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17 約束するよ
しおりを挟む「フライ!」
俺はミィナ(過去)に呪文を唱え、
ソフィアの傍から俺の方に飛ばした。
「うわわわわ!!」
さて、これで気にするものはいなくなった。
「なぁ、ソフィア。
憎しみなんて、つまらないぜ。
そんなものさっさと捨てちまえ。」
きっと、届かないんだろう、
そう思いながらも
俺はソフィアに言った。
「なぜ、、アイザイア様は
魔法使いを虐げてきた人間を
許すことができるのですか?!」
「魔法使いは人々を守るために
力を持っている。
そうだろう?
俺たちの両親だって、
誰かを守るために戦ったんだ。」
彼らは戦士だった。
きっとすべてを覚悟していたはずだ。
「誰かを守るために、
魔法使いが犠牲になっていいはずない!!」
俺がソフィアに言えることは
もうない。
「なら、やっぱり俺が
お前を倒すしかないようだ。」
俺は、ソフィアに杖を向けて
呪文を唱えた。
「ちょっと待って!!」
ミィナ(過去)が
ソフィアの前に立ち
両手を広げた。
「良いの?!
一番大事な人を傷つけるの?!」
「確かに俺は、
ソフィアを妹のように
大切に思ってきたときもあった。
けど、
一番大切な人を傷つけられたら
そうも言ってられないよ。」
ミィナ(過去)は首を傾げた。
「一番大切な人?
ソフィアじゃなくて・・・?」
俺は小さく笑った。
「ミィナ、お前だよ。」
◇◇◇
「なんで・・・?!
なんでアイザイア様は
そんなポンコツ女が好きなの?!」
ソフィアは泣き叫んだ。
ミィナ(過去)は呆然と俺を見ている。
俺は呪文を唱えて
ミィナ(過去)を移動させる。
「きっとソフィアには
わかんねぇよ。」
俺はソフィアを電気の魔法で
攻撃する。
ソフィアの体が
衝撃で吹っ飛んだ。
「信じられない、、、!
許さない、全部全部、、
許さない、、、!!
絶対に!!」
「そうか、残念だな、ソフィア。」
俺は最後の技を唱えるため
杖を構えた。
ソフィアに警戒されていない状態で
一対一で戦うなら
絶対に勝てることはわかっていた。
「ゆっくり眠れよ。
ソフィア。」
「やめて!!
アイザイア様!!
私はあなたを愛しているの!!!」
憎しみから救ってあげられなくてごめんな
ソフィア。
俺は呪文を唱えた。
「ストーン!!」
俺の呪文と共に、
一瞬でソフィアは石になった。
「トランスポート」
石になったソフィアに手を当て
彼女をある場所に送る。
「ソフィアをどこに送ったの?」
ミィナ(過去)は俺に尋ねた。
「学園の、校長室さ、、。
しばらく、ソフィアには石のまま
眠ってもらうことになるだろうな。」
「いつまで、、、?」
「ソフィアが作った悪の組織を解体させる。
それからソフィアの罪がしっかりと
国軍によって認められてからだな。」
ソフィアが次に目覚めたとき
彼女の居場所は刑務所になるだろう。
「ねぇ、アイザイア。」
「なんだよ?」
俺は恥ずかしくて
そっぽを向いた。
「本当に、アイザイア?」
ミィナ(過去)は、俺の顔を覗き込んだ。
「ミィナ、お前っ。
さっきまで、確証を持ってたじゃねえか。」
つい、笑ってしまう。
相変わらず、間の抜けたやつ。
俺はミィナ(過去)の目をまっすぐに見た。
「本当だ。信じてくれ。
俺はアイザイアだよ。
俺は10日前から、
時を超えてここに来た。」
「時を超える・・?」
「そうだ。
俺はミィナとライトの婚約を
止めに来たんだ。」
ミィナ(過去)は泣きそうな顔で
俺を見た。
「なぜ?」
「ライトは、残念だが
詐欺師だ。
あいつのせいで、
俺たちのパドレン学園は奪われる。」
ミィナ(過去)ははっとした顔をした。
「ミミも、そんな事を言っていた。」
ミミ、聞き覚えの無い名前だが
おそらくミィナの偽名だろう。
「ミミは多分10日後からやってきたミィナだよ。
妙に自分に似ていると感じなかったか?」
ミィナ(過去)は大きく頷いた。
「似すぎていて、
怖かった。
よかった、ミミが自分自身で。」
ミィナ(過去)は小さく笑った。
「ねえ、あなたが本当にアイザイアなら
約束してほしい。」
「どんな約束?」
ミィナ(過去)は大きく息を吸った。
「ずっと、私の傍にいてくれると
約束してほしい。」
俺は、ミィナを抱きしめようと思ったが
やめた。
それは、
もとの時間に戻った時に、きっとできるから。
「約束するよ。ミィナ。」
◇◇◇
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