社畜探索者〜紅蓮の王と異界迷宮と配信者〜

代永 並木

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2章天鬼鶏

社畜 圧倒

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剣を回避して反撃の拳を繰り出す
拳を剣で防ぐ
魔物は拳を剣に振るった後、距離を取る
炎の玉が飛んでくる
魔物は下手に避けず炎の玉を弾く
回避した時に剣で追撃されると不味い
炎の玉で一瞬叶が隠れる
相手の視界から隠れた一瞬を逃さず突きを繰り出す
炎の玉を貫き魔物の胴体へ剣先が向かっていく
魔物が剣先を視認した時には遅く胴体に突き刺さる

「しぶとい」

魔物は咄嗟に胴体と剣の間に手のひらを滑り込ませて胴体へのダメージを減らす
足払いをして転ばせて剣を引き抜く
続けて頭を足で踏み付けようと足を上げる
転がって回避して立ち上がり剣を構える
踏み付けによる攻撃が失敗した魔物に天音が放った風の弾丸が命中する
そして複数の炎の玉が叩き込まれる
ずっと戦いを確認していた二人による援護

「獅子神、どう?」
「まぁ歩ける程度は出来そうだ」
「なら避難する」

一鬼は何とか歩ける程度に回復している

「戦えはしないが彼を運ぶくらいなら」
「無理はしないで」
「お前じゃ運べないだろ。何歩く程度なら出来る。お前は彼女の援護しろ。彼女が負ければ全滅する」
「……蓮二さんの元に行けば一先ず安全だから急いで」
「了解」

天音は葉一を抱える一鬼を護衛しながら蓮二の元へ向かう
蓮二はまだ治りきっていない
(動けはするが……)
立ち上がり動けるようにはなったがそれでもあの戦いに参加出来る程では無い
下手に入れば足手纏いとなる

『蓮二さんそちらへ向かいます。援護を』
「分かった。注意して来てくれ。浮塚さんは?」
『まだ気絶してる』
『壁に叩き付けられていたのでその衝撃ででしょう。むしろあれでよく生きてると思います』
「本当にね」
『私も防具無ければ死んでいた』

炎を構えて二人の動きを確認する
魔物には見られていない
魔物は完全に叶に集中している
二人は注意しながら蓮二の元へ向かう
剣による攻撃を避けて拳を振るう
激しい攻防を繰り広げる

「戦い方を変えるか」

三人を一瞥して離れた事を確認する
巻き込まないようにしていたがもうその必要は無くなった
周囲に毒を散布する
毒は効くか分からない
剣を地面に突き刺して拳を振るう
拳がぶつかる
魔物の重い一撃が響く、殴り合いでは若干魔物の方が有利
魔物の伸ばした腕を掴む

「捕まえた」

腕を強く握る
魔物の腕からメキメキと音がする
身体能力が強化されていると言っても異常な膂力
掴まれていない方の腕を振るうが止められる
蹴りを繰り出そうとするが爪先を勢いよく踏まれる
叶は剣の柄を咥えて振るう
胴体に剣が叩き込まれる
無防備な所を叩いた
よろめいた魔物に拳を叩き込む
剣を拾って振るう
魔物は間一髪のところで回避する
振り終えた瞬間に片手で剣の向きを変えて突きを繰り出す
魔物の横腹部分が抉れる
蹴りを入れて剣を振るう
危険だと判断して魔物は距離を取る

「逃がすか」

地を蹴り接近する
距離を取らせない
魔物は蹴りを繰り出すが掴まれる
強く握られ引っ張られる
勢いよく振るって壁に投げ付ける
壁に叩き付けられた魔物はよろめく
かなりのダメージが入った
このままでは死ぬと理解して魔物は逃走を始める
しかし、叶の方が早い
すぐに追いつかれて腹に蹴りを叩き込まれる
そして剣による攻撃で片腕が真っ二つに切られる
足掻きで拳を振るうが避けられる
そして強く握った拳を魔物に叩き込む
装甲が砕け散る
体の中は空洞であった
魔物は膝を付く

「面白い身体だな。余り時間が無いのでな」

剣を振り上げる
そして力を込めて振り下ろす
魔物は最後の抵抗で片手で防御しようとするがそのまま両断される
魔物は消滅する

「終わった……まだ時間はある」

叶はすぐに四人の元へ向かう

「走れるのは?」
「二人です」
「入口までなら走る事は何とか出来そうだ。痛みもだいぶ減ってきたしな」
「葉一は気絶してるのか」

薬を取り出す

「それは?」
「目覚めの薬、気絶した人間を半強制的に起こせる死ぬ程苦い飲み薬だ」
「そんな物まで」
「便利だけど苦いのか……」
「それも暫くはその苦みが口に残る」
「うわぁ」
「それは辛いですね……」

葉一に飲ませる
すると数秒で目を覚ます
起きてすぐに今にも吐きそうな表情をする
そしてその苦味で自分が飲まされた薬の事を理解する

「……成程、気絶していたのか。状況は?」
「あの魔物は私が倒した。それより動けるよな」
「お前が? ……あぁ、動ける」

折れていた足も治り切っては居ないが骨折そのものは治っている
全員動ける

「よし、早く行くぞ。急がねばならん」
「魔物が湧きますしね」
「それもそうだな。この状況で大群相手は無理だ」
「私が魔物を切り裂く」

剣を持って走り四人はそれに着いていく
魔物を切り裂いて進む
狼型や蜘蛛型では相手にならない
瞬殺する

「なぁ、あいつは何か薬を使ったのか?」

葉一がこっそりと聞いてくる
葉一は気絶していた為何があったか知らない

「は、はい、赤い薬を使ってました」
「赤い薬?」
「真っ赤な液体の薬です、ドーピングって言ってました。効果は身体能力の強化でしょうか?」
「なんだその薬は」

葉一が知らない薬
作った薬は基本的に葉一に伝えているがこの薬だけは秘密にしていた
そして大量生産はしていない
叶の持つ最大の切り札

「知らないんですね」
「基本奴が作る薬は知っている。奴自身が進歩を教えてくるからな。しかし、赤い薬は聞いた事がない」
「新しい薬とかですかね」

魔物を切り裂いていく
叶が先導して進んで入口に着く
ダンジョンから抜け出して緊張の糸が切れて天音と蓮二は座り込む

「ギリギリ間に合ったか……」
「叶、お前なんの薬を使っ……た……」

葉一が聞こうと近づくと叶は血を吐く
大量の血を
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