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知ってしまった熱
しおりを挟む扉が閉められてから実際には五時間ほどしか経っていないのに、まる一日待ったと思うくらいに長く感じた。
そもそも本当に仕事終わりに来てくれるのかは分からない。……私をからかっただけではないだろうか。
何度も心配になったり訝しんだりで、ドアの前をうろうろしていた。
無駄に飲みすぎた水のせいでいつもの倍はトイレに行ったし、彼と関わるとこれだけのことでも冷静さを失ってしまう。
「……っ、」
そもそも私は、彼とどうなるつもりなのだろう。
彼が来てくれるのかということばかりに気を取られているけれど、来たところで私はこのドアを開けるべきなのか?
開けて友人になりお互いを知って、それからどうすれば良い……?
息子だと言えるほどの年の差があり、たまたまここの担当である配達員の彼と、私が関わる意味は何があるのだろう。
長い間友人と呼べる存在はおらず、そういう関係を築きたいと願ったところで、そもそも接し方が分からない。
それを彼から学ぶ? いや、それこそおかしな話じゃあないか。
だいたい彼の距離感は、私が人に慣れていないことを抜きにしても違和感がある。触れてくる指先はひどく優しくて、名前を呼ぶ声は甘い。その真意が分からないから、それにいつも心臓がざわつく。
今後も関わることに、私にとって何かプラスになることがあるとは思えない。
口が渇き、気分が悪くなった私は、冷蔵庫からペットボトルを取り出した。
全て飲みきるのに二日はかかるその大きなペットボトルにはもう、コップ一杯分しか残っていなかった。そりゃあこれだけ飲めば、あんなにもトイレに行きたくなってしまうわけだ。
「はぁ……」
棗さんが持ってきてくれた袋を確認すると、体調を気遣ってかスポーツドリンクばかりだった。
これは本当に体調を崩したときに取っておきたいからと、飲まずに全て冷蔵庫へと移す。
「どうしたものか……」
うちには浄水器はないし、水道水は絶対に嫌だ。水は滑らかな軟水だと決めている。
なくなる前に水を買いに行こうと家の鍵を手にしたところで、彼とすれ違いになってしまうかもしれないと心配になった。
……ああ、どんなにドアを開けない言い訳を並べたところで、結局私はドアを開け、彼を受け入れたいんじゃあないか。
久しぶりに誰かに名前を呼ばれたこと、他人の温もり、次はいつ来てくれるのかと密かな期待。
どんなに抑え込んだところで私は、それを楽しみに感じている。
鍵を元の場所に戻し、ふう……と一つ大きな呼吸をして、私は玄関に座り込んだ。
どれくらい待ったのだろうか。座り込んだままの体勢で体が固まってしまった。
歳だからか少し伸びをするのも苦しく、何度かにわけて息を吐きながら、やっとのことで大きく体を伸ばすことができた。
ぐい、と左右に首を傾け凝りをほぐし、そうして一息ついたとき、ずっと待っていたチャイム音が部屋に鳴り響いた。
ひとりで小さく、ワッと声を出す。
いつかは鳴るだろうと期待し、一応は構えていたものの、いざその音がこうして聞こえると、さきほどまで穏やかに動いていた心臓が途端に騒ぎ始める。
ゆっくりと立ち上がり、鍵に手をかけるも震えた手には力が入らず、なかなか開けることができない。
私は何を期待して、何に怯えて、どうしてこんなことになっているのだろうか。ああ、自分のことなのに何も分からない。
友人と言ったって、彼に抱きしめられただけで、こうして扉の前に立って私のことを待っている彼を想像しただけで、たったそれだけのことでもこんなに動揺ししまう私と、どんな関係を築けるというのか。
「隆義さん」
「……っ、」
「……会いたいです」
それでも、扉を挟んで聞こえる少し曇った彼の声にすら、胸が張り裂けそうになった。
きっと少し眉を垂らしながら、扉の先にいる私のことを見つめているのだろう。
真意は分からないけれど、彼が私との関わりを持ちたいと思ってくれていることに対して、漠然とした期待を私は抱いている。
彼の言う「仲良く」は何を指しているのか、どこまでなのかは何も分からないけれど、彼に会えなくなってしまうのはあまりにも寂しすぎる。
……その寂しいという感情もおかしなものに違いないけれど。
鍵にかけた震える手に、もう片方の手を添えた。
思うことは色々とあるし、この選択が正しいかも分からないが、彼とのこれから先にあるものに、どうしても触れてみたくなった。
覚悟を決めゆっくりと扉を開くと、隙間から見えた彼は、やはり眉を垂らしてこちらを見ていた。
走って来てくれたのかもしれない。汗をかいているように見える。
「隆義さんっ! 開けてくれたってことは、俺と……、俺と今後も、会ってくれるって……」
「……はい」
「隆義さん、俺、とっても嬉しいです」
「うわっ、」
両手を伸ばした彼はまた、飛び込むようにして私を強く抱きしめた。
何となく汗の匂いがするが、それさえも爽やかだ。
一方で私ときたら。ああ、爽やかなんて印象は持ってもらえないはずだ。
「ちょっと、離してくれないか」
あの時と同様に体臭やら何やらが気になり身を捩ってみるが、弘明くんはさらに強い力で私を腕に閉じ込める。
「逃げないで。離したくないです」
「弘明くん、待ってくれ。その、逃げているとかそういうことじゃあなくて、臭いが」
「待たないし、何も気にならないです。俺、ここに来るまで不安で。だから今はあなたに触れて、これが現実だってゆっくり確かめたいんです」
「待っ……、んッ」
突然首筋を軽く吸われ、自分でも聞いたことのない甘い声が漏れた。
先ほどまでとは違う震えが、全身を駆け巡り「隆義さん」と囁く彼の声に身体の力が一気に抜ける。
立っていられなくなった私を受け止めきれずに、彼とふたりで玄関に倒れ込んだ。
頭をぶつけないようにと気遣ってくれたその手は、倒れ込んだ後でも離れることはなく、優しく頭を撫でられる。
彼の指先は熱いのに、玄関の床はひんやりとしていて、それもまた私をおかしくさせた。指先の輪郭がはっきりし、私にどのように触れているのかが嫌でも伝わってくる。
全てが優しくて、触れられる度に呼吸を忘れてしまうようだ。
重なる視線がたまらなく恥ずかしく、この状況はなんだか惨めでもあり、それでもそれ以上に嬉しくもある。……ああ、何が友人だ。
「俺、あなたが開けてくれただけで、舞い上がりそうなくらいに嬉しかったんです。というかもう、かなり浮かれていますけど」
「なんだってこんなこと。……友人だとそう言っていたのに」
「……ね、そう言ったくせにこんなことして。俺ってダメですね」
私の頭を撫でていた指先が、名残惜しそうに離れてた。
自分で指摘したくせに、まさか離れていくとは思っていなかったから、驚いて顔を上げると彼も「え?」と驚いた表情で私を見つめた。
「ねえ、隆義さん。その表情ってどういう意味?」
彼が私の腰に手を回し、ぐっと引き寄せられた。
「隆義さん、教えて」
――どういう意味だ? 私の表情の何が?
そう考える前に、彼に唇を塞がれた。自分からキスをしたくせに、どこか遠慮が含まれたその触れ方になぜかじれったくなってしまう。
どうせならもっと……。って私は、何を。
久しぶりに誰かとこうして触れ合った私は、呼吸することもままならずに何度も彼の背中を叩いた。
少しでも酸素を吸おうと口を開けば、彼の舌を捩じ込まれ、余計に身動きが取れなくなる。
ただ、どうしてか嫌悪感は一切なくて、欲情と興奮、息苦しさばかりが頭を支配し、それに戸惑いながら彼の力の前では意味のない抵抗を繰り返した。
「弘明くん、やめ……て、」
「はぁ……っ、隆義さん、俺っ、」
「や……」
唇が離れたかと思えば、耳をねっとりと舐め上げられる。私の何が彼をここまで刺激してしまったのか。
指先は熱を帯びたまま、私のうなじにそっと触れる。
――熱い。
私の上に馬乗りになった彼は、服を着たままでもはっきりと形が分かる自身を私のそれにぐりぐりと押し付けた。
自分でも触れる回数が減っていた私のそれが勃ち上がるまでに時間を要することはなく、あまりの恥ずかしさに腕で目元を隠す。
「ダメ。可愛いから全部見せてください」
「あっ……」
腕を掴まれ、開けた視界に入ってきたのは、彼の火照った頬と、潤んだ瞳、滴る汗、額に張り付いた髪。
誰が見ても分かる。彼は今、私に興奮している。
「友人だって、言ったのに。なん、で、こんなこと」
「うん、言った。言ったんですけど、隆義さん、あなたが可愛いから」
「可愛いって、どうして、ありえない……っ」
「ごめんなさい、俺、もう我慢できないです」
ベルトを外し、それからファスナーを下げる音がしつこく耳に響いた。グレーのパンツには既に染みができており、彼の余裕のなさがさらに際立つ。
ズボンが一枚なくなっただけで、より彼の形が分かった。触れなくても硬さは伝わるし、何より想像していたよりも大きいそれに、私も興奮してしまう。
私に触れて、こうなっているってこと……?
「隆義さんのも、俺に見せて」
彼のようにベルトが必要なズボンを穿いているわけもないから、パンツごとあっけなく脱がされる。
それが膝下に中途半端に引っかかっているせいで、ますます身体の自由がきかない。
「良かった。あなたのも勃っているし、ほら……」
「うあ……っ」
「隠さないで、ちゃんと見せてください」
彼のパンツの染みとは比較にならないほどの先走りを見て、頭が真っ白になった。
少し指が当たるだけでさらに下半身に熱が集まっていく。
年下の彼の前で、抵抗できずにこんな醜態を晒して、これ以上どうしたら良いのか。
先端をつんと指先で弾かれ、それだけで果ててしまいそうな快感が襲う。
「酷いことしないから。ね、擦るだけ」
「ああ……、やめ……っ」
再び口を塞がれる。息を吸いたくて口を開けば、受け入れたと思ったのか、彼の舌が深くに侵入してくる。
こんな状況なのに快感だけははっきりと自覚できる。どうしてこんなことに……。
「キス、気持ちいですね」
お互いのペニスを擦り付けるように触れながら、彼が何度も刺激する。
裏筋の敏感なところに彼のが擦れて、その気持ち良さにさらに反応してしまい、そんな自分がみっともなく思えて頭が痛い。
「隆義さんも、反応してますね、俺ももう、余裕ない……」
「う……、ん、」
匂いが濃くなり、くらくらとしてくる。
「もう少し、キスさせてください。隆義さんの唇、柔らかいから」と言って、彼が私の下唇を甘噛みしながら引っ張る。
何がもう余裕がないだ。
何が起きているかも、こうしている理由も、彼は分かっているはず。自分がどうして私に触れているのかも。
私は彼の真意も、どうしてこうなったのかも、自分が抵抗しきれない理由も、この先の展開も、何も分からない。ただ快感だけが強くなっていく。
声にならない声を漏らし、何かを伝えることも返事をすることもかなわない。余裕がないのは私のほうだろう。
「隆義さんも、一緒に触って」
手首を掴まれ、一緒に握られ擦られているそれへと誘導される。
言われるがままに触れた彼のペニスがびくりと反応し、ふっと吐息を漏らした彼が、満足そうに私を見つめた。
「そんなんじゃあ足りないですよ」
「あっ、」
さきほどまでとは違うリズムで、触れ方で、彼が私をさらに刺激する。
呼吸もより乱れ、彼ももうすぐ果てそうだと分かった。
「そろそろ、やばいです……、」
「はあっ、あ、」
一緒にと耳元で囁かれたものの、その声があまりにも甘くて、私だけ先にあっけなく果ててしまった。
そんな私に彼が優しくキスを落とし、それから私の膝を合わせると、太腿の隙間にペニスを捩じ込んだ。
「隆義さんのここ、気持ちいです」
「あっ、」
まるで本当にセックスをしているようだ。腿の間から彼の亀頭が覗く。彼は私の腹に押し付けるようにして、何度も自分のをそれ擦った。
汗が滴り、どうしてか色っぽく見える彼に、私は唾を飲み込む。
「ふうっ、」
彼の先から溢れた白濁が飛び散り、私の頬にまで及んだ。はっとした彼が、慌てて私の頬を拭う。
「隆義さん、ごめんね。かかっちゃいましたね」
謝る彼をよそに、これまでよりも強く感じた彼の匂いに、再び私の下半身が疼く。
「あ……」
「あれ、隆義さんの、まだ足りないみたいですね」
自分でも処理をほとんどすることはなく、もうとっくに枯れたと思っていたのに。
こんなおじさんがここまでされても足りないとおねだりしているようで、あまりにも……。
「そんな顔しないで。俺は嬉しいですよ」
何が良かったのか、彼のそれも勃ち上がったままで、それを見た一瞬の間だけ、何もかもどうでも良くなってしまった。
それがまずかったようで、その一瞬の隙に付け入られ、流れるように彼に触れられる。
止めようと伸ばした手には力が入らず、意味もなく伸ばしたまま空を掴んだ。
「せっかくだから、俺の背中に回してください」
邪魔だと笑いながら、彼が服を脱いだ。
この仕事だから鍛えなくても自然と筋肉がつくのだろう。
引き締まった身体が、今は魅力的に映る。
誘導されて伸ばした手で彼の素肌に触れると、これまで感じたことないくらいにしっくりと来た。そのまま思わず、抱き着くように力をこめる。
「隆義さん、可愛いです。本当、困るって……」
「あっ……」
二度目はお互いに笑えるほど早く果てた。冷静になる暇もなく、再び彼に抱きしめられる。
背中に回したままの手に、私も思わず力が入った。
「シャワー借りていいですか? それから服も。本当にごめんなさい」
「いや……」
「一緒に入りましょう」
「……」
ごめんなさいと言いながらも、彼の声色には幸福感がのぞく。
私が何か言ってしまえば、それが壊れてしまうかもしれないと思うと、それ以上何も言葉を返すことができなかった。
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