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十六、山雨欲来風満楼
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*山雨欲来風満楼 嵐の来る直前の、何か起きそうな様子。嵐の前の静けさ。
◆◆◆◆◆
新年の最初の一夜を、皇帝陛下がわたしの元で過ごしてくださったおかげで、ようやく名実ともに皇后となり、「お飾り皇后」「置物」の汚名は雪がれて、わたしも、わたしの周囲の者たちも胸を撫でおろした。
こうやって一月か二月にいっぺんくらい陛下がいらっしゃって、夜のお勤めを果たして後はのんびり過ごす分には、後宮暮らしも悪くはないのでは――などと暢気に構えていたのだが、それはとんでもない間違いだった。
まず、陛下より後朝の贈り物として、玉石の連理枝を下賜されたこと、これが瞬く間に後宮中をめぐり、二十七世婦以下の下級の妃嬪たちが、「拝見したい」などと言い出した。
個別に来られても大変だし、訪問がかち合ってもすこぶる面倒くさい。それで、傅母である王婆と馬婆やお付きの内侍(宦官)らと相談の上、簡単な茶会のようなものを開く羽目になった。――連理枝のお披露目会のようなものだ。
希望者だけのこぢんまりした会のつもりが、結局、我も我もと、ほぼ全員を招待することになり、妙に大がかりなことになってしまった。
「陛下は不公平を嫌って、贈り物はなさらない、と公言していらしたのに、やはり皇后は特別なのですね」
ちゃかり、皇后のいちばんの側近の位置を確保して、薛美人がおべっかを言い、それに同調する妃嬪も多い中、趙淑妃やその取り巻きは面白くなさそうに眉を顰めている。
――不愉快なら無理に来なくてもよかったのに。
そんなことは口に出すわけにいかないので、わたしは何も言わずに笑顔を貼り付けて座っていた。疲れる。
「あれだけ大げさな儀礼を行って、わざわざ外からお迎えになった皇后でございますものね。陛下もお気を使うのですよ」
趙淑妃の取り巻きである鄭才人が言い、わたしもその通りとは思うので黙っていたが、薛美人がさっそく噛みついた。
「まるで陛下が仕方なく贈ったみたいな言い方! この彫刻はすごく凝っていて、陛下が以前より準備していらっしゃっのですわ。これこそ、陛下の中宮様への愛の証! 一回こっきりのお召で才人の位にしがみ付いているからって、やっかみはみっともないですわよ」
「なんですって?」
喧嘩腰になる二人に、わたしの胃がキリキリと悲鳴を上げる。
――お願いだから喧嘩はやめて。
「まあ、でも中宮様だって、言うなれば一回、お渡りがあっただけでしょう? 陛下も義務感でいらっしゃっただけかもしれないわ」
高昭容が鼻で嗤う。この人は器量自慢で、たしかにとても華やかな容姿をしているが、その分、自尊心も高くてしょっちゅう、他の妃嬪と諍いを起こしているらしい。
「まあ! 高昭容様はあんなことを仰って!」
薛美人が突っかかろうとするのを、わたしはその袖を引いて止めた。
「薛さん、いいのよ。今のところ実際その通りだから……」
「もう、中宮様はお優しすぎますよ!」
わたし自身、連理枝が寵愛の証だなんて考えていなかったし、その後二度とお渡りがない可能性もあると思っていたのだが――
十日も経たずに陛下が再びわたしの宮を訪れたことで、後宮はさらに大騒ぎになってしまった。
次に陛下がいらっしゃったのは人日(正月七日)の翌日。午後の、まだ陽のある時間帯だった。
わたしが堂でお出迎えすると、常服で階を上っていらっしゃった陛下は、美麗なお顔に爽やかな笑みを浮かべ、嬉しそうに駆け寄ってこられた。
「詩阿、会いたかった!」
「皇帝陛下にご挨拶申し――」
型通りに小腰を屈めて挨拶しようとする、それを中断するように抱きすくめられ、わたしは「ぐえっ」と声が出そうになる。危ない、危ない。
「堅苦しい挨拶は要らぬ。もっと顔をよく見せてくれ」
「は、はあ……」
明るい場所で間近に拝見すれば、陛下は本当に整ったお美しい顔をなさっていて、ドギマギしてしまう。
「もっと頻繁に来たいのだが、なにせ、後宮は内廷から遠くて――」
陛下がわたしの腰に腕を回し、ぴったりくっついてきてギョッとする。――男の人とこんなにひっついて歩くなんて、ちょっと!
「あ、あ、あの、陛下、その……ちょっとくっつき過ぎでは……」
陛下が一瞬、切れ長の目を見開いて、それからにっこりと微笑んだ。
「詩阿は恥ずかしがりだな? 苦しゅうない。朕が許す」
「は、はあ……」
許す……って言われても……
周囲の視線が痛いほど刺さって、顔に血が上ってくる。
それから暖炕の上の長椅子に二人で並んで座り、ちょうど窓辺に飾られた連理枝を眺める。
「あれは気に入ったか?」
「は、はい! ありがとうございます。後宮の他の方がたも素晴らしいと褒めてくだすって」
「そう言えば……妃嬪たちを招いて茶会を開いたと言っていたな? 特に、面倒は起きなかったか?」
「はい、特に困ったことはありません」
お茶を運んできた宦官に、陛下がお命じになった。
「夜の小喫もこの宮で食す故、尚食に伝えおくように」
「はッ……」
皇宮で、食事は朝食と昼食の一日二回。日の出前に朝食を食べ、朝政を行い、午 には終わって、官僚に給食を支給する。時に、皇帝は高官に食事を賜うことがあり、今日も昼食は宰相と食べたのだそうだ。
「まあだいたい、飯を食っているのか説教を聞いているのかわからん感じだな。早く食べ終えて詩阿のところに来たかったのに、爺さんの話が長くて……」
昼から何も食べないのではお腹が空いてしまうので、午後には数回の小喫を食べるのだ。
「後宮では今まで、お食事は召し上がらないと聞いておりました」
わたしが尋ねれば、陛下は微笑んだ。
「そうだな。必要以上に後宮にはいないようにしていた。――だが、詩阿とは食事がしたいのだ。普通の家族のように」
「家族……」
陛下の整ったお顔が少しだけ寂しそうに見えた。
「……章家に匿われていた時、家族で食事をしたりするのが羨ましかった。夫は仕事が終われば妻の待つ家に帰る。後宮では、そういうことはできない。……詩阿と普通の夫婦のように過ごしたいが、いろいろ制約が多い故……」
「陛下……」
陛下のお顔がだんだんと近づいてきて、そのまま唇を塞がれる。
閨以外でそんなことをされると思っていなかったわたしは、びっくりして硬直してしまった。でも前回、陛下を突き飛ばして叱られたのを思い出し、陛下の為すがままにされる。
――でも、この部屋、侍女とか傅母とか宦官とかが控えているんですけど!
「んんっ……」
恥ずかしいのを必死にこらえていると、ようやく陛下の唇が離れ、わたしはすーはーと息を吸う。
「ふふふ、本当に可愛いな、詩阿」
うっとり蕩けるような笑顔で言われて、わたしの羞恥心が限界を迎える。
「へ、陛下……その、恥ずかしいです……」
「よい、慣れよ」
慣れよって! 無理です……
わたしは涙目で顔を伏せた。――背後からの視線が、痛い痛い痛い……
「上元の夜は、灯篭を見に行かぬか?」
帳台の中で、陛下はわたしの裸の肩を抱き寄せ、仰った。
上元(正月の十五日)は元宵といい、京師の家々では灯篭を灯してお祝いする。宮中でも同様にするのかしら? とわたしはよくわからないままに頷いた。
「え、ええ。何事も、陛下の思し召しのままに」
「では、手配しておく」
陛下はわたしの額に口づけると、そのままごろりと体の向きを変えて、わたしに圧し掛かる。
「……もう一回するぞ?」
「は……はい、でも……明日の朝は夜明け前に発たれると……」
「早起きは慣れておる。そなたは寝んでおればよい」
「でも――」
陛下がわたしの首筋に顔を埋め、鎖骨に口づけながら、大きな手で素肌をなぞり、脚を開かせる。
さっきまで陛下が入っていた場所に、固いものが宛がわれて――
翌朝、陛下を見送ってから、わたしは寝不足の身体を暖炕の上に横たえ、ウトウトしていた。
そこへ馬婆が駆けこんできた。
「娘娘! 大変でございます!」
「なあに?」
「昨夜、皇上がこちらの宮で過ごしたと知った趙淑妃が、そりゃあもうカンカンで!」
「ええ? なんのこと?」
陛下のお渡りが二度、わたしのもとに続いたことで、趙淑妃がすさまじい癇癪を起して怒り狂っているのだと――
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新年の最初の一夜を、皇帝陛下がわたしの元で過ごしてくださったおかげで、ようやく名実ともに皇后となり、「お飾り皇后」「置物」の汚名は雪がれて、わたしも、わたしの周囲の者たちも胸を撫でおろした。
こうやって一月か二月にいっぺんくらい陛下がいらっしゃって、夜のお勤めを果たして後はのんびり過ごす分には、後宮暮らしも悪くはないのでは――などと暢気に構えていたのだが、それはとんでもない間違いだった。
まず、陛下より後朝の贈り物として、玉石の連理枝を下賜されたこと、これが瞬く間に後宮中をめぐり、二十七世婦以下の下級の妃嬪たちが、「拝見したい」などと言い出した。
個別に来られても大変だし、訪問がかち合ってもすこぶる面倒くさい。それで、傅母である王婆と馬婆やお付きの内侍(宦官)らと相談の上、簡単な茶会のようなものを開く羽目になった。――連理枝のお披露目会のようなものだ。
希望者だけのこぢんまりした会のつもりが、結局、我も我もと、ほぼ全員を招待することになり、妙に大がかりなことになってしまった。
「陛下は不公平を嫌って、贈り物はなさらない、と公言していらしたのに、やはり皇后は特別なのですね」
ちゃかり、皇后のいちばんの側近の位置を確保して、薛美人がおべっかを言い、それに同調する妃嬪も多い中、趙淑妃やその取り巻きは面白くなさそうに眉を顰めている。
――不愉快なら無理に来なくてもよかったのに。
そんなことは口に出すわけにいかないので、わたしは何も言わずに笑顔を貼り付けて座っていた。疲れる。
「あれだけ大げさな儀礼を行って、わざわざ外からお迎えになった皇后でございますものね。陛下もお気を使うのですよ」
趙淑妃の取り巻きである鄭才人が言い、わたしもその通りとは思うので黙っていたが、薛美人がさっそく噛みついた。
「まるで陛下が仕方なく贈ったみたいな言い方! この彫刻はすごく凝っていて、陛下が以前より準備していらっしゃっのですわ。これこそ、陛下の中宮様への愛の証! 一回こっきりのお召で才人の位にしがみ付いているからって、やっかみはみっともないですわよ」
「なんですって?」
喧嘩腰になる二人に、わたしの胃がキリキリと悲鳴を上げる。
――お願いだから喧嘩はやめて。
「まあ、でも中宮様だって、言うなれば一回、お渡りがあっただけでしょう? 陛下も義務感でいらっしゃっただけかもしれないわ」
高昭容が鼻で嗤う。この人は器量自慢で、たしかにとても華やかな容姿をしているが、その分、自尊心も高くてしょっちゅう、他の妃嬪と諍いを起こしているらしい。
「まあ! 高昭容様はあんなことを仰って!」
薛美人が突っかかろうとするのを、わたしはその袖を引いて止めた。
「薛さん、いいのよ。今のところ実際その通りだから……」
「もう、中宮様はお優しすぎますよ!」
わたし自身、連理枝が寵愛の証だなんて考えていなかったし、その後二度とお渡りがない可能性もあると思っていたのだが――
十日も経たずに陛下が再びわたしの宮を訪れたことで、後宮はさらに大騒ぎになってしまった。
次に陛下がいらっしゃったのは人日(正月七日)の翌日。午後の、まだ陽のある時間帯だった。
わたしが堂でお出迎えすると、常服で階を上っていらっしゃった陛下は、美麗なお顔に爽やかな笑みを浮かべ、嬉しそうに駆け寄ってこられた。
「詩阿、会いたかった!」
「皇帝陛下にご挨拶申し――」
型通りに小腰を屈めて挨拶しようとする、それを中断するように抱きすくめられ、わたしは「ぐえっ」と声が出そうになる。危ない、危ない。
「堅苦しい挨拶は要らぬ。もっと顔をよく見せてくれ」
「は、はあ……」
明るい場所で間近に拝見すれば、陛下は本当に整ったお美しい顔をなさっていて、ドギマギしてしまう。
「もっと頻繁に来たいのだが、なにせ、後宮は内廷から遠くて――」
陛下がわたしの腰に腕を回し、ぴったりくっついてきてギョッとする。――男の人とこんなにひっついて歩くなんて、ちょっと!
「あ、あ、あの、陛下、その……ちょっとくっつき過ぎでは……」
陛下が一瞬、切れ長の目を見開いて、それからにっこりと微笑んだ。
「詩阿は恥ずかしがりだな? 苦しゅうない。朕が許す」
「は、はあ……」
許す……って言われても……
周囲の視線が痛いほど刺さって、顔に血が上ってくる。
それから暖炕の上の長椅子に二人で並んで座り、ちょうど窓辺に飾られた連理枝を眺める。
「あれは気に入ったか?」
「は、はい! ありがとうございます。後宮の他の方がたも素晴らしいと褒めてくだすって」
「そう言えば……妃嬪たちを招いて茶会を開いたと言っていたな? 特に、面倒は起きなかったか?」
「はい、特に困ったことはありません」
お茶を運んできた宦官に、陛下がお命じになった。
「夜の小喫もこの宮で食す故、尚食に伝えおくように」
「はッ……」
皇宮で、食事は朝食と昼食の一日二回。日の出前に朝食を食べ、朝政を行い、午 には終わって、官僚に給食を支給する。時に、皇帝は高官に食事を賜うことがあり、今日も昼食は宰相と食べたのだそうだ。
「まあだいたい、飯を食っているのか説教を聞いているのかわからん感じだな。早く食べ終えて詩阿のところに来たかったのに、爺さんの話が長くて……」
昼から何も食べないのではお腹が空いてしまうので、午後には数回の小喫を食べるのだ。
「後宮では今まで、お食事は召し上がらないと聞いておりました」
わたしが尋ねれば、陛下は微笑んだ。
「そうだな。必要以上に後宮にはいないようにしていた。――だが、詩阿とは食事がしたいのだ。普通の家族のように」
「家族……」
陛下の整ったお顔が少しだけ寂しそうに見えた。
「……章家に匿われていた時、家族で食事をしたりするのが羨ましかった。夫は仕事が終われば妻の待つ家に帰る。後宮では、そういうことはできない。……詩阿と普通の夫婦のように過ごしたいが、いろいろ制約が多い故……」
「陛下……」
陛下のお顔がだんだんと近づいてきて、そのまま唇を塞がれる。
閨以外でそんなことをされると思っていなかったわたしは、びっくりして硬直してしまった。でも前回、陛下を突き飛ばして叱られたのを思い出し、陛下の為すがままにされる。
――でも、この部屋、侍女とか傅母とか宦官とかが控えているんですけど!
「んんっ……」
恥ずかしいのを必死にこらえていると、ようやく陛下の唇が離れ、わたしはすーはーと息を吸う。
「ふふふ、本当に可愛いな、詩阿」
うっとり蕩けるような笑顔で言われて、わたしの羞恥心が限界を迎える。
「へ、陛下……その、恥ずかしいです……」
「よい、慣れよ」
慣れよって! 無理です……
わたしは涙目で顔を伏せた。――背後からの視線が、痛い痛い痛い……
「上元の夜は、灯篭を見に行かぬか?」
帳台の中で、陛下はわたしの裸の肩を抱き寄せ、仰った。
上元(正月の十五日)は元宵といい、京師の家々では灯篭を灯してお祝いする。宮中でも同様にするのかしら? とわたしはよくわからないままに頷いた。
「え、ええ。何事も、陛下の思し召しのままに」
「では、手配しておく」
陛下はわたしの額に口づけると、そのままごろりと体の向きを変えて、わたしに圧し掛かる。
「……もう一回するぞ?」
「は……はい、でも……明日の朝は夜明け前に発たれると……」
「早起きは慣れておる。そなたは寝んでおればよい」
「でも――」
陛下がわたしの首筋に顔を埋め、鎖骨に口づけながら、大きな手で素肌をなぞり、脚を開かせる。
さっきまで陛下が入っていた場所に、固いものが宛がわれて――
翌朝、陛下を見送ってから、わたしは寝不足の身体を暖炕の上に横たえ、ウトウトしていた。
そこへ馬婆が駆けこんできた。
「娘娘! 大変でございます!」
「なあに?」
「昨夜、皇上がこちらの宮で過ごしたと知った趙淑妃が、そりゃあもうカンカンで!」
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