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一章 メイクオタク地味子
お化け屋敷①
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二人一組で入る事になったお化け屋敷の入り口で、私は日高くんの隣に立っていた。
何故こうなった⁉
お化け屋敷は二、三人を一組にして、時間を空けて順番に中に入る様になっていた。
そこで真っ先に花田くんがさくらちゃんを誘ったんだ。
「宮野さん、良かったら俺と行かない? さっき怒っちゃったお詫びに、守らせてよ」
なんて言って。
さっき叱って落ち込ませてしまった事を気にしていたんだろうか。
というか、『守らせてよ』なんて普通に言えるのが凄い。
当然さくらちゃんが断るわけもなく。
「そんな、お詫びなんて! あれは私が悪かったんだし……。でも、その……一緒に行っても良い?」
恥ずかしがりながら申し出を受ける姿がロップイヤーラビットみたいで可愛かった。
もう、ズッキュンって感じで心に刺さってきた。
ああ……肌のトーンをもっと明るめにして、ほんのり桜色になる様にチークを当てて。
あとはアイラインをタレ目気味にしたら完璧!
そんな風に頭の中でメイクイメージをしていると、いつの間にか工藤くんと美智留ちゃんが一緒に入ることが決まっていた。
「工藤、あんたこういうの平気なの?」
「へ⁉ 平気に決まってるじゃねぇか! く、暗いのはちょっと苦手だけどさ」
「はいはい、私が付いて行ってあげるから」
なんて、さっき二人でアトラクションを回っていたから仲良くなったみたいだった。
というわけで、結果として私と日高くんがペアになってしまったんだ。
口をはさむ余裕がなかったよ……。
そんな感じで、皆の中で最後に入ることになった私と日高くんは、揃って入り口で順番を待っているのだ。
「お待たせ致しました。お次の方々どうぞ」
そう言って誘導してくれるスタッフのお兄さんが近付いて来た。
「最初の部屋で一分ほどの動画が流れるので、見終わってから進んで下さい」
言い慣れた様子でそう言ったお兄さんは、突然何かに躓いたようで体制を崩す。
「うわっと。あ、すみません」
こっちにぶつかってくることは無かったけれど、日高くんのメガネに手が当たってしまった様だ。
そのせいで落ちてしまったメガネを二人はしゃがんで取ろうとする。
「いえ、大丈夫ですので」
と断って日高くんがメガネを取ると、お兄さんは「本当にすみま――」と途中で言葉を止めて息を呑んだ。
「お前、日高っ!」
知り合いだったのかな?
でもお兄さんは苦虫を噛み潰した様な表情をしている。
例え知り合いでも、仲が良いとは思えなかった。
私の考えが当たっていたからかどうかは分からないけれど、お兄さんはそれ以上何も言わず離れていく。
日高くんの反応を見ればもう少し何か分かるかな? と思ったけれど、長めの髪とメガネのせいで見上げる私からは表情がよく見えない。
しかも日高くんは「行くか」とだけ言って先に進んでしまう。
突っ込んで聞くほどの事とも思えなかったし、私は日高くんを追いかけた。
中に入ると、入り口が閉じられて目の前のスクリーンに動画が映し出される。
ここは永遠の命を持つヴァンパイアに憧れた一人の研究者の屋敷だそうだ。
自分がヴァンパイアになるために人体実験を繰り返し、その結果屋敷は未完成のヴァンパイア――つまりゾンビが徘徊する屋敷になってしまった。
いつの間にか研究者の姿は屋敷から消えていたが、ゾンビに襲われたからなのか、それとも自分もゾンビとなってしまったのか。
もしくは――。
というところで動画は終わった。
暗さも相まって恐怖が煽られるけれど、まあ良くある設定だなと思っただけだ。
「倉木さんって、こういうの平気な人?」
先に進みながら、日高くんが話しかけてきた。
珍しい、と思う。
私も日高くんの事は避けていたけれど、日高くんも私に積極的に関わろうとはしていなかった。
むしろ日高くんも私を避けているくらいに見えることもあったのに。
「んー。怖いには怖いけど……」
不思議に思いながらも聞かれた事に答える。
「プロ級に特殊メイクされてるわけじゃないから人間だって分かるし、パニックになる程怖くなることは無いかな?」
前にテレビで紹介されてたような、恐怖を煽りまくったり、メイクも暗がりだと本物と見紛うほどに完成度が高かったら流石にパニックになりそうだけど。
「……へぇ。なんか珍しいな」
「……」
何が?
「まあ、手つないでほしいとか言われなくて良かったけど」
「……あっそ」
つまり、話しかけてきたのは怖いからと言ってくっつかれたくなかったからってことか。
分からなくはないけど、日高くんの人間性はちょっと良いとは思えなくなる。
まあ、待ち合わせに遅刻したり身だしなみ整えてなかったり、私の中での日高くんの株はだだ下がり気味だけど。
私にどう思われようが気にしないんだろうけどね。
そんな感じで突然現れたゾンビにビックリしたり、恐怖を煽ってくる効果音にビクビクしながらある意味しっかりと楽しんでいると……。
フッと、突然真っ暗になった。
暗がりと言っても足元は寒色系の明かりで照らされていたし、場所によっては燃えてるように見せるためか赤く照らされたところとかもあった。
突然真っ暗になったから、そうやって恐怖を煽る感じなのかな? と思って待っていたけど、何か音が聞こえて来るわけでもどこか一部が明るくなるわけでもない。
「……」
日高くんも黙って立っている気配がする。
流石に何かおかしいなと思い始めたとき、場違いにも思えるアナウンスが聞こえた。
『お化け屋敷ご利用中のお客様にお知らせします。館内は現在停電中です。原因はただいま調査中ですが、利用中のお客様は非常口から外に避難をお願いいたします。繰り返します――』
おかしいと思ったら停電したらしい。
でもアナウンスが使えるってことは、明かりなど照明系の電源だけってことだろう。
「チッ、めんどくせー……」
ぼそっと日高くんの呟きが聞こえた。
日高くんって、思ったよりガラが悪いかもしれない。
私たちが今いる場所はどこかの部屋に移動するための通路みたいで、非常口は見当たらない。
取りあえず非常口があるであろう先の部屋に進まないと。
「取りあえず、進もうか」
「……そうだな」
……何だか、日高くんの口調が変わって来てるような。
気のせいかな?
真っ暗だからゆっくり足元に気を付けながら進む。
次の部屋は照明がないのにほんのり明るかったからまだ進みやすかった。
入ってみるとなぜ明るいのか理由が分かる。
天井や壁、床に至るまで淡緑黄色の明かりが張り付いている。
蓄光性のある蛍光塗料みたいだ。
これだけだとキレイにしか見えないから、多分照明を使って怖い感じにしていたんだろう。
部屋を見回してそんな予測を立てながら非常口の誘導灯を探す。
誘導灯は蛍光塗料より明るいからすぐに分かった。
「あっちだな」
日高くんも見つけた様ですぐにそっちへ向かう。
でも非常口に到着する前に第三者の声に呼び止められた。
「待てよ、日高 陸斗」
声の方を見ると、男の人がいた。
服装はこの遊園地のスタッフのものだ。
そして被っている帽子がこのお化け屋敷のスタッフ共通のもの。
顔もちょっと見覚えがあると思ったところで気付いた。
彼はさっき入り口のところで誘導してくれたスタッフだ。
日高くんの知り合いっぽい人。
何故こうなった⁉
お化け屋敷は二、三人を一組にして、時間を空けて順番に中に入る様になっていた。
そこで真っ先に花田くんがさくらちゃんを誘ったんだ。
「宮野さん、良かったら俺と行かない? さっき怒っちゃったお詫びに、守らせてよ」
なんて言って。
さっき叱って落ち込ませてしまった事を気にしていたんだろうか。
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恥ずかしがりながら申し出を受ける姿がロップイヤーラビットみたいで可愛かった。
もう、ズッキュンって感じで心に刺さってきた。
ああ……肌のトーンをもっと明るめにして、ほんのり桜色になる様にチークを当てて。
あとはアイラインをタレ目気味にしたら完璧!
そんな風に頭の中でメイクイメージをしていると、いつの間にか工藤くんと美智留ちゃんが一緒に入ることが決まっていた。
「工藤、あんたこういうの平気なの?」
「へ⁉ 平気に決まってるじゃねぇか! く、暗いのはちょっと苦手だけどさ」
「はいはい、私が付いて行ってあげるから」
なんて、さっき二人でアトラクションを回っていたから仲良くなったみたいだった。
というわけで、結果として私と日高くんがペアになってしまったんだ。
口をはさむ余裕がなかったよ……。
そんな感じで、皆の中で最後に入ることになった私と日高くんは、揃って入り口で順番を待っているのだ。
「お待たせ致しました。お次の方々どうぞ」
そう言って誘導してくれるスタッフのお兄さんが近付いて来た。
「最初の部屋で一分ほどの動画が流れるので、見終わってから進んで下さい」
言い慣れた様子でそう言ったお兄さんは、突然何かに躓いたようで体制を崩す。
「うわっと。あ、すみません」
こっちにぶつかってくることは無かったけれど、日高くんのメガネに手が当たってしまった様だ。
そのせいで落ちてしまったメガネを二人はしゃがんで取ろうとする。
「いえ、大丈夫ですので」
と断って日高くんがメガネを取ると、お兄さんは「本当にすみま――」と途中で言葉を止めて息を呑んだ。
「お前、日高っ!」
知り合いだったのかな?
でもお兄さんは苦虫を噛み潰した様な表情をしている。
例え知り合いでも、仲が良いとは思えなかった。
私の考えが当たっていたからかどうかは分からないけれど、お兄さんはそれ以上何も言わず離れていく。
日高くんの反応を見ればもう少し何か分かるかな? と思ったけれど、長めの髪とメガネのせいで見上げる私からは表情がよく見えない。
しかも日高くんは「行くか」とだけ言って先に進んでしまう。
突っ込んで聞くほどの事とも思えなかったし、私は日高くんを追いかけた。
中に入ると、入り口が閉じられて目の前のスクリーンに動画が映し出される。
ここは永遠の命を持つヴァンパイアに憧れた一人の研究者の屋敷だそうだ。
自分がヴァンパイアになるために人体実験を繰り返し、その結果屋敷は未完成のヴァンパイア――つまりゾンビが徘徊する屋敷になってしまった。
いつの間にか研究者の姿は屋敷から消えていたが、ゾンビに襲われたからなのか、それとも自分もゾンビとなってしまったのか。
もしくは――。
というところで動画は終わった。
暗さも相まって恐怖が煽られるけれど、まあ良くある設定だなと思っただけだ。
「倉木さんって、こういうの平気な人?」
先に進みながら、日高くんが話しかけてきた。
珍しい、と思う。
私も日高くんの事は避けていたけれど、日高くんも私に積極的に関わろうとはしていなかった。
むしろ日高くんも私を避けているくらいに見えることもあったのに。
「んー。怖いには怖いけど……」
不思議に思いながらも聞かれた事に答える。
「プロ級に特殊メイクされてるわけじゃないから人間だって分かるし、パニックになる程怖くなることは無いかな?」
前にテレビで紹介されてたような、恐怖を煽りまくったり、メイクも暗がりだと本物と見紛うほどに完成度が高かったら流石にパニックになりそうだけど。
「……へぇ。なんか珍しいな」
「……」
何が?
「まあ、手つないでほしいとか言われなくて良かったけど」
「……あっそ」
つまり、話しかけてきたのは怖いからと言ってくっつかれたくなかったからってことか。
分からなくはないけど、日高くんの人間性はちょっと良いとは思えなくなる。
まあ、待ち合わせに遅刻したり身だしなみ整えてなかったり、私の中での日高くんの株はだだ下がり気味だけど。
私にどう思われようが気にしないんだろうけどね。
そんな感じで突然現れたゾンビにビックリしたり、恐怖を煽ってくる効果音にビクビクしながらある意味しっかりと楽しんでいると……。
フッと、突然真っ暗になった。
暗がりと言っても足元は寒色系の明かりで照らされていたし、場所によっては燃えてるように見せるためか赤く照らされたところとかもあった。
突然真っ暗になったから、そうやって恐怖を煽る感じなのかな? と思って待っていたけど、何か音が聞こえて来るわけでもどこか一部が明るくなるわけでもない。
「……」
日高くんも黙って立っている気配がする。
流石に何かおかしいなと思い始めたとき、場違いにも思えるアナウンスが聞こえた。
『お化け屋敷ご利用中のお客様にお知らせします。館内は現在停電中です。原因はただいま調査中ですが、利用中のお客様は非常口から外に避難をお願いいたします。繰り返します――』
おかしいと思ったら停電したらしい。
でもアナウンスが使えるってことは、明かりなど照明系の電源だけってことだろう。
「チッ、めんどくせー……」
ぼそっと日高くんの呟きが聞こえた。
日高くんって、思ったよりガラが悪いかもしれない。
私たちが今いる場所はどこかの部屋に移動するための通路みたいで、非常口は見当たらない。
取りあえず非常口があるであろう先の部屋に進まないと。
「取りあえず、進もうか」
「……そうだな」
……何だか、日高くんの口調が変わって来てるような。
気のせいかな?
真っ暗だからゆっくり足元に気を付けながら進む。
次の部屋は照明がないのにほんのり明るかったからまだ進みやすかった。
入ってみるとなぜ明るいのか理由が分かる。
天井や壁、床に至るまで淡緑黄色の明かりが張り付いている。
蓄光性のある蛍光塗料みたいだ。
これだけだとキレイにしか見えないから、多分照明を使って怖い感じにしていたんだろう。
部屋を見回してそんな予測を立てながら非常口の誘導灯を探す。
誘導灯は蛍光塗料より明るいからすぐに分かった。
「あっちだな」
日高くんも見つけた様ですぐにそっちへ向かう。
でも非常口に到着する前に第三者の声に呼び止められた。
「待てよ、日高 陸斗」
声の方を見ると、男の人がいた。
服装はこの遊園地のスタッフのものだ。
そして被っている帽子がこのお化け屋敷のスタッフ共通のもの。
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日高くんの知り合いっぽい人。
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