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三章 中間テストと告白
テスト勉強②
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そうしてとりあえずはお昼をどうしようかという話になる。
「もう好きなものテイクアウトでもして外で食べるか?」
「あ、日高一人暮らしなんだよな? 勉強そこでよくね?」
日高くんの言葉に、工藤くんは良いことを思いついたかのように提案している。
でも「無理に決まってるだろ」とすぐに却下されてた。
「六畳一間にこんな人数入る訳ないだろ」
六畳一間……うん、流石に六人で座って食べたり勉強したりは無理だね。
「でもお昼も食べて勉強の出来る店って今はちょっと難しいしねぇ」
「ゴールデンウィークだもんね、どこも混んでて勉強は流石に出来ないよ」
現実を見てしょんぼりしているのは美智留ちゃんとさくらちゃんだ。
私はそんな皆の話を聞きつつ、どうしようかと考えて……。
「公園はどうかな? 花見も盛りは過ぎたしそこまで混んでないでしょ、きっと」
私の提案に、美智留ちゃんが少し考えて「うん、そうだね」とうなずいた。
「公園でゆっくりご飯食べて時間潰せば、カフェとかも空いてくる時間になるかもしれないし」
確かにいくらゴールデンウィークだと言っても、昼時以外の時間帯のカフェはそこまで混んでいない。
二階席とかにすれば、丁度いい勉強場所になる。
「じゃ、決定だな」
最後にまとめる様に工藤くんが手を叩いて今後の予定は決定した。
そういうわけで、みんなコンビニでおにぎりやサンドウィッチなどを買って繁華街近くの公園に向かう。
いくつかある桜の木のほとんどがすっかり葉桜なため、予想通り人はあまりいなかった。
その分ちらほら見える遅咲きの桜付近には人が集中していたけれど。
「この辺りにしようぜ」
率先して進んでいた工藤くんが場所を決める。
遅咲きの桜が少し離れた場所に見え、座れそうなベンチ。
敷くものを持ってきていないから芝生に座ることも出来ないし、丁度良い。
みんなからも反対の意見は出なかった。
ベンチは丁度二つ空いていて、示し合わせなくても男子と女子で分かれた。
でもすぐ近くだから会話は出来る。
「図書館で勉強してたんだ?」
「うん。でも集中力も切れて来たし、お昼にはちょっと早いけど出て来ちゃったんだ」
花田くんとさくらちゃんの会話が弾んでいるのを見て私は美智留ちゃんと二人で笑みを交わす。
順調に距離が縮まっているみたいで良かった。
ただ、私は日高くんと目が合いそうになるとつい視線を逸らしてしまったりと避けてしまう。
避けるわけにはいかないし、とは思ったけれど、キスされたってのに普通に接するとか無理だった。
でもやっぱりこのままってわけにもいかないよなぁとサンドウィッチをもぐもぐしていると、コロコロと小さなボールが私たちの方へ転がってくるのが見える。
そのボールはさくらちゃんの所に来て、後を追いかけるように小さな男の子がトテトテと走って来た。
わ、可愛い。
なんて私が思っている間に、さくらちゃんはボールを取って男の子のそばに行く。
「はい、どーぞ」
「……」
「危ないから、お母さんと離れちゃダメだよ?」
知らない人に警戒してなのか黙り込む子供に、さくらちゃんはしゃがんで目線を合わせてボールを手渡した。
「ほら、お母さんが慌ててこっちに来てる。心配させたらダメだよ?」
と指差した方には確かに母親らしき人が慌ててこっちに向かって来ている姿。
「おかーさん!」
「あ、待って」
すぐに母親に向かって行こうとした男の子は足をもつれさせて転びそうになった。
でもすぐにさくらちゃんが支えたおかげで転ばずに済む。
「気をつけてね」
「……あんがと」
微笑むさくらちゃんに、男の子は小さくお礼を言って今度こそ母親の方に走って行った。
そんなやり取りを微笑ましく見ていると、戻って来たさくらちゃんに花田くんが話しかける。
「宮野さんって結構面倒見がいいんだね?」
「え? うん、うちにも年の離れた弟がいるし」
「そっか……なんかいいな、そういうの」
「え?」
「俺、面倒見のいい子って好きなんだ。だからなんかいいなぁって思って」
「へ? すっすき⁉」
恋愛的な意味じゃあなさそうだったけれど、花田くんから出てきた“好き”の一言に目に見えて赤くなるさくらちゃん。
うん、可愛い。
思った以上の進展が見えて私は美智留ちゃんと視線を合わせる。
目が合うとサムズアップされたので、私も同じジェスチャーをして応えた。
「もう好きなものテイクアウトでもして外で食べるか?」
「あ、日高一人暮らしなんだよな? 勉強そこでよくね?」
日高くんの言葉に、工藤くんは良いことを思いついたかのように提案している。
でも「無理に決まってるだろ」とすぐに却下されてた。
「六畳一間にこんな人数入る訳ないだろ」
六畳一間……うん、流石に六人で座って食べたり勉強したりは無理だね。
「でもお昼も食べて勉強の出来る店って今はちょっと難しいしねぇ」
「ゴールデンウィークだもんね、どこも混んでて勉強は流石に出来ないよ」
現実を見てしょんぼりしているのは美智留ちゃんとさくらちゃんだ。
私はそんな皆の話を聞きつつ、どうしようかと考えて……。
「公園はどうかな? 花見も盛りは過ぎたしそこまで混んでないでしょ、きっと」
私の提案に、美智留ちゃんが少し考えて「うん、そうだね」とうなずいた。
「公園でゆっくりご飯食べて時間潰せば、カフェとかも空いてくる時間になるかもしれないし」
確かにいくらゴールデンウィークだと言っても、昼時以外の時間帯のカフェはそこまで混んでいない。
二階席とかにすれば、丁度いい勉強場所になる。
「じゃ、決定だな」
最後にまとめる様に工藤くんが手を叩いて今後の予定は決定した。
そういうわけで、みんなコンビニでおにぎりやサンドウィッチなどを買って繁華街近くの公園に向かう。
いくつかある桜の木のほとんどがすっかり葉桜なため、予想通り人はあまりいなかった。
その分ちらほら見える遅咲きの桜付近には人が集中していたけれど。
「この辺りにしようぜ」
率先して進んでいた工藤くんが場所を決める。
遅咲きの桜が少し離れた場所に見え、座れそうなベンチ。
敷くものを持ってきていないから芝生に座ることも出来ないし、丁度良い。
みんなからも反対の意見は出なかった。
ベンチは丁度二つ空いていて、示し合わせなくても男子と女子で分かれた。
でもすぐ近くだから会話は出来る。
「図書館で勉強してたんだ?」
「うん。でも集中力も切れて来たし、お昼にはちょっと早いけど出て来ちゃったんだ」
花田くんとさくらちゃんの会話が弾んでいるのを見て私は美智留ちゃんと二人で笑みを交わす。
順調に距離が縮まっているみたいで良かった。
ただ、私は日高くんと目が合いそうになるとつい視線を逸らしてしまったりと避けてしまう。
避けるわけにはいかないし、とは思ったけれど、キスされたってのに普通に接するとか無理だった。
でもやっぱりこのままってわけにもいかないよなぁとサンドウィッチをもぐもぐしていると、コロコロと小さなボールが私たちの方へ転がってくるのが見える。
そのボールはさくらちゃんの所に来て、後を追いかけるように小さな男の子がトテトテと走って来た。
わ、可愛い。
なんて私が思っている間に、さくらちゃんはボールを取って男の子のそばに行く。
「はい、どーぞ」
「……」
「危ないから、お母さんと離れちゃダメだよ?」
知らない人に警戒してなのか黙り込む子供に、さくらちゃんはしゃがんで目線を合わせてボールを手渡した。
「ほら、お母さんが慌ててこっちに来てる。心配させたらダメだよ?」
と指差した方には確かに母親らしき人が慌ててこっちに向かって来ている姿。
「おかーさん!」
「あ、待って」
すぐに母親に向かって行こうとした男の子は足をもつれさせて転びそうになった。
でもすぐにさくらちゃんが支えたおかげで転ばずに済む。
「気をつけてね」
「……あんがと」
微笑むさくらちゃんに、男の子は小さくお礼を言って今度こそ母親の方に走って行った。
そんなやり取りを微笑ましく見ていると、戻って来たさくらちゃんに花田くんが話しかける。
「宮野さんって結構面倒見がいいんだね?」
「え? うん、うちにも年の離れた弟がいるし」
「そっか……なんかいいな、そういうの」
「え?」
「俺、面倒見のいい子って好きなんだ。だからなんかいいなぁって思って」
「へ? すっすき⁉」
恋愛的な意味じゃあなさそうだったけれど、花田くんから出てきた“好き”の一言に目に見えて赤くなるさくらちゃん。
うん、可愛い。
思った以上の進展が見えて私は美智留ちゃんと視線を合わせる。
目が合うとサムズアップされたので、私も同じジェスチャーをして応えた。
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