モブ喰い勇者 ~美少女ヒロイン? いえ、興味ありません~

布施鉱平

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地球に残された少女

第二十五話、襲いかかる悲劇

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「い、いやぁぁあああっ! やめてっ! やめてくださいっ!」
「暴れるんじゃねぇよ、お嬢ちゃん。一人でするよりも、もっと気持ちいい事をしてやろうって言ってるだけじゃねぇか」

 ○学校の用務員と思われるおっさんに角オナを盗撮され、その場から逃げようとした裕子だったが、脱ぎかけのパンツが脚に引っかかって転んでしまい、あっさりと捕まってしまっていた。

 なんとか振りほどこうと身をよじるが、運動経験もない十代の少女ではおっさんの腕力に抗えるはずもなく、机の上に押しつけられてしまう。

 それは皮肉にも、優に処女を捧げた時と同じ場所、同じ体勢だった。

「お、お願いです、やめて……っ」
「やめてだぁ? ぐへへっ、嘘言うんじゃねえよ。こんなにビチョビチョにしといてよぉ」
「ひっ……いやっ……!」

 おっさんのごつごつとした指が、むき出しになっている裕子の股間に触れる。

「あぁ……? なんだこりゃ、ビラビラがこんなにはみ出して、指もすんなり飲み込んで……おいおい、大人しそうな顔してヤリマンかぁ? まあ、○学校に侵入してオナニーするような変態だもんなぁ、当たり前か」
「いや……いやぁ……っ」

 いやいやと頭を振りながら、裕子はおっさんの指から逃れようと腰を揺らす。

 だが、すでに根元近くまで深く挿入されている二本の指がその程度で抜けるはずもなく、尻が揺れる度にぐちゅぐちゅとイヤらしい水音を立てて、むしろおっさんを喜ばせるだけだった。

「ぐへっ、ぐへへっ……だいぶ使い込まれててゆるそうだが……安心しなぁ、お嬢ちゃん。俺のデカマラは、そこらの若造よりずっとスゴイからよぉ」
「ひぃっ!」

 おっさんがチャックを引き下ろし、勃起したチンポを裕子の尻に乗せる。

 自慢するだけあって、皮膚越しに伝わるその感触からは、かなりの質重と太さを感じた。

「ほらぁ、突っ込んで欲しいだろ? 私のゆるゆるビッチマンコに、あなたの太くて逞しいデカマラを突っ込んでくださいってお願いしてみろよ」

 ぺちっ、ぺちっと、おっさんが尻タブをチンポで叩きながら、下卑たセリフを投げかけてくる。
 しかも、スマホでその光景を撮影しながらだ。

「いやっ、いやですっ! そんなの欲しくない……っ!」
「……強情なお嬢ちゃんだなぁ。下の口はこんなに素直なのによぉ」

 
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ!


「……っっ!!」

 二本の指で乱暴に膣内をかき回され、裕子は苦悶に顔を歪めた。

 全然、気持ちよくなどなかった。

 不快なだけだった。

 濡れているのは優を想って角オナをしていた余韻の為で、おっさんに触られながら分泌された愛液など、一滴もない。

「まぁ、別に同意なんていらないんだけどな。○学校への不法侵入に、オナニーの盗撮動画……それにハメ撮りの動画も加えれば、お嬢ちゃんを脅すには十分だ。これから先、ずっとなぁ」
「…………っ」

 二チャリとした笑みと共に吐き出されたおっさんの言葉に、裕子はキツく唇を噛んだ。
 
 おっさんに脅され、犯され続ける未来に怯えたから────ではない。

 自分のマンコも、尻穴も、全ては優専用のものであるというのに、それを見知らぬおっさんに使われてしまうのが、悔しくて、悲しくて……そして許せなかったのだ。

「ぐへへっ……それじゃあ準備も出来てる事だし、さっそくいただくとしようかね」
「……っ!」

 下卑た笑みを浮かべながら、おっさんが裕子のマンコを指で左右に大きく広げた。

 裕子は悔しさと絶望に身を震わせながらも、覚悟を決める。
 
 例え無理矢理であろうとも、優以外の男に抱かれるのは、彼に対する裏切りだ。
  
 体と心の全てを優に捧げている裕子にとって、それは許しがいたことだった。

 だから、

(……ごめんなさい……優様……っ)

 裕子は、優を裏切ってしまう前に、自らの命を絶つ事を決めた。

 舌を口から出し、上下の歯で挟み込む。

 おっさんのチンポが膣口に少しでも触れたら、そのまま全力で噛み切るつもりだった。

「おっ、ようやく観念したか。ぐへへ、いい子だ。そうやって素直にしてりゃあ、ちゃんと気持ちよくしてやるからよ」

 裕子が抵抗しなくなったのを自分に都合よく解釈したおっさんが、満足げな声を漏らす。

 そして、一度腰を引くと裕子の尻に両手を添え、指先に力を込めた。

 犯される。

 もう、猶予はなかった。

 裕子は舌を挟んだ上下の歯をぐっと食いしばり────










「────だめだよ、裕子。君は僕のものなんだから、勝手に傷つけたりしちゃ」










 ────聞こえてきた声に、ハッと目を見開いた。

 ありえない。

 だが、その声を裕子が聞き違えるはずもない。

 耳に自分の鼓動が響くほど心臓が高鳴り、絶望に冷え切っていたはずの心が急速に暖まっていくのを感じる。

 裕子は顎の力を抜き、唇を震わせながら口を開いた。

 口内に、薄い血の味が広がっていく。

 痛みは感じなかった。

 いや、そんなものを感じている余裕など無かった。

 机に押さえつけられていた体を起こす。
 
 おっさんは何もしてこない。

 完全に立ち上がると、手足がガクガクと震えているのが分かった。
 
 恐怖からではない。
 感情が爆発しそうなのを、無理に押さえている反動だ。

 過呼吸になりそうなくらい息を乱しながら、裕子は体ごとゆっくり後ろに振り返っていく。

 真後ろにいたはずのおっさんは、消えていた。
 
 その代わり、少し離れた位置に、





 以前よりもさらに精悍さを増した、最愛の人が立っていた。



 

「……っ」

 言いたいことがいっぱいあるはずなのに、声が出なかった。

 裕子はふらつく足取りで、一歩、一歩、前に進む。

 涙で滲むその姿が幻ではないことを必死に祈りながら、震える両手を前に差し出す。

 指先が、触れた。

 触ることが出来る。

 ここにいる。

 間違いなく、自分の目の前に。

「………ぅ」

 抑えていたものが、

「……ぅぁ」

 ずっと、ずっと、抑え込んでいたものが、

「……ぅぁぁっ」

 せきを切ったかのように、体中から溢れ出した。

「ぅぁあああああああああっ!! 優さまぁあああああっ!! 優さまぁぁああああああっ!!!」

 涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら、裕子は優の体にしがみついた。
 なんなら少しおしっこも漏らしていた。

 優はそんな裕子の事を優しく抱きしめると、

「……ただいま、裕子」

 胸元で泣きじゃくる彼女の頭にキスを落とし、懐かしい匂いを、胸いっぱいに吸い込んだ。
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