どこまでも醜い私は、ある日黒髪の少年を手に入れた

布施鉱平

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第四章

マァルの初めて

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「□&×……? $○#%……?」
「ん、どうしたっすか? なんかふらふらしてるっすけど……」

 少年とともに楽しい時間を過ごしていたマァルだったが、ふと少年の様子がおかしいことに気づき、声をかけた。

 先ほどまではなんともなかったはずなのに、いつの間にか少年の顔には赤みさし、目の焦点は合わず、体はふらふらと揺れ、明らかな変調をきたしている。

「だ、大丈夫っすか!? も、もしかして、風邪…………」

 と、言いかけたところで、マァルはなにかに気づいたようにはっとした表情を浮かべた。
 
 そして、自らの手に持っていた『ウォックの実』に視線を移し、ようやく自分がとんでもない間違いを犯してしまったことに気がついた。

 マァルが当たり前に口にしている『ウォックの実』は、別名『酩酊の実』という通称で呼ばれており、ドワーフ族以外の種族が食べれば一口で酩酊状態となってしまう木の実なのだ。

 実際にアルコールを摂取しているわけではないのだが、それに非常に似通った症状を引き起こしてしまうのである。

 普段のマァルであれば、こんな失敗は犯さなかっただろう。

 だが、少年と仲良くなれた喜びに浮かれていたことに加え、武器の手入れをする時は日常的に食べていたという油断が重なり、今回の『事故』を引き起こしてしまったのだ。

「あちゃ~……ごめんっす、大丈夫っすか?」

 顔を真っ赤にして体を揺らす少年に、マールは近寄った。
 そして、少年の額に手を当てる。

 ……かなり熱い。

 酩酊状態の程度は体質によるのだが、どうやら少年には耐性がないようだ。

「あー……熱いっすね。本当にごめんっす……特に副作用とか依存性はないんで、寝てればそのうち────」

 そこまで言いかけ、マァルは言葉を飲んだ。

 今更ながら、これまでにないほど近い距離に少年の顔があることに気づいてしまったのだ。

 しかもその瞳は潤み、吐き出される吐息は熱く、熱に冒されて朦朧とするさまは、まるで情事の後のような色気をかもし出していて────

「い、今すぐ用意するっすからっ!」

 マァルは慌てて少年から目を離すと、体ごと振り返って寝床の準備をし始めた。
 
 少年の額に触れていた、手のひらが熱い。

 耳の先まで、顔が熱い。

 体が…………体の奥が、熱い。

 少年の顔を間近で見てしまったその瞬間、初めて少年と二人きりになったときに感じた情欲が、ほんの一瞬でぶり返してしまったのだ。

 しかも、あの時よりも、ずっと強く。

「…………っ」

 マァルは性器に密着している下着の布地に、すでに愛液のシミがにじみ始めているのを感じていた。
 だが、生地の厚い大きめのズボンにまでは、まだ達していない────はずだ。

 少年に背を向け、四つん這いで寝床の準備をしているマァルは、羞恥と焦りと興奮で手を震わせながらも、いつもよりやや早い速度で作業を続けた。

 あと少しで終わる。

 終わったらすぐに少年を寝かせて、テントの中の明かりを消してしまえばいい。

 そうすれば、この疼きを解放することができる。

 邪魔なズボンと濡れた下着を脱ぎ去り、少年と同じ空間で、少年と同じ空気を吸い、少年の指を想像しながら自分を慰めることができる。
 
 手の動きがやや乱暴になり、シーツやタオルケットにはシワが寄っていたが、マァルにはそれを気にする余裕などなくなっていた。
 
 すでに頭の中は、自分の性器をぐちゃぐちゃに掻き回すことと、そのあとに訪れる快楽を想像することでいっぱいだった。
 
 それでもなんとか、準備は終わった。

 脳は快楽への期待と興奮で沸いていたが、体は何度も繰り返してきた作業を覚えていたのだ。

 これで、自分を見失わずに済む。
 
 欲望と本能のままに、少年を襲ってしまうような事態は避けられる。





 そう、思っていたのに────














 
「ぅあっ!?♡」



 











 ────少年の両手が、背後からマァルの尻を掴んでいた。



 ◇


 思いもよらぬ刺激に、マァルの思考と動きは停止した。

 痛みを感じるほどではないが、それなりに強い力で十本の指先が左右の尻に食い込んでいる。

「はっ、はっ、はっ、はっ……♡」

 声は出なかった。
 出るのは熱い吐息だけだ。

 心臓の鼓動に合わせて、滑稽こっけいなほど脚や腰がビクビクと痙攣している。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……♡」

 呼吸が、少しずつ荒くなっていく。

 肌が、吹き出した汗で湿り気を帯びていく。

 そしてそれ以上に、大量の愛液が太ももの内側を伝っていくのが分かった。

「っ!!?」

 突然、下半身に冷気を感じた。

 なぜかと考える間もなく、さっき尻を握られた時とは比べ物にならないほどの衝撃が、マァルを襲う。
 
「っ!?♡ っ!?♡」 

 混乱する思考の中、ほんのわずかに残っている理性の一部が、下着とズボンを一気に引き下ろされたのだと理解した。
 そして汗に濡れた肌に少年の手が直に置かれ、そのまま尻を鷲掴みにされ、強く左右に引っ張られたのだということも。

 つまり今、だらしなくよだれを垂らしているマァルの性器も、その上でひくひくと収縮を繰り返すアナルも、マァルの隠すべき全ての部分が、少年の前に晒されているということだ。

「~~~~~~~~っ♡♡」

 腰が震え、粘り気のある大量の愛液が、膣口から溢れ出して床にしたたり落ちた。

 見られている。
 こちらが無理やり見せたのではなく、少年自らの意思によって、見られている。

 その事実だけで、マァルは軽く達してしまった。

「~~~っ……ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ♡」

 自分の意思とは関係なく、膣口が開いていくのをマァルは感じていた。

 膣壁がうごめき、子宮口が疼き、子宮が下がってくるのを感じていた。

 言葉にする必要もなく、少年を受け入れる準備は全て整ったのだと、マァルの体が訴えていた。
 
「……っ!!♡♡」

 尻に添えられた十本の指に、力が込められた。

 八本の指は腰を引き寄せるように尻肉を鷲掴み。

 二本の親指は、マァルの性器を限界まで広げるよう左右に引かれている。

「○%$□#……!」

 低く、呻くような少年の声が、マァルの耳を犯す。

 そして、
 
 



 ごすっ!!





「んぎぃっ!!?♡♡♡」

 少年の太く、硬く、反り返ったでかチンポに、マァルの初めては奪われていた。





 ◇





 どちゅっ! どちゅっ! どちゅっ! どちゅっ!


「う゛ぁ゛っ!♡ あ゛っ!♡ あ゛っ!♡ い゛ぎぃ゛っ!♡」

 
 ずぼっ! ずぼっ! ……どびゅっ! どく、どく、どく、どく…………

 
「あ゛っ!?♡ あ゛~~~~っ!!♡♡ あ゛~~~~っ!!♡♡ …………っぁ、ぁぁぁ」





 ────五度目の中出し。

 
 後背位で子宮に二度、直腸に二度精液を吐き出されたあと、マァルは体位を正常位に変えて犯され続けていた。

 少年はこれで五度目の絶頂だが、マァルは何度目になるか、自分でも分かっていない。

 少なくとも、少年の三倍はイカされているだろう。

 テントの中にはむせ返るような性臭だけではなく、マァルが粗相そそうをしてしまったにおいも立ち込めている。

 漏れてしまうと泣きながら頼んでも、少年はやめてくれなかった。

 マァルからほとばしる熱い液体をその体に受けても、少年は止まってくれなかった。

 おかげで、かすかに残っていた理性も、今では全てなくなってしまっている。

「ぁぁぁぁ…………っ、んぁっ!?♡ あ゛っ!♡ あ゛っ!♡ あ゛っ!♡」

 また、少年が腰を動かし始めた。

 今のマァルは、少年が精液を吐き出すための肉穴でしかない。



 だがそれを────マァルは心から受け入れていた。



 とろんとした少年の瞳から放たれる、熱い情熱と欲望。
 それが、マァルから抵抗する意思を根こそぎ奪い去ってしまったのだ。

「あ゛っ!♡ あ゛っ!♡ んむっ!♡ ちゅっ、むちゅっ!♡」

 上から覆いかぶさってきた少年の唇が、マァルの唇を塞ぐ。

 無意識にマァルが舌を差し出すと、すぐさま絡め取られ、舐め回され、吸い込まれ、甘く歯を立てられた。

「ん゛~~~~っ!♡」
 
 ビリビリとした快楽が舌の先から発生し、脳を痺れさせる。
 
 それは少年にも伝播でんぱしたようで、マァルの肉襞をすべて裏返すような勢いで、少年のチンポが前後に揺すられた。

「ん゛っ!♡ ん゛っ!♡ ん゛っ!♡ ん゛っ!♡」

 ガツン、ガツンと少年の先端がマァルの子宮口を力強く押し上げる。

 少年のチンポは長大すぎて、小柄なマァルの膣には収まりきらない。
 でもそれを、強引に全部ねじ込もうとしてくる。

 ガツン、ガツン

「ん゛っ!♡ ん゛っ!♡ ん゛ぶっ!♡ ん゛ぅ゛っ!♡」

 子宮が押し上げられるたびに、マァルは絶頂へと押し上げられていく。

 無理矢理に、強引に、気が狂うような快楽を何度も何度も味わわされる。

 ひどく乱暴なセックスだ。

 
 けど、それを嫌だと思う気持ちは、マァルの中に欠片ほども存在していなかった。

 
 マァルの体には、いたるところに少年のキスマークがついている。

 背中に、肩に、胸に、首筋に…………

 少年はむちゃくちゃに腰を振りながらも、愛情だけは常に示し続けてきたのだ。

「ん゛ぐっ!♡ ぷはっ! あ゛っ!♡ あ゛ぁ゛っ!♡ あ゛ぁ゛っ!♡」

 それはもしかしたら、マァルへ向けた愛情ではないのかもしれない。

 だが、マァルに対する愛情が全くないのかというと、そうも思えなかった。

 未だ理性を取り戻す気配のない少年の瞳の奥に、マァルは優しい光を感じたのだ。

 自分の安全のためにマァルを篭絡してやろうとか、媚を売ろうとかいうのではない、マァル個人に対する温かい感情を、確かに感じたのだ。

「あ゛ぁ゛っ!♡ あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ!♡ …………あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!♡♡」

 だからマァルは、少年の精液が吐き出された瞬間、自分も一緒に絶頂した。

 少年の体に脚と手を絡ませ、自分から密着するように受け入れた。 


 また、精液で満たされていく。


 体だけではなく、心も一緒に。


「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ ……あっ」

 
 そして、余韻に浸るまもなく、マァルは裏返された。

 
「……っ♡」


 どうやら次はまた、後ろから犯されるようだ。
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