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act20 フェミ子
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「おっぱいは誰のもの?」
で、さる新聞社が物議を醸したという。
そりゃ、赤ちゃんのものでしょう!
と、蛍子は反射的に思ったが、正解は
「本人のもの」
であった。
フェミニストとしてまだまだだな、と苦笑いをしたものである。
自分の身体は自分のもの。
自分の身体には自分で責任を持ちたい。
だがしかし。
童貞と処女であることは同等であるはずなのに、
片や卒業、片や喪失、になるのはなんとしたことか。
蛍子は、もちろん結婚を前提につきあっているわけで、それは匠も同様だが、
先のことはわからない。
それでも、「このひとと一緒になりたい」との思いがとめどなく深まっていく相手に
出逢った以上、その気持ちに忠実でいてはいけない理由があるのだろうか。
この初恋に溺れたらいい
蛍子は遠のく意識の中で思った。
10代だから、結婚前だから、と大人はうるさく言うものである。
だったら、と蛍子は思う。
いくつになったら、許されるのか。
結婚したら、すぐに子どもはどうしたと言われ、
同じことであるのに掌を返すようで、甚だ不本意だ。
30も前になると、今度はカレシもいないのかと
せっつかれる。
いったいどうしろというのか。
自分の身体についての決定権は己にあるはずではないのか。
しかし、いともやすやすと身体を明け渡してしまう子どもたちを見ていると、
どこからその教育をはじめていいのか、蛍子は頭を抱える。
小学生から、だろうか。まだ早いなどと言ってはいられない、
危機的状況にさらされていることを保護者は知るべきだろう。
だが、子どもにそんなケアができるような家庭であれば、
子どもが自尊心をもって育ち、身も心も大切にできるであろう。
教育!
どうしたらいい??
蛍子は一番届けたいひとたちを目の前にしながら、何もできない
自分の無力をかみしめる。
ふと、強い目線を感じて振り返ると、クラスでも一番シャンな
生徒がこちらを凝視している。
あの子は…
松井恵瑠那、か
「えるな」だな、うん
この子も、まあ、そういう子なんだろうな、かわいそうに
蛍子よりさらにひと回り小さな、
ゴテゴテの化粧が不釣り合いな手のひらサイズの美少女であるから、
よけいに痛ましい。
ヤンキー美男美女説。
早婚離婚の繰り返し。
子どもがそれで幸せを奪われるのなら、
どこかで止めたい、どこかで。
蛍子はにっこりと微笑みかけたが、
その瞳には悲しみが宿っていたかもしれない。
恵瑠那は、眉ひとつ動かさない。
で、さる新聞社が物議を醸したという。
そりゃ、赤ちゃんのものでしょう!
と、蛍子は反射的に思ったが、正解は
「本人のもの」
であった。
フェミニストとしてまだまだだな、と苦笑いをしたものである。
自分の身体は自分のもの。
自分の身体には自分で責任を持ちたい。
だがしかし。
童貞と処女であることは同等であるはずなのに、
片や卒業、片や喪失、になるのはなんとしたことか。
蛍子は、もちろん結婚を前提につきあっているわけで、それは匠も同様だが、
先のことはわからない。
それでも、「このひとと一緒になりたい」との思いがとめどなく深まっていく相手に
出逢った以上、その気持ちに忠実でいてはいけない理由があるのだろうか。
この初恋に溺れたらいい
蛍子は遠のく意識の中で思った。
10代だから、結婚前だから、と大人はうるさく言うものである。
だったら、と蛍子は思う。
いくつになったら、許されるのか。
結婚したら、すぐに子どもはどうしたと言われ、
同じことであるのに掌を返すようで、甚だ不本意だ。
30も前になると、今度はカレシもいないのかと
せっつかれる。
いったいどうしろというのか。
自分の身体についての決定権は己にあるはずではないのか。
しかし、いともやすやすと身体を明け渡してしまう子どもたちを見ていると、
どこからその教育をはじめていいのか、蛍子は頭を抱える。
小学生から、だろうか。まだ早いなどと言ってはいられない、
危機的状況にさらされていることを保護者は知るべきだろう。
だが、子どもにそんなケアができるような家庭であれば、
子どもが自尊心をもって育ち、身も心も大切にできるであろう。
教育!
どうしたらいい??
蛍子は一番届けたいひとたちを目の前にしながら、何もできない
自分の無力をかみしめる。
ふと、強い目線を感じて振り返ると、クラスでも一番シャンな
生徒がこちらを凝視している。
あの子は…
松井恵瑠那、か
「えるな」だな、うん
この子も、まあ、そういう子なんだろうな、かわいそうに
蛍子よりさらにひと回り小さな、
ゴテゴテの化粧が不釣り合いな手のひらサイズの美少女であるから、
よけいに痛ましい。
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早婚離婚の繰り返し。
子どもがそれで幸せを奪われるのなら、
どこかで止めたい、どこかで。
蛍子はにっこりと微笑みかけたが、
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