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十一章 恋敵?
登校
※いつも読んで下さり、ありがとうございます!
ごめんなさい。今回は、少なめです……。
リヴィアスはアイシクルと共に、王立タイバス学園に着いた。
正門を通り、停留所に馬車を停める。
馬車からアイシクルが先に降り、リヴィアスが続いて降りると、近くにいた学生達が息を飲む音が聞こえた。
「……リヴィ兄上に何かあったら、王太子殿下が何をするか……」
眉を顰めながらぼそりと呟き、アイシクルはリヴィアスの腕を優しく掴んで、学舎の方へと進んでいく。
近くにいた学生達の様子を不思議に思いつつ、リヴィアスはアイシクルと共に学舎へと入る。
学園長室へと向かい、学園長に簡単な挨拶と復学することをリヴィアスは伝える。
待っていてくれたアイシクルに、リヴィアスはお礼を言い、それぞれの教室へと向かった。
リヴィアスが自分の教室に行くと、同じクラスの生徒達が一斉にこちらを見た。
ざわりと広がるざわめきに、リヴィアスは少し戸惑う。
「リヴィ! こっち、こっち!」
教室の後方の窓側に座っているルミナスとオーロラが、リヴィアスに向かって手を振る。
リヴィアスは小さく息を吐いて、ルミナスとオーロラが座る場所へ向かう。
「おはよう、ルミナ、オーラ」
「おはよう、リヴィ。やっと復学だね」
「おはよう、リヴィ。待ってたわ」
ルミナスとオーロラに促されるまま、リヴィアスは二人の間の席に座る。
「第二王子と第一王女の間に座るのは、恐れ多いのだけど……。普段は、どちらかの隣だったはずだけど……」
「それだったら、私達のどちらかがリヴィに話し掛けにくい上に、独り占めになるでしょ? 二人で考えた妥協案よ」
「そうなんだ……。僕を独り占めしても、何もないと思うけどなぁ……」
「それがあるんだよ。リヴィの隣って、落ち着くんだよね。だから、王城の謀に巻き込まれたりする、荒んだ僕達の心がリヴィと一緒にいるだけで、癒やされるんだよ。従兄弟関係じゃなかったら、僕が婚約者に立候補するのに。ラディウス王太子殿下が羨ましいな」
リヴィアスの右隣で、ルミナスが頬杖を突いて笑う。
「そうね……。従兄妹関係じゃなかったら私も立候補するわ。残念で仕方ないわ。ところで、そのイヤーカフは王太子殿下の贈り物という名の牽制?」
にやりと笑って、オーロラが問う。
その問い掛けに、リヴィアスは少し赤くなる。
「う、うん……。婚約の贈り物で頂いたんだ……」
「王太子殿下、やるじゃない。私、少し見直したわ。ちゃんと自分の目の色の石を嵌めたアクセサリーだなんて。しっかり牽制してるわね」
「まぁ、リヴィが休学中、婚約破棄になったことで、自分がリヴィと婚約するんだって豪語してた生徒達が多かったんだよ。そうなると、ラディウス王太子殿下の牽制は必要だね」
「この宝石ね、魔石でアシェル様の魔力が込められているんだよ」
嬉しそうにイヤーカフに触れ、リヴィアスの顔が綻ぶ。
「どんな魔力?」
「何かあった時に僕を守ってくれて、アシェル様にも分かるようになっていて、転移されるようにしたみたいだよ」
「過保護というか、守りが凄いわね……」
「愛されまくってるね……。よく見たら、リヴィが危機に陥ったら、強固な結界と同時に相手を攻撃する上に、ラディウス王太子殿下限定の転移が魔石に組み込まれてる……」
「学園でリヴィの身に、危険が起きないように気を付けないとね」
呆れた顔で、ルミナスとオーロラはリヴィアスの左耳のイヤーカフを見つめた。
太陽の光で、ラディウスそっくりの真紅色の目と同じ色の魔石が爛々と輝いた。
ごめんなさい。今回は、少なめです……。
リヴィアスはアイシクルと共に、王立タイバス学園に着いた。
正門を通り、停留所に馬車を停める。
馬車からアイシクルが先に降り、リヴィアスが続いて降りると、近くにいた学生達が息を飲む音が聞こえた。
「……リヴィ兄上に何かあったら、王太子殿下が何をするか……」
眉を顰めながらぼそりと呟き、アイシクルはリヴィアスの腕を優しく掴んで、学舎の方へと進んでいく。
近くにいた学生達の様子を不思議に思いつつ、リヴィアスはアイシクルと共に学舎へと入る。
学園長室へと向かい、学園長に簡単な挨拶と復学することをリヴィアスは伝える。
待っていてくれたアイシクルに、リヴィアスはお礼を言い、それぞれの教室へと向かった。
リヴィアスが自分の教室に行くと、同じクラスの生徒達が一斉にこちらを見た。
ざわりと広がるざわめきに、リヴィアスは少し戸惑う。
「リヴィ! こっち、こっち!」
教室の後方の窓側に座っているルミナスとオーロラが、リヴィアスに向かって手を振る。
リヴィアスは小さく息を吐いて、ルミナスとオーロラが座る場所へ向かう。
「おはよう、ルミナ、オーラ」
「おはよう、リヴィ。やっと復学だね」
「おはよう、リヴィ。待ってたわ」
ルミナスとオーロラに促されるまま、リヴィアスは二人の間の席に座る。
「第二王子と第一王女の間に座るのは、恐れ多いのだけど……。普段は、どちらかの隣だったはずだけど……」
「それだったら、私達のどちらかがリヴィに話し掛けにくい上に、独り占めになるでしょ? 二人で考えた妥協案よ」
「そうなんだ……。僕を独り占めしても、何もないと思うけどなぁ……」
「それがあるんだよ。リヴィの隣って、落ち着くんだよね。だから、王城の謀に巻き込まれたりする、荒んだ僕達の心がリヴィと一緒にいるだけで、癒やされるんだよ。従兄弟関係じゃなかったら、僕が婚約者に立候補するのに。ラディウス王太子殿下が羨ましいな」
リヴィアスの右隣で、ルミナスが頬杖を突いて笑う。
「そうね……。従兄妹関係じゃなかったら私も立候補するわ。残念で仕方ないわ。ところで、そのイヤーカフは王太子殿下の贈り物という名の牽制?」
にやりと笑って、オーロラが問う。
その問い掛けに、リヴィアスは少し赤くなる。
「う、うん……。婚約の贈り物で頂いたんだ……」
「王太子殿下、やるじゃない。私、少し見直したわ。ちゃんと自分の目の色の石を嵌めたアクセサリーだなんて。しっかり牽制してるわね」
「まぁ、リヴィが休学中、婚約破棄になったことで、自分がリヴィと婚約するんだって豪語してた生徒達が多かったんだよ。そうなると、ラディウス王太子殿下の牽制は必要だね」
「この宝石ね、魔石でアシェル様の魔力が込められているんだよ」
嬉しそうにイヤーカフに触れ、リヴィアスの顔が綻ぶ。
「どんな魔力?」
「何かあった時に僕を守ってくれて、アシェル様にも分かるようになっていて、転移されるようにしたみたいだよ」
「過保護というか、守りが凄いわね……」
「愛されまくってるね……。よく見たら、リヴィが危機に陥ったら、強固な結界と同時に相手を攻撃する上に、ラディウス王太子殿下限定の転移が魔石に組み込まれてる……」
「学園でリヴィの身に、危険が起きないように気を付けないとね」
呆れた顔で、ルミナスとオーロラはリヴィアスの左耳のイヤーカフを見つめた。
太陽の光で、ラディウスそっくりの真紅色の目と同じ色の魔石が爛々と輝いた。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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