婚約破棄をされたので、次の婚約をせずに薬師として生きます!

羽山由季夜

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一章 婚約破棄

レイディアンス大公家

 リヴィアスが婚約者に婚約破棄を宣言された卒業パーティーから次の日。
 リヴィアスはグレイシアと共に、ブラカーシュ王国の王都を離れ、国境に位置するレイディアンス大公家の領地であるレイディアンス辺境領に戻っていた。
 普段であれば、二日掛けて馬車で戻るのだが、大事な弟の婚約破棄で怒り心頭のグレイシアが転移魔法でリヴィアスと戻った。共に王都に来ていた使用人達も、レイディアンス大公家の私設魔術師達によって転移魔法で続々と戻っているところだった。
 昼が過ぎた頃、レイディアンス辺境領の領主館の執務室で政務をしていたレイディアンス大公ミストラルは、長男グレイシアの報告を聞き、書きかけの書類を握り締めた。

「……成程。あの小僧は、リヴィの前で不貞を働き、薬師としての名誉まで傷付け、貶めようとしたという訳か」

 一つに結んだ長い月白色の髪が一房、肩に流れているのを払い、唸るような低い声で、ミストラルは鋭い紺碧色の目をグレイシアに向けた。

「はい、父上。その通りです。まだ婚約者だったリヴィの前で、堂々と男爵家の令嬢の肩を抱いていましたので」

 父の言葉に頷き、グレイシアは昨日の出来事を思い浮かべる。
 ウィキッド侯爵令息が婚約破棄を宣言したことで、自分より頭一つ分低く、身体付きも細く、母に似た容姿のリヴィアスを観衆の目から守るように肩に触れた時、弟は小さく震えていた。
 ウィキッド侯爵令息の隣でしなだれ掛かるプサリ男爵令嬢は、他の貴族達には見えないように、だがリヴィアスには見えるように勝ち誇ったような笑みを浮かべ、挑発していた。
 リヴィアスの隣にいたグレイシアには、男爵令嬢の表情がしっかり見えていたことに気付いていたのかは知らないが。
 挑発されたリヴィアスは気丈にも退室するまで、凛とした声と態度で大公家の子息に相応しい振る舞いだった。
 人のために薬を日々作り、最も効果が良い薬はないかと研究する、心優しい大事な弟を傷付けたウィキッド侯爵令息が許せず、その場で凍らせてやろうと思ったグレイシアだったが、リヴィアスにも大公家にも不利になるため、我慢した。
 それが、余計に怒りとして込み上げてくる。
 レイディアンス大公家の当主は、現国王の弟――王弟だ。
 その息子であるグレイシア、リヴィアス、もう一人の弟は王弟の子供、準王族にあたる。
 更に、リヴィアスは薬師として幼い頃から王国に貢献しており、個人の功績として一代限りの公爵位も持っている。
 たかだか、侯爵家の嫡男というだけで、家としても個人としても爵位が上のリヴィアスを傷付ける態度が更にグレイシアの怒りとして込み上げる。

「よく、我慢した、グレイ」

 グレイシアの表情で、卒業パーティーでの様子を把握したミストラルは苦笑した。

「……リヴィは、前からあの小僧の不貞に気付いていたのか?」

「どうでしょうか。まだリヴィには聞けていませんが、聡い子です。気付いていたかもしれません。あの不貞野郎のタイバス学園での動向は、我が家の影達に調べさせています。本日中には全容が分かるのではないでしょうか。王家の査問機関もすぐ動いて下さったようです」

「あの小僧の父親は学園時代の学友で、気心の知れた間柄だ。その息子で、歳も近いリヴィを守ってくれるだろうと考え、六年前に婚約をさせたのだが、こうも愚かだったとは……。リヴィには悪いことをしてしまった」

 溜め息を吐き、ミストラルは額に手を当て項垂れる。

「逆に良かったのではないのですか? 不貞をしていたことも知らず、あのまま不貞野郎と結婚していれば、リヴィの心は更に傷付き、もしかしたら命を落としていたかもしれません。それが結婚前の婚約中に知れたのです。リヴィはもちろん、我が家としても良かったかと思います。まぁ、それでも許しはしませんが」

 こめかみに青筋を立てて、グレイシアはにっこりと笑みを浮かべる。

「そうだな。しっかり、大公家としても抗議しておこう。兄上が捜査をして下さるようだし、真実……と言ってもこちらは嘘偽りでもないのだが、ちゃんと判明すれば更に報復といこう」

 グレイシアと同じ笑みを浮かべ、ミストラルは頷いた。
 その時、ミストラルの執務室の扉が大きく開け放たれた。

「父上! グレイ兄上! リヴィ兄上が婚約破棄されたってどういうことですか!?」

「アイシクル。どうもこうもない。あちらが不貞を働いていたのにも関わらず、堂々と卒業パーティーでリヴィに婚約破棄を宣言してきた。詳しく説明すると……」

 レイディアンス大公家の三男、アイシクルに向かってグレイシアが更に詳しく説明する。

「は? あいつは馬鹿ですか? リヴィ兄上はまず人に対してそんな馬鹿なことをしませんし、自分の不貞は棚上げですか?」

 詳しく聞いた父と長兄と同じ月白色の短い髪、母と同じ蜜柑色の目を大きく見開いて、アイシクルは父と長兄を見た。

「だから馬鹿な不貞野郎なんだよ。あのまま、リヴィと婚約していたら、アレを義弟と呼ばないといけなかった。そういう意味でも、破棄して良かった」

「リヴィ兄上は大丈夫なのですか? 俺、まだ会えていないんですけど……」

 アイシクルが不安げに父と長兄を見つめる。

「私とステラのところに挨拶し、婚約を破棄したと報告してくれ、少し休むと言っていたが……」

 ミストラルが呟くように言うと、アイシクルは何かに気付いたのか、少し顔色を青くした。

「ちょっと、リヴィ兄上のところに行ってきます!」

 アイシクルは慌ただしくミストラルの執務室を出た。

「父上、私も様子を見に行ってきます」

 そのアイシクルの様子に不穏を感じ、グレイシアも後を追った。









 レイディアンス大公家には、子供が三人いる。
 長男グレイシアは二十歳、次男リヴィアスは十六歳、三男アイシクルは十五歳。
 長男と三男は父のミストラルに顔立ちが似ており、精悍な顔立ちで、騎士のような身体付きの美丈夫だ。
 長男グレイシアは次期当主として育てられたこともあり、大公家の敵と判断した者には氷のように冷たく鋭い目で見るため、その美貌も相まって『氷華の貴公子』と呼ばれている。
 三男アイシクルも長兄の補佐として育てられ、長兄と似た顔立ち、同じく大公家の敵と判断した者には捉えどころのない風のような飄々とした態度で攻撃し、その美貌も相まって『風華の貴公子』と呼ばれている。
 対する次男のリヴィアスは、長男と三男の顔立ちとは違い、社交界で『夕月の姫君』と呼ばれた母ステラに似た美しい顔立ち、攻撃的な長男と三男と比べて、心優しく穏やかな性格、光で輝く銀色の長い髪が月のようだと評され、『月華の君』と呼ばれている。
 この世界には、神の加護を与えられた者がいる。
 ブラカーシュ王国にも、王家に連なる者や貴族の一部の者で様々な神の加護を与えられた者がいる。
 リヴィアスは薬神の加護を与えられて生まれてきた。
 長男グレイシアも水神の加護、アイシクルは風神の加護を持っている。
 その薬神の加護で、人々の役に立ちたいと思ったリヴィアスは、五歳で薬師の勉強を始めた。
 リヴィアスは、十歳の頃からさまざまな薬を作り、薬師ギルドに加入し、領民はもちろん、王国民にも薬が行き渡るようにと王国に貢献していた。
 一年半前に国内に原因不明の病が流行した。
 リヴィアスは原因不明の病に効く薬を作り、病に罹った国民達に薬を配り、やっと半年前に終息した。
 原因不明の病から国民達を救ったリヴィアスは、一代限りの公爵の爵位を国王から恩賜された。
 その薬を作ったのはリヴィアスで間違いなく、ほとんどの貴族達も彼の薬で本人あるいは家族、領民達が救われた。
 それなのに、どういう訳か何処かの男爵家の令嬢がその薬は自分が作ったと言い張り、リヴィアスの婚約者だったウィキッド侯爵令息に取り入り、信じ込ませた。
 更には、タイバス学園で婚約者であるリヴィアスの前で、ウィキッド侯爵令息と男爵令嬢が仲睦まじい姿を見せつけ、精神的な攻撃を行っていた。
 リヴィアスに就いていた護衛や側近がレイディアンス大公家当主ミストラルに報告しようとするが、それをリヴィアス本人が止めていた。
 家族を困らせたくない、自分は気にしていないと、言って。
 リヴィアスを何度も傷付け、婚約破棄されたことで、レイディアンス大公家の領主館で働く者達で、リヴィアスに近しい者達は怒りに満ち溢れていた。
 領主館の自分の周囲の雰囲気を感じつつ、リヴィアスは自室のベッドの横に縋るように座って、窓から見える空をぼんやりと眺めていた。

「傷付いてはいるけれど、恋愛感情というより、家族に裏切られたような気分なんだよね……」

 手で触れると床がひんやりと気持ちが良く、リヴィアスは小さく息を吐く。
 家同士の政略結婚として、ウィキッド侯爵家の令息アルギロスと婚約していた期間は六年間。
 十歳の時に初めて顔を合わせたが、特にリヴィアスは恋愛感情等は何も感じず、将来的に二歳上のアルギロスが夫となり、家族になる、という感覚だった。
 よく覚えていないが、当時のアルギロスの顔は赤かったような気がする。
 恋愛感情はなかったが、家族として、彼を支えるという意識はあった。
 王弟の息子なので、教育は様々なものを受けていたが、将来は侯爵夫人としてアルギロス、ウィキッド侯爵家を盛り立てるため、薬師としての仕事の傍ら侯爵夫人としての教育も受けた。
 リヴィアスが忙しくしている間に、アルギロスはタイバス学園で教師に見つからないように、こっそりと様々な女子生徒を口説いていた。
 アルギロスの浮気遍歴を見ていると、どうやら、美人に弱いらしい。
 ただ、婚約者のいない美しい女子生徒には声を掛けて、遊んだりしていたようだが、美しい男子生徒にはアルギロスは何故か声を掛けたりしていなかった。
 理由はリヴィアスには分からない。
 浮気も本当に火遊びのような形で、リヴィアスが注意すると、アルギロスは短くて一週間、長くて一ヶ月くらいでやめてくれた。
 それでも浮気をする時点でどうなんだとリヴィアスは思う。
 だが、プサリ男爵令嬢との浮気の期間は長かった。
 期間は一年半前に原因不明の病が流行し、リヴィアスが作った特効薬で終息した半年前から今までの約六ヶ月。
 流行り病を罹患したアルギロスを助けるために、リヴィアスは寝る間も惜しんで必死に何度も特効薬を作った。
 出来上がった特効薬をすぐに王家に献上した後、ウィキッド侯爵家に贈った。
 その薬でアルギロスが快復したとウィキッド侯爵家から報告と感謝の手紙を受け取り、リヴィアスはホッとしていたが、婚約者からのお礼の手紙等はなかった。
 快復後、アルギロスはタイバス学園でリヴィアスと会う度に余所余所しい態度を見せるようになった。
 不思議に思いつつも、静かに様子を見てみると、アルギロスはプサリ男爵令嬢と浮気をしていた。
 日を追う毎に、アルギロスはリヴィアスの前で堂々とプサリ男爵令嬢と仲睦まじい態度を見せるようになった。
 リヴィアスも流石に度を越していると感じ、何度か静かに注意をしてみたが、アルギロスもプサリ男爵令嬢も聞くことはなかった。
 何度も見せつけられ、婚約者なのに冷たくあしらわれ、リヴィアスの精神は少しずつ疲れてしまった。
 この時に、父であるミストラルや兄のグレイシアに報告すれば良かったかもしれないが、父同士が友人でもあり、アルギロスの父であるウィキッド侯爵や夫人、アルギロスの弟はリヴィアスにも優しく、自分達の息子のように、兄のように扱ってくれていることで、その関係を壊したくなくて言えなかった。

「……結局、父様とウィキッドのおじ様の関係を壊してしまった……。僕が我慢すれば良かったのかなぁ……」

 ひんやりと冷たい床に蹲り、リヴィアスは小さく息を吐く。

「でも、もう、無理だった……。恋愛感情はなくても、裏切られ続けて、正直なところ、疲れた……」

 膝を抱えて床に座ったまま大きな溜め息を吐いて、リヴィアスはぼんやりと窓の外の青空を眺めていると、扉を叩く音がした。
 返事をする前に扉は勢い良く開け放たれ、リヴィアスは膝を抱えたまま固まる。
 扉を勢い良く開けた人物をリヴィアスは呆然と見つめる。

「リヴィ兄上! 倒れてない?!」

「アイス……? どうしたの?」

 肩を上下させ、息を切らした状態のアイシクルを呆然とリヴィアスは尚も見つめる。

「どうしたじゃない! リヴィ兄上、ちゃんと昼食摂った?! 朝食も食べた?!」

 慌てた様子で部屋の中に入り、アイシクルはリヴィアスに近付く。

「……あ。食べてない気がする……」

 呆然とした表情でリヴィアスは小さく頷く。

「やっぱり。食べないと倒れるよ。あんなヤツから婚約破棄されて、腹立つかもしれないけど、それで倒れたら仕返しも出来ないよ! リヴィ兄上、ちゃんと食べないと……。グレイ兄上も一緒にいたのなら、ちゃんとリヴィ兄上の様子を見てて下さい!」

 ぎゅっと自分より少し背が低く、身体も細い次兄を抱き締め、アイシクルは追い掛けて来たグレイシアを半眼で見つめる。

「すまない……。帰ったら朝昼兼用で食べると言ってたから……」

 末弟の言葉にハッとした表情で、グレイシアは思い出した。

「食べるまで側にいないと、リヴィ兄上は絶対に食べませんよ。いつも薬作りの時がそうでしょう?! だから、リヴィ兄上は俺より細いし、背も少し低いんですよ!」

 アイシクルがグレイシアに説教をするように怒る。
 リヴィアスからしたら、酷い言われようだ。

「……背は関係ないもん……」

 気にしていることを言われたリヴィアスは、弟に抱き締められながら少し口を尖らす。
 母に似たリヴィアスはたくさん食べたり、運動をしてもなかなか筋肉もつかず、身体の線も細い。薬に使う薬草を育てているが、日に焼けず白い肌のままで、焼けてもしばらくの間、赤くなって腫れるだけで白色に戻る。
 成長期の年頃なのに、一歳年下の弟に背も筋肉も先を越されてしまった。

「リヴィはまだ十六歳で、成長期だ。しっかり食事をして、運動すれば背も伸びるよ。今から食べに行こう」

 リヴィアスの頭を撫で、グレイシアは苦笑する。撫でると、さらさらの銀色の髪が窓から射し込む太陽の光で柔らかく輝く。
 天色あまいろの目も太陽の光で、グレイシアと同じ紺碧色に変わる。
 リヴィアスの天色の目は、光の角度で紺碧色や空色等に見えたり、きらきらと輝くように光る。
 まるで祝福のような輝きだ。
 それを見たいがために、家族はもちろん、リヴィアスの周囲の者達は目を覗き込む。
 パーティーで顔見知り程度の貴族達もやって来ることがあるので、リヴィアスは気持ち俯き加減で目線を下げて接している。
 家族や気心の知れた者達には、リヴィアスも上目遣いで見てしまうため、強面の私設騎士団長や無愛想な庭師も相好を崩すのをグレイシアとアイシクルは見たことがあった。

「リヴィ兄上、食事の後に思い出すのが嫌だとは思うけど、話をしてくれる? 俺もタイバス学園で見たり、聞いたりしてたけど、リヴィ兄上の状況とかも聞きたい。あの馬鹿からリヴィ兄上を守りたい」

「そうだな、私も聞きたい。父上も母上もだと思うから、リヴィが辛くなければどうだろうか?」

「兄様、アイス。大丈夫です。とても楽しい話ではないと思いますけど、それでも宜しければ……」

 小さく頷き、リヴィアスは苦笑した。
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