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21、イライアスの過去
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「信じなくていいというのは、わたしの気持ちはどうでもいいってこと?」
ローズマリーの問いに、僕は少し困って、眉を寄せる。
「どうでもよくはないよ。でも……信じられない気持ちもわかるから、無理をしなくてもいいってこと。ただ、僕が信用ならないからって、ここを出て行くのはダメだ」
僕は順序だてて説明する。
「君は今妊娠中だから、無理をするべきじゃない。新しい場所で出発するのも不安心だ。それからルーカスのこともある。リントン伯爵が無理に彼を迎えに来た場合、君では追い払えないだろう?」
「あ……」
ローズマリーが忘れていた、という風に僕を見た。
「君にとってもルーカスにとっても、ここにいるのが一番いい。ここなら僕が守ってやれる。君は、突然掌を返して追い出されるのを恐れているけど、僕はそんなことをするつもりはない」
僕はまっすぐにローズマリーを見て、そうして彼女をもう一度抱き寄せる。
「この関係を、見返りと思うか、愛と思うかは、君が決めたらいい」
ローズマリーが僕の肩に頭をもたせかけて、言った。
「……わたしに決めさせるなんて、あなた、卑怯だわ」
「……そうだね、僕は卑怯だ。でも、僕は君が好きだよ。……君は信じないと思うけど」
「あなたと話していると頭が混乱するわ。……僕は嘘つきだよって言う、嘘つきと話してるみたい」
ローズマリーのたとえがあまりに適切で、僕は声を上げて笑った。
身体の関係ができたことで、僕は少しだけ安心した。
そう、不安がっていたのは、僕もだったのだ。――ローズマリーが僕から逃げてしまうのではないかと。
僕とローズマリーは一つ階段を上った気がする。
実のところ、いつまでもブラブラしている場合ではなくて、兄の仕事を引き継ぐか、あるいは医師の仕事を再開するか、そろそろ決めなければならない。僕は兄と違い、投資家としてやっていく自信がなく、兄の事業は全面的に兄の共同事業者に移譲し、配当金を受け取るという契約を結んだ。
「じゃあ、お前はやはり医者をするの? 開業するの?」
母に尋ねられ、だが僕は眉間に皺を寄せる。
「あんまり気乗りしないのですが……」
「だからって、いつまでもブラブラしているのはどうかと思うわよ。仕事をしないならせめて、何か趣味に生きるとか、慈善活動をするとか」
「……そうですね。実は王家の……マールバラ公爵を通して、侍医にならないかという話があって……」
「まあ!」
母が飲みかけの紅茶のカップをソーサーに置く。
「名誉なことじゃない。ぼんやりしているようだけど、お前は本当に腕がいいのね?」
「いえ、たぶんですね、高位の爵位を持っている医者が、そんなにいないんですよ。だからだと思います。……それなりの責任がかかりますので、軽々と応じるわけにいかないですし」
マールバラ公爵オズワルド卿は国王陛下の従兄で、王家を守る特務を管掌している。彼が僕に白羽の矢を立てたのは、第二王子のジョージ殿下の病がかなり厄介なもので、診療経験があって高位の爵位を持つ医師を招きたいからだろう。詳しいことは伏せられているが、漏れ聞こえる情報から、ジョージ殿下はどうやら、遺伝病の類らしい。
遺伝についてはまだまだわからないことが多く、僕の手には余る。陛下には最近、第三王子のアルバート殿下が生まれたが、なんとなくだが王家の周囲はきな臭い。あまり関わりたくないというのが、本音だ。
僕はお茶を飲み終え、一人、書斎に籠って最新の医学書を読む。
日進月歩する最新の医学のおかげで、伝統的な治療法はどんどん塗り替えられつつある。おいて行かれないように、勉強だけは続けなければならない。
僕が内科医としての経験を積むために王立病院に入った時、医局の先輩医師ハリソン・イエーガーは、侯爵家の次男坊である僕を露骨に煙たがった。彼は平民出身のたたき上げだったからだ。
イエーガー医師による「ヒステリー」の治療を初めて見学させられて、僕は表情にこそ出さないようにしたが、非常な苦痛を覚えた。それは治療に名を借りた、医師による女性患者に対する凌辱としか思えなかった。
特に中年以降の女性がしばしば苦しむ「ヒステリー」症状は、古くから子宮の鬱血のせいとされていて、「骨盤マッサージ」によりを骨盤回りを解す治療法が行われてきた。「ヒステリー」の症状で診察に訪れる女性は、婚期を逸して独身のままの老嬢や未亡人が多い。充たされることなく抑圧された性的欲求が子宮の中で凝り固まり、彼女たちの精神を蝕んでいると。
たしかに、そういう患者もいるかもしれないのだが、心身の不調をすべて「ヒステリー」で片付け過ぎではないか。もっと別の病根が隠れているのではないのか。
疑問を感じていたが、正面から尋ねる勇気は僕にはなかった。僕はまだまだ青二才の新米医師だったから。
そうは言っても、「骨盤マッサージ」による治療は、患者にとっては屈辱的ですらあるだろう。
特に、女性は性欲を持たないと考えられ、またさまざまな要因で恋愛や結婚の機会を失った女性たちが、特に上流階級には溢れていた。老嬢と呼ばれる彼女たちは、恋も結婚も知らず、社会の道徳規範に迫られて、貞淑を守ってきた。彼女たちが誰にも触れさせずにきた秘められた場所を、治療の名の下に男の医師が白昼堂々と暴きたて、いかがわしい手技を加える。しかも、イエーガーは、それを僕の目の前でやって見せたのだ。
患者の、羞恥と屈辱に歪んだ顔は忘れられない。――あえて女性の尊厳を傷つけるような、イエーガーのやり方が僕には理解できなかったが、僕はせめて顔色を変えず、あくまで治療を見学する新米医師の仮面のを被りつづけた。
やがて、彼は比較的若く美しい患者だけを受け持ち、年老いて気難しい患者は僕に押し付けるようなった。中でも最も気難しい老女は、イエーガーの治療ではなかなか発散できない質だった。厳格に育てられ、清く正しく生き、快楽を悪として退ける気持ちが強すぎた。
緊張と屈辱感に強張る患者に、僕は繰り返し、これは治療だからと言い続けた。強張った肩をマッサージで解せば気持ちがいい、それと同じこをと子宮にするだけだ、と。患者をついたてで囲んで看護婦の目から守り、静かに語りかけながら、僕自身、信じていない治療を施す。――悪魔に良心を売り渡すような気分だった。
幸い、僕の指はとても器用であった。
僕は女性があまり得意でない、と公言していたから、イエーガーは僕を何も知らないお坊ちゃんだと思っていたようだ。が、僕の初体験は十四歳だったか。寄宿舎暮らしの少年時代、週末の外出で未亡人の家に誘い込まれて童貞を食われた。女性が得意でないのは、その経験の故でもある。
気の弱い僕は彼女に半ば脅される形で――未亡人との関係が学校に知られたら、放校間違いなしだ――彼女とは卒業まで関係が続いた。あの頃にあれこれと教え込まれたあの技が、こんなところで役に立つと思わなかったけれど、とにかく僕は頑なだった老女をついに陥落させた。
そしてその日を境に、僕には多くの患者が殺到することになった。
若くて貴族出で、そして見かけも悪くない神の手の持ち主。密かな評判が評判を呼び、高位の貴婦人たちからの、往診の依頼が引きも切らなくなる。
大部分は、夫に死なれ孤閨を守ってきた未亡人たち。僕より年上の息子がいると笑いながら話す貴婦人に、愛想笑いを返しながら、淡々と治療をこなしていけるようになる。
恋愛経験すらない、未婚女性の場合はかなり気を遣う。彼女たちにとっては、医師とはいえ男性を寝室に呼び入れることさえ、ためらわれるだろう。そういう女性たちには、僕は産婆や医療を学んだ修道女でも、同じ治療は可能だと説明する。男に触れられるのが嫌なら、そちらに頼む方法もある、と。
だが、彼女たちは逡巡の末に僕の治療を望む。――本来ならば夫や恋人の手によって加えられるべきそれを。
僕は白々しい笑みを浮かべ、彼女たちに施術する。これは治療だと、自分に言い聞かせながら。
僕のやっていることは正しいのか。
これは女性を辱めているだけではないのか。
そんな疑問に僕が日々、押しつぶされそうになっていた時、僕は彼女に会った。
ローズマリーの問いに、僕は少し困って、眉を寄せる。
「どうでもよくはないよ。でも……信じられない気持ちもわかるから、無理をしなくてもいいってこと。ただ、僕が信用ならないからって、ここを出て行くのはダメだ」
僕は順序だてて説明する。
「君は今妊娠中だから、無理をするべきじゃない。新しい場所で出発するのも不安心だ。それからルーカスのこともある。リントン伯爵が無理に彼を迎えに来た場合、君では追い払えないだろう?」
「あ……」
ローズマリーが忘れていた、という風に僕を見た。
「君にとってもルーカスにとっても、ここにいるのが一番いい。ここなら僕が守ってやれる。君は、突然掌を返して追い出されるのを恐れているけど、僕はそんなことをするつもりはない」
僕はまっすぐにローズマリーを見て、そうして彼女をもう一度抱き寄せる。
「この関係を、見返りと思うか、愛と思うかは、君が決めたらいい」
ローズマリーが僕の肩に頭をもたせかけて、言った。
「……わたしに決めさせるなんて、あなた、卑怯だわ」
「……そうだね、僕は卑怯だ。でも、僕は君が好きだよ。……君は信じないと思うけど」
「あなたと話していると頭が混乱するわ。……僕は嘘つきだよって言う、嘘つきと話してるみたい」
ローズマリーのたとえがあまりに適切で、僕は声を上げて笑った。
身体の関係ができたことで、僕は少しだけ安心した。
そう、不安がっていたのは、僕もだったのだ。――ローズマリーが僕から逃げてしまうのではないかと。
僕とローズマリーは一つ階段を上った気がする。
実のところ、いつまでもブラブラしている場合ではなくて、兄の仕事を引き継ぐか、あるいは医師の仕事を再開するか、そろそろ決めなければならない。僕は兄と違い、投資家としてやっていく自信がなく、兄の事業は全面的に兄の共同事業者に移譲し、配当金を受け取るという契約を結んだ。
「じゃあ、お前はやはり医者をするの? 開業するの?」
母に尋ねられ、だが僕は眉間に皺を寄せる。
「あんまり気乗りしないのですが……」
「だからって、いつまでもブラブラしているのはどうかと思うわよ。仕事をしないならせめて、何か趣味に生きるとか、慈善活動をするとか」
「……そうですね。実は王家の……マールバラ公爵を通して、侍医にならないかという話があって……」
「まあ!」
母が飲みかけの紅茶のカップをソーサーに置く。
「名誉なことじゃない。ぼんやりしているようだけど、お前は本当に腕がいいのね?」
「いえ、たぶんですね、高位の爵位を持っている医者が、そんなにいないんですよ。だからだと思います。……それなりの責任がかかりますので、軽々と応じるわけにいかないですし」
マールバラ公爵オズワルド卿は国王陛下の従兄で、王家を守る特務を管掌している。彼が僕に白羽の矢を立てたのは、第二王子のジョージ殿下の病がかなり厄介なもので、診療経験があって高位の爵位を持つ医師を招きたいからだろう。詳しいことは伏せられているが、漏れ聞こえる情報から、ジョージ殿下はどうやら、遺伝病の類らしい。
遺伝についてはまだまだわからないことが多く、僕の手には余る。陛下には最近、第三王子のアルバート殿下が生まれたが、なんとなくだが王家の周囲はきな臭い。あまり関わりたくないというのが、本音だ。
僕はお茶を飲み終え、一人、書斎に籠って最新の医学書を読む。
日進月歩する最新の医学のおかげで、伝統的な治療法はどんどん塗り替えられつつある。おいて行かれないように、勉強だけは続けなければならない。
僕が内科医としての経験を積むために王立病院に入った時、医局の先輩医師ハリソン・イエーガーは、侯爵家の次男坊である僕を露骨に煙たがった。彼は平民出身のたたき上げだったからだ。
イエーガー医師による「ヒステリー」の治療を初めて見学させられて、僕は表情にこそ出さないようにしたが、非常な苦痛を覚えた。それは治療に名を借りた、医師による女性患者に対する凌辱としか思えなかった。
特に中年以降の女性がしばしば苦しむ「ヒステリー」症状は、古くから子宮の鬱血のせいとされていて、「骨盤マッサージ」によりを骨盤回りを解す治療法が行われてきた。「ヒステリー」の症状で診察に訪れる女性は、婚期を逸して独身のままの老嬢や未亡人が多い。充たされることなく抑圧された性的欲求が子宮の中で凝り固まり、彼女たちの精神を蝕んでいると。
たしかに、そういう患者もいるかもしれないのだが、心身の不調をすべて「ヒステリー」で片付け過ぎではないか。もっと別の病根が隠れているのではないのか。
疑問を感じていたが、正面から尋ねる勇気は僕にはなかった。僕はまだまだ青二才の新米医師だったから。
そうは言っても、「骨盤マッサージ」による治療は、患者にとっては屈辱的ですらあるだろう。
特に、女性は性欲を持たないと考えられ、またさまざまな要因で恋愛や結婚の機会を失った女性たちが、特に上流階級には溢れていた。老嬢と呼ばれる彼女たちは、恋も結婚も知らず、社会の道徳規範に迫られて、貞淑を守ってきた。彼女たちが誰にも触れさせずにきた秘められた場所を、治療の名の下に男の医師が白昼堂々と暴きたて、いかがわしい手技を加える。しかも、イエーガーは、それを僕の目の前でやって見せたのだ。
患者の、羞恥と屈辱に歪んだ顔は忘れられない。――あえて女性の尊厳を傷つけるような、イエーガーのやり方が僕には理解できなかったが、僕はせめて顔色を変えず、あくまで治療を見学する新米医師の仮面のを被りつづけた。
やがて、彼は比較的若く美しい患者だけを受け持ち、年老いて気難しい患者は僕に押し付けるようなった。中でも最も気難しい老女は、イエーガーの治療ではなかなか発散できない質だった。厳格に育てられ、清く正しく生き、快楽を悪として退ける気持ちが強すぎた。
緊張と屈辱感に強張る患者に、僕は繰り返し、これは治療だからと言い続けた。強張った肩をマッサージで解せば気持ちがいい、それと同じこをと子宮にするだけだ、と。患者をついたてで囲んで看護婦の目から守り、静かに語りかけながら、僕自身、信じていない治療を施す。――悪魔に良心を売り渡すような気分だった。
幸い、僕の指はとても器用であった。
僕は女性があまり得意でない、と公言していたから、イエーガーは僕を何も知らないお坊ちゃんだと思っていたようだ。が、僕の初体験は十四歳だったか。寄宿舎暮らしの少年時代、週末の外出で未亡人の家に誘い込まれて童貞を食われた。女性が得意でないのは、その経験の故でもある。
気の弱い僕は彼女に半ば脅される形で――未亡人との関係が学校に知られたら、放校間違いなしだ――彼女とは卒業まで関係が続いた。あの頃にあれこれと教え込まれたあの技が、こんなところで役に立つと思わなかったけれど、とにかく僕は頑なだった老女をついに陥落させた。
そしてその日を境に、僕には多くの患者が殺到することになった。
若くて貴族出で、そして見かけも悪くない神の手の持ち主。密かな評判が評判を呼び、高位の貴婦人たちからの、往診の依頼が引きも切らなくなる。
大部分は、夫に死なれ孤閨を守ってきた未亡人たち。僕より年上の息子がいると笑いながら話す貴婦人に、愛想笑いを返しながら、淡々と治療をこなしていけるようになる。
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だが、彼女たちは逡巡の末に僕の治療を望む。――本来ならば夫や恋人の手によって加えられるべきそれを。
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