舞台の幕が下りるまで

代永 並木

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ダンジョン攻略と防衛作戦

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8時少し前にダンジョン攻略を行う3人と恋歌が来る
3人は戦闘用の装備を身につけている
騎士団長の後ろに銀髪の女性と薄青色の髪の背の高い細身の男性が居る
英雄の1人竜胆天音と浮塚葉一
騎士団長の姿も普段とは変化している
黒と赤の長髪、黒を基調とした赤いラインの入った服
両手は黒くなっている
(いつもと雰囲気と姿が……異能の影響?)

「おぉ、英雄4人」
「凄い。初めて見た」
「それだけ凄い仕事なのか」
「同じ作戦に出られるなんて光栄だ」
「僕も4人揃っているのは初めて見るな」

(前の作戦が影響してるのかな)

「ゼラ、来ていたか」

騎士団長はゼラに気付き話しかける

「体は動きますので防衛で参加をします」
「そうか、皆防衛を任せたぞ」
「はい!」
「みんな気をつけて」

全員でダンジョンの前へ向かう
3人が潜る間、防衛組はダンジョンの前で待機する

「レイ、生配信はするのか」
「する。私達が集まる事なんて中々無い。前回の作戦で上層部がケチをつけてきた。今回は良いチャンスだ」
「英雄3人、バスるのは間違いないですね」

天音がカメラを用意する
配信用のカメラ、高性能でダンジョン内でも問題なく使える
静かにカメラは飛行する

「ところで俺は本当に必要だったのか」

葉一がレイに聞く
レイの実力を知っている葉一はわざわざ自分も参加する程ではないと考える
葉一はちょうど用事が無かったから参加した

「念の為だ。ダンジョン内で何があるか分からない」
「予想外の出来事が起きたとしてもお前達で事足りると思うがな」
「基本的にはレイさんだけで事足りますね。配信の準備終わりました。いつでも行けますよ」
「行くぞ!」

3人がダンジョンに入っていく
防衛組は外で待機する

「配信でも見て待機してよう。戦闘になったら戦ってもらうけど」

待機中に配信を見る
槍で魔物を次々と切り裂いていく

「あの、英雄の皆さんの異能ってどんな異能なんですか?」

夢がゼラに小声で聞く
英雄は異能者だと言うのは有名だが戦闘の姿を見た事ない人はどんな異能を持つのか知らない事が多い

「僕も詳しくないけど騎士団長は空間移動系の異能って聞いた。あと天音さんは鎖の異能で浮塚さんの異能は……知らないな」
「騎士団長の異能はそれだけじゃないぜ」

近くにいた騎士の1人が自慢げに語る

「英雄達は異能の真髄に至ったと言われている」
「異能の真髄ですか? なんですかそれは」
「噂程度に聞いた事はある。真髄に至ると強力な異能へ変わると」
「あぁ、元々団長の異能は条件ありの空間移動だったんだが今では無条件の瞬間移動と武器に付与するあらゆる物を切り裂く刃を持つと言われてる。さっきのあの姿は異能発動時の姿って話」
「無条件!?」
「あらゆる物って」
「流石にあらゆるでは無いだろうがそれでも大抵の物なら両断出来る」
「真髄同士ならその限りでは無い……」
「うん?」
「いえ、真髄に至っている同士の戦いならそう簡単には行かないんじゃないかなぁと思いまして」
「確かに防御関係の異能で真髄に至っていれば防げるのかもな」
「というか空間移動系の異能なのになんで攻撃系の異能も手に入れてるんだ?」
「本当に謎だよな」
「総員戦闘構え!」

守護隊員が叫ぶ
前方から魔物が来ていた
声に反応して構える
数は10体、騎士団の記録にある二足歩行の4級の魔物だ
騎士が武器を抜いて前に立つ

「騎士諸君、行こうか」
「は、はい」
「…………」
「怖いか。まぁ仕方ないが」
「はい……」
「すみません」

騎士達は体が震えている
4級の魔物、普通の騎士では厳しい相手
ゼラ達が倒し切る前に押し切られる可能性がある
押し切られたら待っているのは死のみ
騎士は5名、守護隊員1人と恋歌を含めても数は負けている
覚悟をして参加はした
しかし、目の前にすればその覚悟は薄っぺらいのだと理解する

「大丈夫、私が居る」

恋歌が言う

「私達も援護します! 私達を信じてください」

夢が叫ぶ

「あぁ、君達を死なせはしない」
「注意を引いてもらえれば撃ち抜きます」

3本の剣を作り出す
守護隊員が弓を構える

「行ける?」
「……はい! 行けます!」
「あぁ、やってやろうじゃねぇか!」
「おぉぉぉぉ!」
「ははっ、その調子だ! 行くぞ!」

騎士達は突っ込む
恋歌が先頭を行き2体を吹き飛ばす
騎士達が魔物と戦いになる
攻撃を避けて剣を振るう
盾で攻撃を防ぐ
攻撃は重いが引かず食い止める
3本の剣が魔物に突き刺さる
だがまだ生きている
手負いの魔物は目の前に騎士に襲いかかる

「こいやぁぁぁ!」

盾を構えて突っ込む

「仕留め損ねた」

次ぐに新しい剣を作り出す
(3本じゃ厳しいか)

「大丈夫です!」

氷柱型の氷が手負いの魔物の身体を貫いて倒す

「まだまだぁ!」

大量の氷の礫が騎士を避けて魔物に襲いかかる
尖った氷は魔物の体を削っていく
負傷して怯んだ魔物に騎士達が武器を突き立てる
1本の青白い矢が飛んでいく
矢が魔物の頭蓋を撃ち抜き倒す
前衛の守護隊員は巧みに魔物の攻撃を避けて槍で貫く

「良い根性だ!」
「伊達に騎士を名乗っては無いね!」

恋歌が魔物を蹴り飛ばす
騎士が奮闘し食い止めている間に後方のゼラ達が異能や弓で倒していく
10体の魔物を倒し切る
騎士達の体力も残っている

「お前ら少しでも体力回復しておけよ」
「4級の魔物を食い止めれるのは優秀だよ」
「……隊長追加来てます」
「あの数なら私達で行ける」
「はい」

魔物は5体
2人が突っ込んでいく

「魔物の追加ですか?」

2人の動きに気づいた夢が聞く

「援護する」
「必要ないですよ」
「え?」
「私達で事足ります」

弓を引いて2本の矢を放つ
放物線でも直線でもない軌道で魔物の頭蓋を矢が撃ち抜く
攻撃を避けて腕を切り落とし槍を回転させて胴体を貫く
真正面から手刀で胴体を貫いて続けて最後の1体の首を切り裂く

「隊長」
「どうしたの?」
「後方の部隊と距離が離れています。そして魔物の追加です」

目の前にまた5体の魔物が現れる
それも少し離れた距離で立ち止まっている
完全に怪しい

「これは……」

この場のメンバー全員に繋がっている通信を使う

「すぐに騎士は後方部隊と合流、私たちは魔物を倒した後戻る」
『わかりました』
「近寄っては来ません。無視もありだと思いますが」
「いや、戦う。後で別の集団と合流されると面倒」
「分かりました」

2人は警戒しながら魔物に近付く
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