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再び、異世界の勇者
第二十九話、呪怨
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翌日。
エーギル13世の姿は、王国の外れにある森の中にあった。
数名の護衛を引き連れ、昼なお薄暗い森を進むエーギル13世。
その一行の歩みが止まったのは、一軒の古びた小屋が視界に入ってからだった。
「……お前たちは、ここで待て。中にはわし一人で入る」
「はっ!」
護衛をその場に残し、エーギル13世は小屋に近づいていく。
だがその足取りは、足かせを嵌められた罪人のごとく重かった。
無理もないことだろう。
これから彼が会わなければならないのは、世界的に恐れられている犯罪者にして、希代の魔女────『呪怨のグレース』その人なのだから。
「……ゴクリ」
植物の蔓が生い茂った扉を前に、エーギル13世は喉を鳴らす。
正直言って、恐ろしかった。
出来れば、誰かに代わって欲しかった。
どれだけ金を持っていても、どれだけ権力を持っていても。
それらが通じない一部の存在に対しては、エーギル13世などただの太ったおっさんに過ぎないからだ。
だが、『依頼者本人が触接訪ねてくること』がグレースの条件である以上、この役を誰かに押しつける事は出来ない。
背中や脇に冷たい汗を滲ませながら、エーギル13世は目の前の扉をノックするべく手を上げる。
……ギィィィィィ
しかし、その手が触れる前に、扉は不気味な音を立てながら勝手に開いていった。
扉の中には、闇が広がっている。
外の薄闇よりも遥かに密度の高い、月の無い夜のような闇だ。
「……いつまでそこに突っ立ってるつもりだい? 取って喰いやしないから、早く中に入っておいで」
「……っ(ビクゥッ)」
その闇の中から聞こえてきた声に、エーギル13世は体を震わせた。
夜に鳴くカラスのような、人の心を不安定にさせる声だった。
怖い。
やはり怖い。
そもそもエーギル13世は、ユウに対する計略が上手くいかなかったくらいで不能になってしまうくらい、肝の小さい男なのだ。
「い、いま、行く……っ」
だが、勇気を振り絞ってそう言うと、エーギル13世は闇の中に足を踏み入れた。
ここまで来て、逃げ帰るわけにはいかない。
依頼をグレースが受けてくれるかどうかに、王国の未来が────ひいてはエーギル13世の未来が掛かっているのだ。
恐る恐る闇の中に進んでいくと、そこには外から見るよりも明るい空間が広がっていた。
おそらくは、何らかの結界を張って視界を遮っていただけだったのだろう。
とは言っても、光源は部屋の中央にある机の上に置かれた燭台だけ。
薄暗いことには変わりない。
そしてその机の向こう側に、真っ黒なフードで顔を隠した女が一人、俯きがちに座っていた。
「……グ、グレース、か?」
「そうだよ。ビクビクしてないで、さっさと座りな。────エーギル13世」
「……っ!?」
こちらに顔を向けてすらいないのに名前を言い当てられ、エーギル13世は怯んだ。
しかし、かの有名な魔女であればそれくらいの芸当は当然のことかと思い直し、言われるまま、机を挟んで向かいに備え付けられた椅子に腰掛けた。
「で、誰を呪って欲しいんだい?」
グレースが、単刀直入に問いかけてくる。
こんな気味の悪い場所からは一刻も早く脱出したいエーギル13世は、渡りに船とばかりに口を開いた。
「ゆ……勇者を……勇者ユウを、呪って欲しいっ」
「へぇ……」
エーギルから呪う対象の名を告げられたグレースが、初めて顔を上げた。
フードに隠されていた顔の下半分が明らかになる。
部屋の薄暗さとは対照的に、まるで死人のように青白い肌をしていた。
「……ヒヒッ、なんで救世の英雄を呪うのか、なんて野暮なことは聞かないよ。この商売、余計なことは知らないに越したことは無いからね。
……けど、流石に魔王を討伐した勇者を呪い殺すなんざ、いくらアタシにだって無理だよ。諦めな」
口元に嘲るような笑みを浮かべたグレースが、帰れとでも言わんばかりに手を払う仕草をする。
「ま、待てっ! わしの依頼は、勇者を呪い殺すことでは無いっ!」
だが、最後の頼みであるグレースに見放されてはたまらないと、エーギル13世は身を乗り出して声を上げた。
「ユウを……あの男を…………不能にして欲しいのだっ!」
そして、自らの本当の願いを口にする。
エーギル13世の次なる一手。
それは、グレースの呪いによってユウを自分と同じ不能にする事だった。
男としての自信と機能を失ったユウに対して『エーギル王国にはそれを解決する手段がある』という情報を流す。
その情報に釣られ、治療する方法を求めてやってきたユウに対し、その対価(こっそり呪いを解除する)としてエーギル王国に忠誠を誓う貴族になる事を約束させる。
それこそが、実際に不能になってしまったエーギル13世が思いついた作戦だった。
「……ヒヒッ……ヒーッヒッヒッヒッ! ……いいねぇ、面白いじゃないか。そういうことなら、アンタの依頼、受けてやってもいいよ」
「おおっ! 引き受けてくれるかっ!」
「ああ、いいとも。ただし────報酬は通常の10倍払って貰うよ。相手が相手だからねぇ」
「ぐっ、むっ……わ、分かった、それでよい」
ただでさえ馬鹿高いグレースの依頼料の10倍はかなり痛いが、背に腹は代えられない。
エーギル13世は苦い顔をしながらも、その要求を飲んだ。
「半分は前払いだ。すぐ取りかかるから、明日までに持ってきな。残り半分は、呪いが成功したら払って貰うよ」
「うむ、すぐに持ってこさせる。金を持ってくるのは、わしでなくても構わないのだろう?」
「ああ、いいよ。あたしが依頼人に直接会うのは、依頼人が裏切ったときの為に呪いをかけておくことだからねぇ」
「なっ……! で、では、わしにも呪いをかけたのかっ!?」
エーギル13世は顔を青ざめさせ、勢いよく椅子から立ち上がった。
「ヒヒッ……安心しな。『人を呪わば穴二つ』っていうだろう? あたしは、相手を殺す呪いをかける時は、依頼人にも死ぬ呪いをかける。それと同じで、あんたにはあたしを裏切ったら生涯不能になる呪いをかけただけさ」
「なっ……しょ、生涯不能……っ!?」
グレースの言葉に、エーギル13世は絶句した。
すでに不能だというのに、重ねて不能になる呪いをかけられるとは、思ってもいなかったのだ。
「そ、その呪いは、暴発したりしないのだろうなっ! 金を払えば、解除してくれるのだろうなっ!?」
「ヒヒッ……大丈夫だよ、信用しな。ただし、あたしを裏切ったら自動で発動するようになってるからね。せいぜい、あたしに対しては誠実さを貫くことだ」
「だ、大丈夫だっ、金は明日……いや、今日中に必ず持ってこさせる! 後金も含めて、全額だっ!」
一生チンコが勃たなくなることを恐れるあまり、エーギル13世はそう口走っていた。
「ヒヒッ……そうかい? 後金は呪いが成功した後で構わないんだが……まぁ、そういう事なら貰っておこうかねぇ」
「う、うむ、必ず、必ず持ってこさせる」
エーギル13世は『これで、生涯不能になる呪いが発動することは無くなった……』と安堵の息を吐く。
それを見ながら、グレースはニンマリと笑みを浮かべていた。
グレースは呪いの発動条件として『裏切ったら』と言ったのだ。
それは何も、後金を払わなかった場合だけでは無い。
例えば、口封じのためにグレースを殺そうとした場合。
例えば、グレースに危険が迫っているのを知りながら、あえてそれを黙っていた場合。
こういったことも全て、グレースに対する裏切りになるのだ。
後になってからそれに気づいたとき、エーギル13世がどんな顔をするのか……
それを想像すると、グレースは浮かび上がる笑みを抑えることが出来なかった。
「で、では準備があるので、わしはこれで失礼するっ」
「ああ、森は暗いから、気をつけて帰るんだね」
逃げるように帰ろうとするエーギル13世を内心であざ笑いながら、グレースはその恐怖に縮こまった背中が見えなくなるまで、ひらひらと手を振り続けていたのだった。
エーギル13世の姿は、王国の外れにある森の中にあった。
数名の護衛を引き連れ、昼なお薄暗い森を進むエーギル13世。
その一行の歩みが止まったのは、一軒の古びた小屋が視界に入ってからだった。
「……お前たちは、ここで待て。中にはわし一人で入る」
「はっ!」
護衛をその場に残し、エーギル13世は小屋に近づいていく。
だがその足取りは、足かせを嵌められた罪人のごとく重かった。
無理もないことだろう。
これから彼が会わなければならないのは、世界的に恐れられている犯罪者にして、希代の魔女────『呪怨のグレース』その人なのだから。
「……ゴクリ」
植物の蔓が生い茂った扉を前に、エーギル13世は喉を鳴らす。
正直言って、恐ろしかった。
出来れば、誰かに代わって欲しかった。
どれだけ金を持っていても、どれだけ権力を持っていても。
それらが通じない一部の存在に対しては、エーギル13世などただの太ったおっさんに過ぎないからだ。
だが、『依頼者本人が触接訪ねてくること』がグレースの条件である以上、この役を誰かに押しつける事は出来ない。
背中や脇に冷たい汗を滲ませながら、エーギル13世は目の前の扉をノックするべく手を上げる。
……ギィィィィィ
しかし、その手が触れる前に、扉は不気味な音を立てながら勝手に開いていった。
扉の中には、闇が広がっている。
外の薄闇よりも遥かに密度の高い、月の無い夜のような闇だ。
「……いつまでそこに突っ立ってるつもりだい? 取って喰いやしないから、早く中に入っておいで」
「……っ(ビクゥッ)」
その闇の中から聞こえてきた声に、エーギル13世は体を震わせた。
夜に鳴くカラスのような、人の心を不安定にさせる声だった。
怖い。
やはり怖い。
そもそもエーギル13世は、ユウに対する計略が上手くいかなかったくらいで不能になってしまうくらい、肝の小さい男なのだ。
「い、いま、行く……っ」
だが、勇気を振り絞ってそう言うと、エーギル13世は闇の中に足を踏み入れた。
ここまで来て、逃げ帰るわけにはいかない。
依頼をグレースが受けてくれるかどうかに、王国の未来が────ひいてはエーギル13世の未来が掛かっているのだ。
恐る恐る闇の中に進んでいくと、そこには外から見るよりも明るい空間が広がっていた。
おそらくは、何らかの結界を張って視界を遮っていただけだったのだろう。
とは言っても、光源は部屋の中央にある机の上に置かれた燭台だけ。
薄暗いことには変わりない。
そしてその机の向こう側に、真っ黒なフードで顔を隠した女が一人、俯きがちに座っていた。
「……グ、グレース、か?」
「そうだよ。ビクビクしてないで、さっさと座りな。────エーギル13世」
「……っ!?」
こちらに顔を向けてすらいないのに名前を言い当てられ、エーギル13世は怯んだ。
しかし、かの有名な魔女であればそれくらいの芸当は当然のことかと思い直し、言われるまま、机を挟んで向かいに備え付けられた椅子に腰掛けた。
「で、誰を呪って欲しいんだい?」
グレースが、単刀直入に問いかけてくる。
こんな気味の悪い場所からは一刻も早く脱出したいエーギル13世は、渡りに船とばかりに口を開いた。
「ゆ……勇者を……勇者ユウを、呪って欲しいっ」
「へぇ……」
エーギルから呪う対象の名を告げられたグレースが、初めて顔を上げた。
フードに隠されていた顔の下半分が明らかになる。
部屋の薄暗さとは対照的に、まるで死人のように青白い肌をしていた。
「……ヒヒッ、なんで救世の英雄を呪うのか、なんて野暮なことは聞かないよ。この商売、余計なことは知らないに越したことは無いからね。
……けど、流石に魔王を討伐した勇者を呪い殺すなんざ、いくらアタシにだって無理だよ。諦めな」
口元に嘲るような笑みを浮かべたグレースが、帰れとでも言わんばかりに手を払う仕草をする。
「ま、待てっ! わしの依頼は、勇者を呪い殺すことでは無いっ!」
だが、最後の頼みであるグレースに見放されてはたまらないと、エーギル13世は身を乗り出して声を上げた。
「ユウを……あの男を…………不能にして欲しいのだっ!」
そして、自らの本当の願いを口にする。
エーギル13世の次なる一手。
それは、グレースの呪いによってユウを自分と同じ不能にする事だった。
男としての自信と機能を失ったユウに対して『エーギル王国にはそれを解決する手段がある』という情報を流す。
その情報に釣られ、治療する方法を求めてやってきたユウに対し、その対価(こっそり呪いを解除する)としてエーギル王国に忠誠を誓う貴族になる事を約束させる。
それこそが、実際に不能になってしまったエーギル13世が思いついた作戦だった。
「……ヒヒッ……ヒーッヒッヒッヒッ! ……いいねぇ、面白いじゃないか。そういうことなら、アンタの依頼、受けてやってもいいよ」
「おおっ! 引き受けてくれるかっ!」
「ああ、いいとも。ただし────報酬は通常の10倍払って貰うよ。相手が相手だからねぇ」
「ぐっ、むっ……わ、分かった、それでよい」
ただでさえ馬鹿高いグレースの依頼料の10倍はかなり痛いが、背に腹は代えられない。
エーギル13世は苦い顔をしながらも、その要求を飲んだ。
「半分は前払いだ。すぐ取りかかるから、明日までに持ってきな。残り半分は、呪いが成功したら払って貰うよ」
「うむ、すぐに持ってこさせる。金を持ってくるのは、わしでなくても構わないのだろう?」
「ああ、いいよ。あたしが依頼人に直接会うのは、依頼人が裏切ったときの為に呪いをかけておくことだからねぇ」
「なっ……! で、では、わしにも呪いをかけたのかっ!?」
エーギル13世は顔を青ざめさせ、勢いよく椅子から立ち上がった。
「ヒヒッ……安心しな。『人を呪わば穴二つ』っていうだろう? あたしは、相手を殺す呪いをかける時は、依頼人にも死ぬ呪いをかける。それと同じで、あんたにはあたしを裏切ったら生涯不能になる呪いをかけただけさ」
「なっ……しょ、生涯不能……っ!?」
グレースの言葉に、エーギル13世は絶句した。
すでに不能だというのに、重ねて不能になる呪いをかけられるとは、思ってもいなかったのだ。
「そ、その呪いは、暴発したりしないのだろうなっ! 金を払えば、解除してくれるのだろうなっ!?」
「ヒヒッ……大丈夫だよ、信用しな。ただし、あたしを裏切ったら自動で発動するようになってるからね。せいぜい、あたしに対しては誠実さを貫くことだ」
「だ、大丈夫だっ、金は明日……いや、今日中に必ず持ってこさせる! 後金も含めて、全額だっ!」
一生チンコが勃たなくなることを恐れるあまり、エーギル13世はそう口走っていた。
「ヒヒッ……そうかい? 後金は呪いが成功した後で構わないんだが……まぁ、そういう事なら貰っておこうかねぇ」
「う、うむ、必ず、必ず持ってこさせる」
エーギル13世は『これで、生涯不能になる呪いが発動することは無くなった……』と安堵の息を吐く。
それを見ながら、グレースはニンマリと笑みを浮かべていた。
グレースは呪いの発動条件として『裏切ったら』と言ったのだ。
それは何も、後金を払わなかった場合だけでは無い。
例えば、口封じのためにグレースを殺そうとした場合。
例えば、グレースに危険が迫っているのを知りながら、あえてそれを黙っていた場合。
こういったことも全て、グレースに対する裏切りになるのだ。
後になってからそれに気づいたとき、エーギル13世がどんな顔をするのか……
それを想像すると、グレースは浮かび上がる笑みを抑えることが出来なかった。
「で、では準備があるので、わしはこれで失礼するっ」
「ああ、森は暗いから、気をつけて帰るんだね」
逃げるように帰ろうとするエーギル13世を内心であざ笑いながら、グレースはその恐怖に縮こまった背中が見えなくなるまで、ひらひらと手を振り続けていたのだった。
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