
「可愛い!」
「お目々しばしばさせてるぅ。かっかわいいぃぃ」
目が眩しさに馴れてくると、目をうるうるさせている巨大な顔が大きな口を開けながら喚声をあげている。
(顔、近い近い近い!あれ?僕もしかしてこのまま食べられちゃうの?)
一瞬身震い冷や汗が流れる気がした。
でも本能が叫ぶ。この人こそ
『お母さん!』
「あ、ママ、この子鳴いた鳴いたよ!ピャーって鳴いたよ。可愛い!」
「卵が揺れ始めても全然鳴き声が聴こえなかったから心配したけど、ちゃんとお話できるみたいで良かったわね」
満面の笑みを浮かべるお母さんが僕を抱き上げると
「おめでとう。そして生まれてきてくれてありがとう。」
そう言うとお母さんは僕を思いっきり抱き締めた。
お母さんに抱かれながら僕もしっかりとしがみついている。
お母さんから懐かしい匂いがする。
あれ?何が懐かしいんだろ?
一瞬、脳裏に女性の姿が浮かぶ。
緑がかった艶のある銀髪を肩まで伸ばした女性が振り返りながら泣きそうな顔なのに微笑む姿。
「この子は何竜なんだろうね?」
その声で我に返る。
「全身キラキラしてるから銀竜じゃないの?」
お母さんは小首を傾げている。
「うーん前に見た銀竜はね、もっと金属っぽい、それこそ磨きあげた銀の匙のような輝きだったわね」
お母さんの問いに答えてるのはお母さんが大きくなった感じの女の人。
お母さんのお母さんかな?
「水晶みたいに光をあっちこっちに反射しててこの子とっても綺麗。この首の回りのふさふさな毛みたいのも綺麗。ちょっとごわごわだけど・・・」
「ふふそうね。見た感じ水晶ってのは近いかもね。でも水晶竜なんて聞いたことないわね。新種なのかしら」
ぐぅ~とお腹が鳴る。だから僕は主張する。
『お母さん!お腹減った!ご飯ご飯!』
お母さんはにっこりと微笑みながら「どうしたのかな?」といいながら僕の顔を覗き込んでくる。
残念、僕の言葉は通じてないみたいだ。じゃあ
かぷっ(ちらっ)
・・・・・はぐはぐはぐ(ちらっ)
「あ、いた。痛い痛い痛い!甘噛みなんだろうけど、痛いぃょぉぉぉ!ハグハグしないのぉぉぉぉ!」
「お腹減ったのかねぇ?」
僕はお母さんのお母さんを見つめて頷く。
「ぐあ、首捻ると・・食い込むぅ」
あ、噛むの止めるの忘れてた。
その言葉に口を放すと理解してくれたのかお母さんは僕を抱えて何処かへ移動し始めた。
「ママ、竜ってなに食べるのかな?」
「好物は肉らしいけど、何でも食べるらしいよぉ」
「じゃあ」とお母さんは僕を床に置きながら言うと、部屋の奥から取れ立てほやほやそうなお母さんの顔よりも大きいネズミ?のしっぽを摘まみながら「これでいい?」と鼻先にぶらぶらさせて聞いてくる。
『食べる!』と叫びそのままぱくりと頭から頂く。
はぐはぐはぐ・・・・
「ちょうど今朝大物が罠にかかってたでよかったわね」
「うん、今朝見つけたときどうしようと思ってたけど、この子のためになったし良かった」
はぐはぐはぐ・・・・
「あ、この子に名前付けてあげないとね」
「水晶の龍だから、、、うーん、、、そうだ、ソラ!」
「伝説に出てくる魔王を封印したと言われる水晶の盾を持つ英雄の名前だったかしらね」
「うん!なんかねそんな感じがするのこの子」
「じゃあこの子に教えてあげなきゃね」
はぐはぐはぐ・・・・
お母さんが隣に来ると頭を撫でてくれる。
「君の名前は、ソラ。空を翔る勇者の翼よ」
『ソラ?』
僕は反芻する。とても懐かしい響き。
脳裏に先程の緑がかった銀髪の女性が満面の笑みで僕を抱っこしながら語りかける。
「あなたはソラ。遍く魔王を喰らい尽くし数多の世界を清め安寧をもたらす希望の翼」
すぐにその思い出が消える。でも僕には懐かしい温かい気持ちが残った。
『うんわかった。僕がんばるよ。僕を生んでくれた本当の・・・お母さん』
僕は満腹で眠りに落ちていった。
ふと気付くと真っ暗で窮屈なところに閉じ込められていた。
身体を捩る余裕はあるけれど周りの壁は滑らかで平面でないため滑ってしまい上手く体勢を維持できない。
何度も身体を捻り悪戦苦闘四苦八苦しつつなんとか両膝立ちになり両肘を左右の壁に押し付けて安定を図るとようやく落ち着くことができた。
ここから出ないと。と本能が訴える。
出る方法は知っている。
僕は息を大きく吸い込んだ。
『・・・まれる?』
壁の向こうから声が聞こえる。
誰か居るらしい。幼い子供のように思える。
僕のお母さんかな?
・・・ん?お母さん?なんで僕はそう思うんだろう?
僕はここに閉じ込められていたはず。
あれ?でも閉じ込められる前の事がよく思い出せない。
大事な事なのに、、、、思い出せない。
でも今はここを出ることが最優先だから。
大きく吸い込んでいた息を天井に向けて勢いよく吹き付けた。
シャラシャラシャラシャラ・・・
パリパリパリ・・・
涼やかな音をたてながら天井に息が叩き付けられると天井にヒビが入り光が差し込んでくる。
よし!後は頭で天井を突き破れば出ることができる。
覚束無い足取りで立ち上がるが立ち上がりきる前に頭が天井に当たって立てない。
一旦膝を落として足に力を溜めてっと、目を瞑って歯を食いしばって首を竦《すく》めながら一気に真上に向かってジャンプ!
ゴンッ!
目の前に火花が散り、頭の天辺に激痛が襲う。
「・・・い、痛ぃ」
ズキズキと痛む頭の天辺を両手の平で抱えながら踞る。
うう、かなり涙目
ひび割れて向こうの光が差し込んでいるので薄いと思ってたけど予想以上に天井は頑丈だった。
ピキリ
でもヒビが大きくなった!
『出てくるよ!』
僕はもう一度立ち上がると今度は頭を押し付けて抉じ開けるように天井を押した。
パキン
頭が抜けると、外の世界は眩しくて何も見えなかった。
「産まれた!産まれたよ!竜だよ!竜の赤ちゃんだよ!」
「可愛い!」
「お目々しばしばさせてるぅ。かっかわいいぃぃ」
目が眩しさに馴れてくると、目をうるうるさせている巨大な顔が大きな口を開けながら喚声をあげている。
(顔、近い近い近い!あれ?僕もしかしてこのまま食べられちゃうの?)
一瞬身震い冷や汗が流れる気がした。
でも本能が叫ぶ。この人こそ
『お母さん!』
「あ、ママ、この子鳴いた鳴いたよ!ピャーって鳴いたよ。可愛い!」
「卵が揺れ始めても全然鳴き声が聴こえなかったから心配したけど、ちゃんとお話できるみたいで良かったわね」
満面の笑みを浮かべるお母さんが僕を抱き上げると
「おめでとう。そして生まれてきてくれてありがとう。」
そう言うとお母さんは僕を思いっきり抱き締めた。
お母さんに抱かれながら僕もしっかりとしがみついている。
お母さんから懐かしい匂いがする。
あれ?何が懐かしいんだろ?
一瞬、脳裏に女性の姿が浮かぶ。
緑がかった艶のある銀髪を肩まで伸ばした女性が振り返りながら泣きそうな顔なのに微笑む姿。
「この子は何竜なんだろうね?」
その声で我に返る。
「全身キラキラしてるから銀竜じゃないの?」
お母さんは小首を傾げている。
「うーん前に見た銀竜はね、もっと金属っぽい、それこそ磨きあげた銀の匙のような輝きだったわね」
お母さんの問いに答えてるのはお母さんが大きくなった感じの女の人。
お母さんのお母さんかな?
「水晶みたいに光をあっちこっちに反射しててこの子とっても綺麗。この首の回りのふさふさな毛みたいのも綺麗。ちょっとごわごわだけど・・・」
「ふふそうね。見た感じ水晶ってのは近いかもね。でも水晶竜なんて聞いたことないわね。新種なのかしら」
ぐぅ~とお腹が鳴る。だから僕は主張する。
『お母さん!お腹減った!ご飯ご飯!』
お母さんはにっこりと微笑みながら「どうしたのかな?」といいながら僕の顔を覗き込んでくる。
残念、僕の言葉は通じてないみたいだ。じゃあ
かぷっ(ちらっ)
・・・・・はぐはぐはぐ(ちらっ)
「あ、いた。痛い痛い痛い!甘噛みなんだろうけど、痛いぃょぉぉぉ!ハグハグしないのぉぉぉぉ!」
「お腹減ったのかねぇ?」
僕はお母さんのお母さんを見つめて頷く。
「ぐあ、首捻ると・・食い込むぅ」
あ、噛むの止めるの忘れてた。
その言葉に口を放すと理解してくれたのかお母さんは僕を抱えて何処かへ移動し始めた。
「ママ、竜ってなに食べるのかな?」
「好物は肉らしいけど、何でも食べるらしいよぉ」
「じゃあ」とお母さんは僕を床に置きながら言うと、部屋の奥から取れ立てほやほやそうなお母さんの顔よりも大きいネズミ?のしっぽを摘まみながら「これでいい?」と鼻先にぶらぶらさせて聞いてくる。
『食べる!』と叫びそのままぱくりと頭から頂く。
はぐはぐはぐ・・・・
「ちょうど今朝大物が罠にかかってたでよかったわね」
「うん、今朝見つけたときどうしようと思ってたけど、この子のためになったし良かった」
はぐはぐはぐ・・・・
「あ、この子に名前付けてあげないとね」
「水晶の龍だから、、、うーん、、、そうだ、ソラ!」
「伝説に出てくる魔王を封印したと言われる水晶の盾を持つ英雄の名前だったかしらね」
「うん!なんかねそんな感じがするのこの子」
「じゃあこの子に教えてあげなきゃね」
はぐはぐはぐ・・・・
お母さんが隣に来ると頭を撫でてくれる。
「君の名前は、ソラ。空を翔る勇者の翼よ」
『ソラ?』
僕は反芻する。とても懐かしい響き。
脳裏に先程の緑がかった銀髪の女性が満面の笑みで僕を抱っこしながら語りかける。
「あなたはソラ。遍く魔王を喰らい尽くし数多の世界を清め安寧をもたらす希望の翼」
すぐにその思い出が消える。でも僕には懐かしい温かい気持ちが残った。
『うんわかった。僕がんばるよ。僕を生んでくれた本当の・・・お母さん』
僕は満腹で眠りに落ちていった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる