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第七話:突然の求婚
「僕と結婚しろ!セラ・スチュワート!」
ドアが開くなり、その男はセラにそう言った。この男が先ほど気色の悪い手紙を送ってきた王子エドワーズなのだろう。
(なんて横暴な人なんだろう。)
セラは冷めた目で王子エドワーズを眺めた。 エドワーズは長身に黒髪。金色の瞳。まさに「王子様」という言葉が似あう風貌だ。彼の立ち振る舞いからは、王族の品格や上品さはまるで感じられないけど。
「まあ……。」
セラは一人、部屋の中央に立っていた。青いドレスに着替え、髪を簡単に一つにまとめている。王子を迎え入れるにはもっと着飾るべきかもしれないが、求婚を断るためにわざわざおしゃれをするつもりにはなれなかった。
「僕がお前を妃にしてやる!」
ぼんやりとその場に立ち尽くすセラにエドワーズは言葉を繰り返す。
(妃にしてやる……?)
セラは眉をしかめた。
ここは客人を迎え入れるための部屋。天井、壁、床も真っ白できれいに掃除されている。部屋の隅には、ソファや椅子が配置され、客人を迎える準備が整っていた。
”俺も一緒にいた方がいいのではないか?!”
手紙を受け取った後、ユリウスはなぜかセラと一緒にいると主張したが断わった。事態がややこしくなるに違いないからだ。ユリウスは心配症が過ぎるところがある。今頃、ユリウスは隣の部屋でロージィと共に聴き耳を立てているだろう。
「おいっ!返事は!」
エドワーズがセラをせかす。
「えーと……その……一体なぜ私との結婚を望まれるのでしょうか?」
「お前が魔力を持っているからだ!」
王族でさえ、魔力だけが目的なのかと心底呆れてしまう。セラはエドワーズのことを何も知らないし、エドワーズも同じだ。彼が知っているのは、セラが優秀な魔法使いだということだけ。
最近では魔力を持った赤子の生まれる確率が下がっているという噂を聞く。わざわざこんな田舎までセラを求婚しにくるのだ。きっとこの王子も焦っているのだろう。あまり角を立てずに、穏便に帰ってもらわなくては。
「さあ、城に行くぞ!」
王子エドワーズはもう婚約が成立したかのような口ぶりだ。セラは何も返事をしていない。だが、セラが求婚に対して喜んでいないことを察してくれないようだ。
(どうしたらいいかしら。)
今までに何度か魔力目当ての貴族の男に求婚されたことがあるが、ここまで下手な求婚は初めてだった。自分が王子だから求婚を断られるわけがないと思っているのだろうか。
「お城に行くことはできません。」
「なぜだ?!」
エドワーズはセラを睨みつけたまま動かない。むしろ傍にいる側近の男が少し慌てた顔をしている。
(王子は少し頭が悪そうね。)
少しこの無礼な王子をからかいたくなった。王子という地位があれば、全ての願いをかなえると勘違いしている王様は少々痛い目を見る必要がありそうだ。
「初めまして。私はセラ・スチュワートと申します。ところであなた様はどちら様ですか?」
わざと丁寧な口調でセラは尋ねた。求婚する前に名前を名乗れと、暗にエドワーズに伝える。
「俺はっ!ロマリア国第一王子エドワーズ・ロマリアだ!先ほど手紙を送ったであろうっ!」
エドワーズはものすごい勢いで言い放った。
(さあ、どうやって追い返そうかしら?)
セラは目を細めて考えを巡らせる。
ドアが開くなり、その男はセラにそう言った。この男が先ほど気色の悪い手紙を送ってきた王子エドワーズなのだろう。
(なんて横暴な人なんだろう。)
セラは冷めた目で王子エドワーズを眺めた。 エドワーズは長身に黒髪。金色の瞳。まさに「王子様」という言葉が似あう風貌だ。彼の立ち振る舞いからは、王族の品格や上品さはまるで感じられないけど。
「まあ……。」
セラは一人、部屋の中央に立っていた。青いドレスに着替え、髪を簡単に一つにまとめている。王子を迎え入れるにはもっと着飾るべきかもしれないが、求婚を断るためにわざわざおしゃれをするつもりにはなれなかった。
「僕がお前を妃にしてやる!」
ぼんやりとその場に立ち尽くすセラにエドワーズは言葉を繰り返す。
(妃にしてやる……?)
セラは眉をしかめた。
ここは客人を迎え入れるための部屋。天井、壁、床も真っ白できれいに掃除されている。部屋の隅には、ソファや椅子が配置され、客人を迎える準備が整っていた。
”俺も一緒にいた方がいいのではないか?!”
手紙を受け取った後、ユリウスはなぜかセラと一緒にいると主張したが断わった。事態がややこしくなるに違いないからだ。ユリウスは心配症が過ぎるところがある。今頃、ユリウスは隣の部屋でロージィと共に聴き耳を立てているだろう。
「おいっ!返事は!」
エドワーズがセラをせかす。
「えーと……その……一体なぜ私との結婚を望まれるのでしょうか?」
「お前が魔力を持っているからだ!」
王族でさえ、魔力だけが目的なのかと心底呆れてしまう。セラはエドワーズのことを何も知らないし、エドワーズも同じだ。彼が知っているのは、セラが優秀な魔法使いだということだけ。
最近では魔力を持った赤子の生まれる確率が下がっているという噂を聞く。わざわざこんな田舎までセラを求婚しにくるのだ。きっとこの王子も焦っているのだろう。あまり角を立てずに、穏便に帰ってもらわなくては。
「さあ、城に行くぞ!」
王子エドワーズはもう婚約が成立したかのような口ぶりだ。セラは何も返事をしていない。だが、セラが求婚に対して喜んでいないことを察してくれないようだ。
(どうしたらいいかしら。)
今までに何度か魔力目当ての貴族の男に求婚されたことがあるが、ここまで下手な求婚は初めてだった。自分が王子だから求婚を断られるわけがないと思っているのだろうか。
「お城に行くことはできません。」
「なぜだ?!」
エドワーズはセラを睨みつけたまま動かない。むしろ傍にいる側近の男が少し慌てた顔をしている。
(王子は少し頭が悪そうね。)
少しこの無礼な王子をからかいたくなった。王子という地位があれば、全ての願いをかなえると勘違いしている王様は少々痛い目を見る必要がありそうだ。
「初めまして。私はセラ・スチュワートと申します。ところであなた様はどちら様ですか?」
わざと丁寧な口調でセラは尋ねた。求婚する前に名前を名乗れと、暗にエドワーズに伝える。
「俺はっ!ロマリア国第一王子エドワーズ・ロマリアだ!先ほど手紙を送ったであろうっ!」
エドワーズはものすごい勢いで言い放った。
(さあ、どうやって追い返そうかしら?)
セラは目を細めて考えを巡らせる。
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