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6話
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遠目からでは分からなかったがこの子は少女であった。
遠くからでは分からないほど暴力を振るわれ怪我をしていたのだ。許せなかった。怒りが込み上げてくる。
この子と何か縁がある訳ではないが昔から獣人と一緒に暮らしてきた俺からすれば助けるのは当たり前だ。親方も村のみんなも獣人を差別するような事はなかった。特に親方は獣人のことをよく友と言っていた。
「いいか桜花。獣人だからと仲間外れにするのはいけないことだ。お前が大きくなって外の世界に出た時、たとえお前以外の全ての人間が獣人を仲間外れにしてたとしても、お前はそうはなるな。彼らは友だ。いつかきっとこの話がわかる時がくる。決して忘れるなよ」
あぁ、今ならわかる気がするよ親方。
持っていた剣を強く握りしめ俺は振り抜いた。
辺りには血飛沫が飛び散る。獣人の少女を押さえつけていた子分の腕がすとんと地面に落ちると、子分はその場で腕が、腕がっと必死に転げ回る。
「ちぃ、何だよ、つまんねなぁ」
俺は切先を男に向ける。
「何で助けると聞いたな。教えてやる。こいつが俺の“友”であり、そして俺は…もふもふの尻尾が大好きだからだ!」
男は腹を抱えて笑い出した。
「友だと、もふもふだと、笑わしてくれるじゃねえか。気でも狂ったか」
「もふもふのよさを知らないとは。人生損してるな」
「最後に笑わせてもらった。さて御託はもう言い。終わりにしよう」
話している間に色々と考えてみたがこのままでは間違いなく殺される。
じゃあ正攻法がダメならこいつでどうだ。
足元にあった小石を蹴り飛ばし、男のすぐ横に立てかけてあった木材に当てると木材はバランスを崩し男に倒れかかる。その隙に先ほど腕を切り落とした子分から剣を奪い男に投げつけ自分自身も男に斬りかかる。
どこかで隙ができるはずだ。見逃すな。木材を避ける瞬間か。避けた先に待つ剣を弾いた時か、それとも…。
「どれも外れだ」
一振りである。一振りで全てを吹き飛ばし残ったのは単身相手に突っ込む自分だけだった。
二撃目がくる!避けるか、防ぐか、いや突っ込む!
どうせ避けられないのなら、どうせ防げないなら、やることはこれだけだ!
剣を相手に振り上げる。が唐突に剣が軽くなる。剣身が折られた。
がまだ。折れた剣を離し落ちていく剣の柄頭を蹴り相手に蹴り飛ばすと同時に先ほどの一撃で飛ばされたもう一振りを掴み斬りかかる。
「これで!どうだ!!」
先ほどまで目の前にいた男が消え背後に現れる。
くそ!また背後に。
「悪くはなかったがダメだな。そんなんじゃ俺には勝てねよ」
ギリギリで防御するも飛ばされ民家に突っ込む。
ダメだった。他に考られる手はない。だから諦めるのか?
しかしどうすればいい?俺はよくここまで戦った。本当に?
色々な事が頭の中を駆け巡る。体はまだ動く。ならそれでいいか。
今、戦う理由はそれで十分だ。
体を起こそうと地面に掌をつくと鋭い痛みが走った。
掌には家を壊した時の破片が刺さっていた。
「これは…使えるかもしれん」
「おい、いつまで家の中に隠れてる。出てこねぇならこっちから行くぞ」
男が家の中に入ってくる音が聞こえた。家の中は暗く外からのわずかな光が差し込むだけであった。
男の目がこの暗闇に完全に慣れる前が勝負だ。こちらはすでにわずかな光があればこの暗闇でも相手の位置がわかる。
男は家の奥に進んでくるがまだ目が慣れておらず家具などにぶつかりながら進んで来ている。
まだだ、もう少し。もうちょっと。
男が家具を避け始めた。
今だ!
「はあぁぁぁ!」
部屋に叫び声が響く。暗闇の中でこちらの姿を確認すると、すかさず剣を突き刺してきた。
「暗闇から背後への不意打ちかと思わせ正面から来るとは。だがこれで終わりだ」
神速の突きが俺を突き刺した。その瞬間突き刺した点を中心にひび割れが広がる。男は何が起きたか分からず慌てた顔をした。
背後から気配を感じるもすでに遅く、刃は男の背中を駆け抜けた。
やった。うまくいった。横たわる男を見つめながら本当に勝てたのだと実感が湧いてくる。
「お、おい、どういう事だ。何で」
かすれた声で語りかけてくる。
「あんたが突き刺したのは俺じゃない。そろそろ目が慣れてくる頃だろ。見てみろ」
男が顔を上げ確認するとそこには割れた鏡があった。
「鏡…だと」
「ああ。正直かけだった。目が完全に慣れてしまえば鏡だとバレてしまうし、逆に慣れていないと全く見えずに鏡に映った俺を認識できない。丁度鏡だと認識できない状態と俺を認識できる丁度いい状態を見極めなければならなかった。後は背後からの足音がバレないように部屋中に響き渡る叫び声をあげた。正直こんなにうまく行くとは思っても見なかったよ」
「…そうか。まさかこんなガキに負けちまうとは」
「それじゃああの子は俺が連れていく」
「とどめは刺さないのか」
「俺は別に人殺しじゃない。あの子を助けられればそれでいい」
「好きにしろ。敗者には、何も権利はねえ」
「そうする」
男を家の中に残し俺は少女の元へ向かう。
2人の子分はいなくなっており、少女だけが放置されていた。
「おい、大丈夫か」
返事はあるが、歯が抜かれたせいだろうか口をもごもごと動かすのが精一杯らしい。
「すぐ宿に連れてって手当てしてやるから」
俺は少女を担ぎ歩き始める。
どれほど歩いただろう。腕の感覚は無く、意識が朦朧としてきた。
正直自分がちゃんと宿に向かっているのかも分からない。そもそも道に迷っていたことも忘れていた。
「大丈夫、必ず…たすける…から」
意識は完全に途絶えた。
遠くからでは分からないほど暴力を振るわれ怪我をしていたのだ。許せなかった。怒りが込み上げてくる。
この子と何か縁がある訳ではないが昔から獣人と一緒に暮らしてきた俺からすれば助けるのは当たり前だ。親方も村のみんなも獣人を差別するような事はなかった。特に親方は獣人のことをよく友と言っていた。
「いいか桜花。獣人だからと仲間外れにするのはいけないことだ。お前が大きくなって外の世界に出た時、たとえお前以外の全ての人間が獣人を仲間外れにしてたとしても、お前はそうはなるな。彼らは友だ。いつかきっとこの話がわかる時がくる。決して忘れるなよ」
あぁ、今ならわかる気がするよ親方。
持っていた剣を強く握りしめ俺は振り抜いた。
辺りには血飛沫が飛び散る。獣人の少女を押さえつけていた子分の腕がすとんと地面に落ちると、子分はその場で腕が、腕がっと必死に転げ回る。
「ちぃ、何だよ、つまんねなぁ」
俺は切先を男に向ける。
「何で助けると聞いたな。教えてやる。こいつが俺の“友”であり、そして俺は…もふもふの尻尾が大好きだからだ!」
男は腹を抱えて笑い出した。
「友だと、もふもふだと、笑わしてくれるじゃねえか。気でも狂ったか」
「もふもふのよさを知らないとは。人生損してるな」
「最後に笑わせてもらった。さて御託はもう言い。終わりにしよう」
話している間に色々と考えてみたがこのままでは間違いなく殺される。
じゃあ正攻法がダメならこいつでどうだ。
足元にあった小石を蹴り飛ばし、男のすぐ横に立てかけてあった木材に当てると木材はバランスを崩し男に倒れかかる。その隙に先ほど腕を切り落とした子分から剣を奪い男に投げつけ自分自身も男に斬りかかる。
どこかで隙ができるはずだ。見逃すな。木材を避ける瞬間か。避けた先に待つ剣を弾いた時か、それとも…。
「どれも外れだ」
一振りである。一振りで全てを吹き飛ばし残ったのは単身相手に突っ込む自分だけだった。
二撃目がくる!避けるか、防ぐか、いや突っ込む!
どうせ避けられないのなら、どうせ防げないなら、やることはこれだけだ!
剣を相手に振り上げる。が唐突に剣が軽くなる。剣身が折られた。
がまだ。折れた剣を離し落ちていく剣の柄頭を蹴り相手に蹴り飛ばすと同時に先ほどの一撃で飛ばされたもう一振りを掴み斬りかかる。
「これで!どうだ!!」
先ほどまで目の前にいた男が消え背後に現れる。
くそ!また背後に。
「悪くはなかったがダメだな。そんなんじゃ俺には勝てねよ」
ギリギリで防御するも飛ばされ民家に突っ込む。
ダメだった。他に考られる手はない。だから諦めるのか?
しかしどうすればいい?俺はよくここまで戦った。本当に?
色々な事が頭の中を駆け巡る。体はまだ動く。ならそれでいいか。
今、戦う理由はそれで十分だ。
体を起こそうと地面に掌をつくと鋭い痛みが走った。
掌には家を壊した時の破片が刺さっていた。
「これは…使えるかもしれん」
「おい、いつまで家の中に隠れてる。出てこねぇならこっちから行くぞ」
男が家の中に入ってくる音が聞こえた。家の中は暗く外からのわずかな光が差し込むだけであった。
男の目がこの暗闇に完全に慣れる前が勝負だ。こちらはすでにわずかな光があればこの暗闇でも相手の位置がわかる。
男は家の奥に進んでくるがまだ目が慣れておらず家具などにぶつかりながら進んで来ている。
まだだ、もう少し。もうちょっと。
男が家具を避け始めた。
今だ!
「はあぁぁぁ!」
部屋に叫び声が響く。暗闇の中でこちらの姿を確認すると、すかさず剣を突き刺してきた。
「暗闇から背後への不意打ちかと思わせ正面から来るとは。だがこれで終わりだ」
神速の突きが俺を突き刺した。その瞬間突き刺した点を中心にひび割れが広がる。男は何が起きたか分からず慌てた顔をした。
背後から気配を感じるもすでに遅く、刃は男の背中を駆け抜けた。
やった。うまくいった。横たわる男を見つめながら本当に勝てたのだと実感が湧いてくる。
「お、おい、どういう事だ。何で」
かすれた声で語りかけてくる。
「あんたが突き刺したのは俺じゃない。そろそろ目が慣れてくる頃だろ。見てみろ」
男が顔を上げ確認するとそこには割れた鏡があった。
「鏡…だと」
「ああ。正直かけだった。目が完全に慣れてしまえば鏡だとバレてしまうし、逆に慣れていないと全く見えずに鏡に映った俺を認識できない。丁度鏡だと認識できない状態と俺を認識できる丁度いい状態を見極めなければならなかった。後は背後からの足音がバレないように部屋中に響き渡る叫び声をあげた。正直こんなにうまく行くとは思っても見なかったよ」
「…そうか。まさかこんなガキに負けちまうとは」
「それじゃああの子は俺が連れていく」
「とどめは刺さないのか」
「俺は別に人殺しじゃない。あの子を助けられればそれでいい」
「好きにしろ。敗者には、何も権利はねえ」
「そうする」
男を家の中に残し俺は少女の元へ向かう。
2人の子分はいなくなっており、少女だけが放置されていた。
「おい、大丈夫か」
返事はあるが、歯が抜かれたせいだろうか口をもごもごと動かすのが精一杯らしい。
「すぐ宿に連れてって手当てしてやるから」
俺は少女を担ぎ歩き始める。
どれほど歩いただろう。腕の感覚は無く、意識が朦朧としてきた。
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「大丈夫、必ず…たすける…から」
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