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【第一章】一部

【呼び出されし者】28.大人の黒

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「こちらです」

クミンのお母さんに連れてこられたのは、村の中央にある直径10mはある巨木でその根本のウロの中にある祈り場といわれる場所。
ダラ達はクミンの家で休憩を兼ねてお留守番している。

中は広く直径5m天井は4m以上あり、床は滑らかな一枚岩でできているようでそこに魔方陣と思わしき模様が刻まれている。
(おお、如何にもな魔方陣!)
異世界感が良く出てますと変な感動を覚えながら魔方陣の傍に進むと、魔方陣が輝き出し中央辺りの空間が歪み出す。

「おっ待たせ~」
「軽っ」

友達との待ち合わせに遅刻してきたときのように軽い感じの声が聞こえてくると、空間の歪みから白衣のポケットに両手を突っ込んだまま「よっ」て感じに左手を白衣ごと少し挙げた女性が歩み出てきた。
銀髪を後ろできつく束ねてポニーテールにしている眼鏡女子。耳が若干尖っていることからあの神様を思い出す。

「あははは、ごめんごめん。
・・・ほんとごめんね。
あのバカが色々と説明すっ飛ばして放り出しちゃったみたいで。あはは」

途中からトーンを落として口調が素面になる女神様(仮)
最後は笑いながらポケットから出した左手で後頭部を掻いている。

「ええと、どういう意味でしょう?」
「えっと説明する前にまずは自己紹介しておくね。ダイ・・ン君だったね。
ボクはリュファーナ。原初のエルフって言われる種族で、君のいう神様じゃないわよ」

名前呼ぶときに途中に間が有ったということは俺の本名知ってるってことだろうな。
そして女神様(仮)じゃなくて原初のエルフと。
異世界ファンタジーといえばエルフですよ!エルフ来たやっとエルフ来たよ~
高位ハイエルフでもなく古代エンシェントエルフでもなく原初オリジナルエルフですか。

おもむろにアナライズ

リュファーナ(20,見せられないよ!!)
種族 原初オリジナルエルフ
HP 300/300
MP 28050/29000

ちょっw年齢のところにあのキャラがプラカード翳して隠してるんだが・・・微妙に隠しきれてない。

「年齢、見せられないよってw」
「女の子の年齢を調べちゃダ・メ・よ」
「とりあえず2万年以上生きてるのはわかった」
「ぎゃわわわわぁぁあぁぁあぁあぁ声に出すなやぁぁぁぁ。ああああマスキング失敗してもたのか・・・」

崩れ落ち四つん這いorzになる2万歳+αポニテエルフ
空気に徹するクミンママ。さすが大人の女性の鏡。

「で、ニマンファーナ様「殺す!!」」

四つん這いからの物凄い勢いで見事なカエル飛びアッパーが炸裂

・・・する前に半歩下がると、拳は虚しく空を切りその勢いは後ろに弧を描きながら仰け反り思いっきり尻からの着地ぃの盛大なM字開脚でご開帳。。。

うん、黒だ。黒のレースだ。流石2万+α。大人の黒だ。

・ 



・・・とりあえず柏手打って拝んどくか。パンッパンッと



「キイイィィィィィィィィィィィィィィィィィ・・・ 




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すみません、今日はいつも以上に頭おかしい眠り草ですorz
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