66 / 87
第2章 大星祭編
第66話 迷子の少年
しおりを挟む
アーサー様が大逆転勝利したリレー。1年から3年までの全ての試合が終わると、いよいよ迷路脱出の時間となった。
本番はどういった会場になるのか分からない。練習していない新規の会場の可能性もある。練習は綿密にしたけれど、心配は尽きず、先ほどまでなかった緊張が私の手を震わせていた。
震えを止めようと祈るように両手を握りしめていると、大きな手に包み込まれた。顔を上げると、唇に柔らかな弧を描くアーサー様がいた。
「大丈夫だよ、エレちゃん。エレちゃんなら絶対勝てる、僕が保証するよ」
「………………ありがとうございます」
アーサー様がそう言ってくれるのなら、安心だ。気づけば緊張が消えていた。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
温かく見送ってくれたアーサー様と別れ、私は待機室へと向かうと、魔法道具で映し出された会場の盛り上がりを知り、圧倒された。どうやら先ほどの勝負で、熾烈な戦いが繰り広げられたらしい。
会場には設置されたカメラの映像を見ることができる。選手それぞれの状況を把握することができる。
そのため、迷路脱出に出場選手は特に外部とのやり取りは禁止されている。事前チェックでは魔法を使用していないか確認された。
待機室から移動し通路で待機していると、出場選手の名前が次々へと紹介されていった。
「魔法戦では見事な勝利を果たした、Aクラスエレシュキガル・レイルロード!!」
自分の紹介がくると、会場へと踏み出し、壇上へと繋がる階段を上がる。すでに対戦相手が待っていた。
審判やスタッフに促され、私を含む参加者選手は、舞台中央に設置された魔法石の前へ立つ。
迷路では他の選手と遭遇することもあるため、改めて顔を確認しておく。
クライドが所属するBクラスは快活そうな男子生徒、Cクラスは体が小さい愛らしい女生徒、そして、Dクラスは真面目そうな眼鏡男子生徒だった。
冷静を装っているつもりなのだろうが、みな、顔が強張っていた。緊張しているのだろう。
私は深呼吸して、目の前の魔法石に向き直る。
「では触れてください」
ルールを再度確認し、審判の合図を受けた私たちは、魔法石に触れ、本当の会場へと向かった。
「蟋九a繧九◇――――う繧�――――」
気のせいだろうか…………移動中に、そんな奇妙なノイズが聞こえたのは。
★★★★★★★★
目を開けると、そこには1つの看板があった。
1つの木の棒につけられた板に、『この部屋の状態を覚えていてください』と書かれた看板が。
この部屋――――つまり私が移動した先の部屋は、普通の貴族の屋敷だった。
金の糸で刺繍が施された淡い桃色のカーテンに、取っ手に精巧な銀装飾が施された縦長の窓。
部屋の右端中央には、天蓋付きのベッドがあった。どうやらあるの者の寝室のようだ。
正直普通な部屋だと思う。当たり障りのない、普通の貴族令嬢の部屋。
まぁ、特に強いて言うのならば、物が多いというところだろうか。
ベッドにはこれでもかと人形が置かれ、壁には大鏡やら絵画やらが飾られていた。廊下側の壁には机が設置され、本が積み重なって置かれている。
ドアは入り口に一つ、風呂場へと繋がっているドアが1つ、計二つのドアがあった。
今までの迷路脱出では、こう言った指向の会場はなかった。予想外の会場であり、他の選手を戸惑っていることだろう。
まぁ、しかし、全て覚えるのは難しくはない。覚えるとドアへ向かいドアノブを回して廊下へと出た。
「………………」
なるほど………覚えておけというのはこういうことだったのか。
廊下へと出たはずの私は、部屋に来ていた――――先ほどいた同じ部屋へと。
振り返れば、あったのは浴室へ繋がるドア。すでにドアは閉じていた。
いまいち状況は読めないので、とりあえず廊下へと繋がるドアを開き再度外へ出る。
しかし、進んでも進んでも行く場所は同じ令嬢の部屋。
ドアからの脱出は不可能と踏み、私は窓へと視線を移す。
豪奢な取っ手を取り、窓を開こうとするが、びくともしない。うんともすんとも言わなかった。
魔法で窓とドアを破壊しようとしたが、どちらも無傷。壁に穴を開けての脱出も考えたが、やはり壁も壊れない。無理やり脱出口を作るのも無理なようだ。
………………もしや『このループから抜けろ』いうわけなのだろうか?
いつもとは全く違う迷路脱出だわ…………。
では、その条件は何だろう?
条件を探しながら、廊下側のドアから出ては、浴室へのドアから元の部屋に戻る。それを繰り返した。
すると、最初の部屋と同じ状態で、廊下側のドアへと進むと、『第1関門看破』という看板を見つけた。
逆に、異なる物を見つけ浴室のドアへと引き返せば、『第1関門看破』の看板を発見。
なるほど…………どうやら間違いがなければ進み、間違いを発見し引き返せば、クリアということになるらしい。
しかし、間違えれば『この部屋の状態を覚えておいてください』という看板がある部屋に戻った。リセットされる仕様みたいだ。
「クリア条件は分かったけれど…………あとどのくらいクリアすればいいのかしら…………」
クリアをすれば、そのことを知らせてくれるが、後何回クリアすれば良いのかは提示されていない。ゴールが見えないと言うのも、気が狂いそうだ。
しかし、間違え探し自体は面白いので、私は淡々とクリアしていった。
そして、『第20関門看破』という看板を見つけたところで、景色はがらりと変わった。
いつもの迷路脱出の会場へと戻っていた。
建物の3階以上の高さはあるだろう、草木の壁が左右にあった。次は庭園風の迷路らしい。
風を読みつつ、時折襲ってくる魔物や植物を退治し、前へと進んだ。
すると、見覚えのある学生軍服を身にまとった眼鏡の男子生徒を発見。
彼は確かDクラスの子だったような…………。
眼鏡の奥の切れ長な目を向ける彼からは、警戒心を感じた。ライバルであるから当然といえば当然だ。
「あんた、どこから来た?」
「………」
しかし、答える気はない。答えれば、何かしらの魔法をかけられる場合もあるため、私は距離を取りながら、まだ行っていない道へと右折。
「おい! 待て!」
呼び止める声が聞こえてくるが、私は迷わず進んだ。もしかしたら、私から情報を得ようとしているかもしれないが、ここは勝負だ。今のところは共闘する気はない。
それに、先ほどの魔物が成り代わって私を騙しているかもしれない………まぁ、高度な魔物じゃないと姿改変なんてできないけど。
「待てって、言ってるだろッ!!」
無視されたことに苛立ったのか叫び、こちらに走ってきた眼鏡さん。さすがに無視はまずかったかと思い、振り返ると彼の姿は液体化、黒の靄のようなものに変わり、人間の姿ではなくなっていた。
ああ…………やっぱりか。
予想はしていたけど、こんな所でこんな魔物に出会うとは。
もう少し終盤で出してくるものだと思ったのだけど…………。
私は具現化する前に、魔物となった彼の間合いに入り、強化した大杖の先で核を破壊。
核が粉々になると、魔物の姿は黒い塵となって消えていった。
迷路脱出の魔物の配置は、会場を管理する先生が行っている。今回の魔物も先生が考えて、置いたものだろう。
「全く…………趣味の悪い先生もいらっしゃるのね」
小さくこぼし、警戒を高めた私はさらに先へと進んだ。
★★★★★★★★
人間に成りすましてた魔物以来、大きなイベントはなく、ゴールには近づいていると直感的に感じていた。感じていたのだけれど………。
「え?」
私は思わず存在するそれに、困惑の声が漏れ出ていた。
もう一度確認しよう――――迷路脱出において出場選手以外の人間は、会場に入れない。不正を防ぐためであり、一般人が入った場合、危険が及ぶを防ぐためでもある。
緊急の場合においては、例外的に教員は入ることができるが、それ以外は決してない。侵入者がいれば、即座にゲーム中止。再度別会場で試合が実施される。
しかし、今その選手とは関係のない一般人がいた。魔物ではない。本当の一般人。
目の前にある真っすぐな道の先で、ポツンと1人立っていた少年。
あそこにいる子は教員じゃない。あんな小さな先生が来たなんて話聞いていない。
となると、一般人だけど……………。
確か移動時に、一般人を転送することがないよう、出場選手のみ移動させるよう魔法陣が組み込まれている。その魔法陣も何度も設定とメンテナンスを行っているから、魔法陣がおかしくなったということもない。
まず一般人が入ることはない。何を間違っても入れない。侵入していれば、審判が試合を止めているはず。
魔物特有のオーラを放ってはいない。先ほどの生徒の姿となって騙してきた魔物のような感じもしない。
彼は何なの………………?
離れた場所に1人立つ白髪の少年は、両手で目をこすり、しくしく泣いていた。
「………………あ」
声をかけるべきか悩んで立ち止まっていると、少年がこちらに気づいた。彼は涙でいっぱいにした潤んだ瞳を私に向け、真っすぐに走り出し。
「うゔっ………怖かったよっ!!」
「えっ?」
私は泣きわめく少年に抱き着かれていた。
本番はどういった会場になるのか分からない。練習していない新規の会場の可能性もある。練習は綿密にしたけれど、心配は尽きず、先ほどまでなかった緊張が私の手を震わせていた。
震えを止めようと祈るように両手を握りしめていると、大きな手に包み込まれた。顔を上げると、唇に柔らかな弧を描くアーサー様がいた。
「大丈夫だよ、エレちゃん。エレちゃんなら絶対勝てる、僕が保証するよ」
「………………ありがとうございます」
アーサー様がそう言ってくれるのなら、安心だ。気づけば緊張が消えていた。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
温かく見送ってくれたアーサー様と別れ、私は待機室へと向かうと、魔法道具で映し出された会場の盛り上がりを知り、圧倒された。どうやら先ほどの勝負で、熾烈な戦いが繰り広げられたらしい。
会場には設置されたカメラの映像を見ることができる。選手それぞれの状況を把握することができる。
そのため、迷路脱出に出場選手は特に外部とのやり取りは禁止されている。事前チェックでは魔法を使用していないか確認された。
待機室から移動し通路で待機していると、出場選手の名前が次々へと紹介されていった。
「魔法戦では見事な勝利を果たした、Aクラスエレシュキガル・レイルロード!!」
自分の紹介がくると、会場へと踏み出し、壇上へと繋がる階段を上がる。すでに対戦相手が待っていた。
審判やスタッフに促され、私を含む参加者選手は、舞台中央に設置された魔法石の前へ立つ。
迷路では他の選手と遭遇することもあるため、改めて顔を確認しておく。
クライドが所属するBクラスは快活そうな男子生徒、Cクラスは体が小さい愛らしい女生徒、そして、Dクラスは真面目そうな眼鏡男子生徒だった。
冷静を装っているつもりなのだろうが、みな、顔が強張っていた。緊張しているのだろう。
私は深呼吸して、目の前の魔法石に向き直る。
「では触れてください」
ルールを再度確認し、審判の合図を受けた私たちは、魔法石に触れ、本当の会場へと向かった。
「蟋九a繧九◇――――う繧�――――」
気のせいだろうか…………移動中に、そんな奇妙なノイズが聞こえたのは。
★★★★★★★★
目を開けると、そこには1つの看板があった。
1つの木の棒につけられた板に、『この部屋の状態を覚えていてください』と書かれた看板が。
この部屋――――つまり私が移動した先の部屋は、普通の貴族の屋敷だった。
金の糸で刺繍が施された淡い桃色のカーテンに、取っ手に精巧な銀装飾が施された縦長の窓。
部屋の右端中央には、天蓋付きのベッドがあった。どうやらあるの者の寝室のようだ。
正直普通な部屋だと思う。当たり障りのない、普通の貴族令嬢の部屋。
まぁ、特に強いて言うのならば、物が多いというところだろうか。
ベッドにはこれでもかと人形が置かれ、壁には大鏡やら絵画やらが飾られていた。廊下側の壁には机が設置され、本が積み重なって置かれている。
ドアは入り口に一つ、風呂場へと繋がっているドアが1つ、計二つのドアがあった。
今までの迷路脱出では、こう言った指向の会場はなかった。予想外の会場であり、他の選手を戸惑っていることだろう。
まぁ、しかし、全て覚えるのは難しくはない。覚えるとドアへ向かいドアノブを回して廊下へと出た。
「………………」
なるほど………覚えておけというのはこういうことだったのか。
廊下へと出たはずの私は、部屋に来ていた――――先ほどいた同じ部屋へと。
振り返れば、あったのは浴室へ繋がるドア。すでにドアは閉じていた。
いまいち状況は読めないので、とりあえず廊下へと繋がるドアを開き再度外へ出る。
しかし、進んでも進んでも行く場所は同じ令嬢の部屋。
ドアからの脱出は不可能と踏み、私は窓へと視線を移す。
豪奢な取っ手を取り、窓を開こうとするが、びくともしない。うんともすんとも言わなかった。
魔法で窓とドアを破壊しようとしたが、どちらも無傷。壁に穴を開けての脱出も考えたが、やはり壁も壊れない。無理やり脱出口を作るのも無理なようだ。
………………もしや『このループから抜けろ』いうわけなのだろうか?
いつもとは全く違う迷路脱出だわ…………。
では、その条件は何だろう?
条件を探しながら、廊下側のドアから出ては、浴室へのドアから元の部屋に戻る。それを繰り返した。
すると、最初の部屋と同じ状態で、廊下側のドアへと進むと、『第1関門看破』という看板を見つけた。
逆に、異なる物を見つけ浴室のドアへと引き返せば、『第1関門看破』の看板を発見。
なるほど…………どうやら間違いがなければ進み、間違いを発見し引き返せば、クリアということになるらしい。
しかし、間違えれば『この部屋の状態を覚えておいてください』という看板がある部屋に戻った。リセットされる仕様みたいだ。
「クリア条件は分かったけれど…………あとどのくらいクリアすればいいのかしら…………」
クリアをすれば、そのことを知らせてくれるが、後何回クリアすれば良いのかは提示されていない。ゴールが見えないと言うのも、気が狂いそうだ。
しかし、間違え探し自体は面白いので、私は淡々とクリアしていった。
そして、『第20関門看破』という看板を見つけたところで、景色はがらりと変わった。
いつもの迷路脱出の会場へと戻っていた。
建物の3階以上の高さはあるだろう、草木の壁が左右にあった。次は庭園風の迷路らしい。
風を読みつつ、時折襲ってくる魔物や植物を退治し、前へと進んだ。
すると、見覚えのある学生軍服を身にまとった眼鏡の男子生徒を発見。
彼は確かDクラスの子だったような…………。
眼鏡の奥の切れ長な目を向ける彼からは、警戒心を感じた。ライバルであるから当然といえば当然だ。
「あんた、どこから来た?」
「………」
しかし、答える気はない。答えれば、何かしらの魔法をかけられる場合もあるため、私は距離を取りながら、まだ行っていない道へと右折。
「おい! 待て!」
呼び止める声が聞こえてくるが、私は迷わず進んだ。もしかしたら、私から情報を得ようとしているかもしれないが、ここは勝負だ。今のところは共闘する気はない。
それに、先ほどの魔物が成り代わって私を騙しているかもしれない………まぁ、高度な魔物じゃないと姿改変なんてできないけど。
「待てって、言ってるだろッ!!」
無視されたことに苛立ったのか叫び、こちらに走ってきた眼鏡さん。さすがに無視はまずかったかと思い、振り返ると彼の姿は液体化、黒の靄のようなものに変わり、人間の姿ではなくなっていた。
ああ…………やっぱりか。
予想はしていたけど、こんな所でこんな魔物に出会うとは。
もう少し終盤で出してくるものだと思ったのだけど…………。
私は具現化する前に、魔物となった彼の間合いに入り、強化した大杖の先で核を破壊。
核が粉々になると、魔物の姿は黒い塵となって消えていった。
迷路脱出の魔物の配置は、会場を管理する先生が行っている。今回の魔物も先生が考えて、置いたものだろう。
「全く…………趣味の悪い先生もいらっしゃるのね」
小さくこぼし、警戒を高めた私はさらに先へと進んだ。
★★★★★★★★
人間に成りすましてた魔物以来、大きなイベントはなく、ゴールには近づいていると直感的に感じていた。感じていたのだけれど………。
「え?」
私は思わず存在するそれに、困惑の声が漏れ出ていた。
もう一度確認しよう――――迷路脱出において出場選手以外の人間は、会場に入れない。不正を防ぐためであり、一般人が入った場合、危険が及ぶを防ぐためでもある。
緊急の場合においては、例外的に教員は入ることができるが、それ以外は決してない。侵入者がいれば、即座にゲーム中止。再度別会場で試合が実施される。
しかし、今その選手とは関係のない一般人がいた。魔物ではない。本当の一般人。
目の前にある真っすぐな道の先で、ポツンと1人立っていた少年。
あそこにいる子は教員じゃない。あんな小さな先生が来たなんて話聞いていない。
となると、一般人だけど……………。
確か移動時に、一般人を転送することがないよう、出場選手のみ移動させるよう魔法陣が組み込まれている。その魔法陣も何度も設定とメンテナンスを行っているから、魔法陣がおかしくなったということもない。
まず一般人が入ることはない。何を間違っても入れない。侵入していれば、審判が試合を止めているはず。
魔物特有のオーラを放ってはいない。先ほどの生徒の姿となって騙してきた魔物のような感じもしない。
彼は何なの………………?
離れた場所に1人立つ白髪の少年は、両手で目をこすり、しくしく泣いていた。
「………………あ」
声をかけるべきか悩んで立ち止まっていると、少年がこちらに気づいた。彼は涙でいっぱいにした潤んだ瞳を私に向け、真っすぐに走り出し。
「うゔっ………怖かったよっ!!」
「えっ?」
私は泣きわめく少年に抱き着かれていた。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました
九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」
悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。
公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。
「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」
――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
【短編】婚約破棄?「喜んで!」食い気味に答えたら陛下に泣きつかれたけど、知らんがな
みねバイヤーン
恋愛
「タリーシャ・オーデリンド、そなたとの婚約を破棄す」「喜んで!」
タリーシャが食い気味で答えると、あと一歩で間に合わなかった陛下が、会場の入口で「ああー」と言いながら膝から崩れ落ちた。田舎領地で育ったタリーシャ子爵令嬢が、ヴィシャール第一王子殿下の婚約者に決まったとき、王国は揺れた。王子は荒ぶった。あんな少年のように色気のない体の女はいやだと。タリーシャは密かに陛下と約束を交わした。卒業式までに王子が婚約破棄を望めば、婚約は白紙に戻すと。田舎でのびのび暮らしたいタリーシャと、タリーシャをどうしても王妃にしたい陛下との熾烈を極めた攻防が始まる。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる