社畜探索者〜紅蓮の王と異界迷宮と配信者〜

代永 並木

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2章天鬼鶏

社畜 四人で挑む

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(僕は……まずは竜胆さんと合流か)
役目は援護と天音の護衛、ならまず天音と合流する必要がある
位置はほぼ真反対

『二人で突っ込むか。タイミングは』
「自由で良い。尻尾には気をつけろ」
『了解』

レイと一鬼が魔物に突っ込む

「竜胆さん、僕らは先に合流しよう」
『はい』

蓮二と天音は魔物の動きを気にしながら移動して合流を急ぐ
魔物は突っ込んでくるレイに前足を振るい攻撃をする
槍で攻撃を受ける
弾いて槍で突きを繰り出す
僅かな動きで回避して素早くレイ目掛けて立てた爪を振るう
異能で当たらないギリギリに移動して槍を振るう
爪で槍を防ぐ
一鬼は尻尾と相対する
(まじで蛇みたいな尻尾だな)
踏み込んで突きを繰り出す
尻尾は槍を避けて口を開けて噛み付いてくる
槍を戻し体勢を逸らして回避する
一回牽制で槍を振るい距離を取るが追いかけて来る

「思ったより長いな」

一鬼の想定よりも尻尾が長かった
距離を取ったが足りず槍で応戦する
器用に槍を避けて接近してくる

「柩」

槍の形状が変化して穂の面積が広がる
重くなる為扱いづらいが攻撃の範囲が広がる形状
槍をしっかりと握り振るう
形状が変化した槍を警戒して大きく避ける
その分隙が大きい、その隙を逃さない
力を込めて避けた方向へ槍を思いっきり振るう
槍先が尻尾を捕捉する
浅い傷が長い傷が付く
何度も切りかかる、形状の変わった槍は避けづらいのか大きく避ける
その都度踏み込んで槍を振るい攻撃を当てる
深くは無いが傷が増えていく

「しぶといな」

何度か攻撃を当てているがまだ動く
尻尾は一鬼が戦う前にレイとの戦闘でかなりボロボロだった
一鬼も数回攻撃を当てた
(両断しないと無理だな)
動きは鈍っている
攻撃を躱した尻尾に意識外から炎が飛んでくる
尻尾は炎で焼かれる
直撃した炎は大きなダメージを与えた
しかし、それでもまだ動いている
動きは鈍い、もう回避も出来ない
追撃の数発の炎が尻尾を焼く
炭化した尻尾はボロボロと崩れていく

「鶏くんナイス」
『獅子神さんが良い隙を作ってくれたから』
『そろそろ異能を使う』

尻尾が崩れても魔物は動揺も反応もせずにレイと戦っている
槍を振るい後ろ足に攻撃を仕掛けるが魔物は器用に足を上げて避ける
そして勢いよく振り下ろす
近くに居た一鬼は体勢を崩す
咄嗟に後ろに飛んで距離を取る
体勢を崩した時に一撃を入れられるのは不味い
地面を転がる
すぐに立ち上がって後ろから槍で攻撃を仕掛ける
蓮二は横から炎を放つ
魔物は横に飛び攻撃を回避して素早く一鬼の方を向き前足を振るう

「早っ」

移動して攻撃を避ける
反対の前足で追撃する
回避して距離を取ろうと試みるが魔物は前足を叩き付けて攻撃する
複数の炎を放つが全て避けられる
走って接近したレイが槍を振るう

「狙われているな」
「一人ずつ殺る気だな」

(私が狙われるのは妥当か。天音はまだ動いてないから脅威じゃない。鶏くんとレイは危険)
一人ずつ倒すなら倒しやすい相手を
本能で理解したのか戦いの経験で理解したのか魔物は一鬼を狙った
天音は一切攻撃に参加していない為魔物から無視していい相手として判断されている

「下がるか?」
『僕が変わります』
「いや、私に攻撃が向いてる間は他が自由になる。その方が良い」
「そうか、そうだな。その方がこちらも楽だ」
「私は回避と防御に集中する」

槍の形状を戻す
一鬼に攻撃が向いている間に蓮二とレイが攻撃をする
魔物は視界外の攻撃を平然と躱す
前足による攻撃を槍で防ぐ
炎を放つ
横に飛んだ魔物に異能で移動したレイが槍を叩き込む
全て避けられる
(あの炎のやり方が一番か?)
じわじわと炎で焼く戦法、時間はかかるが効果的だった

『鎖よ』

天音が詠唱する
三人はその声に反応して準備する
発動した瞬間に攻撃を叩き込む

『縛って!』

五本の鎖が空中から現れて魔物を拘束する
鎖が現れた瞬間一鬼とレイが二方向から槍を振るう
蓮二は二人に当たらないように範囲を狭めた溜めた炎を放つ
拘束された魔物は力で鎖を破る
しかし、拘束を解いて回避行動に移行するまでに僅かな時間がかかった
最初、炎が直撃する
胴体を大きく焼き燃える
レイの槍は上から首に突き刺さる
一鬼の槍は下から首に突き刺さる
その傷は深い
レイはすぐに抜いてもう一度槍を突き立てる

「柩」

一鬼の槍の形状が変わる
槍から伸びた複数の白い棘が内部から魔物に突き刺さる
首に尋常ではない傷を負った
力無く倒れ消滅していく

「天音ナイス」
「必ず拘束出来る鎖、タイミングによってはかなり有用だな」
「強い魔物はほぼ拘束出来ないので普段は余り役には立たないです」
「あの動きが止まった僅かな時間が無ければ長期戦になっていた」
「全員怪我は?」
「問題ない」
「大丈夫」

あの魔物は素早かった
そして視界外であっても攻撃を避けていた
天音の異能が無ければこのまま長期の戦いになっていただろう
魔石と素材を拾う
(この大きさは4級の中ボスの魔石だな。あれが4級かよ)

「結局あの魔物の異能はなんだったんだ?」
「さぁな、未来視か感覚強化と言った所だろうな」

天音の異能はどんな状況であっても発動すれば必ず拘束するという不可避の異能
例え未来が見えたとしても不可避の異能の所有者が誰か分からないなら対応は出来ない
もし分かったとしても蓮二が護衛をしていて尚且つ鎖による拘束は免れない

「厄介な異能」
「攻撃に関する異能じゃないがそれこそレイの異能みたいな厄介さだよな」
「相当強い異能である事は間違いない」
「想定外の出来事ですが何とかなって良かったです。体力は大丈夫ですか?」
「問題ない」
「なら入口に向かおう。これ以上何も無いと考える方が難しい」
「そうだね、急ごう」
「この先に大群は?」
「前回は居ませんでした。巨体も倒したので入口に現れることはないと思います」
「そうか」

四人は階段を登り入口に向かう
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